資金獲得から人脈作りまで将来への備えにもなる副業の探し方

作成日:2018/03/19

 

副業はさまざまな“備え”になる

副業はさまざまな“備え”になる_1

 

終身雇用、年功序列といったかつての日本の社会では、会社員が副業をもつことはタブーとされることが多く、やむにやまれぬ事情で副業をもつ場合にも見つかってはならないとされることが少なくありませんでした。しかし、働き方の多様化が認められつつある現在の日本では、副業を持つことは決して珍しいことではありません。

 

そして、その副業のスタイル自体も多様化しています。従来は、副業といえば「本業だけでは不足する収入を補うもの」といった位置づけで、まさしく“副”の存在でした。メインの仕事だけでは生活資金が足りない、あるいはプラスアルファの貯蓄を目指して収入を増やしたい……そうした動機から、副業を始める人が多かったのです。

 

しかし、現在では、「本業を複数もつ」「複数の収入源をつくる」というニュアンスで複数の仕事に携わることも増えており、そうした働き方は「パラレルワーク」「複業」とも呼ばれることもあります。携わる仕事のバランスは人それぞれですが、一人の社会人が複数の仕事をもつことが、働き方の一つの形態として浸透しつつあるのが現在の日本の労働社会です(※本記事では、「副業」と表記を統一してご紹介します)。

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副業のメリットと注意点

副業のメリットと注意点_2

 

前述のとおり、かつての副業の主なメリットは「収入の増加」にありました。しかし、現代の副業はその目的だけにとどまりません。現代の副業で新たに生まれた大きなメリットは、「複数の収入源をもつことができる」という点でしょう。

 

昨今の日本では「会社に勤めていれば安心」ということはなく、どのような環境においても明日のことはわからないというのが実状です。個人事業主や経営者として働いている方が明日の収入を確約されないのはもちろん、会社員として勤務している方も、大企業にお勤めの方であっても、定年まで勤め上げられるとは限らないのです。老後まで働き続けても、年金支給がどうなるかといった不安もあります。

 

仕事の幅を広げて複数の収入源をもてば、そのなかの一つに万が一のことがあってもほかの収入をキープすることができ、突然収入がゼロになるという事態を防ぐことができます。そうなれば、無事に安心して生きていくための可能性を少しでも大きくしていくことにつながるのです。

 

また、将来的にフリーランスや起業して経営者としてビジネスを立ち上げることを考えている方であれば、そのビジネスにつながる副業をもつことで、メインの仕事で収入を確保しながらサブの仕事として将来を視野に入れた活動をすることができます。副業を介して業界の仲間や将来のクライアント候補を増やすといった、人脈の形成にもつなげることも可能です。

 

一定の収入を確保しながら、将来に向けた“種まき”ができるというのは、非常に大きなメリットといえます。副業を持とうと考えるならば、まずは現在の“本業”への影響を確認する必要があります。就業規則で副業を禁じていたり、禁止でなくても承認を得る必要がある企業は今も少なくないとされています。そうした契約に対して違反とならないようにする必要があるでしょう。

 

 

まずはクラウドソーシング

まずはクラウドソーシング_3

 

副業の探し方としてはまず、近年増えているクラウドソーシングの利用という方法があります。クラウドソーシングでは基本的に、依頼先を求める案件のなかからこれぞと思う仕事に対してエントリーする形で“営業”し、クライアントの求める技量を満たしていることを確認、納期や報酬などでクライアントと折り合いがつけば“受注”という流れで仕事をすることになります。したがって、自身のスケジュールや志向次第でエントリーを控えれば仕事量の調整ができますし、仕事ができない時期があればスケジュールに反映することも可能です。

 

しかしながら、自分自身は仕事をしたくても、自身のスキルや条件と合致する案件の数が少ない時期もありますし、エントリーしても受注できないこともあるので、仕事を安定的に得られるとは限りません。仕事量や収入に波があるということは、クラウドソーシングで副業を探す場合のデメリットといえ、理解しておく必要があるでしょう。

 

この点をカバーするには、クラウドソーシングのストア機能を使って、自分自身のスキルを積極的に売り込むことも可能です。そうしたストアの活用や、プロフィール・ポートフォリオを充実させることは、自身の“営業活動”にもなります。さらに、在宅の案件だけでなく、週に何回かオフィスに出勤して従事するようなスタイルの案件も定期的に見られます。ほかにメインの仕事を持ちながら行なう副業ではこうした案件に就くことは考えづらいですが、仕事のスタイルを広げてでも仕事量を増やしたいと考える方にはそうした選択肢もあります。

 

 

エージェントサービスを活用する

エージェントサービスを活用する_4

 

エージェントサービスへの登録も手段のひとつです。エージェントサービスの中には、週末起業や副業向けの案件や地方創生や事業承継といった社会貢献度の高い案件を扱うエージェントもあります。エージェントサービスに登録すると、条件に合致する仕事を紹介してもらうことができ、なかには一般に公開されていない案件を紹介してもらえることもあります。

 

クラウドソーシングとエージェントサービスの大きな違いは、仕事を依頼するクライアントと、仕事を請け負う自分自身の間に、エージェントサービスが入っているかどうかという点にあります。クラウドソーシングでは、基本的にクライアントと自分自身が直接やりとりすることになり、顔の見えないクライアントに不安を感じることもあるかもしれません。双方の希望のすり合わせがうまくいかないミスマッチも起こり得るでしょう。

 

エージェントサービスでは、担当者が介在することで、クライアントと請負者双方の希望や技量をマッチングしたうえで紹介してもらうことができますし、不安なことや困った点があれば案件の内容や料金について相談することもできます。高いスキルを備えており、条件が合えば、より安定的に仕事をみつけることも可能になるかもしれません。

 

まとめ

 

収入額を増やす、仕事の幅を広げる、スキルアップする、将来の起業に備える・・・

副業をもつことにはさまざまなメリットがあります。メインの仕事で収入の“柱”を確保したうえで手を広げていけば、たとえ副業でつまずくことがあっても自分の生活に致命的な影響を与えるリスクを下げることができますし、何より副業によって、人生のリスクヘッジにつなげることができるでしょう。特にエンジニアの場合は、仕事の性質上、企業としても単発で依頼しやすく、それだけ請け負える機会が増えることにつながります。ITエンジニア専門のエージェントサービスなどがあるのも心強いですし、他の職種に比べて副業の探し方はより多く、副業のしやすさもあるでしょう。

いずれにしても、副業を成功につなげるためには、メインの仕事とうまくバランスをとることが非常に重要です。副業に集中するあまり本業がおろそかになっては元も子もありませんし、本業の忙しさにかまけて副業をいい加減にしていては信用を失ってしまいます。メインであれサブであれ、目の前の仕事一つひとつをきちんと遂行することが信用を生み、仕事や収入の幅を広げることにつながるのです。

 

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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