フリーランスとは?増えすぎている理由や年収をわかりやすく解説

最新更新日:2025/02/06
作成日:2022/08/19

 

フリーランスという働き方が、ここ数年注目を集めています。しかし、「フリーランスとはなにか」「どんな仕事か」「自分でもなれるのか?」など疑問を持つ方も多いでしょう。

 

本記事では、フリーランスの意味や具体的な仕事内容、メリット・デメリット紹介します。フリーランスとして順調なスタートを切るために、仕事の獲得方法や選び方、起業の手順も押さえておきましょう。

 

目次

 

■フリーランスの定義
(1)個人事業主とフリーランスの違い
(2)自営業とフリーランスの違い

 

■フリーランスが増えすぎている理由とは
(1)働き方が多様化しているため
(2)副業を許可する企業が増えたため
(3)フリーランス向けの仕事が増えたため
(4)リモートワークが増えたため
(5)IT分野の職種の需要が高まったため

 

■フリーランスのメリット
(1)自分に合った働き方ができる
(2)ストレスが溜まりにくい
(3)自分の頑張り次第で収入が上がりやすい
(4)得意なことができる
(5)学歴や職歴があまり関係ない
(6)身につけたいスキルを習得できる

 

■フリーランスのデメリット
(1)将来に対する保証がない
(2)孤独を感じる可能性がある
(3)安定的な収入を得られない
(4)全て自分の責任になる

 

■フリーランスの仕事一覧
(1)ライター
(2)エンジニア
(3)コンサルタント
(4)デザイナー
(5)マーケター

 

■フリーランスが職種を選ぶ際の基準
(1)自分が興味を持つことができる仕事か
(2)自分のスキルが発揮できるか
(3)目指す水準の報酬が得られそうか

 

■フリーランスとして仕事を獲得する方法
(1)知人経由で受注
(2)企業から直接受注
(3)マッチングプラットフォームを活用

 

■フリーランスで成功するために必要な独立準備
(1)事業計画を立てる
(2)独立資金をためる
(3)開業や税務・経理業務などの手続きを行う
(4)フリーランスをサポートするコミュニティに加入する

 

■環境が整いつつあるフリーランスを働き方の選択肢に

 

フリーランスの定義

屋外で仕事をする女性フリーランス

 

「フリーランス」とは、社会的にどのように定義されているのでしょうか。フリーランスを簡単に説明すると「個人で仕事を請け負う働き方」のことです。

 

フリーランスは雇用契約ではなく、業務委託契約を結ぶのが一般的です。企業や団体との雇用契約がないため、「労働基準法」などの法律が適用されない点が、会社員との大きな違いです。

 

勤務時間や勤務地において柔軟性があるものの、最低賃金や残業時間など、フリーランスには法律で定められたルールが適用外になります。また、確定申告をはじめ、税金や保険(控除)などの手続きも自分で行う必要があります。

 

内閣府や中小企業庁は、フリーランスを以下の条件に基づいて定義しています。

1.自身で事業等を営んでいる
2.従業員を雇用していない
3.実店舗を持たない
4.農林漁業従事者ではない
※法人の経営者を含む

(1)個人事業主とフリーランスの違い

個人事業主とは、開業届を提出して、個人で何らかの事業を行う人のことや税務区分を指します。

 

フリーランスはあくまで働き方を表す言葉です。開業届を出さずに働くフリーランスの人もいるので、フリーランスと個人事業主は別物であると覚えておきましょう。

(2)自営業とフリーランスの違い

フリーランスと意味が似た単語として、よく使われるのが自営業。自営業も自分で事業を行う人のことです。

 

自営業とフリーランスの呼び分け方については、さまざまな見解がありますが、自営業は、飲食店などの実店舗を持つ人を指すのが一般的です。一方で、フリーランスは自営業のように時間や場所の制約がなく、在宅でリモートワークする人も多くいます。

 

自営業は自ら店舗で小売業を営むことが多いのですが、フリーランスは他の会社から仕事を請け負うという働き方を指します。内閣府なども、フリーランスとは「実店舗を持たない」と定義づけています。この実店舗の有無が、自営業とフリーランスの違いと言えるでしょう。

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フリーランスが増えすぎている理由とは

さまざまな課題と解決方法

 

総務省の調査によると、フリーランスの総数は257万人以上というデータが出ています(2022年10月1日時点)。仕事をしている人の3.8%が本業または副業のフリーランスであることになります。

 

多くの企業で人手不足が叫ばれる昨今、なぜフリーランスの人口が増えているのでしょうか。ここでは、フリーランスが増えすぎている理由について整理していきます。

出典:総務省統計局|基幹統計として初めて把握したフリーランスの働き方

(1)働き方が多様化しているため

フリーランスが増加している背景には、働き方が多様化していることがあります。フルタイムで決まった時間に働く以外に、働く人の生活環境やライフスタイルにあわせた働き方が可能となりました。

 

例えば子育てと両立して仕事をすることや、複数の仕事と両立してスキルアップを目指すことなどがあげられます。

 

正社員として終身雇用で働くことが当然だった時代とは、大きく変わりました。さまざまな事情にある人が、働き方を選べるようになっています。

(2)副業を許可する企業が増えたため

近年では、副業を許可する企業が増加しているため、企業勤めと並行してフリーランスの仕事をする人が多くなっています

 

公益財団法人産業雇用安定センターの調査によると、「副業や兼業を認めている」または「今後認める予定」である企業の割合は、48.4%というデータが出ています。副業を認める目的は、多様な働き方の実現や従業員のモチベーション向上を目指すためです。

出典:公益財団法人産業雇用安定センター|従業員の「副業・兼業」に関するアンケート調査結果の概要

(3)フリーランス向けの仕事が増えたため

フリーランスの人口が増加している理由は、フリーランス向けの仕事が増加しているためです。

 

フリーランス白書2018によると、フリーランスを活用している、または今後の活用を検討している企業は52.4%。株式会社テックビズが2024年に実施した調査では、「今後もフリーランスの活用を増やす予定」「活用を検討している」と回答した企業は合わせて53.9%に上りました。

 

2つの調査から、過半数の企業がフリーランスの活用に前向きだということが分かります。

出典:フリーランス協会|フリーランス白書2018
出典:【調査】成長企業ほどフリーランスを積極活用!活用率が非成長企業の2倍、7割が正社員と同等の裁量を付与 | 株式会社テックビズのプレスリリース

(4)リモートワークが増えたため

リモートワークの普及に伴って、フリーランス人口が増加しています。近年ではWeb会議サービスやチャットツールが普及し、自宅でも働くことが可能となりました。出社せずとも仕事が完結する環境が整うことで、企業はフリーランスにも仕事を依頼しやすくなっています

 

企業側の立場で考えると、人手不足の時やスキルを求める時に限定して雇用できるフリーランスは魅力的です。正社員雇用と比較すると、社会保険などの費用がかからず、経費を削減できます。

(5)IT分野の職種の需要が高まったため

フリーランスが増えているのは、IT分野の職種の需要が高いためです。昨今のデジタル技術の浸透によって、IT関連の仕事が増加しています。IT分野の技術力や経験値があれば、簡単にフリーランスになれます

 

経済産業省の調査によると、2030年のIT人材需給に関する試算では、供給が横ばいになるのに対して、需要はどんどん増え続けています。結果、2030年のIT人材不足は最低でも約16万人、最高で約79万人不足すると予想されています。

 

今後のIT関連のフリーランスの仕事も、需要が高い状態が続くと見込めます。

 

出典:経済産業省| IT人材需給に関する調査

フリーランスのメリット

ここからは、フリーランスとして働くメリットを紹介していきます。

(1)自分に合った働き方ができる

フリーランスは自分に合った働き方が実現しやすいです。仕事のスケジュール管理は自分に決定権があるため、プライベートと両立できます。

 

例えば家事や育児、介護と並行して働いたり、体調に合わせて仕事量を調整したりできます。企業勤めと比べて、自分の生活や体調を優先できるのは大きなメリットです。

 

働く場所が決まっていないので、自宅や出先でも仕事に取り組める点も魅力です。パソコン1台あれば、待ち時間や旅先でも仕事ができます。

(2)ストレスが溜まりにくい

フリーランスは会社員と比べると、ストレスが溜まりにくい傾向にあります。出勤・帰宅ラッシュに遭遇することがないため、電車で人混みに飲まれることも、早起きを強要されることもありません。自分の性格に合わせてスケジュールを組むことができます。

社内の対人関係が苦手な人にとっては、大幅にストレスが軽減されるでしょう。会社に出勤して、上司の機嫌を伺ったり先輩に気を遣ったりする必要がないからです。フリーランスは、本来の仕事にのみ集中できる環境といえるかもしれません。

(3)自分の頑張り次第で収入が上がりやすい

フリーランスは、自分の頑張り次第で収入が上がりやすい点がメリットです。仕事量を増やしたり新しいスキルを身に付けたりすることが、ダイレクトに収入アップにつながります

 

仕事で成果を出したり、営業活動に積極的に取り組んだりすることで、新しい仕事に結びつきます。努力したことが仕事につながりやすいので、やりがいを見出せる人が多いです。

(4)得意なことができる

フリーランスは、得意なことに絞って仕事をすることもできます。受注する仕事を選べて、よほど苦手なことは避けることができます。得意分野をどんどん伸ばして収入を得る働き方によって、過度なストレスを受けずに働き続けられるでしょう。

 

一方で、会社員であれば、企業が決めた仕事に取り組む必要があります。業務内容に関して我慢が必要な部分が出てくるでしょう。

(5)学歴や職歴があまり関係ない

フリーランスは、学歴や職歴が大きく影響しない傾向にあります。例えば会社員として採用面接を受ける場合、学歴や職歴を採用の判断材料にされることがあります。自社で活躍できる職歴があるのか、教養があるのかを見極められるのです。

フリーランスの場合、今の職種で活躍できる技術や知識、経験があれば契約につながりやすいです。経歴よりも、フリーランスとして培った実績があるのか、現職での技術力があるのかが重要となります。

(6)身につけたいスキルを習得できる

フリーランスは新しいスキルを習得しやすい環境です。スキルを身につければ仕事に直接活かせるので、資格や技術の取得のための学習モチベーションを保ちやすいでしょう。仕事の量を調整して、学習時間に充てることも可能です。

 

スキル習得のためにかかった通信教育や書籍の費用は、経費に計上できます。会社員と比べ、コストパフォーマンス良くスキルを習得できるのも、魅力の一つです。

フリーランスのデメリット

続いては、フリーランスとして働くデメリットを紹介します。メリットと合わせて内容を確認していきましょう。

(1)将来に対する保証がない

会社員と比べてフリーランスは、将来に対する保証がありません

 

厚生年金や雇用保険、労災保険などを掛けていないため、将来受け取る年金額が少額になったり、休職時に受け取れる保証がなかったりします。個人年金や確定拠出年金に加入する、廃業前に貯蓄するなどの準備が必要です。

(2)孤独を感じる可能性がある

フリーランスは、孤独を感じやすい雇用形態といえます。業務に自宅で1人で取り組むため、誰とも顔を合わさずに1日が過ぎることもしばしば

 

何気ない世間話やちょっとしたトラブルの相談などもできず、合わない人にとっては辛さを感じるかもしれません。フリーランス仲間との交流の機会を定期的に持つと、孤独を感じにくいかもしれません。

(3)安定的な収入を得られない

フリーランスは会社員と比べて、収入が安定しにくい傾向にあります。これまで受けてきた仕事が来月にはなくなり、突然収入が途絶える可能性さえあるのです。

 

自分のスキル不足で打ち切られるだけでなく、顧客である企業の事業方針によって依頼がなくなることもあります。安定的に仕事を獲得するために、契約する企業を分散したり他の事業にも取り組んだりして、工夫しながら働く必要があります。

(4)全て自分の責任になる

フリーランスは1人きりの会社のようなもので、全て自分の責任になります。大きな失敗をすれば、次回から依頼がなくなることもあるでしょう。

 

セルフマネジメントが苦手だと、期日前にスケジュールが圧迫されてしまいます。自分の行動が、収入や顧客の信頼に反映される働き方といえます。

フリーランスの仕事一覧

フリーランスマーケター

 

具体的に、フリーランス人材に選ばれる仕事と報酬などの特色を見ていきましょう。

(1)ライター

パソコン一台で仕事が完結するライターは、フリーランスとして働きやすい仕事の一つです。専門職につく人が、副業として知識を活かした執筆活動で収入を得るケースも多く見られます。

 

ライターの収入は、当人の力量やスキルによって大きな差があります。執筆物を提供する媒体は、Webメディア・広告・出版物・雑誌・本と多岐に渡りますが、ライター本人のネームバリューや媒体の運営元によっても報酬が異なります。

ライターは、報酬の換算方法に特徴があります。時給で報酬が決まる場合もありますが、一般的にプロジェクトや1文字単位で報酬が支払われます

(2)エンジニア

フリーランスのエンジニア向けの案件は在宅型の案件もありますが、プロジェクト現場に常駐が求められるケースが多いです。案件の規模によって収入に差がでますが、プロジェクトへの稼働率や成果によって報酬が決定する場合があります。

 

企業に所属するエンジニアの平均年収は、400万~1000万円くらいだといわれています。一方、フリーランスのエンジニアの平均年収は700万円以上といわれており、エンジニアはフリーランスのほうが会社員より圧倒的に収入面では有利といえるでしょう。

また、フリーランスのエンジニアが参画できる案件は、プロジェクト全体を通して業務にあたるものもあれば、特定の部分の業務を切り出して参画できる案件もあります。

 

案件の内容や契約形態を選べるといった自由度の高さも、フリーランスになるエンジニアが多い理由の一つでしょう。

(3)コンサルタント

現在、フリーランスのコンサルタントを求める企業が非常に多いです。これには、多くのコンサルタントを束ねるSIerやコンサルティングファームなどでも、専門分野に特化した実績を持つコンサルタントの育成に苦労している背景があるからです。

 

特に求められる分野は、IT系プロジェクトのPMOコンサルタント、SAPコンサルタント、ITコンサルタントなどです。

 

一般的に大手ベンダーなどに所属する会社員コンサルタントの年収は400万円~、SIer・コンサルティングファームに所属するコンサルタントの年収は600万円~が相場といわれています。

 

フリーランスのコンサルタントへの報酬は、100%稼働と仮定して80万~130万程度を提示されることが多いです。特に専門性の高いSAPコンサルタントだと、月額報酬230万円といった案件もあります。

 

プロジェクトへの関わり方や工程、勤務形態などは案件によってばらつきがあるので一概にはいえませんが、コンサルタントこそフリーランスとして独立したほうが、自由度も報酬も満足できる案件に出会える可能性が高いです。

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(4)デザイナー

さまざまな分野のデザイナーも、フリーランスとして独立する人が多い職種です。以前は紙媒体やグラフィックデザイナー、服飾系、プロダクト系のデザイナーでフリーランスとして活躍する人が多い傾向がありました。

 

最近のフリーランス業界では、Webデザイナー、ゲームデザイナー、UI/UXデザイナーといったITに特化したデザイナーの活躍が目覚ましくなっています。

 

現在、IT系企業で求人が多いUI/UXデザイナーは、会社員だと平均年収が600万円ほどです。一方、フリーランスのUI/UXデザイナーは、週5日勤務で月額報酬70~90万円程度提示される案件が多いです。平均すると年収750万円~1000万円超えといったところでしょう。

 

デザイナーの案件で多いのが、「週2日勤務で40万円」「週3日勤務で60万円」といった勤務スタイルの求人です。同じ期間に複数のプロジェクトに参画することで、自己研鑽・報酬の面で満たされた働き方を叶えられるでしょう。

 

仕事から離れて自分の時間を大切にしたいという人にとっても、IT系のフリーランスデザイナーはおすすめの職業です。

(5)マーケター

フリーランスで活躍するマーケターも少なくありません。フリーランスのマーケターは自社コンテンツや自社業界だけでなく、広い分野に精通している必要性があるため、社内に新しい風を取り込みたい企業、新規事業を企画する企業には欠かせない存在です。

 

会社員のマーケターの年収は平均500万円ほどですが、フリーランスのマーケターの報酬を見てみると月額報酬60万~100万円ほど提示する求人が多いです。常駐型より週1~3日勤務のスポットでの参画を求める企業がほとんどですが、いくつかのプロジェクトに並行して参画すれば年収1000万円超えも夢ではありません

フリーランスが職種を選ぶ際の基準

仕事を探すフリーランス

 

勤務先での担当部署・職務を活かしてフリーランスになる人がほとんどですが、中には全く別の職種で独立・起業を目指す人もいます。

 

フリーランスになるためのスキルを教えるスクールなども開講されているので、どの職種でフリーランスを目指すか参考にしてみるのもよいでしょう。フリーランスとして活動する職種を選ぶ基準を紹介します。

(1)自分が興味を持つことができる仕事か

フリーランスの入り口として、ライターやマーケターのお手伝いとなる調査業務などは、専門スキルがない人でも始められる仕事として知られています。しかし、案件自体に興味が持てなかったり、続けていきたいと思えなかったりするようでは、長続きせず、求められる水準の任務が遂行できないこともあるでしょう。

 

自分が興味を持てるポイントが案件にあるかどうか、しっかり見極めて引き受けましょう。

(2)自分のスキルが発揮できるか

フリーランスとして仕事を獲得するとき、一番の武器になるのが実績です。自分のスキルや経験を発揮できる仕事かどうか、というのも仕事を選ぶ上で重要です。

 

たとえば、営業職が長い人は営業資料作成の案件に参加したり、士業資格を持つ人は専門分野での記事執筆をしたりするなどもスキルを発揮したフリーランスの働き方としておすすめです。

 

経験やスキルを活かして案件を獲得し、フリーランスとしての実績を積み上げていきましょう。

(4)目指す水準の報酬が得られそうか

一部の高スキルを必要とする案件以外は、フリーランスとして駆け出しの頃はなかなか高い報酬が期待できないものです。しかし、報酬は、やりがいや仕事の成果に応じて決まるものです。自分のスキルや時間を過度に安売りするのは避けるべきです。

 

あらかじめ一定の報酬水準を定め、それ以上の単価の仕事を引き受けるように心がけましょう。自分の決めた水準以上の仕事を獲得するには、何が必要か、どのようなスキルを磨いたらよいかが、おのずと見えてくるでしょう。

フリーランスとして仕事を獲得する方法

話し込むエージェントト登録者

フリーランスとして仕事を獲得するには、まず自分から手を上げることが必要です。よほどの著名人などではない限り、黙っていても仕事が入ってくるような状態にはなかなかならないものです。フリーランスはどのように仕事を見つければよいか方法を紹介します。

(1)知人経由で受注

現在活躍するフリーランス人材が駆け出しのころに仕事を受注した方法として一番耳にするのが、知人や友人などのネットワークを通じて仕事を紹介してもらう方法です。これまで培った人脈ネットワークをフル活用しましょう。

 

周囲に「フリーランスになりたい」「仕事を探している」といったことを伝えておけば、意外なところから仕事を紹介してもらえることもあります。また、自分がフリーランスとして活動しようと思っている業種に関するセミナーや交流会に顔を出して、つながり作りに励むのもおすすめです。

(2)企業から直接受注

フリーランスとして独立後も前職での所属先や取引先と契約し、企業から直接仕事を受注する人もいます。実績やスキルに自信がある人はスタートアップ企業やサービスに自ら営業をかけるのもよいでしょう。

 

また、求人情報サイトの中に、フリーランスと直接「業務委託契約」を結びたい企業が案件情報を掲載している場合もあります。こうした求人に応募してみるのも一つの手です。

 

企業から直接受注したものは、ポートフォリオや職務経歴書に実績として記載しやすいというメリットもあります。正規雇用は難関である大手企業のプロジェクトであっても、フリーランスなら参画しやすい場合があります。積極的に自分を売り込みましょう。

(3)マッチングプラットフォームを活用

手軽に案件を探せるクラウドソーシングサイトを使うのも一つの方法です。ただし、クラウドソーシングサイトで扱う案件は単価が安く、手数料が高いというデメリットがあることも理解しておきましょう。

 

専門知識やスキルを必要としない仕事内容も多いので、興味がある職種にチャレンジしたいなら、こうしたプラットフォームで腕試しをするのもよいでしょう。

 

高度なスキルを生かして高単価の案件を見つけたいなら、職種やジャンルに特化したプラットフォームやマッチングエージェントがおすすめです。こうしたプラットフォームやマッチングエージェントの多くは専任のアドバイザーがいます。

 

人材ごとにマッチした案件を紹介するサービスの他、より案件を獲得するためにアドバイスを受けられるなど、フリーランス活動全般につながる支援が受けられる場合もあります

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フリーランスで成功するために必要な独立準備

事業計画や貯蓄について考えるフリーランス人材

仕事を受注する以外にも、フリーランスとして活動するのに欠かせない準備があります。抜かりなく計画的に準備を進めることで活動の幅や規模も定まってくるでしょう。フリーランスになる前に必要な独立準備を4項目に分けて紹介します。

(1)事業計画を立てる

フリーランスとして成功を目指す第一歩として、事業計画を立てることが重要です。

 

起業計画は簡単にはまとまらないものです。「どのような顧客を対象に、どのような仕事で収益を上げるのか?」「毎月どのぐらいの収入を見込むのか?」などは、ざっくりと思い描いておきましょう。

 

進めていくうちに、実際に不足しているものや必要なスキル、独立にかかる費用などが明らかになります。

(2)独立資金をためる

職種によっては、開業にさほど費用がかからないでしょう。しかし、本業フリーランスとして独立開業するなら、毎月安定した収入が得られる保証はありません。しばらくの間、仕事が少なくなる可能性も考えられるため、半年分の生活資金は貯蓄しておきたいところです。

 

また、貯金をしながら、開業助成金や補助金で利用できそうなものはないか、調査を始めましょう。こうした助成金は、独立のための資本がいくらあるかも審査要件です。

 

しっかり独立資金を貯めている人は、計画性と経営者感覚があると評価され、独立する側に有利な条件の助成金の審査に通りやすい側面があります。

(3)開業や税務・経理業務などの手続きを行う

個人事業主として事業を始める場合、開業届の提出が必要です。法人を立ち上げてひとり社長になる場合は、法人化の手続きも別途必要になります。年金や保険なども個人事業主と法人それぞれ仕組みが異なるので、事前にチェックが必要です。

 

働く場所をどこにするかも具体的に検討しましょう。コンサルタントは、オフィスを持たず、自宅やカフェなど自分の好きな場所で働けますが、シェアオフィスやコワーキングスペースなどを利用するのもおすすめです。

 

また、フリーランスになれば経理業務も自ら行う必要があります。クラウド会計ソフトを使って、経理処理を簡単に安く済ませることもできます。初めから順調な事業運営ができそうであれば税理士と契約することも考えておきましょう。

(4)フリーランスをサポートするコミュニティに加入する

フリーランスとは「孤独」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。個人で事業を行う責任は、会社員と比べて大きいのは事実ですが、フリーランス同士で交流できたり、協力し合えたりするコミュニティに参加しておくのもおすすめです。

 

たとえば

といった団体が知られています。

 

こうしたコミュニティは、仕事やビジネスシーン・業界のトレンドなどの情報発信はもちろん、悩みの解決や友人作りにも役立ちます

環境が整いつつあるフリーランスを働き方の選択肢に

良い環境で仕事をするフリーランス人材

 

さまざまな社会情勢や広がる多様性の影響で、自分らしい働き方を実現するために、フリーランスになる人が増えています。

 

努力や準備なくしてフリーランスで成功できるとはいかないものの、仕事を探せるプラットフォームやコミュニティ、加入しやすい健康保険など、フリーランスを取り巻く環境は整備されてきています。

 

こうした情報を集めつつ、フリーランスになる準備を進めてみてはいかがでしょうか。

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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