本当に来るの? 人間の仕事がロボットにとられる日

作成日:2016/10/04

 

ロボットが人間を超える?

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あなたはAI(人工知能)を知っていますか?

数年前から耳にするようになったAI(人工知能)という言葉ですが、最近では「AIが囲碁のプロを相手に勝利を収めた」、あるいは「AIが映画の脚本や小説を書いた」など、その技術の発達ぶりが空恐ろしくなるようなニュースが頻繁に伝えられるようになってきました。
2045年にはコンピューターの性能が人間の脳を超えるという予測、いわゆる「2045年問題」も話題になっていますが、果たしてそんな日は本当に来るのでしょうか?
今回は、そんなAI(人工知能)や高性能コンピューターが搭載されたロボットに人間の仕事が奪われる、そんな未来が本当に来るのか、その可能性について考えてみたいと思います。

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AI(人工知能)の発展

 

2016年3月、GoogleのアルファGoというAI(人工知能)が世界トップ棋士イ・セドル氏に勝利したというニュースが世界に衝撃を与えました。
アルファGoはGoogleにより開発されたコンピューター囲碁プログラムですが、このAI(人工知能)がトップ棋士に勝てたのは、そのプログラムに相手の打ち手の可能性が無数に登録されていたからではなく、ランダムに打ち手を繰り出すことで勝率の上がる選択ができるようになる機能が搭載されていた、つまり、「経験から学習して次に活かす」という能力が備わっていたからです。

このアルファGo、この時は囲碁で対戦しましたが、そのアルゴリズム自体は囲碁のために開発されたものではなく、より汎用性の高いものであると言われており、一連のコンサルタントプロジェクトや案件でも活かせると考えられています。

ということは、「経験から学習して次に活かす」ことのできるAI(人工知能)が私たちの生活の様々な場所に登場する日も、そう遠くないのかもしれません。確かにこのようなAI(人工知能)であれば、人間と同じように不測の事態にも対応でき、人間と同じような業務や分析ができたとしても、何も不思議ではありません。

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既に仕事は奪われている

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ところで、「仕事を奪われる」というと、まるで人類の存亡の危機が訪れるような恐ろしい話のように思えますが、これはなにも未来に限った話ではありません。私たちの日々の生活を改めて見渡すと、AI(人工知能)とまではいかずとも、技術の進歩により「既に仕事を奪われている」例がたくさん存在します。

たとえば、掃除機ロボット「ルンバ」は、センサーを利用して室内を自動走行し、私たちの手を一切煩わせることなく掃除をしてくれます。また、炊飯器や洗濯機なども、ロボットというほどの高い技術ではないにしろ、それまで人間がしていた仕事を自動で行えるように発明されたものです。

これらのいわゆる「家電」は、人間から家事という「仕事を奪い」、そのことによって私たちは、家事とは別のことに時間を使えるようになったのです。
「仕事を奪われる」ということは、裏を返せば「作業から解放される」ということであり、「作業から解放される」ことで私たちは、他のやるべきことに専念できるのです。
この構図は、AI(人工知能)やコンピューターの性能が上がってロボットが発展した時にも、おそらく当てはまるのではないでしょうか。

 

「職」を奪われる時代は本当に来るのか

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週刊ダイヤモンドにて発表された「機械が奪う職業ランキング」(http://diamond.jp/articles/-/76895?page=2)をご覧になった方も多いと思いますが、これにどの程度の信憑性があるのかは、実際に業務を奪われる日が来ないとわかりません。
ルーチン化できるような計算や単純業務は、今現在でも確かに人間が行うよりプログラムによって処理した方が早いので、効率化の面ではロボットに職を明け渡したほうが圧倒的に生産性が高いと言えます。

反対に、イレギュラーが多く反復のない職業、いわゆるクリエーター系の職業は、ロボットには向かないと従来は思われていましたが、これからはそうとは限りません。最近では、AI(人工知能)に小説を書かせるプロジェクト(http://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/)が発足していたり、Googleの写真をもとに絵画を描く「Deep Dream(http://deepdreamgenerator.com/)」というサービスが立ち上げられたりと、コンピューターにクリエイティブな作業をさせる様々な取り組みが行われているからです。

とはいえ、鉄道の誕生に伴って運転士や駅員などの職業が登場したことを考えると、ロボットやAI(人工知能)が世の中を席巻する時代が到来したとしても、その時にはまた新たな職業が生まれると予測する方が自然です。

どんな時代になろうとも、必要なのは“新たな仕事に対応する適応力”と、“その仕事で生じる問題を解決する問題解決能力”なのかもしれません。

 

今回は、仕事がロボットによって奪われる可能性について見てきました。現在考えうる限りでは、奪われる仕事もあれば奪われない仕事もあるし、奪われたとしても新たな雇用も創出されるのではないかと予想されます。
少なくとも、それまで経験してきたことや学んできたスキルが全て使えなくなるということはないだろうと考えられますので、どんな仕事に就いても対応できる、各々のベースの能力はこれからも高めておくといいのではないでしょうか。

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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