仕事に集中できないときの対処法は?集中力が続かない原因と改善方法
最終更新日:2025/12/21
作成日:2018/11/14
「仕事に集中できない」「業務効率が低下している」「ミスが発生したらどうしよう」と悩んでいませんか。
集中力の低下は単なる意欲の問題ではなく、心身の不調や職場環境・生活習慣などの様々な理由によって生じる現象です。自分を責める前に、まずは根本的な原因を正しく理解し適切に対処しましょう。
本記事では、集中できない状態を引き起こす様々な原因を多角的な視点から解説し、今から実践できる具体的な対処法を紹介します。
自身の状況を客観的に見つめ直し、問題解決に向けた最初の一歩を踏み出すためのヒントにしてください。
目次
■仕事に集中できない状態となる6つの原因
(1)仕事のレベルやタスク量が合っていない
(2)仕事の環境が悪い
(3)睡眠不足である
(4)体調不良やストレスを抱えている
(5)職場の人間関係が悪い
(6)プライベートで悩みがある
■仕事に集中できないときの改善方法6選
(1)シングルタスクで短時間集中する
(2)タスクに優先順位をつける
(3)マインドフルネスをする
(4)仕事の環境を整える
(5)睡眠・食事を見直し疲れを取る
(6)人間関係を見直す
■仕事に集中できないと現れる悪影響とは
(1)ミスが増えて生産性が下がる
(2)仕事へモチベーションが低下する
(3)個人の成長が遅くなる
■「仕事に集中できないとき」に関連するよくある質問
(1)人の集中力はどれくらい続きますか?
(2)仕事に集中できないのはうつ病やADHDのせい?
(3)仕事中に集中力を高めるアイテムはある?
仕事に集中できない状態となる6つの原因

仕事に集中できないと感じる背景には、様々な原因が考えられます。体調不良や過度なストレス・職場の人間関係・作業環境の問題・プライベートの悩みなど、複数の理由が影響し合っているケースも少なくありません。
単にやる気の問題と片付けるのではなく、根本にある原因を理解して改善への第一歩を踏み出しましょう。ここでは、仕事に集中できない状態を引き起こす代表的な6つの原因を解説します。
(1)仕事のレベルやタスク量が合っていない
自身のスキルや経験に対して、仕事のレベルやタスク量が適切でない場合、集中力は維持しにくくなります。
これは、タスクが「簡単すぎる」「難しすぎる」「多すぎる」「少なすぎる」いずれの場合でも、脳に過不足が生じるためです。
仕事のレベルが低すぎると、作業に刺激がなく単調さを感じやすくなります。一方で、難易度がスキルを大きく超えていると「失敗したらどうしよう」と不安や緊張が強まり、思考が萎縮して集中しづらくなります。
タスク量が過剰な場合は、終わりが見えない感覚から心理的な負担が増し、集中力が分散しがちです。仕事が少なすぎる場合も、時間を持て余してしまい、気が緩んで集中を保てなくなることがあります。
(2)仕事の環境が悪い
仕事に集中できない原因の一つに、作業環境の問題が挙げられます。人間の脳は周囲からの刺激に敏感であり、騒音や視界に入る余計な情報があると、無意識のうちに注意が分散してしまうためです。
例えば、オフィスでの話し声や電話の音がうるさい・周囲の視線が目につく・デスク周りが散らかっているといった物理的な要因は、集中力を低下させやすくなります。
また、机の上にスマホが置いてあるだけでも、意識がそれて作業への没頭を妨げることがあります。
近年では在宅ワークやテレワークの普及により、仕事とプライベートの空間を切り分けにくくなり、自宅では集中しにくいと感じる人も少なくありません。
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(3)睡眠不足である
仕事に集中できない原因の一つに、睡眠不足による脳機能の低下があります。十分な睡眠が取れていない状態では、注意力や判断力を司る脳の働きが鈍くなり、集中力を維持しにくくなるためです。
睡眠中、脳は日中に得た情報を整理し、心身の疲労を回復させていますが、睡眠時間が短かったり眠りが浅かったりすると、回復が不十分になります。
その結果、日中に強い眠気を感じたり、注意が散漫になって簡単なミスを繰り返したりといった状態が起こりやすくなります。
(4)体調不良やストレスを抱えている
体調不良や慢性的なストレスも、仕事に集中できなくなる大きな原因の一つです。心身に負荷がかかっている状態では、脳のエネルギーが消耗しやすく、注意力や思考力を十分に保てなくなります。
風邪や頭痛といった分かりやすい体調不良だけでなく、疲労の蓄積や精神的な緊張の継続でも集中力が低下することを念頭に置いておきましょう。
また、プレッシャーのかかる業務や先の見えない不安を抱えている状況だと、仕事に集中できないのも無理ありません。これは脳が常に警戒状態で、目の前の作業に意識を向けづらくなっているためです。
このような状態だと意思とは関係なく思考が散漫になり、集中しようとしても集中できない状況に陥りやすくなります。
(5)職場の人間関係が悪い
職場の人間関係が悪い状況も、仕事への集中を妨げる大きな原因となり得ます。他者との間に摩擦や対立があると、業務そのものよりも人間関係の悩みに思考のリソースが奪われてしまうためです。
例えば、威圧的な上司や意見が合わない同僚がいる場合、その人物の言動が常に気になり、目の前の仕事に集中できない状態に陥ることがあります。
このような状況下だと、人は相手の顔色をうかがうことに神経を使ってしまい、本来発揮できるはずの力が削がれてしまうのです。
人間関係のストレスは精神的な消耗が激しく、仕事のパフォーマンスに直接影響を及ぼすため、放置せずに適切な対処が求められます。
(6)プライベートで悩みがある
仕事に集中できない原因は、職場の問題だけでなく、プライベートで抱えている悩みによって生じることもあります。
未解決の問題や強い不安を抱えていると、その内容が頭の中で反復され、仕事中であっても思考がそちらに引き戻されてしまうためです。
例えば、家族やパートナーとの関係・自身の健康問題・経済的な不安といったプライベートの悩みを抱えている場合、仕事が手につかなくなり、上の空に陥りやすくなります。
意識的に「切り替えよう」と思っても、感情を伴う悩みや不安を完全に遮断することは難しく、注意力が分散しやすくなってしまうのです。
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仕事に集中できないときの改善方法6選

仕事に集中できない状態は、日々の工夫により改善可能です。
集中力の低下は、心身の疲れや環境、人間関係など様々な要因によって生じます。原因が複数考えられる場合でも、まずは自分にとって実践しやすい方法から試してみましょう。
ここでは、集中力を取り戻し、維持するための改善方法を6つ紹介します。
(1)シングルタスクで短時間集中する
仕事に集中できないものの、作業を始めないといけないときは、一つの作業に絞って取り組む「シングルタスク」を短時間だけやってみましょう。
人間の脳は、複数のタスクを同時にこなすマルチタスクが苦手です。作業を切り替えるたびに集中力が途切れ、かえって効率が落ちてしまいます。
また、最初から「1時間頑張ろう」などと思う必要はありません。
集中できずやる気が出ないとき、まずは3分で済むタスクをひとつ終わらせてみましょう。作業に区切りがつくことで、自然に次のタスクをやりたくなっていきます。
集中状態に入れたら、時間を区切って一つの作業に没頭する方法も有効です。例えば、25分作業して5分休憩する「ポモドーロ法」は、集中と休憩のリズムを作りやすい方法として知られています。
(2)タスクに優先順位をつける
やるべきタスクが多くて集中できないと感じるときは、優先順位をつけて取り組む作業を明確にしましょう。
何から手をつけるか決まっていない状態では、迷いが生じやすく、集中力が分散してしまいます。一方で、取り組むべき作業が明確になれば、作業中に別のタスクが気になりにくくなり、集中した状態を保ちやすくなります。
まずは、その日に対応すべきタスクをすべて書き出し、「今すぐ必要か」「重要かどうか」の視点で整理しましょう。優先度の高いものから順に取り組むと、判断に迷う時間が減り、一つの作業に集中しやすくなります。
すべてを完璧にこなそうとせず、「今日はここまで終わればよい」という区切りを決めることも、集中できるようになるコツの一つです。
(3)マインドフルネスをする
注意が散漫になっていて集中できないと感じたときは、短時間のマインドフルネスを取り入れてみましょう。
マインドフルネスとは、「今、この瞬間」の自身の感覚や思考に意図的に意識を向ける心のトレーニングです。雑念に捉われにくくなる効果が期待できます。
方法はシンプルです。椅子に座ったまま目を閉じ、数分間、自分の呼吸だけに意識を向けましょう。息を吸う・吐くという感覚に集中し、別の考えが浮かんでも無理に追い払おうとせず、再び呼吸に意識を戻します。
意識が向かう先を一つに絞る練習を行うと、作業中に注意がそれた際も集中状態に戻りやすくなります。仕事の合間に数分行うだけでも、気持ちの切り替えのサポートになるため、ぜひトライしてみてください。
(4)仕事の環境を整える
集中力を高めたいときは、作業環境をできるだけシンプルに整えましょう。まずはデスクの上を見直し、今使うもの以外は片づけます。
スマホは机の上に置かないようにし、引き出しやカバンにしまうのがおすすめです。視界に入らない位置に移すだけでも集中しやすくなります。
環境を整える際は、無理のない姿勢を保つため、椅子や机・モニターの高さも見直しましょう。椅子に深く座り、足裏が床につく高さに調整し、画面が目線のやや下に来るようにしてください。
周囲の音が気になる場合は、静かな場所へ移動する・イヤホンで環境音を遮るといった工夫も有効です。
在宅ワークでは仕事用の席を決めるなど、集中しやすい環境条件をあらかじめ整えておくと切り替えやすくなります。
(5)睡眠・食事を見直し疲れを取る
集中力が続かないと感じるとき、生活習慣の乱れが根本的な原因となっているケースも少なくありません。特に睡眠と食事は、脳のパフォーマンスに直接影響を与えるため、見直しが不可欠です。
睡眠については、毎日決まった時間に就寝・起床する習慣をつけ、十分な睡眠時間を確保することがポイントです。毎日大きく時間がずれないようにするだけでも、日中の集中しやすさが変わってくるでしょう。
食事では、脳のエネルギー源となる炭水化物に加え、ビタミンやミネラルもバランス良く摂取することが望ましいです。もし仕事中に疲れを感じたら、短時間の休憩や軽いストレッチを取り入れてみましょう。
もし体やメンタルの不調を感じる際は、安易に市販薬やサプリメントに頼るのではなく、まずは専門医に相談することが重要です。
(6)人間関係を見直す
人との関わりで集中が途切れやすいと感じる場合は、仕事中の関係性や接触の仕方を見直すのも効果的です。まずは、会社の同僚や家族など、誰のどのような言動にストレスを感じるのかを客観的に整理してみましょう。
その上で、自分の考え方や伝え方を工夫するアプローチが有効な場合があります。もし、仕事の進め方について認識のずれを感じている場合は、必要な情報を話し合い、共有するのも効果的です。
人間関係そのものを変えようとするのではなく、仕事に集中する時間を守る工夫を取り入れるという対策も良いでしょう。
例えば、集中したい時間帯はチャットやメールの通知を一時的にオフにする・すぐに返事をしない時間をあらかじめ決めておくといった方法があります。
仕事に集中できないと現れる悪影響とは

仕事に集中できない状態を放置すると、単に作業が遅れるだけでなく、様々な悪影響を引き起こす可能性があります。生産性の低下やケアレスミスの増加は、やがて周囲からの評価にも影響を及ぼしかねません。
そうした状況が続くと自身へのストレスが増大し、人間関係の悪化や精神的な不調につながることもあります。ここで、集中できない状態がもたらすリスクを把握しておきましょう。
(1)ミスが増えて生産性が下がる
仕事に集中できない状態が続くと、ケアレスミスが増え、生産性が低下しやすくなります。小さな見落としや判断ミスが重なることで、作業全体に余計な手戻りが発生するためです。
例えば、メールの内容を確認し直したり、資料の数値を修正したりといった作業が増えると、本来の業務に使う時間が削られてしまいます。その結果、作業が予定どおり進まなくなり、全体の効率が落ちていくでしょう。
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(2)仕事へモチベーションが低下する
仕事に集中できない状態が続くと、仕事へのモチベーションが低下しやすくなります。思うように作業が進まない状況が続くことで、仕事に対する前向きな気持ちが薄れていくためです。
集中できずに業務が滞ると、達成感を得られる場面が減り、仕事に取り組む意欲が湧きにくくなります。
その結果、さらに作業に取りかかるまでに時間がかかったり、必要以上に先延ばしをしてしまったりするケースも少なくありません。
このように、集中できない状態を放置すると、仕事への意欲そのものが下がって日々の業務がどんどん消極的になるリスクがあります。
(3)個人の成長が遅くなる
仕事に集中できない状態が続くと、個人の成長が遅れやすくなります。集中力が保てないまま業務に取り組むことで、新しい知識や経験を十分に吸収できなくなるためです。
その結果、本来であれば身につくはずのスキルや判断力が積み上がらず、成長の機会を逃しやすくなります。この状態が続くと、周囲との経験差が広がり、自身のキャリア形成に悪影響を及ぼすこともあるでしょう。
「仕事に集中できないとき」に関連するよくある質問

仕事に集中できない原因や改善方法を理解しても、なお疑問や不安が残ることもあるでしょう。ここでは、仕事に集中できない状況に関連する質問を取り上げ、分かりやすく解説します。
(1)人の集中力はどれくらい続きますか?
脳科学の研究によれば、人が一つの物事に深く集中できる時間は約15分。その周期を繰り返し、90分程度が集中力の限界であるといわれています。
そのため、一日の業務時間中ずっと集中し続けることは非常に困難です。
集中力が途切れるのは自然な生理現象と理解しておきましょう。90分作業したら15分休憩するなど、意図的に休息を挟むことが、結果的に集中力を維持する上で効果的です。
(2)仕事に集中できないのはうつ病やADHDのせい?
著しい集中力の低下が長期間続く場合、背景にうつ病やADHD(注意欠如・多動症)といった疾患が隠れているケースはゼロではありません。
もちろん、ストレスや疲労・環境要因・その他の精神疾患により集中できない可能性や、これらを併発している可能性もあります。
もし、集中できない状態が2週間以上続き、不眠や食欲不振・気分の落ち込みといった他の不調も伴う際は、心療内科や精神科の受診を検討してください。
(3)仕事中に集中力を高めるアイテムはある?
仕事中の集中力を高めるには、次のようなサポートアイテムの活用も効果的です。
- ・ノイズキャンセリングイヤホンや耳栓(騒音対策)
- ・エルゴノミクスチェアや姿勢サポートクッション(姿勢改善)
- ・ポモドーロタイマー(時間管理)
- ・パーテーションや書見台(視界の整理)
- ・アロマやアイマスク、デスク用枕(リフレッシュ)
まとめ

仕事に集中できない原因は能力や意欲の問題だけではありません。仕事内容や作業環境・生活リズム・人間関係・プライベートの悩みなど、様々な要因が重なって起こることがあります。
集中できないと感じたときは、シングルタスクで短時間から取り組む・作業環境を整えるといった工夫から試してみましょう。
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、不調が長引いていると感じるときは、専門の医療機関に相談することも選択肢の一つです。
自分の状態を正しく理解し、無理のない方法を選びながら集中できる環境を整えていきましょう。
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(株式会社みらいワークス フリーコンサルタント.jp編集部)
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