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ハッカソンとアイデアソンの違いとは?定義やメリット・デメリットを解説

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ハッカソン・アイデアソンとは、エンジニアやクリエイターなどが集まって一定期間内に共同開発を行なうイベントのこと。IT業界のベンチャー企業を中心に広まり、現在では全国各地で開催されています。大手企業が技術開発やオープンイノベーションのためにハッカソン・アイデアソンを実施する事例も増えています。Yahoo!やNTTドコモ、リクルートといった企業も過去にハッカソン・アイデアソンを開催。一方、東京大学などの教育機関では、技術者育成や起業家育成のために実施する事例もあります。

ハッカソン・アイデアソンはもともとIT系のテーマが主流でしたが、今では地域の課題解決など地方創生につながるテーマの事例も増えており、多くのジャンルで注目を集めています。

コンサルタントにとっては、イノベーションの現場を体験できる機会。とはいえ、そもそもハッカソンとアイデアソンの違いがいまいちわからない…という方もいるかもしれません。そこでハッカソン・アイデアソン・メイカソンの定義からメリット・デメリットや事例に至るまで、知っておきたい基礎知識をまとめました。

 

目次

■ハッカソン・アイデアソンの定義とは
(1)ハッカソンとは?
(2)アイデアソンとは?ハッカソンとの違い
(3)メイカソンとは?
(4)ハッカソンが日本に広まったきっかけ

■ハッカソン・アイデアソンの具体的な進め方
(1)チーム分け
(2)アイスブレイク
(3)インプットセミナー
(4)グループワーク
(5)プレゼンテーション・審査

■ハッカソン・アイデアソンの効果とは?メリットとデメリット
(1)ハッカソン・アイデアソンのメリット
(2)ハッカソン・アイデアソンのデメリット

■国内のユニークなハッカソン・アイデアソン開催事例
(1)地方創生としても期待される「石巻ハッカソン」
(2)お寺での禅修行とハッカソンを同時進行する「禅ハック」
(3)子どもが母親のためにハッカソンで開発!「こどもIoTハッカソン」

■まとめ

 

ハッカソン・アイデアソンの定義とは

ハッカソン・アイデアソンの定義とは_1

(1)ハッカソンとは?

ハッカソン(Hackathon)とは、ITなどの技術を駆使するという意味「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」を組み合わせた造語。エンジニアなどがチームを組み、プログラムなど開発したものの成果を競い合うイベントのこと。企業内で行なわれるクローズドなハッカソンもあれば、オープンなイベントとして参加者を募るハッカソンもあります。

なお、ハッカソンという定義には下記の3つのポイントがあります。

 

1.チームを編成する
開発自体はひとりでもできますが、ハッカソンでは原則として複数のメンバーでチームを組むのがルール。他の技術者と共同開発する機会を提供する、という目的のハッカソンも多くあります。

 

2.制限時間がある
ハッカソンはその名の通り、マラソンのように制限時間が決まっているのが特徴です(長期のものになると期間が1週間というハッカソンもあります!)。つまりハッカソンで成果を出すには、集中して決められた時間内に開発するスキルが必要。そのため学生のスキルアップや企業研修として用いられるケースもあります。

 

3.成果を競い合う
ハッカソンは単なるワークショップと違って、チームごとに成果を競い合うのが一般的です。優れた成果に対しては、実用化されたり賞金が出たりする事例もあります。ハッカソンでは、競い合うことでより優れたアイデアや製品を生み出す効果もあります。

 

(2)アイデアソンとは?ハッカソンとの違い

アイデアソン(Ideathon)もハッカソンとよく似ていますが、Hackの代わりに「アイデア(Idea)」と「マラソン(Marathon)」が組み合わさった造語。つまり開発ではなく商品やサービス、ビジネスモデルなどのプランニングを行なうイベント。「チームを編成する」「制限時間が決まっている」「成果を競い合う」という3つのポイントは、ハッカソンと共通しています。

もともとアイデアソンは「ハッカソンの事前準備」としての位置づけがメインでしたが、最近では単独イベントとして行なわれるケースもあります。ハッカソンと違って技術者だけではなく、さまざまな業種の人たちが参加できるのがアイデアソン。そのためIT系のテーマに限らず、高齢化や子育てなどの地域課題を解決するために開催されることもあります。

 

(3)メイカソンとは?

ハッカソンをものづくりに応用したのが「メイカソン(Make-a-thon)」Makeとマラソンを組み合わせた造語です。つまり作品を時間内に作り上げるのが、メイカソンのゴール。プログラミングしたものを実際にアプリとして完成させるメイカソンもあれば、3Dプリンターを使って製品のプロトタイプを作るようなメイカソンもあります。

 

(4)ハッカソンが日本に広まったきっかけ

ハッカソンは1999年頃アメリカで始まったと言われています。その後シリコンバレーのIT系ベンチャー企業を中心に流行し、世界に広がっています。日本でハッカソン・アイデアソンが広く知られるようになったきっかけのひとつが、東日本大震災。2011年の東日本大震災発生後、有志のIT技術者が集まり「Hack for JAPAN」というコミュニティを立ち上げました。このコミュニティでは、仙台や会津若松などの東北エリアを中心にハッカソン・アイデアソンを開催。被災地支援のために多くの技術者が集まり、さまざまなアイデアが生まれ開発が行なわれました。「Hack for Japan」以降、政府や自治体でもハッカソンやアイデアソンを取り入れる事例が増えています。

2014年には、ハッカソン・アイデアソンの企画・運営支援を専門とする企業、株式会社HackCampが日本でも立ち上がりました。すでに11案件がサービス化・事業化するという実績をあげています。

 

ハッカソン・アイデアソンの具体的な進め方

ハッカソン・アイデアソンの具体的な進め方_2

ハッカソン・アイデアソンを行なうときの基本的な流れは以下の通りです。

(1)チーム分け

ハッカソン・アイデアソンの大きなポイントである、チームでの共同作業。運営側がなるべく参加者のバランスを考えながらチームを編成します。

(2)アイスブレイク

オープンなハッカソン・アイデアソンの場合、チームのメンバー同士が初対面ということもよくあります。そこでコミュニケーションを取りやすくするために、自己紹介をしたり簡単なゲームをするなどの「アイスブレイク」(初対面の人との緊張をほぐす効果のある手法)から始めるのが一般的です。

(3)インプットセミナー

ハッカソン・アイデアソンのメインとなるテーマの理解を深めるため、主催者側からの説明を行ないます。

例えば2017年に内閣官房内閣人事局が主催した「政策アイデアソン」では、経済産業省や農林水産省の官僚たちが現状の課題や求める成果について説明しました。成果のミスマッチを防ぐためにも、実践する前にインプットセミナーで参加者に理解を深めるのは不可欠です。地方創生に関するアイデアソンの場合、インプットセミナーの代わりに現地を視察することもあります。

(4)グループワーク

インプットセミナー後はいよいよ実践のステップ。ハッカソンの場合は、チームごとに開発に取り組みます。アイデアソンの場合はチームメンバーでアイデアを洗い出し、議論し成果として出すアイデアを絞り込みます。グループディスカッションに慣れていないメンバーが多い場合、主催者が各チームに一人メンターを用意して議論を進めやすくするケースもあります。

アイデアソンではいきなり50個や100個のアイデアから1つ選ぶとなると、確実に揉めます。そこで、アイデアを絞り込む際によく使われるのが「ハイライト法」「ハイライト法」とは、全体の8割のエッセンスは全体の2割にある、という考え方のもと、徐々に絞り込んでいく手法。まず洗い出したアイデアの中から、メンバーが気になるもの(ユニーク!斬新!など)をピックアップして、記号を付けていきます。次に記号ごとにまとめクラスター化し、重複を除いていきます。最後にクラスターごとに要素を抽出して、一つの文章にまとめてみるという手法。プロセスが確立されているため、メンバーも合意しやすいというメリットがあります。

(5)プレゼンテーション・審査

成果がまとまったら、チームごとにプレゼンテーションを行ないます。審査の結果優秀賞が表彰され、賞金がもらえる場合もあります。2015年に東京で開催されたBattleHackというイベントでは、なんと賞金1,000万円超(10万ドル)だったそうです。

 

ハッカソン・アイデアソンの効果とは?メリットとデメリット

ハッカソン・アイデアソンの効果とは?メリットとデメリット_3

ハッカソンやアイデアソンが人気を集めているのは、もちろん多くのメリットがあるから。ハッカソン・アイデアソンの代表的なメリットをご紹介します。

(1)ハッカソン・アイデアソンのメリット

1.最新技術に触れられる
ハッカソンは、AIなどの最新技術に触れる機会でもあります。例えばソフトバンクロボティクス社のロボット「Pepper」のアプリを考えるハッカソンは代表的な事例(その名も「ペッパソン」!)。4回目となる2017年のペッパソンでは、「ロボットも最新技術を求めてる」というテーマで開催され、関東・関西あわせて約80名が参加しました。

 

2.参加者同士の交流・チームワーク育成
ハッカソン・アイデアソンではチームで共同作業をします。ハッカソンでは普段の開発とは違う技術者同士の交流につながる効果があるほか、スキルアップが目指せたりチームワークの育成につながったりするメリットもあります。実際にグループウェアを提供するサイボウズ社では、過去に他社と共同でチームワークを主軸にしたハッカソン「Teamwork Hacks」を開催した事例もあります。
アイデアソンの場合はよりさまざまなジャンルの参加者が集まりやすく、いろいろな意見に触れられる機会となります。

 

3.オープンイノベーションにつながる
自前の技術だけではなく、他の企業や団体とコラボレーションすることで新しいものを生み出すのが、オープンイノベーション。ハッカソンやアイデアソンなら、短期間で気軽にさまざまな立場の人たちと共創する経験が持てるため、オープンイノベーションにつながりやすいメリットもあります。オープンイノベーションを目指したハッカソンでよく使われるのがAPI(Application Programming Interface)。自社技術を外部でも使えるようにAPIを公開してハッカソン・アイデアソンを実施、新しいサービスやビジネスにつなげるという方法です。
最近ではIT系以外の大企業がオープンイノベーションのトライアルとして、ハッカソンを活用する事例もあります。例えばトヨタ自動車では、2014年にアプリ開発のハッカソン「TOYOTA HackCars Days 2014」を開催。このイベントはトヨタ自動車として初めてのハッカソンです。
多彩なジャンルの人に参加してもらえるハッカソンにすることで、従来の自動車メーカーとは違う発想でアプリを開発してもらうというのがトヨタの狙いだったそうです。

(2)ハッカソン・アイデアソンのデメリット

1.実際に製品化につながるケースは少ない
ハッカソン・アイデアソンは短時間で行なわれることもあり、あくまで「イベント」としての位置づけがメインです。そのため、必ず実際の製品化につながるとは言えません。ほとんどのハッカソン・アイデアソンは単発で実施されるため、よいアイデアが見つかっても大きなイノベーションにはつながらないという意見もあります。こうした課題を解決するため、現在ではハッカソンやアイデアソンの成果を共有するためのサイト「Knowledge Connector」(経済産業省がサポート)も登場しています。

 

2.認知度が低いという現状
日本でもハッカソン・アイデアソンの開催は増えているものの、まだ認知度が低いという課題があります。2014年12月に富士通総研が実施した大企業への調査によると、ハッカソンの知名度は約37%だったそうです(※従業員規模1,000人以上の企業に勤める600名へのアンケート)。さらに「業務でハッカソンに関わったことがある」と回答した方は5.7%にとどまりました。

出典:いまだ社内に閉じがちな大企業の新規事業開発の実態 -大企業のハッカソン取り組み実態調査結果より-(富士通総研)

 

国内のユニークなハッカソン・アイデアソン開催事例

国内のユニークなハッカソン・アイデアソン開催事例_4

近頃では、従来とは違う場所や手法で開催されるハッカソン・アイデアソンも出てくるなど幅広くなってきました。そこでちょっとユニークなハッカソン・アイデアソンをご紹介します!

(1)地方創生としても期待される「石巻ハッカソン」

大規模なハッカソン・アイデアソンとなると、東京など大都市で開催されるのが一般的です。ところが「石巻ハッカソン」の開催地は、人口約15万人の宮城県石巻市。とはいえ石巻ハッカソンは2012年から毎年開催され、2017年には約160名も参加者が集まるほどの規模になりました。今では東北エリア最大のハッカソンとも言われています。

石巻ハッカソンの特徴は、地元に住む小学生から大学生までの若者と、現役のエンジニアがチームを組むという点。地元石巻市の若者をIT技術者へ育てるという目的もあり、地方創生につながるプロジェクトとして注目を集めています。

(2)お寺での禅修行とハッカソンを同時進行する「禅ハック」

禅の修行とハッカソンを組み合わせるというイベントが「禅ハック」です。禅ハックは、古都鎌倉の禅寺「建長寺」にて1泊2日で開かれます。禅ハックでは、坐禅をしたり精進料理を食べたりという禅修行の体験をしながら、ハッカソンに挑戦。修行ですので就寝は21時、起床は3時という規則正しいスケジュールで開催されます。

実はIT技術者にも人気の高い「禅」。あのアップル社創業者スティーブ・ジョブズも禅にハマっていたというのは有名な話。不規則になりがちな開発作業と禅の修行体験を組み合わせるというユニークさが受け、2016年10月の開催時には47名が参加したそうです。

(3)子どもが母親のためにハッカソンで開発!「こどもIoTハッカソン」

小学校でのプログラミング授業必修化が検討されている中、子どものプログラミングへの興味を高める目的でハッカソンを行なう事例もあります。

「こどもIoTハッカソン」は、小学生から高校生まで参加ができる電子パーツを使った電子工作ハッカソン。これまで東京で開催されたほか、仙台、福井(鯖江)、鎌倉など地方展開もしています。ハッカソンの設定テーマも「センサーとモーターでお母さんを助けよう!」と子ども向けらしいユニークなものになっています。

 

大企業も取り入れるイベント、ハッカソン・アイデアソン。チームでの共同作業・制限時間あり・審査があり競い合う、という3つの基本要素があります。プログラミングなど開発を行なうハッカソンに対して、アイデアを成果とするのがアイデアソン。成果物に大きな違いがあります。ハッカソン・アイデアソンは最新技術に触れることができたり、チームワークを学べたりするメリットのほか、オープンイノベーションのきっかけとして注目を集めています。一方具体的な実用化のケースが少なく、知名度も低いという課題も。

 

まとめ

日本では東日本大震災をきっかけに広まり、今では子ども向けハッカソンや禅と組み合わせたハッカソンなど、さまざまなバリエーションが登場しています。ものづくりまで行なうメイカソンというイベントも登場しています。ほかにもビジネス戦略を議論する「ストラテジアソン」(戦略のストラテジーとマラソンの造語)もあります。博報堂では、新製品の普及戦略のための「ストラテジアソンプログラム」を2015年に提供開始。今後さらに活性化する可能性もあります。

コンサルタントにとっては、アイデアソンやストラテジアソンなどは参加しやすいかもしれません。さまざまな人と共同作業や、オープンイノベーションを体験できる機会。一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

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(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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