プレゼンテーション練習にも!世界900都市で開催の「ペチャクチャナイト」

作成日:2018/03/26

 

短い時間でプレゼンテーションをまとめるスキルを磨くには

短い時間でプレゼンテーションをまとめるスキルを磨くには_1

 

若手コンサルタントにとって、プレゼンテーションスキルが求められるシーンも多いのではないでしょうか。短い時間でどんな人にもわかりやすくプレゼンするためには練習をこなすことも重要。とはいえ、実践できる機会がなかなかないというのが現状かもしれません。そんな時、さまざまなジャンルの人が集まり決められた時間でプレゼンテーションをするトークイベント「ペチャクチャナイト」に参加してみてはいかがでしょうか?

 

「ペチャクチャナイト」(PechaKucha Night)とは、世界中の900以上の都市で開催されているトークイベントの名称です。「ペチャクチャナイト」の大きな特徴が、登壇する人は20枚のスライドを20秒ずつ流し、合計400秒(6分40秒)でプレゼンテーションをするというルール。プレゼンテーションのテーマも原則自由というのもの大きな特徴。ビジネスに関することはもちろん、個人的な活動でもOKです。たいてい1回のペチャクチャナイトで5~10組程度プレゼンテーションを行ないますが、有識者に限らずさまざまな世代・職業の方が登壇しています。

 

元々はデザイナーなどクリエイティブな分野の方を中心に広まったペチャクチャナイトですが、現在はソーシャルビジネスの運営者なども多く登壇しているようです。もちろんプレゼンターとしてではなく、参加するだけでもOK。参加費は各都市ごと異なりますが、例えば東京で定期的に行なわれるペチャクチャナイトの場合、参加費は1,000円です。

 

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「ペチャクチャナイト」という名前の通り、日本が発祥のイベント

「ペチャクチャナイト」という名前の通り、日本が発祥のイベント_2

 

ペチャクチャナイトは、もともと東京を拠点に活動する建築家アストリッド・クラインとマーク・ダイサムが考案したもの。2003年に東京で初めて開催されてからペチャクチャナイトの楽しさが広がり、今では世界の各都市で開かれるようになりました。日本でも東京のほか福岡、横浜、静岡、岡山など全国各地でペチャクチャナイトが開催されています。

 

東京でスタートしたこともあって、おしゃべりしながら楽しむコンセプトを「ペチャクチャしゃべる」という日本語を使ったネーミングになっています。実際に食事やドリンクを楽しみながらプレゼンテーションを聞いたり、その後で交流できる時間があったりというカジュアルな雰囲気のイベントです。開催場所もオフィスではなく、バーやレストランなどの場合も多いようです。

 

ペチャクチャナイトの考案者によると、建築家などクリエイターの話は長くなりがちなので、20秒×20枚のスライドというスタイルになったそうです。ちなみに自動的に20秒ごとにスライドが切り替わるので、前のスライドに戻ったり一時停止したりするのはNG。プレゼンテーションする人は、必ず時間内に終わらせる必要があります。短時間でプレゼンテーションするスキルを磨くには、うってつけではないでしょうか。なお、過去に各都市のペチャクチャナイトで使われたプレゼンテーションのスライドは、公式サイトにて一部ですが公開されています。それぞれのスライドをチェックしてみると、プレゼンテーションのスキルアップにつながるヒントが見つかるはずです。

 

 

TEDとの違いは?手軽に参加できるのがペチャクチャナイトの魅力

TEDとの違いは?手軽に参加できるのがペチャクチャナイトの魅力_3

 

プレゼンテーションイベントといえば、最近NHKの番組「スーパープレゼンテーション」でも話題の「TED」を思い浮かべる方も多いかもしれません。TEDとは、アメリカで大規模カンファレンスを開催する非営利団体。「Technology」「Entertainment」「Design」という頭文字をとってTEDと名付けられました。

 

その名の通り技術・エンターテイメント・デザインなどの分野でプレゼンテーションを行ないます。確かにプレゼンテーションイベントとして、TEDとペチャクチャナイトは似ているところもあります。例えば短時間でプレゼンテーションを行なう点。TEDも1回のプレゼンテーションは長くても20分です。また1つのテーマに絞らずさまざまなジャンルの話が聞けたり、過去のプレゼンテーションはインターネットに動画がアップされているという点も共通しています。そのため、2つのイベントとの違いをあまり認識していないという方も多いようです。

 

ただしTEDの基本的なスタイルは、年に1回開催される大規模なカンファレンス。各都市で行なわれるTEDx(テデックス)という派生イベントもありますが、日本では東京や東北などまだ一部の都市に限られています。一方ペチャクチャナイトは大都市に限らず、地方都市でも開催されています。自分の住むエリアの人々と交流できる機会にもなり、気軽に参加できる魅力があります。

 

TEDでは、基本的に登壇する人は「共有すべきアイデアを持つ」専門家に限られていて、ビルゲイツやゴア元副大統領などの著名人もプレゼンしています。その点ペチャクチャナイトでは、著名人や専門家でなくてもOK。基本的に誰でもプレゼンテーションができるというのがコンセプトです。こうした手軽なトークイベントだからこそ、世界中で盛んに開催されているのかもしれません。

 

 

ペチャクチャナイトに参加する方法

ペチャクチャナイトに参加する方法_4

 

まず自分が住む・働くエリアの都市で、ペチャクチャナイトが立ち上がっているか公式サイトでチェック。次回開催予定も確認できます。ちなみに、ペチャクチャナイトは基本ルールなどのフォーマットは共通ですが、各都市ごとに運営者が違います。

 

そのため都市ごとに特徴が異なりますので、気になる都市のペチャクチャナイトについて過去の開催内容やスライドを見ておくのがおすすめ。どんなコンセプトで、どんな人々が参加しているか把握できます。もしプレゼンターとして登壇したい、という場合は、あらかじめこんなテーマでプレゼンしたいことを運営者に伝えておきましょう。

 

もし開催予定がない場合は、運営者のFacebookページなどをフォローしておくなど、次回の情報を受け取れるようにしておくと安心です。なお、東京の場合はさすが発祥の地、およそ1か月に1回のペースでペチャクチャナイトが開催されています。

 

 

20秒×20枚のスライドという、コンパクトなフォーマットで行なわれるペチャクチャナイト。TEDと違ってカジュアルな雰囲気で誰でも参加でき、自由なテーマでプレゼンテーションできるという手軽さが大きな魅力です。

 

まずは短時間でプレゼンテーションするための練習の場として、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?プレゼンテーションを通じて、自分の活動を広く知ってもらうきっかけにもなります。さらにフォーマットが共通しているため、他の人のプレゼンテーションを聞いたり、クリエイティブなスライドを見たりする中で参考になるポイントがきっとあるはずです。

 

また、フリーランスのコンサルタントにとって、さまざまなジャンルの人々と交流できるというのもペチャクチャナイトの大きな魅力のひとつ。たくさんの方とペチャクチャしゃべりながら、ネットワークも広げていきましょう!

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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