目標設定のフレームワーク SMARTの法則とは?意味・方法・具体例を解説

最終更新日:2025/12/01
作成日:2016/10/07

「次の目標をSMARTで設定してください」と指示されたものの、具体的にどう書けばよいか分からず困っていませんか?

 

あるいは、部下の目標設定シートに「頑張ります」といった曖昧な表現が多く、フィードバックについて悩んでいる方もいるかもしれません。

 

目標設定は個人の成長と組織の成果に直結する重要な業務ですが、多くの人が難しさを感じています。そのようなときに使われている代表的なフレームワークが「SMARTの法則」です。

 

この記事では、SMARTの法則の意味から具体的な書き方まで、例を交えて分かりやすく解説します。

 

目次

 

■目標設定のフレームワーク「SMARTの法則」とは

 

■「SMART」の意味に沿った目標の立て方
(1)Specific(具体的)
(2)Measurable(測定可能)
(3)Achievable(達成可能)
(4)Relevant(関連性)
(5)Time-bound(期限)

 

■SMARTの法則による目標設定の具体例
(1)経営の目標設定例
(2)営業部門の目標設定例
(3)技術部門の目標設定例
(4)フリーランスの目標設定例
(5)プライベートの目標設定例

 

■SMARTの法則を使って目標を立てるメリット
(1)業務の改善や成果につながる
(2)人事や業績の評価に役立つ
(3)モチベーションが向上する
(4)チームワークの強化につながる
(5)キャリア形成や自己成長に役立つ

 

■SMARTの法則に関連する新たな目標設定の方法
(1)SMARTER
(2)SMARRT
(3)FAST

 

■SMARTの法則に関連するよくある質問
(1)SMARTの法則で目標設定するステップは?
(2)SMARTの法則の注意点は?
(3)SMARTの法則の提唱者は誰?
(4)なぜSMARTの法則が時代遅れと言われるの?

 

■まとめ

 

目標設定のフレームワーク「SMARTの法則」とは

「SMART」それぞれのアルファベット、「Specific」「Measurable」「Achievable」「Relevant」「Time-bound」の文字

「SMARTの法則」とは、効果的な目標設定を行うためのフレームワークの一つです。

 

目標を構成する、次の5つの要素の頭文字を取って名付けられました。

 

  • ・Specific(具体的)
  • ・Measurable(測定可能)
  • ・Achievable(達成可能)
  • ・Relevant(関連性)
  • ・Time-bound(期限)

 

この5つの要素をすべて満たすと、漠然とした願望が具体的で実行可能な計画へと変わります。

 

実用性が高いため企業の人事評価やプロジェクト管理はもちろん、個人の目標づくりにも取り入れられているフレームワークです。

 

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「SMART」の意味に沿った目標の立て方

「START」から「GOAL」をつなぐ矢印、「HOW?」に下線を引くチョークを持った手

SMARTの法則を活用して実現可能な目標設定をするには、5つの要素を一つひとつ確認して目標に反映させましょう。

 

曖昧な目標だと行動計画を立てにくく、継続が困難です。しかしSMARTの要素を盛り込めば、目標達成への道筋が具体的かつ現実的になっていきます。

 

ここで、SMARTの要素の意味と、それぞれに沿った目標の立て方を確認しましょう。

 

(1)Specific(具体的)

SMARTの法則の「S」は「Specific」の頭文字で、「具体的で、わかりやすい」という意味を持ちます。

 

そもそも目標とは、誰が読んでも同じように解釈できるくらい明確な内容でなければなりません。例えば「顧客対応を改善する」という目標だと、具体的に何をするのかが曖昧です。

 

これを「問い合わせへの一次回答時間を平均24時間以内から8時間以内に短縮する」とすれば、取り組むべき行動が具体的になります。

 

目標を具体的にするには、目標に対して次の5W1Hを自問自答しましょう。5W1Hを使って「何を・どのように・どこまで」と定義していくと、具体性が自然と高まって行動しやすくなります。

 

(2)Measurable(測定可能)

SMARTの法則の「M」は「Measurable」の頭文字で、「測定可能、数値で測れる」ことを指します。

 

目標の達成度合いを客観的に判断できるようにするには、定量的な指標を盛り込むことが重要です。目標を数値で示すと、達成に向けたペース配分がしやすくなり、モチベーションの維持にもつながります

 

例えば、「営業スキルを向上させる」という目標では、達成できたかどうかを客観的に判断できません。

 

そこで「月間の訪問件数を30件から40件に増やす」といった数値目標にすると、進捗状況を誰でも具体的に把握できます。

 

(3)Achievable(達成可能)

SMARTの法則の「A」は「Achievable」の頭文字で、「達成可能である」という意味を持ちます。

 

目標は、本人のスキルや経験・リソースなどを考慮し、現実的に達成できる範囲で設定することが重要です。

 

あまりに高すぎる目標は、挑戦する前から意欲を失わせる原因となりかねません。一方で、簡単に達成できる低すぎる目標では、成長や満足感を得ることが難しくなります。

 

そこで、過去の実績や現在の能力・使える時間・予算などを一度棚卸しし、「努力すれば手が届く」少しだけ挑戦的なレベルに設定するのが効果的です。

 

(4)Relevant(関連性)

SMARTの法則の「R」は「Relevant」の頭文字で、「関連性がある」という意味の言葉です。

 

Relevantでは、「その目標が、自分の業務・役割・キャリア、そして組織の目指す方向と関連性があるか・ズレていないか」を確認します。

 

たとえ個人的に達成したい目標であっても、所属する部署や会社の方針と一致していなければ、組織全体の成果にはつながりにくくなります。

 

例えば、営業担当者が「新規顧客を10社獲得する」という目標を設定するなら、それが部門の「売上目標達成」や「顧客基盤拡大」といった上位目標と関連していることが重要です。

 

(5)Time-bound(期限)

SMARTの法則の「T」は「Time-bound」の頭文字で、「期限が明確である」という意味です。

 

目標達成に向けて計画的な行動を促すには、いつまでに完了させるのかという具体的な期限の設定が欠かせません。

 

期限が曖昧で「いつか達成する」という目標だと、日々の業務に追われて行動が後回しになりがちです。

 

しかし、「3ヶ月後の月末までに」といった明確な期限を設けることで、逆算してスケジュールを立てやすくなり、進捗管理も容易になります

 

加えて適度な緊張感が生まれ、目標達成に向けた集中力が高まる効果もあります。

 

SMARTの法則による目標設定の具体例

ノートパソコンのモニターを見て、口に手を当て考える男性

SMARTの法則を理論として理解しても、実際の業務でどのように目標設定に落とし込めばよいか、イメージが湧きにくいかもしれません。

 

ここでは、経営や営業部門・技術部門・フリーランス・プライベートという場面での目標設定の具体例を紹介します。

 

SMARTの法則により、抽象的な目標を具体的かつ実行可能な計画に変えるプロセスを確認していきましょう。

 

(1)経営の目標設定例

経営における目標は、組織全体の中長期的なビジョンに基づき設定されます。

 

例えば「海外事業の強化」という目標を、SMARTの法則を用いて次のように設定してみましょう。

 

  • ・「次年度末までに、アジア市場における新規販路を2カ国で開拓し、全社売上に占める海外売上比率を現在の5%から10%に引き上げる」

 

ここに含まれるSMARTの要素は次のとおりです。

 

    • ・S(具体的):どの市場で、何をするのかが明確
    • ・M(測定可能):国数や売上比率など、計測できる指標がある
    • ・A(達成可能):現状のリソースから逆算し設定
    • ・R(関連性):会社の中長期ビジョンである「海外事業の強化」と直結
    • ・T(期限):次年度末までの締め切りがある

 

(2)営業部門の目標設定例

営業部門は、売上や契約件数など数値で把握しやすい指標が多く、SMARTの法則と相性が良い分野です。

 

例えば「新規顧客を開拓する」という抽象的な目標を、SMARTの要素に沿って再定義してみましょう。

 

  • ・「現在月5件の実績がある状況で、4月〜6月中に従業員50名以上の中小企業を対象に新規契約を15件獲得する」

 

この目標におけるSMARTの要素は次のとおりです。

 

  • ・S(具体的):ターゲットが「従業員50名以上の中小企業」と明確
  • ・M(測定可能):契約件数を「15件」と数値で定義
  • ・A(達成可能):過去実績(月5件)から逆算して現実的
  • ・R(関連性):部門の売上目標と直結
  • ・T(期限):締め切りを4〜6月に設定

 

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(3)技術部門の目標設定例

次に、技術部門の目標例を見てみましょう。「システムの品質を向上させたい」という願望をSMARTに沿って具体化します。

 

  • ・「次のメジャーアップデートまでに、認証モジュールのバグ報告件数を、リリース後1ヶ月平均10件から5件以下に抑える。そのためにコードレビューを実施し、単体テストのカバレッジを70%から90%以上に高める」

 

この目標のSMART要素は次のとおりです。

 

  • ・S(具体的):対象範囲と改善行動が明確
  • ・M(測定可能):バグ件数など定量的に評価できる
  • ・A(達成可能):現状に対し妥当な改善幅
  • ・R(関連性):品質向上は技術部門の重要ミッション
  • ・T(期限):次回アップデートまでの期限を設定

 

(4)フリーランスの目標設定例

フリーランスの方の「もっと稼げるようになりたい」という願望を例に挙げ、SMARTに沿って目標を設定してみましょう。

 

  • ・「今後6ヶ月で新規ポートフォリオを5点制作し、単価20万円以上の新規クライアントを3社獲得し、月収を30万円から50万円に引き上げる」

 

この目標におけるSMARTの要素は次のとおりです。

 

  • ・S(具体的):制作数・ターゲット単価・クライアント数を盛り込む
  • ・M(測定可能):5点・3社・月収50万円と定量で把握できる
  • ・A(達成可能):制作・営業の双方に取り組める現実的な期日を設定
  • ・R(関連性):収入をアップしたいという長期的な方向性と一致
  • ・T(期限):6ヶ月以内という期日を設定

 

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(5)プライベートの目標設定例

SMARTの法則はプライベートの目標にも効果的です。例えば「運動を続けてダイエットしたい」という願望をSMARTに沿って具体化すると、次のような目標に変わります。

 

  • ・「今後3ヶ月で体重を3kg減らすことを目指し、週3回・1回30分のジョギングを継続し、毎週末に体重を記録する」

 

この目標におけるSMARTの要素は次のとおりです。

 

  • ・S(具体的):運動内容・時間・頻度がはっきりしている
  • ・M(測定可能):体重3kg減という明確な数字を設定
  • ・A(達成可能):3ヶ月で3kg、週3回の運動は現実的な水準
  • ・R(関連性):健康維持や生活習慣改善などの長期的な目的と一致
  • ・T(期限):3ヶ月という期限を設定

 

 

SMARTの法則を使って目標を立てるメリット

「MERIT」それぞれの字が書かれた木製ブロック、「T」ブロックに触れる指先

多くの企業や個人がSMARTの法則を活用している理由は、実際にやってみると様々なメリットが得られるとわかっているためです。

 

ここで、SMARTの法則を用いた目標設定がもたらすメリットについて詳しく解説します。

 

(1)業務の改善や成果につながる

SMARTの法則に沿って設定された目標は、個人の生産性向上や組織全体の成果の最大化にも貢献する点が大きなメリットです。

 

目標が具体的で期限が明確だと、まず日々の業務における優先順位付けが容易になります。自分が今何をすべきかという行動がはっきりするため、効率的に仕事を進められるようになるでしょう。

 

また、進捗を数値や指標で管理できるため、計画通りに進んでいない場合でも早期に課題を発見し、軌道修正を図りやすくなります。

 

このように計画的な行動と定期的な振り返りが習慣化されると、業務プロセスの継続的な改善が促されて成果につながっていくのです。

 

(2)人事や業績の評価に役立つ

SMARTの法則を用いた目標は、達成基準を明確に定義しやすい特徴があり、人事評価の公平性や双方の納得感の向上に役立ちます

 

「何を」「どの程度」達成したのかが客観的に確認しやすく、評価者と被評価者の間で認識のズレが生じにくくなるのです。

 

また、評価基準の根拠を説明しやすくなるため、「評価が曖昧だ」と感じられるリスクを下げられ、従業員側の納得感が高まりやすくなります。

 

さらに「どの行動が成果につながったのか」を具体例で振り返れる点もメリットです。評価面談が単なる確認作業ではなく、次の成長につながる建設的な対話となっていきます。

 

(3)モチベーションが向上する

SMARTに基づいた目標設定は、モチベーションを保ちやすい仕組みになっている点もメリットの一つです。

 

自分が取るべき行動を小さなステップに落とし込みやすくなり、迷いが減り、タスクに入りやすくなるのです。

 

さらに、進捗が数値や指標で見える化されると、自分の働きがどこまで前に進んでいるかを実感できます。

 

日々の努力が見えると達成感が積み重なり、自己効力感(やればできるという感覚)も育ちやすくなるでしょう。小さな成功体験の積み重ねが、内発的なモチベーションを引き出す源になります

 

(4)チームワークの強化につながる

SMARTの法則は、チーム全体の方向性をそろえることで、連携しやすい環境づくりにも役立つフレームワークです。

 

チーム単位でSMARTの枠組みを用いると、目指すべきゴールを具体的な形で共有できます。

 

「何を・どこまで・いつまでに」といった認識がチーム内で揃うため、メンバー全員が同じ方向へ力を向けやすくなるのです。

 

また、役割分担や連携のポイントが明確になると「どこで協力し、どこを任せればいいのか」が把握しやすくなります。協力体制がスムーズに整えば、業務の停滞も起こりにくくなるでしょう。

 

さらに、目標達成に向けた進捗を定期的に共有することで、コミュニケーションの量と質が自然と高まりやすくなります。

 

(5)キャリア形成や自己成長に役立つ

SMARTの法則による目標設定は、日々の業務だけでなく、長期的なキャリア形成や自己成長にも効果的です。

 

SMARTの枠組みを使えば、漠然とした将来像を現実的なステップに分解しやすくなります

 

たとえば「5年後にプロジェクトマネージャーになる」という目標を掲げ、SMARTの法則を活用するとします。

 

すると、必要なスキルや経験・身につけるべき役割などが具体的に見えてくるため、行動計画を自然と組み立てられるでしょう。

 

目標に向けて行動を積み重ねる過程では、自己管理力や課題解決力といったビジネス基礎力も育っていきます。

 

SMARTの法則に関連する新たな目標設定の方法

ノートを書くワイシャツ姿の男性の手元、背景にスーツ姿の男性の手元

SMARTの法則は、目標設定の基本として広く使われてきました。しかし、実務の現場では「SMARTだけでは運用が追いつかない」「変化に対応しにくい」という場面があります。

 

そこで近年は、SMARTを発展させたフレームワーク(SMARTER・SMARRT)や、SMARTとは異なる視点から目標管理を行うFASTといった手法が併用されるケースも見られるようになりました。

 

ここで、SMARTとの関係性とそれぞれの特徴を確認しましょう。

 

(1)SMARTER

SMARTERの法則は、従来のSMARTの法則に「Evaluated(評価される)」と「Recognized(承認される)」という2つの要素を加えた発展形として紹介されることがあります。

 

この考え方では、目標設定の段階で内容が上司や関係者によって適切に評価され、組織の目標として公式に承認されるプロセスを重視します。

 

目標が組織の方針と合致していることを確認し、公に認められることで、本人の責任感と達成意欲が高まるのです。

 

また、定期的な評価を通じてフィードバックを得ることで、目標達成に向けた軌道修正が容易になり、より確実な成果へとつなげられます。

 

(2)SMARRT

SMARRTの法則は、SMARTの法則に「Realistic(現実的)」を追加して使われることのあるフレームワークです。

 

「Realistic」は、本来SMARTのAである「Achievable(達成可能)」と意味が近いものの、次のようにチェックする観点が異なります。

 

  • ・Achievable(達成可能):能力的に実行可能か
  • ・Realistic(現実的):現実の環境・条件下で無理がないか

 

あえて類似した視点を加えることで、目標が理想論に終わっていないかを厳密にチェックするという意図があり、目標が本当に実行可能なのかを多角的に検証する際に役立ちます。

 

(3)FAST

FASTの法則は、SMARTとは異なるアプローチの目標設定のフレームワークで、次の要素の頭文字から成り立っている言葉です。

 

  • ・Frequently discussed(頻繁に議論される)
  • ・Ambitious(野心的)
  • ・Specific(具体的)
  • ・Transparent(透明性)

 

SMARTが事前にしっかりと計画を固めることを重視するのに対し、FASTは動きながら改善していくことを前提としています。

 

目標を一度決めて終わりにするのではなく、短いサイクルで議論し状況に合わせて柔軟に軌道修正していく点が特徴です。変化の激しい環境でも素早く意思決定できる体制づくりに役立ちます。

 

SMARTの法則に関連するよくある質問

「Q&A」それぞれの文字が書かれた木製ブロック、背景に木製ブロックが横に並んでいる

ここでは、SMARTの法則に関するよくある質問と回答をまとめました。

 

SMARTの法則をより効果的に使いこなし、実践的な目標設定を行うためのヒントにしてください。

 

(1)SMARTの法則で目標設定するステップは?

SMARTの法則を用いた目標設定は、次の5つのステップで必要な要素を順番に確認していきましょう。

 

  1. 1.達成したいことを「Specific(具体的)」に定義する
  2. 2.達成度を測るための「Measurable(測定可能)」な指標を決める
  3. 3.目標が現実的に「Achievable(達成可能)」かを確認し、必要であれば調整する
  4. 4.目標が自身の役割や組織の方向性と「Relevant(関連性)」があるかを検証する
  5. 5.いつまでに達成するのか「Time-bound(期限)」を明確に設定する

 

(2)SMARTの法則の注意点は?

SMARTの法則で目標設定する際は、挑戦的な目標になりにくい点や長期的な目標を見逃すことがある点に注意しましょう。

 

例えば「Achievable(達成可能)」を過度に意識すると、挑戦的な目標を避けてしまい、個人の成長機会を損なう可能性があります。

 

また、数値化しやすい短期的な目標ばかりに偏ってしまうと、創造性の発揮や顧客との長期的な信頼関係構築といった、定性的ですが重要な要素が見落とされがちです。

 

SMARTの法則による目標設定は効果的ですが、万能ではありません。中長期的なビジョンと照らし合わせながら、挑戦的な目標や定性的な目標もバランス良く設定しましょう。

 

(3)SMARTの法則の提唱者は誰?

SMARTの法則の提唱者は、経営コンサルタントであるジョージ・T・ドラン氏です。1981年に発表された論文「There's a S.M.A.R.T. way to write management's goals and objectives」で、初めて示されました。

 

その後、SMARTの考え方は世界中に広がり、SMARTERなどの派生フレームワークが登場するなど、多様な解釈や改良が加えられてきました。

 

批判や課題が指摘される場面もあるものの、目標を具体化し行動に落とし込みやすくできるため、今なお多くの場面で使われています

 

(4)なぜSMARTの法則が時代遅れと言われるの?

SMARTの法則が「時代遅れ」と言われる背景には、現代のビジネス環境の急激な変化があります。

 

SMARTの法則は、あらかじめ目標や指標を明確に定め、計画的に物事を進めるのに適したフレームワークです。

 

しかし、市場や技術が目まぐるしく変わる現代は、「法則に則って事前に条件を細かく固定するだけだと柔軟な対応が難しい」という指摘があがっています。

 

とはいえ、SMARTの目標設定そのものの有効性が失われたわけではありません。SMARTERのような応用版が提案されるなど、時代に合わせたアレンジも行われています。

 

まとめ

「GOAL」と書かれた積み木と積み木を登る指

SMARTの法則は、目標設定を具体的で実行可能な計画へと落とし込むための強力なフレームワークです。

 

Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(期限)という5つの要素を意識すれば、誰にとってもわかりやすく、成果につながりやすい目標を設定できます。

 

この機会にSMARTの法則を活用して、あなた自身の成長や組織の発展につながる目標設定を実現しましょう。

 

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(株式会社みらいワークス フリーコンサルタント.jp編集部)

 

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