【PMOの将来性】仕事内容と存在意義とは?キャリアパスを解説!

 

作成日:2020/05/07

 

現在注目を集めるPMOとPMO人材。一部では「仕事が大変」「将来性が心配」との声もあります。本当のところはどうなのでしょうか?PMOの将来性が心配される理由と、PMOの存在意義や将来性、キャリアパスを解説します。気になるPMOの仕事内容や向いている人材の特徴なども見ていきましょう。 

 

 

目次

 

■PMOとは

 

■PMOの仕事内容

 

■PMOの職種

 

■PMOに必要なスキル

 

■PMO人材の将来性

 

■PMO人材のキャリアパス

 

■PMO人材になれば一生食うに困らない

 

■フリーランスのPMOになるには


■PMOは存在意義と将来性が見込める仕事!

 

 

PMOとは

PMOイメージ画像

 

PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)とは、「PM(プロジェクトマネージャー)」をバックアップ、サポートする部署・組織です。

PMOに参画し、プロジェクト成功を支援するコンサルタントをPMOコンサルタントと呼びます。PMが、社内の人間関係などに邪魔されず、意思決定とプロジェクト進行を行えるように、支援に回るPMOには外部からコンサルタントを招く企業が多いです。

 

PMOの仕事内容

PMO 仕事中

 

PMOの存在意義は、PMがプロジェクト進行しやすい環境を整えること、プロジェクトの品質・コストパフォーマンス向上などです。つまり、ITプロジェクトの補助や管理業務、リスクマネジメントが主な仕事ですが、プロジェクトの取りまとめと品質・能率の向上、進行管理と調整、コストマネジメントなどの経営戦略も期待されています。

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PMOの職種

MTG中のPMO

 

PMO内では、主とする業務によって、PMOコンサルタントの職種が分かれています。主な職種は次の通りです。

    • 事務的な管理業務を行う「PMOアドミニストレータ」
    • プロジェクトのクオリティ管理を行う「PMOエキスパート」
    • プロジェクト管理全般を行う「PMOマネージャー」

 

 

 

PMOに必要なスキル

PMO スキルセット

 

どの職種でPMOに参画するかによって求められるスキルは異なります。たとえば、PMOアドミニストレータには、資料作成・進行管理・情報管理など事務能力やタイムマネジメント能力が必要とされます。

 

PMOエキスパートには、開発責任者としての知見と進捗管理力が求められます。PMOマネージャーは戦略の策定をはじめ、予算管理や人員管理など複数プロジェクトの統括などが期待されるため、豊富なPM・PMO経験や経営のセンスが求められます。

 

しかし、どのPMOコンサルタントにも共通して必要とされるスキルがあります。それは、コミュニケーションスキルです。他のPMOコンサルタント・PM・プロジェクトメンバーとのコミュニケーションはもちろん、クライアント企業との交渉や進捗報告などもPMOの重要な任務です。

 

プロジェクトの品質を安定させ、スムーズに進行させるために、チームとメンバー一人ひとりのタスクやスケジュールを注視し、問題点があれば指摘、解決に導く力も求められます。

 

そのためには、リスクマネジメント能力や進捗管理力も必要ですが、なによりメンバーが相談しやすい雰囲気やヒアリング能力といった、優れたコミュニケーション能力を持つ人材がPMOコンサルタントに向いています。

 

 

PMO人材の将来性

PMOに必須の進行管理表

 

1つのプロジェクトには、PM・PL・エンジニア・ITコンサルタントなどさまざまな人材が参画します。なかでも、プロジェクト上流から、プロジェクトに関わる全ての情報と人材をまとめ、PMを支援するPMOコンサルタントのニーズは高いです。理由として考えられるのは、ITプロジェクト成功率の低さや大規模案件が増えていることなどです。

 

PMOが一般化する前はITプロジェクトを、優秀で実績や経験があるPMに任せるしか手がありませんでした。そのため、多くの企業が実力あるPMの確保や自社内でのPM育成に注力した時代もあります。

 

ところが、一人ひとりのPMの重責に追われるようになり、必要な情報整理が行われないまま、労働時間だけが増えていく、きつい状況が常態化していました。そこで、社内外からPMOコンサルタントを採用し、PMをバックアップしつつ。プロジェクトの能率や品質向上を担保するためにPMOを設立するのが通例となりました。

 

おかげで、2003年には26.7%だった大規模ITプロジェクト成功率が、15年後の2018年には52.6%に向上し、PMOの存在意義が広く世間に知られるようになったというわけです。実際、PMOを設置したデベロッパーはプロジェクトの成功率を3年足らずで大きく向上させているという結果もあります。

 

また、大手・中小に関わらず、さまざまな企業でなんらかのITシステム開発や導入が急がれている一方、必要な人材の育成や調達が間に合っていないのが現状です。多くのプロジェクトを成功させている企業のなかから、ギャップを解決する手段として「PMOの設置と強化がプロジェクトにとって大きなターニングポイントだった」との声があがりました。それによりPMO人材へのニーズと存在意義、そして将来性は向上し続けているのです。

 

 

PMO人材のキャリアパス

キャリアパス

 

PMO人材のなかでも、PMOアドミニストレータがPMOエキスパートになり、いずれはPMOマネージャーとしてPMO全体を指揮するというキャリアパスが一般的です。最終的には、所属するコンサルティングファームのPMO部隊のトップを目指したり、就業先で顧問として招かれたりというキャリアパスもあるようです。

 

企業やコンサルティングファームに所属したくない人はフリーランスのPMO人材として活躍も可能です。人間関係の軋轢や企業間のパワーバランスに邪魔されず、職務を全うできる立場としてフリーランスのPMOコンサルタントは、多くの企業に大変重宝されています。

 

 

PMO人材になれば一生食うに困らない

契約成立

 

「PMOはきつい」といわれる現状だからこそ、豊富なPMO参画経験やスキルがあるPMO人材は将来性が高く、一生食うに困らないといわれています。プロジェクト進行が大変だと根を上げてしまう人や「PMOだけはしない」「やりたくない」という人が多いため、現在進行形で活躍している人には新しいプロジェクトが舞い込みやすい側面があるでしょう。

 

また、人間は経験を積むことで、前の失敗を次に活かせるようになるものです。PMOコンサルタントとして実績がある人は、成功体験だけでなく失敗体験すらも評価され次の案件が見つかりやすいかもしれません。

 

さらに、プロジェクトの大小に限らず、一度走り出したプロジェクトは、数年間、運用・保守といった対応業務も生じます。現場で手を動かす、PLやエンジニア、事務方のスタッフだけでなく、プロジェクトを管理する人材が必要です。参画したプロジェクトの進行中は、上流から関わってきたPMO人材の仕事がなくなることはないといわれています。

 

 

フリーランスのPMOになるには

PMOの転職条件を眺める志望者

 

フリーランスとしてPMO人材を目指すなら、まず資格取得が早道です。PMPやPMOスペシャリスト認定資格などは、スキルや経験を立証するのに大変有効だとされています。ただし、こうしたPMO人材向けの資格は受験条件や難易度がかなり厳しいです。自分自身で勉強したり、興味のないプロジェクトでもチャンスがあれば参画して実績を作ったりといった努力が必要です。

 

また、セミナーなどに参加するのもおすすめです。資格取得に向けた勉強だけでなく人脈を作ることにもつながるでしょう。「フリーランスのPMOコンサルタントになれたら、自分で営業して自分の存在意義が生かせるプロジェクトにだけ参加したい」という人には非常に向いているといえます。

 

並行して、弊社、株式会社みらいワークスの「フリーコンサルタント.jp」のようなマッチングエージェントにも登録しましょう。現在のスキルと実績で参画可能な案件やポジションを紹介してくれるだけでなく「身に付けるとプラスになる資格やスキル」「現状の市場価値」などの相談も可能です。

 

 

PMOは存在意義と将来性が見込める仕事!

若手PMO達

 

「PMOが必要とされているのは現状だけ」と、将来性を不安視する声もあるようです。しかし、PMO設立が一般化した頃から大規模ITプロジェクト成功率が伸びたこと、大規模ITプロジェクトの数と人材が比例しないことなどから、今後もPMOの存在意義は評価され続けることでしょう。

 

PMOコンサルタントとしての実績やスキル・資格を有していることで、さまざまなキャリアパスを描けることも魅力です。IT人材の中でもきつい職種、やりたくないという声が上がるPMOだからこそチャレンジする価値があります。存在意義と将来性が高いPMOは、フリーランスとしてライフワークバランスを大切にしたい人には向いているといえるでしょう。

 

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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