「Meetup」の基礎知識。オープンコミュニティに参加するメリットとは

最終更新日:2019/09/30
作成日:2018/11/12

 

 

「Meetup」は、もともとアメリカ発祥であることから「外国人とのコミュニケーションの場」が充実しているのが特徴。しかし現在ではさまざまなイベントが行なわれておりビジネスにも役立てることが可能です。今回は、「WeWork Companies Inc.」の子会社である「Meetup」を中心に、Meetupの基礎知識ならびに、オープンコミュニティに参加するメリットについて詳しく掘り下げていきます。

 

 

目次

■意外と知られていない?Meetupの基礎知識
(1)Meetupとは?
(2)Meetupの発祥について
(3)日本でのMeetup

 

■Meetupに参加するメリットと魅力
(1)Meetupの最大の魅力は外国人の主催がメインであること
(2)Meetupで開かれるイベント例
(3)企業内でMeetupを使用するのも魅力的
(4)社内Meetupに関する注意点
(5)社内Meetupに人を集めるためには
(6)cybozuのイベント例

 

■Meetupに参加する前に知っておきたい注意点
(1)参加資格に注意!マナー違反は場の空気を壊してしまう
(2)どのような人がイベントに参加してくるのかは不明

 

■Meetupへの参加方法
(1)アカウント作成
(2)自分が関心を持っているトピックの選択
(3)入るコミュニティグループを選択

 

■まとめ

 

※本コラムは、2019年8月21日に「英語も上達?海外とつながるオープンコミュニティ「Meetup」活用法」を再構成したものです。

 

意外と知られていない?Meetupの基礎知識

自分が興味を持っていることを学ぶ場や、外国人とのコミュニケーションの場を探すことができるプラットフォーム「Meetup」2002年にアメリカニューヨークで生まれ、現在ではコミュニティの場の名称としてMeetupという名が広く使われるようになりました。

(1)Meetupとは?

一言で言ってしまえば、Meetupはコミュニティサービスです。普段からSNSなどを使用している人達にとって、すでにコミュニティサービスは充分に馴染みのあるものでしょう。その中でもMeetupが注目されるのは、国境を超えて海外の人達ともコミュニケーションを取りやすいことが挙げられます。Meetup.comサイトにおいては「世界最大のローカルコミュニティのネットワーク」とも表現されています。

自分が興味を持っているローカルコミュニティに入った後は、イベントにも参加できます。

出典:Meetup

(2)Meetupの発祥について

さて、ローカルコミュニティというくらいですから、ほとんどのコミュニティが特定の地域に根付いています。つまり、近くで開催されるイベントに参加したり、近所の人が多く参加しているコミュニティに入ったりするためのツールだと考えるとイメージしやすいでしょう。「参加する」ことが目的のメインですから、現在位置から「半径5km以内」のように、具体的な距離を設定し、範囲を絞ってイベントやコミュニティを探すことも可能。

 

何故、このような設定ができたのかといえば、そもそもの目的が外部から来た人に新たな地域に馴染んでもらおうとするものだからです。

 

ちなみに、Meetupの発生時期は2001年のアメリカ同時多発テロの時であり、この時多くの人に助け合いの精神が生まれました。コミュニティがあれば、お互いに、より助け合いやすくなるでしょう。Meetupは人と人を繋ぐ、そういった役割を果たすツールです。

 

まず、ご自身と同じ環境で働いている人が集まるMeetupへの参加がおすすめです。例えば、独立して活動しているコンサルタントが、フリーランスのコンサルタントが集まるコミュニティに参加するといった具合です。

 

課題や問題意識を共有できるので、普段単独で行動することが多いフリーランスにとって良き情報交換の場となるはずです。同じように、エンジニアならエンジニアが集まるコミュニティで最新情報の共有、デザイナーならデザイナーが集まるコミュニティに参加すれば、有意義な時間を過ごすことができるのではないでしょうか。

(3)日本でのMeetup

Meetupがアメリカで本格的に始まったとされているのは2001年ですが、Meetupが日本語対応になったのは2015年のこと。随分と後発なのは否めません。しかし、もともとSNS文化が普及している日本ではMeetupも受け入れやすかったのでしょう。現在では、国内だけでも1500以上のグループが登録しています。

 

グループの運営は主に個人ですが、大企業がグループを主催しているケースもあります。大企業の場合、企業規模が大きくなればなるほど、個人的なコミュニケーションは取りづらくなってしまうもの。そのため、このようなツールを利用してコミュニケーションをはかる企業も少なくないのです。コミュニティ内でセミナーへの参加を募集すれば、そのセミナーがそのままイベントになります。このように、企業がMeetupを活用するケースも増えてきました。

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Meetupに参加するメリットと魅力

(1)Meetupの最大の魅力は外国人の主催がメインであること

前項までで、Meetupの大まかな仕組みをご紹介しましたが、「よくあるコミュニティサービス」という印象を持った方もいらっしゃるかもしれません。しかし、Meetupには他のコミュニティサービスにはない大きな特徴があります。それは、ほとんどのコミュニティを日本人以外の方が主催しているという点です。

 

つまり、Meetupは外国語、主に英語を使う良い機会になり得ます。英語主体で交流を行なう場所と考えると、Meetupの見方が大きく変わるのではないでしょうか。フリーランスのコンサルタントの立場でも、「現場で英語をしばらく使っていないからなまっているかもしれない」「英語力を鍛えたい」という思いを持った人は大勢いるはず。英会話スクールに通うのとはまた違う「生きた英語」を生で感じることができます。

(2)Meetupで開かれるイベント例

例えば英語関連でよく行なわれているイベントのひとつが「Language Exchange」(言語交換)。これはお互いに自分の母国語を教え合うというものです。語学スクールの英会話レッスンとは異なりますが、気軽に英語などの外国語に接することができますし、これをきっかけに外国人とのネットワークを広げることもできるため人気の高いイベント。日本全国各地で定期的に開催されています。他にも、もっと手軽にカフェやパブでとりあえず集まり楽しく会話しよう!というグループもあれば、ヨガや料理教室などをバイリンガルで開催しているグループなどもあります。

 

ビジネス系では、スタートアップの人が集まるMeetupも数多く立ち上がっています。気軽な交流から新しいイノベーションにつながることもあるでしょう。Web上では表現しづらいオフレコの事案でも、直接会えば聞かせてもらえるということもあり得ます。特にスタートアップの方にとって、そういった情報網はその後に大きな意味を持つことになるかもしれません。

 

また、個人で立ち上げた小規模なグループも多く、他のサイトには載らないようなローカルコミュニティが検索できるのもMeetup.comサイトの大きな魅力と言えます。Meetupをチェックしてみると、「面白そうなイベントがこんな近所で開催していたとは」という発見があるかもしれません。企業セキュリティのようなビジネスで欠かせない話題から、個人的に興味がある趣味の領域まで、ローカルコミュニティはさまざまなニーズに対応しています。

(3)企業内でMeetupを使用するのも魅力的

前述したとおり、Meetup.comサイト以外でも、社内コミュニケーション活動として「Meetup」を独自で行なう企業も増えてきました。ここでは社内Meetupの魅力もお伝えします。

 

社内Meetupの長所のひとつは、普段なかなか顔を合わせる機会のない仕事仲間との交流が図れる点。普段顔は合わせないけれど、違う支社や部署でも仕事で関わっている人は大勢いるでしょう。そのような人たちと一度でも顔を合わせてコミュニケーションを取っておけば、今後の仕事もしやすくなります。また、同じ社内に「この人の意見をもっと聞きたい。でも個人的に連絡を取るのは・・・」という人がいるならば、Meetupが良い機会になります。

 

フリーランスのコンサルタントの場合、自身が参加者として社内Meetupへ出向く機会はあまりないかもしれませんが、コンサルタントとして、顧客に社内Meetup開催を提案する機会はあるかもしれません。そのような時に満足度の高い提案ができるように、まずは自身がMeetupへ参加し雰囲気を味わうのも良い検討材料になるかもしれません。

 

実際に自身がMeetupを開催することになった時に注意したいのは、あまりMeetupに対して前向きでない人の対応です。そのような人は特に、せっかくMeetupに参加しても慣れ親しんだ人とばかり話してしまうこともあります。それではイベントに参加した意味が半減してしまいます。日常で接点の少ない人とこそコミュニケーションを取れるように采配を振るのが、コンサルタントの腕の見せ所と言えるでしょう。

(4)社内Meetupに関する注意点


リーランスのコンサルタントが経営者に社内Meetupやイベントやセミナーを提案する際、開催側が意識しなければならない点があります。

 

それは、あらかじめタイムテーブルを発表しておくこと。イベントやセミナーのタイムテーブルが明確であれば、参加者もどのようなイベントまたはセミナーなのかも把握しやすく、タイムテーブルから企画に魅力を感じてもらえれば、参加人数も増えやすくなります。

 

どのような話題を扱うのかも事前に知らせておけば、参加者が心づもりをしておくことも可能。話題が最初から知らされていれば、聞いてみたいことが浮かんで参加したい意欲が高まります。

(5)社内Meetupに人を集めるためには

社内Meetup成功可否の指標の一つに、参加率があります。参加率を上げる方法としては何をする場なのかをできるだけわかりやすくしておくこと。

 

タイムテーブルを発表するメリットは、社内イベントやセミナーが本当に有益なのかどうかを判断しやすくなること。仮に「企業セキュリティの問題意識」というテーマに参加者が響かないのであれば次回以降はテーマを変更したり、別の切り口からのアプローチを検討するといった行動を取ることができます。

 

前述した通りタイムテーブルであらかじめMeetup中に話すテーマの詳細などを発表するのが有効です。課題や問題意識を明確にすると参加側の心構えができるため、参加率の上昇が期待できます。もしも、課題や問題意識を先に提示して参加率が悪ければ、そのテーマが参加者にあまり響かなかったということの現れです。次回以降の開催に向けた重要な資料として活かしましょう。

 

また、タイムテーブルで時間配分を決めておくことで「中だるみ」を防ぐこともできます。全体を通してメリハリのあるイベントに仕上げることができるので、タイムテーブルを固めておくことはさまざまなメリットがあります。

(6)cybozuのイベント例

cybozuはBtoB企業で主にクラウドサービスなどを提供している企業として有名ですが、数多くのイベントを開催している同社の事例は参考になります。

 

cybozuは単体でも400名以上、連結も含めれば600名以上の社員を抱える企業。充分に大きな企業ですが、cybozuでは毎年「cybozu days」という自社イベントを行なっています。cybozuでも、普段の仕事ではチーム以外の人とのコミュニケーションは薄くなりがちで、多くの企業も似たような状況ではないでしょうか。

 

cybozuではチーム内の人以外と関わることで、より多くの刺激を得て、それぞれが成長することを目的として自社イベント実施しています。自社イベント以外にも多くのイベントを手がける企業なので、これまでの培ったイベントのノウハウを活かし、定期的な自社イベントは開催しているようです。

 

Meetupに参加する前に知っておきたい注意点

(1)参加資格に注意!マナー違反は場の空気を壊してしまう

Meetupは気軽に参加できるイベントが多いのが特徴ですが、あくまで目的を持って集まっているコミュニティのグループです。参加する際には、あらかじめイベントの内容や参加条件などをしっかりチェックすることがマナーです。

 

たとえば、海外の方が集まるMeetupコミュニティグループの中には、英会話ができる方のみを対象にしているところもありますが、こうしたイベントに英語が苦手な人がいきなり参加してしまうと、イベント全体の活気を落とす原因を作ってしまいます。

(2)どのような人がイベントに参加してくるのかは不明

Meetupには多くのコミュニティグループがありますが、それぞれのグループに参加している人がどのような人なのかは不明なことも多いようです。たとえば、フリーランスのコンサルタントだけが集まるグループならば、集まる人の背景はある程度想定できますが、趣味などがテーマのコミュニティでは参加者も玉石混交になりやすく、中にはイベントの参加にふさわしくない人が紛れていることもあるかもしれません。事前に確認した場合は、主催側に問い合わせるのも良いでしょう。

 

 

Meetupへの参加方法

ここでは、WeWork Companies Inc.が主催する「Meetup」への参加方法についてご紹介します。

(1)アカウント作成

ずはMeetupのアカウントを作成します。アカウントはFacebook、またはgoogleアカウントから。Facebookなら本名での登録となりますが、googleアカウントからならハンドルネームでも登録できます。

(2)自分が関心を持っているトピックの選択

アカウントを登録した後は、興味を持っているジャンルを選択します。大まかなジャンルは「ビジネス」「外国語」「学び」などの勉強や仕事に役立つものから「音楽」「ダンス」「ゲーム」などの娯楽も。かなり多くのジャンルがあるので、興味を持っているものをいくつか選択するのがお勧めです。

次にそれぞれのジャンルを細分化していきます。たとえば「音楽」なら、「ミュージシャン」「ライブ」「カラオケ」など、より自分の趣味に近いジャンルを選びましょう。

(3)入るコミュニティグループを選択

ここまでで細かく好みのジャンルを選択したら、最後に加入するコミュニティを選択します。もちろん、自分でコミュニティを作ることもできますが、まずは既に立ち上がっているコミュニティに入会して感覚を掴むほうが良いでしょう。

コミュニティに入会すれば、どのようなイベントが開催されているのかもわかりますので、参加したいイベントがあった時に積極的に動いてみましょう。

 

まとめ

 

「Meetup」では、日々さまざまなコミュニティが立ち上がっています。ひと昔前であれば、英語のブラッシュアップをしたいと思えば英会話スクールに通うというのがセオリーでした。しかし現在では、似た目的を持った者同士が集まるコミュニティに参加することで、英語で日常会話を感じることができるようになったり、英語に限らず、同じ趣味を持つ人を気軽に見つけることができるようになりました。

また会社などの組織に属していない場合、自分がいかにアンテナを張ることができるかによって、情報収集の濃度が変わってきます。そのため人脈も重要な意味を持つことでしょう。

「人生100年時代」、「新しい働き方」という言葉をよく耳にするようになりましたが、コミュニケーションにおいても新しい時代がやってきているのかもしれません。

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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