検索力が高い人とは?仕事で役立つ調べる力を鍛える方法
最終更新日:2025/10/24
作成日:2016/10/05
情報が溢れる現代社会において、仕事や日々の生活で「調べたいこと」や「知りたいこと」を効率よく見つけ出す「検索力」は重要なスキルです。
検索力が高い人は、情報を探すのはもちろんのこと、探し出した情報の真偽を見極め、自身の課題解決に役立てています。
しかし、どのようにすれば検索力を高められるのか、疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、検索力が高い人の特徴や、調べる力を鍛える具体的な方法を紹介します。検索力を上げて仕事や日常に活かしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
■検索力が高い人の特徴
(1)調べる目的を明確に持っている
(2)情報の質を見抜ける
(3)探求心が強い
■検索力を上げるには?
(1)検索する言葉を細かく分ける
(2)検索結果の情報をさらに検索する
(3)検索する言葉を選び直す
(4)用語の意味は「〇〇とは」で検索する
(5)ネット検索の仕組みを理解する
■Google検索の便利な小技
(1)ファイルタイプ検索
(2)完全一致検索
(3)ワイルドカード検索
(4)除外検索
検索力とは?

検索力とは、インターネットやデータベースなどの情報源から、必要な情報を効率的かつ正確に探し出す能力です。
情報を検索するだけでなく、多くの情報から信頼できる情報を見極め、目的達成や課題解決に役立てるスキルが求められます。
仕事や日常生活において、パソコンの操作方法や商品の取り扱い方、言葉の意味など、わからないことが発生した際に、検索力があれば素早く解決へと導けるでしょう。
職種や業種を問わず、検索力は重要なビジネススキルの1つとして位置づけられています。
検索力が高い人の特徴

検索力が高い人の特徴は、以下のとおりです。
- ・調べる目的を明確に持っている
- ・情報の質を見抜ける
- ・探求心が強い
(1)調べる目的を明確に持っている
検索力が高い人は、「何のために情報を調べるのか」を考え、検索の目的を明確にしています。
たとえば、「新しい企画のアイデアが欲しい」という漠然とした目的ではなく、「〇〇のターゲット層に響く、新商品のプロモーション戦略の成功事例を3つ見つける」といった具体的な目的を設定している点が特徴です。
目的が明確であれば、必要な情報と不要な情報を効率的に判断できるため、検索力が高い人は欲しい情報を素早く探し出せます。
(2)情報の質を見抜ける
インターネット上の膨大な情報の中から、信頼できる質の高い情報を選び出す能力に長けている点も、検索力が高い人の特徴の1つです。
情報源が公式なWebサイトや専門家の意見であるか、客観的なデータに基づいているかなどを確認し、情報の質を見極めています。
また、複数の情報源を比較して「情報の偏りがないか」を確かめる姿勢も特徴的です。誤った情報や一定の見解に惑わされることなく、正確な情報から適切な判断を下すことができます。
(3)探求心が強い
検索力は、納得がいくまで情報を追求し、自ら深く掘り下げて本質を理解しようとする「探求心」にも紐づいています。
探求心が強い人は、物事への好奇心が強く、興味を持った事柄を深く知ろうとします。ニュースや本で気になる情報を目にした際は、徹底的に情報を集めることもあるでしょう。
物事を深く知ろうとする姿勢は、必要な情報を上手に探し出すうえで役立ちます。
検索力を上げるには?

検索力は、トレーニングで高めやすい能力です。
ここからは、検索力を上げるための具体的な方法を5つ紹介します。
検索力が今の時点であまりない人や、「検索で情報を得るのが難しい」と感じている人は、ぜひ参考にしてください。
(1)検索する言葉を細かく分ける
検索力を上げるには、検索する言葉を細かく分ける工夫が大切です。
たとえば、「ダイエット」など1つの言葉のみで検索するよりも、「健康的な食事 ダイエット 方法」のように、複数の言葉を組み合わせて検索するとよいでしょう。
調べたい内容を単語に置き換えて分解することで、検索結果の精度が上がり、求めている情報にたどり着きやすくなります。
(2)検索結果の情報をさらに検索する
検索力の向上には、検索して得られた情報をさらに検索するアクションも効果的です。
まず、一度目の検索で複数のサイトを閲覧し、それぞれのサイトで使われている専門用語やキーワードをいくつかピックアップします。その後、選んだキーワードをあらためて検索すると、より深く専門的な情報を得られるでしょう。
一度の検索で終わらせず、検索結果から得られた情報をさらに掘り下げて検索する習慣を身につけることが、検索力を高めるうえで重要です。
(3)検索する言葉を選び直す
検索で欲しい情報が見つからない場合は、検索する言葉そのものを見直しましょう。
専門用語で検索しているにもかかわらず、一般的な情報しか出てこない場合、検索で使用している言葉自体が問題となっている可能性があります。
類義語や関連語、より広い意味を持つ単語に言い換えられないかを繰り返し検討すると、言葉を選ぶ力が鍛えられ、検索の精度が向上するでしょう。
(4)用語の意味は「〇〇とは」で検索する
知らない言葉や専門用語の意味を調べる際は、「〇〇とは」という形式で検索すると効率的です。
たとえば「SDGs」という言葉の意味を知りたい場合は、「SDGsとは」と検索窓に入力します。
検索エンジンが「〇〇とは」というフレーズを「定義」や「説明」を求める意図として解釈するため、関連性の高い情報が上位に表示されやすくなります。
なお、英語など日本語以外の単語の意味を知りたいときは、「〇〇 日本語」で検索しましょう。スムーズに単語の意味を調べられます。
(5)ネット検索の仕組みを理解する
ネット検索、すなわち検索エンジンの仕組みへの理解も、検索力を高めるうえで重要です。
検索エンジンは、世界中の膨大な情報を整理して、私たちが求める答えを探し出してくれる仕組みです。検索エンジンの構造を少しでも理解していると、「どのような言葉で検索すれば、欲しい情報にたどり着けるか」が掴みやすくなります。
Googleの検索エンジンの仕組みは、以下の記事で詳しく解説しています。ネットの検索能力を上げたい方はぜひ参考にしてください。
☆あわせて読みたい
『Googleの検索アルゴリズムとは?仕組みやアップデートについて解説』
Google検索の便利な小技

Google検索は、日常的に多くの方が利用している便利な検索ツールです。
利用する機会が多いからこそ、検索するうえでの小さな工夫が、生産性アップなどのメリットにつながります。
ここでは、検索結果の精度を高め、効率的に情報を得るための「便利なGoogle検索の小技」を紹介します。
(1)ファイルタイプ検索
ファイルタイプ検索は、「pdf」「docx」「pptx」などファイル拡張子を指定して、特定の種類のファイルを探せる検索方法です。
検索したい単語に「filetype:ファイルの拡張子」を付け加えることで、その単語に関連するファイルを効率的に見つけられます。たとえば、「輸出入 filetype:pdf」と検索すると、輸出入に関するPDFファイルがヒットします。
PDFファイルのほかにも、Wordファイルであれば「docx」「doc」、Excelファイルであれば「xlsx」「xls」と指定すると、該当ファイルのみの検索が可能です。さらに、「mp4」と入力すると動画ファイルも探せます。
(2)完全一致検索
完全一致検索は、検索したい単語をダブルクオーテーション「""」で囲むことで、完全に一致した文章を含むWebサイトを効率的に探せる検索方法です。
たとえば検索で「会社員 フリーランス」と入力した場合、「会社員」と「フリーランス」が離れていてもヒットする可能性があります。
一方で、「"会社員からフリーランス"」のようにダブルクオーテーションで囲んで検索すると、「会社員からフリーランス」という文字列そのものが記載されているサイトのみが検索結果に表示されます。
特定のフレーズや文章がそのまま掲載されている情報源を探したい場面で、特に活躍する小技です。
(3)ワイルドカード検索
ワイルドカード検索は、検索したい言葉の一部が思い出せない場合に役立ちます。
ダブルクオーテーション「""」でフレーズ全体を囲み、不明な語句の位置にアスタリスク「*」を置くことで、「*」が任意の文字や文字列の代わりとして機能します。
たとえば、「"人間は考える*である"」と検索すると、「人間は考える葦である」を含むページが見つかります。
(4)除外検索
除外検索は、検索結果から特定の単語が含まれるサイトを除外したい際に使用すると特に有効です。
除外したいワードの前に半角の「-」(マイナス)を付けて検索すると、その単語を含むページが検索結果に表示されなくなります。
たとえば「プレゼンテーション -PowerPoint」と検索した場合、「PowerPoint」という単語が含まれるサイトを除外した検索結果が表示されるため、特定のテーマに絞り込んで情報収集したいときに役立ちます。
完全一致検索と組み合わせて活用すると、さらに精度の高い検索が可能となります。
まとめ
検索力が高い人は、調べる目的を明確にし、情報の質を見極め、探求心を持って情報収集を行っています。
「上手く検索できない」と感じている方でも、「検索ワードを細分化する」「検索結果からさらに情報を深掘りする」といった方法を日々意識して実践することで、検索力は鍛えられます。
本記事で紹介した方法を参考にして、自身の検索力を高め、仕事や日常生活での課題解決に役立ててください。
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(株式会社みらいワークス フリーコンサルタント.jp編集部)
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