マーケティング未経験者が求人に応募する前に知っておきたいマーケティングの仕事
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世の中には実に数多くの仕事がありますが、その中でも常に多くの人気を集めている仕事の一つが、「マーケター」「マーケティングプランナー」「ディレクター」といったマーケティングに関する仕事でしょう。「企業で企画立案などの華やかな仕事に携わる」「給与が比較的いい」といったイメージのあるマーケターの仕事は、志望する学生も多く、新卒市場でも常に人気の存在。もちろん、転職の中途採用市場でも高い注目を集めており、未経験者の方が転職などを通じてマーケター職やマーケティング業界での仕事を希望することも少なくありません。
そんな人気のマーケター・マーケティングに関する求人は、現在の転職・求人市場では横ばいまたは増加傾向にあり、未経験者の方にとっては希望をもちやすい状況といえます。特に近年は、「webマーケティング」「デジタルマーケティング」などの仕事に対するニーズも急増しており、マーケティングの仕事をしたいという方には“追い風”です。それでも、ただ転職を希望するとして求人に応募すれば受かるというものではなく、未経験者である分を補うだけの勉強やアピールなどは必要です。まずは、マーケティングという仕事や、マーケター、マーケティングプランナー、ディレクターといった名称で呼ばれるマーケティングに関連した職業について、きちんと理解を深めておきましょう。
目次
■マーケティング職の未経験者でも応募可能な求人が増えている
(1)「未経験者も応募可能」の背景は、人材不足やデジタルマーケの需要増加によるもの
(2)webマーケはそもそも新しい分野。経験者が少ないから、未経験者にも門戸が開かれている
■未経験者なら知っておきたいマーケティング職の仕事
(1)「マーケティング」とは、継続的にモノが売れる策を打ち出す仕事
(2)マーケティングの具体的な仕事内容
■今、特に注目が集まるマーケティング職とは
(1)マーケティングの仕事は、大きく分けて2通りある
(2)近年注目を集める「webマーケティング」「デジタルマーケティング」
■マーケティング職未経験者はポテンシャルをアピール
(1)マーケティングプランナー、デジタルマーケティング・・・働き方も年収もさまざま
(2)マーケティング職で評価されやすい資格とは
■まとめ
マーケティングの未経験者でも応募可能な求人が増えている
長年人気を集めているマーケティングという仕事は、企業が製品やサービスを開発・展開して事業を成長させていくうえで不可欠の仕事です。しかし、マーケティングの仕事で結果を出すには、企画力や説得力はもちろん、業界や一般消費者のニーズに対する深い理解、市場調査やデータ分析の知識、論理的な思考力やコミュニケーション能力など、求められるスキルは多岐にわたります。
(1)「未経験者も応募可能」の背景は、人材不足やデジタルマーケの需要増加によるもの
特に中途採用の求人では即戦力を求められる場面が多いことから、転職の求人の応募資格に「経験」が挙げられることがほとんどでした。ところが近年では、応募資格が緩和され「未経験者も応募可能」となっているマーケティング職の求人が目につくようになってきました。その背景にあるのは、「人材不足」「マーケティングの体制強化」「スマートフォンの普及に伴うwebの活用拡大」「webマーケティング、デジタルマーケティングの需要増加」といった事情です。
かつては業績の不況から人材採用を控えていた日本の多くの企業も、業績の復調に伴って人材採用を復活させるようになってきました。加えて、日本社会は深刻な人材不足に直面しており、「即戦力」ばかりでなく「ポテンシャルを秘めた有望な人材」を求人・採用するケースも増えているのです。マーケティング関連の仕事においても例外ではありません。事業を積極的に展開・拡大していこうと考える企業はなおのこと、マーケティング体制の強化を意図した動きをとる傾向が強くなっています。そこへきて、急激に必要性が高まっているのが、「webマーケティング」「デジタルマーケティング」という仕事です。
(2)webマーケはそもそも新しい分野。経験者が少ないから、未経験者にも門戸が開かれている
後述するように、webやSNSといったインターネットの世界が“主戦場”となるwebマーケティングやデジタルマーケティングの仕事は、そもそも新しい分野のものであり、「経験者」が少ない傾向にあります。そのため、同じマーケティング関連の仕事の中でも未経験者の方でも比較的ハードルが低く、「能力にポテンシャルがある」と判断されれば、採用される可能性を高めることも十分可能となっているのです。
未経験者なら知っておきたいマーケティング職の仕事
華やかなイメージがあり、新卒採用から転職まで人気のマーケティングの仕事ですが、具体的にどのような仕事をするのか、どういった企業で仕事をするのか、雇用形態や給与はどのようなものなのか、マーケターとしてマーケティングの職に就くには資格が必要なのか、顧客となるのはどのような企業なのかといったことは意外と知られていません。未経験者の方がマーケターの求人に応募するのであれば、こうしたことは事前に一通り理解しておく必要があります。
(1)「マーケティング」とは、継続的にモノが売れる策を打ち出す仕事
そもそも、「マーケティング」とは「製品・サービスが継続的に売れ続けるようにするための仕組みをつくる活動」を指します。企業が提供する製品やサービスは、ただ開発・販売しても簡単に売れるものではありません。また、一時的に売れたとしても、継続して使い続けられるようにならなければ事業を続けていくことが難しくなります。そこで、製品・サービスの認知度を高め、ターゲットとなるユーザー層の満足度を上げて、製品やサービスが継続的に売れるように、そしてその売り上げも拡大していくように、さまざまな策を打ち出すのがマーケティングの仕事です。
(2)マーケティングの具体的な仕事内容
具体的な仕事内容としては、「ターゲットとなる市場を調査して動向を分析し、ニーズを探る」「認知度を高めるための広告宣伝・販売促進策を企画・立案・実施する」「施策の効果測定を行ない、次の計画につなげる」「売り上げや満足度などのデータを分析し、製品・サービスや販売展開の改善につなげる」「競合する製品・サービスを調査し、自社製品・サービスの開発・販売展開を検討する」など、多岐にわたります。マーケティングの対象が、個別の製品・サービスであることもあれば、ブランド全般を対象としたマーケティング活動を展開することも。
マーケティングの仕事は、製品・サービスを開発する企画・開発部門や、製品・サービスを販売する営業部門との関わりが強いものですが、特に企画・開発部門とは密接な関わりがあります。製品・サービスを開発して世に出す企画・開発の仕事に対して、発売された製品・サービスをきちんと売れるように仕組みをつくっていくのがマーケティングの仕事ですが、これらは不可分のところも多々あり、完全に分業しているケースもあれば、重複しているケースもあります。
今特に注目が集まるマーケティング職とは
(1)マーケティングの仕事は、大きく分けて2通りある
「マーケター」「マーケティングプランナー」「ディレクター」など、さまざまな名前で呼ばれるマーケティング関連の仕事に就くには、大きく分けて「製品やサービスを販売する企業(ユーザーサイド)でマーケティングの仕事を担当する」「広告代理店やコンサルティング会社、マーケティング代行会社などの企業、またはフリーランスのマーケター(サービスサプライヤーサイド)として、クライアントとなる企業から依頼を受け、顧客企業の製品・サービスに関するマーケティング活動に従事する」の2通りがあります。
前者の場合は自社の製品・サービスを売り出すための仕事を行ないます。後者の場合はメーカーなど製品・サービスを開発・販売する企業が顧客となりますが、顧客の業種は多種多様です。「マーケティングプランナー」と呼ばれる職種の求人は、後者の場合に多いようです。いずれも、企業の社員としてマーケティング職に就く場合、雇用形態は基本的に社員としての雇用となります。フリーランスのマーケターの場合、顧客の企業と業務委託契約を締結して仕事にあたります。
(2)近年注目を集める「webマーケティング」「デジタルマーケティング」
こうしたさまざまなマーケティング関連の仕事の中で、近年特に注目を集めているのが、「webマーケティング」「デジタルマーケティング」といわれる仕事です。パソコン・インターネットに加えてスマートフォンが急速に普及した現在では、企業のマーケティング活動に「web」での展開が不可欠となりました。さらにSNSが発展し、一般消費者がSNSで情報を取得するのが当たり前になったうえ、一般消費者がSNSで情報の発信も行なうようになった結果、webやSNSで情報が発信されそれが広く拡散されることが、企業の製品・サービスの売れ行きに大きな影響力をもつようになったのです。
そうした環境下では、企業のマーケティング活動もリアルの店舗やそこでの消費行動を分析して働きかけ、テレビや新聞といった従来のマスコミを活用した広告戦略によるマスマーケティングを行なうだけでは不十分です。デジタルの技術を駆使してwebやSNS上でとられる消費行動や情報の拡散などを分析し、webで執筆しているブロガーや、SNSなどでの情報発信・拡散力の強いインフルエンサーといった存在の力をうまく借りながら、商品・サービスの開発や販売促進活動を展開していかなければなりません。
そこで求められるようになったのが、webマーケティングやデジタルマーケティング。具体的な仕事としては、検索エンジンの検索結果で上位に表示されるようSEO対策(検索エンジン最適化)を行なってwebサイトへの来訪者を増やす、web広告の戦略を立案・実施する、webサイトの見やすさや使い勝手を改善する、SNSでの情報発信について戦略を考え実施する、オウンドメディアを制作・運営するといったものがあり、それらの施策によって、製品・サービスの認知度や売り上げを拡大する、資料請求の件数を増やす、あるいは企業やブランド自体の認知度やブランド力を高めるといった成果(コンバージョン)を上げるのが最終的な目的です。
マーケティング職の未経験者はポテンシャルをアピール
(1)マーケティングプランナー、デジタルマーケティング・・・働き方も年収もさまざま
マーケターやマーケティングプランナー、ディレクターなどの職に就き、webマーケティングやデジタルマーケティングなどをはじめとするマーケティング関連の仕事を行なう方の年収は、一般的な企業に勤める会社員の平均年収に比べて比較的高い傾向にあります。とはいえ、会社員としてマーケターになるのか、それともフリーランスのマーケターとして仕事をするのか、メーカーで自社のマーケティング活動を行なうのか、それとも顧客となる企業の製品を売り出すマーケティングを行なうのかなど、さまざまな働き方があるため、その年収にも幅があります。
それでも、仕事のやりがいも含めてマーケティング職は高い人気を集める求人の一つであり、未経験者の方でも多くの方が転職してマーケターになりたいと考えるのもうなずけます。冒頭でもふれたように、今は未経験者の方が応募しやすいともいえ、積極的に挑戦していくのに適している時期といえるでしょう。
とはいえ、マーケターとしてマーケティングの職に就くためには求められる条件が高いという状況は、それほど変わっていません。人気があり、転職を希望する際にも競争率が高いのが当たり前ともいえるマーケターの求人で、未経験者の方がマーケターの職を勝ち取るためには、求人の応募資格に特別な事項が記載されていなくても募集企業にアピールできる要素を打ち出し、経験の代わりになり得るポテンシャルをアピールする必要があるでしょう。
(2)マーケティング職で評価されやすい資格とは
その一つになり得るのが資格です。基本的に、マーケターとなるためには何か資格が必要になるわけではありませんが、資格を取得していることで人材を募集する企業が「求める能力を備えている」「今後活躍する人材になり得る」と判断すれば、転職において有利に働きます。なかには、応募資格に特定の資格を挙げている求人もあり、そうした求人ではその資格を取得するだけの能力が求められていると考えるべきでしょう。
一般的なマーケターやマーケティングプランナーなどマーケティング職全般でいえば「マーケティング・ビジネス検定」「マーケティングビジネス実務検定」「MBA(経営学修士)」「中小企業診断士」など、特にwebマーケティングやデジタルマーケティングの仕事についていえば「ネットマーケティング検定」「ウェブ解析士」「Webアナリスト検定」「Google AdWords認定資格」などの資格を取得していると、評価されやすい傾向にあるようです。
マーケティングの仕事は、製品・サービスの開発から販売展開まで、果ては企業自体のブランド力にも影響することもある幅広い仕事です。給与などの条件面が期待できることはもちろん、仕事のやりがいや学べることも多く、将来的に転職や独立・起業を考える際にも良い影響を及ぼすことが多くなるでしょう。しかしその分、要求されるハードルは非常に高くなります。マーケティング職への転職を希望するとしても求人に採用されるのは容易なことではありませんし、就職できたとしても要求される実績を出すのは大変です。
それでも、マーケティングの仕事は、挑戦する価値が十分にある仕事の一つといえます。特に若い世代の方であれば、未経験者の方が一から勉強してマーケターを目指す時間は多く、企業もその点を評価することでポテンシャル採用につながりやすくなるかもしれません。高い給与などの“良い条件”の情報だけを鵜呑みにして漠然とマーケティング職を目指すのではなく、その仕事内容と求められるものをきちんと理解し、必要な勉強や準備を入念に行なったうえで、求職活動に挑戦しましょう。
(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)
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