【起業と難関資格】独立や開業に資格は必要?案件獲得に有利な資格とは?取得のメリットとデメリットを紹介

最終更新日:2021/01/22
作成日:2019/02/20

独立や開業を通じて起業家になりたい人には、何かしらの「武器」が必要です。ここでは起業と「資格」の関係性について詳しくお伝えしていきます。これから独立や開業に向けて「はじめての資格を取りたい」という方は、どのような「資格」に目を向けるべきなのか、情報収集の一環としてお役立てください。

 

 

目次

■何故、資格が仕事に繋がるのか?
(1)即戦力を求める企業は有資格者を積極的に採用する
(2)雇用を考える目線以上に仕事を依頼する目線は厳しい
(3)世の中には大量の資格が存在している

 

■起業する際に有利になる資格 
(1)中小企業診断士
(2)税理士
(3)社会保険労務士
(4)IT系コンサルタント資格

 

■資格を得るメリットとデメリット
(1)メリット:外部に委託する費用を抑えられる
(2)メリット:わかりやすく自分の能力を顧客にアピールできる
(3)デメリット:資格取得までに時間がかかることも
(4)デメリット:資格取得が目的になってしまいがち

 

■資格はあくまで「手段」。資格を持たず成功している起業家も大勢いる
(1)成功の秘訣は、資格有無ではなく「現場力」
(2)資格を持っていることが自信につながる
(3)資格取得を通して得られること

 

 

※本コラムは、2021年1月22日に「独立や開業を後押しする有利な資格とは?“資格”の必要性を考える」を再構成したものです。
※本コラムは、営業力・マーケティング力支援、経営企画業務支援などを行なうコンサルタントが監修しています。

 

何故、資格が仕事に繋がるのか?

独立や開業を通じて起業家になりたい人には、何かしらの「武器」が必要です。どのような業種で起業するのかは人それぞれですが、特定の業界で勝負できる武器がなければ、独立開業もしくは転職しても、大きな成功や高い年収を掴むのは難しいのが現実です。

 

では、何が社会で武器になるのでしょうか?もちろん才能や経験は大きな武器の1つですが、残念ながら形に残らないものは「顧客に伝わりづらい」と言わざるを得ません。一方、「資格」ならば誰にでもわかりやすく伝わるため、はじめて起業した人でも顧客に十分なアピールができます。

 

もちろん「資格」ならば何でも良いわけではなく、知名度も高くて、独立や開業の後押しをしてくれる特定の資格があります。ここでは起業と「資格」の関係性について詳しくお伝えしていきます。これから独立や開業に向けて「はじめての資格を取りたい」という方は、どのような「資格」に目を向けるべきなのか、情報収集の一環としてお役立てください。

 

 

(1)即戦力を求める企業は有資格者を積極的に採用する

資格を持っていると、「仕事ができる」とみなされ企業に雇用されやすいのは周知の通りです。有資格者であることを条件にした人材募集ももはや当たり前で、資格の種類によっては年収や役職が優遇されるケースも少なくありません。その理由は、雇用する前から相手がどの程度仕事ができるのかイメージしやすいからです。

 

企業が採用を決める際にも「この人は水準以上の仕事ができる」と容易に想像できるため、「一定以上の年収や役職を確保しよう」という気持ちになりやすいのでしょう。

 

採用する企業側の気持ちは「自分が人事だったら」「自分が経営者だったら」と考えれば想像がつくのではないでしょうか。将来性のある若手を育てることも、企業の人事戦略としては重要かもしれませんが、その一方で、すぐに現場で実力を発揮してくれる即戦力も、企業にとっては必要な人材なのです。

 

あなた自身のやりたい仕事に、資格が必要あるいはその可能性が高い場合は、出来るだけ早い段階から資格取得に取り組まなければなりません。なぜなら企業が求める資格の難易度は、いずれも高難度のものばかりで、資格取得に数年を要することも珍しくありません。思い立ったら即実行、まずは資格取得にチャレンジすることをおすすめします。

(2)雇用を考える目線以上に仕事を依頼する目線は厳しい

それでは、あなたがフリーコンサルタントとしてすでに独立している場合はどうでしょうか。コンサルタントとして開業するために取得しなければならない資格はないので、資格が無くてもコンサルタントを名乗ることはできます。実際に、あなたがすでに数多くの成功事例を持っていて、その成功事例を上手にアピールできていれば、資格が無くても十分に通用するはずです。

一方で、企業が即戦力を採用する際には、多くの場合で特定の資格取得を求められることを考えると、フリーコンサルタントの方が資格には縁遠いように思われます。

 

しかしながら、企業がフリーコンサルタントに仕事を委託する場合は、社内の人材では対処できないレベルやスケールであることが多く、委託するフリーコンサルタントには、企業が即戦力を採用する際と同等、あるいはそれ以上の実績や能力を期待しています。そして、その実績や能力を裏付ける資格の有無は、仕事の委託先を決定する際の重要な判断基準となっているのです。

 

しかし、はじめて起業する人のほとんどは無名の状態からのスタートです。開業したてで実績もない、資格もない・・・そんな条件のコンサルタントに仕事を依頼する顧客がほとんどいないのは、言うまでもありません。

 

しかしそれでは、高い年収を得て社会的に成功するのは、夢のままで終わってしまいます。だから、あなただけの武器を手にしなければなりません。あなたの武器になりえるのは、クライアントが一目置くほどの実績もしくは資格。それが、成功するための条件ではないでしょうか。

 

実績が見劣りする場合は、それを補う程度の資格の取得が必要になることは言うまでもありません。

(3)世の中には大量の資格が存在している

世の中にはたくさんの資格が存在しています。資格取得に数年を要するもの、複数回の試験をクリアしなければいけないもの、実務試験をともなうもの…。

その一方で、簡単な筆記試験だけで済むもの、何かを受講するだけで有資格者となれるものなども。

その中で、フリーランスのコンサルタントとして積極的に独立や開業の後押ししてくれる資格はそう多くはありません。また多くは、難易度が高く長期間の準備を要する資格と言われています。つまり、有資格者であることを前面にしてクライアントを獲得したいのであれば、取得を目指す資格を厳選した上で、長期間に渡り計画性を持って取り組む必要があります。

 

また、資格でも難易度によって等級が分かれているものがあります。フリーランスのコンサルタントとして資格をアピールするのであれば、下位の等級では残念ながらまったく役に立ちません。

はじめて資格を取得する際には、下位の等級を取ろうとしがちですが、どの資格であっても簡単に取得できる等級では相手にされませんので、少なくとも最上位の等級から1つ下辺りにチャレンジしましょう。そして、エキスパートとして活躍するのであれば、やはり最上位の等級を狙いたいところです。

 

いずれにしても、難易度の高い等級の取得には複数年の準備が必要になります。フリーランスのコンサルタントを目指すのであれば、今の仕事を続けつつ資格取得の準備を進めることが重要です。資格取得後の独立が理想的です。

☆あわせて読みたい

『フリーランス人材の悩みとは?業務委託の雇用形態とメリットデメリットを解説』

『【フリーランス入門ガイド】定義や個人事業主との違いとは?増えすぎた理由は?おすすめの仕事や獲得方法とは? 』

『フリーコンサルタントは副業でも稼げる?単価・種類・注意点を解説!』

 

起業する際に有利になる資格

(1)中小企業診断士

まずは、中小企業診断士。昨今、政府が打ち出した一億総活躍社会を実現する「働き方改革」で世間にその名前が浸透してきましたが、ご自身が今後経営コンサルタントとして起業したいのならば必須の資格と言えるでしょう。

 

中小企業診断士の資格を取得して身につくことは、中小企業経営のノウハウをはじめとした経営に関するあらゆる事柄です。コンサルタントとして箔が付くだけではなく、自身のビジネスにも大いに役立つ資格です。

 

ただし、中小企業診断士の資格は難易度が非常に高い上、一次試験と二次試験があります。初めて中小企業診断士の試験を受けた方で一次試験と二次試験をストレートで合格できる人はほとんどいません。もっとも、資格取得者が少ないからこそ価値があるので、合格率が低いからと言って途中で音を上げないようにしましょう。

 

資格合格に自信が持てない人には、中小企業大学校の中小企業診断士養成課程がおすすめです。これは、1次試験合格者を対象に、半年間の講義受講を完了すれば、中小企業診断士に登録できる制度です。難関の2次試験を受ける必要がなくなるので一見魅力的ですが、200万円程度の受講料が必要となることもお忘れなく。

 

とはいえ、中小企業診断士の資格は取得していればかなり武器になるでしょう。中小企業診断士の仕事はコンサルタントの仕事にほぼ等しいものがあり、コンサルタントとして活躍する場を広げるのにはおすすめと言えるからです。

 

また、中小企業診断士と良く比較されるMBAも一考の余地があります。ただし、MBAは資格ではなく学位であることも理解しておきましょう。ちなみに、MBAとは、Master of Business Administrationの略で、経営学の大学院修士過程を修了すると与えられる学位です。現在では、留学することもなく、企業に勤めながら日本語の授業または通信講座によって学位取得することが可能です。ただし、1~2年の履修期間と数百万円の学費が必要であることを考慮する必要があります。

(2)税理士

企業のコンサルティングに携わると、ヒトやモノの動きと同時に、カネの動きを把握しなければなりません。財務・会計について正確に理解することができれば、フリーランスのコンサルタントとしての活動分野も広がることになります。

もちろん、中小企業診断士の有資格者であればコンサルティングに必要なレベルの財務・会計知識を有していますが、税理士には到底及ばないのが実情です。ただし、税理士資格だけでは、税理士として活動するか税務コンサルとして活動するかに限られますので、理想は中小企業診断士と税理士のダブルライセンスです。

実際に、ごく少数の中小企業診断士と税理士のダブルライセンスで独立している人を見ると、それ自体が大きな武器になり活躍につながっている人が多いと見受けられます。

 

また、中小企業診断士よりさらに難易度の高い税理士の場合、無試験で行政書士に登録することもできます。中小企業診断士試験では一部科目免除を受けることもできるので、税理士資格取得を起点に取得資格を拡げていくという手もあります。なお、税理士よりも難易度が高いと言われる公認会計士は、特定の研修を修了すれば無試験で税理士に登録することができます。

 

税理士の試験は年に1回。11種類ある試験の中から5つを選択して、その全てに合格する必要があります。合格率は財務諸表論のみ30%程度。残りはどれも10〜15%ほどです(※1)。

 

5つの試験を合格しなければならないため、非常にハードルが高く感じるかもしれませんが、同じ年に合格する必要はないので、何年もかけてトータルで5つの試験をくぐりぬければ資格が与えられます。

(3)社会保険労務士

社会保険労務士は通称「社労士」「労務士」などと呼ばれています。「働き方改革」が進行する中で、企業の人事や労務に関するコンプライアンス意識の高まりを背景に、社員の労働環境の整備、人権の保護の観点からその役割が注目を浴びています。

 

社会保険労務士は、企業をクライアントとして、労働・社会保険関係の申請手続き、労使問題の解決などの実務のほか、人事や労務、社会保険などのコンサルティングなどが業務領域になります。具体的には採用業務、人事管理、就業規則、労働環境、福利厚生、社員教育、賃金管理、評価制度など、人事・労務全般のコンサルティングがそれにあたります。

 

企業活動において、ヒトは重要な資源になりますので、人事・労務のあらゆる領域、例えば採用、教育、評価制度など、それぞれの専門分野のプロフェッショナルであるコンサルタントが必要とされています。近年では、心理カウンセラーの資格を獲得して、メンタルヘルス専門のコンサルタントとして活動する社会保険労務士なども増えています。

 

もしあなたが、人事・労務関係の仕事に実績あるいは興味や関心があって、将来的に独立したいと考えているのであれば、社会保険労務士の取得をおすすめします。社会保険労務士の看板があれば、人事労務コンサルタント、あるいはさらに一部機能に特化したコンサルタントとして起業する際には、大きな力になることでしょう。

(4)IT系コンサルタント資格

近年は、日々あらゆる企業でITシステムの導入や更新が行なわれています。それに伴い、プログラマーやシステムエンジニアとして働く人、あるいはIT系のコンサルティングファームに勤務する人も増え、将来的にフリーコンサルタントとして独立を志す人も増えているようです。

IT系コンサルタントも資格がなくても開業することはできますが、難関資格が多いため、有資格者になればそれだけで有利な環境を手にすることができます。ここでは、代表的なIT系コンサルタントの資格をご紹介します。

 

◆ITストラテジスト◆
IT系国家資格の中でも最難関の資格で、ITの高度な専門知識が必要です。経営戦略に基づいて、IT技術を活用した事業計画策定、提案、推進などを支援する資格です。

 

◆プロジェクトマネージャー◆
こちらも難易度の高いIT系国家資格。ITストラテジスト同様に高度な知識や技能が求められます。プロジェクト計画を立案し、プロジェクトの要因、予算、工程などを管理する能力が求められます。

 

◆ITコーディネータ◆
合格のためにはITと企業経営の両方の知識を理解する必要がありますが、合格率は70%前後と比較的高めです。

 

 

ここでは、4つの資格をご紹介しました。いずれも難易度の高い資格ばかりですが、それだけに資格取得を達成できれば大きな武器になることでしょう。

フリーコンサルタントとして幅広い分野をカバーしている資格は、中小企業診断士。まずは中小企業診断士の合格を目指し、さらに財務コンサルを目指すのならば税理士、労務コンサルを目指すのならば社会保険労務士、ITコンサルを目指すのならITストラテジストにチャレンジすることをおすすめします。ただし難関資格ばかりなので、1つの資格だけでも十分な威力を発揮するはずです。

 

 

資格を得るメリットとデメリット

(1)メリット:外部に委託する費用を抑えられる

法律関係の資格を取得している場合、本来なら外部に委託するような案件も自分でこなすことも可能になります。たとえば、税理士や司法書士、行政書士、公認会計士などの資格がこれに当てはまります。

 

起業する以上、いくつもの法律的な届出が必要となりますが、専門家に依頼するお金を節約できるのは資格を持つ大きなメリットと言えるでしょう。社会保険の手続きなども外部に頼む必要がなくなります。

 

もちろん、税理士や司法書士、行政書士、公認会計士などの資格があれば、それだけで仕事を獲得できることも少なくありません。独立し挑戦したものの、やはり起業を諦めることにしたという場合でも潰しがききます。しかも年収的にも十分に高い水準を期待できるでしょう。

 

税理士や司法書士、行政書士、公認会計士など、いわゆる士業の資格は難易度が高いため需要も高いのです。業界専門の知識を蓄えておけば、万が一の時にあなたを助けてくれるかもしれません。

(2)メリット:わかりやすく自分の能力を顧客にアピールできる

もう1つの大きなメリットは、資格の保持が「能力や知識をわかりやすく顧客に伝える目安」になることです。たとえば創業まもない起業家が「カウンセラーとしての才能が私にはあります。これまでにこのような成功事例があり・・・」と顧客に伝えても、説得力はいまいちでしょう。

 

一方「私は、カウンセラーの資格を持っています」と言えば、創業まもない会社だったとしても、カウンセラーの言葉としての説得力が増します。過去のカウンセラーとしての成功事例が有効な場面もありますが、成功事例の話をされるよりも資格を保持している方に魅かれる顧客も少なくありません。

(3)デメリット:資格取得までに時間がかかることも

資格の種類によっては、取得するまでに莫大な時間を費やす必要もあります。あくまで目安ですが、司法書士や公認会計士で3,000時間税理士で2,500時間の勉強が必要と言われています。比較的簡単に取れると言われている行政書士でも600時間の勉強が必要とのこと。士業の年収が高いのもうなづけるでしょう。

 

専門的なノウハウを得るためには、やはり莫大な時間を費やすことが当然の条件のと言えます。

(4)デメリット:資格取得が目的になってしまいがち

資格取得のために高度なノウハウを学ぶようになると、どうしても資格取得そのものにばかり意識が向けられてしまいがち。しかし、本来の目的は独立であり起業のはずです。もちろん難易度の高い資格を得て、そちらの方面で活躍するのも1つの成功ですが、本来「起業」が目的であるならば、目標とはかけ離れてしまいます。

 

そうならないためにも、資格の取得はできれば会社員の時期に済ませるべきです。通常の年収を得ながらの勉強ならば、経済的なリスクを負わずに済みます。起業してから新たに資格を取得するのは、あまり効率が良いとは言えません。

 

 

資格はあくまで「手段」。資格を持たず成功している起業家も大勢いる

(1)成功の秘訣は、資格有無ではなく「現場力」

特定の資格を持っていれば、ビジネスの売りになることもあります。また、士業の資格を持つことで税理士や司法書士、行政書士、公認会計士などに支払う費用を抑えられるため、大きなメリットにもなりえます。

 

しかし、特に資格は持たずに起業家として成功し、高い年収を得ている人も大勢いることは忘れないでおきましょう。ビジネスの成功において資格の所持は必要条件ではありません。あくまでも十分条件にすぎないのです。

 

はじめて起業を考える人の多くはつい体裁を先に整えようとしますが、完全に準備が整ってから始まるビジネスなど稀です。もちろん起業すれば「はじめての連続」なので臆病になるのも当然ですが、あまりに臆病では前に進めません。

 

起業には、資格やノウハウといった“準備”よりも、工夫や行動力の方がはるかに必要かもしれません。高い年収を得ているプロフェッショナル人材の多くは、資格以上に工夫や行動力で自身の成功を掴んできたのではないでしょうか。

(2)資格を持っていることが自信につながる

ビジネスに限った話ではありませんが、1つの成功を手にすると不思議とその後も成功を積みやすくなるもの。いわゆる「成功体験の積み重ね」です。

 

資格取得には、自信を持って自分のビジネスに挑めるようになる効果が期待できます。特にコンサルタントやカウンセラーの仕事は顧客にアドバイスをおくる仕事なので、自分自身に自信を持たなければ相手も不安になりやすいもの。

そのような意味でも、資格取得自体が意味を成す場合も少なくありません。創業まもない時期の仕事には、どうしても自信が不足がち。自分に自信をつけるために資格を取得するのも良いかもしれません。

(3)資格取得を通して得られること

難関資格であればあるほど、資格取得の先には自分自身の大きな目標があるはずです。それがあるからこそ仕事を続けながら時を惜しんで、(家族がいれば)家族の理解と協力を得て、年単位の長い時間を資格合格に懸けることができるのです。大学受験以上に厳しい環境を強いられるかもしれませんが、合格を勝ち得た瞬間の達成感は言葉にできないものとなるでしょう。そしてその瞬間に大きな自信が湧き上がり、独立への大きな扉が開く感覚に包まれるのではないでしょうか。

 

また独立開業直後には、知名度も実績もない中で資格の肩書だけが拠り所になったり、有資格者であることによって仕事の依頼が舞い込んだ時には、厳しい試験勉強にめげなかった自分を褒めたくもなるでしょう。それ以外にも、心から資格を取って良かったと思えることはたくさんあるはずです。

しかしながら、資格取得を通じて得られる最も重要なものは、達成感、安堵感、満足感のような感情ではなく、やはりフリーランスのコンサルタントとして成功する糧が得られたことに他なりません。あくまで資格取得は目的ではなく、フリーランスとして成功するための手段に過ぎないからです。

 

 

 

創業まもない会社では、創業者の多くが自分の将来に不安を抱えています。不安を払拭してくれるものの1つが資格なので、「起業や開業を将来的に考えている人は資格の取得に積極的になるべき」と言えるでしょう。資格の取得は大変ですが「起業家として成功して高い年収を得るため」と思えば頑張れるのではないでしょうか。

 

<参照>

※1:https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka2018/01.htm

 

< 監修者プロフィール >
大野 晴司(おおの せいじ)

東京都立大学(現首都大学東京)卒業後、日産自動車で国内のマーケティング部門や系列ディーラーでの営業マンや本社販促部署長などを経験。中小企業診断士資格取得のために退職、2003年3月資格取得。その後、マーケティングリサーチ会社、自動車関連メーカーを経て、2008年にビズ・エキスパート株式会社を設立。神奈川・東京の中小・中堅企業の営業力・マーケティング力支援のほか、経営企画業務、新規事業支援を主な事業として活動中。また、企業向けセミナー講師なども務める。

ビズ・エキスパート株式会社:http://b-ex.biz/index.html
プロフェッショナリズムインタビュー:https://freeconsultant.jp/workstyle/w020

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

コンサル登録遷移バナー

 

 

◇こちらの記事もおすすめです◇

「簡単にわかる「フリーランスとは」入門ガイド」