【ITコンサルタントとSEの違いとは?】IT戦略への関わりや業務内容

最新更新日:2022/05/13

 

近年、ITシステムやIT戦略の専門知識を持つ「ITコンサルタント」の需要が高まっています。ITコンサルタントはSEと混同されやすく、ITコンサルタントとして受けた案件がSEでも対応可能であったり、SEとしてジョインしたプロジェクトでITコンサルタント並の知識が必要だったりします。ITコンサルタントとして独立を考えている人のためにも「ITコンサルタントとSEの違い」に焦点を当ててご説明します。

 

目次

■ITコンサルタントとSEの5つの違い

 

■ITコンサルタントとSEの役割
ITコンサルタントの役割
SEの役割

 

■ITコンサルタントとSEの業務内容
ITコンサルタントの業務内容
SEの業務内容

 

■ITコンサルタントとSEの必要なスキルや経験
ITコンサルタントに必要なスキルや経験
SEの業務内容

 

■ITコンサルタントとSEの所属組織
ITコンサルタントの所属組織
SEの所属組織

 

■ITコンサルタントとSEの上流工程
ITコンサルタントの上流工程
SEの上流工程

 

■ITコンサルタントとSE。違いを意識して独立に役立てよう

 

 

ITコンサルタントとSEの5つの違い

プロジェクトをまとめるITコンサルタント

 

ITコンサルタントとSE(システムエンジニア)は、「役割」「仕事内容」「必要なスキルや知識」「所属組織」「上流工程が示す意味」などに違いがあります。ITコンサルタントとSEの違いを知っておくと、転職の活動でミスマッチを防げたりや新規案件を受注する際、報酬価格の交渉が具体的にできるなどのメリットがあります。

 

ITコンサルタントとSEでは適性や学ぶべき分野も異なるため、両者の違いを明確に知っていると、ITコンサルタントとして、もしくはSEとしてスムーズに転職活動を進められそうです。

 


しかし、
ITコンサルタントとSEを明確に分ける境界線はありません。同じプロジェクトに取り組むことも多い、ITコンサルタントとSEは、同じ業務を手分けして遂行することもあります。とはいえ、それぞれの領域のどこまでを手がけるのか、手がけられるのかを理解しておけば報酬の交渉などに役に立つでしょう。

 

 

ITコンサルタントとSEの役割

システム開発に取り組むSE

 


まずは両者の「役割の違い」から解説します。簡単に言えば、ITコンサルタントがクライアント企業に必要となるITシステムを策定し、SEがそのシステムの具体的な設計をするといった役割の違いがあります。細かい内容を見ていきましょう。

 

ITコンサルタントの役割

ITコンサルタントは、情報技術のコンサルティングを行う立場でありSEの上級職です。情報技術(IT)を活用して企業の経営課題を解決するのが役割です。

 


クライアントの状況に応じてIT戦略を練り、システムの提案や運用などについて助言、指揮を取ります。システム開発のプロジェクト進行管理や運用の支援など実践的な役割を果たすケースもあります。

 

SEの役割


SEの役割は、クライアントに必要とされるITシステムを開発するにあたって、システムの設計・テストといった上流工程を担当し、運用や保守の支援をすることです。プログラマーやエンジニアへのオーダー、進捗管理なども行います。

 

 

ITコンサルタントとSEの業務内容

大規模なプロジェクトに従事するSE達

 


業務内容の詳細はクライアント企業の希望や経営戦略によっても異なるものです。しかし、ITコンサルタントとSEの具体的な業務内容の違いをざっくり理解しておけば、転職時や案件を引き受けたあとのミスマッチを防げます。

ITコンサルタントの業務内容

ITコンサルタントは、クライアント企業の経営戦略をヒアリングし、それに沿ったIT投資計画の策定をサポートするのが仕事です。費用対効果やスケジュールを含め、必要となるシステムの分析を行います。

 

分析結果をもとに「現在のシステムの一部を流用するのか」、それとも「新規システムを1から開発するのか」など、複数のパターンを提案し、最適な策をクライアントと伴走して選択します。


 また、買収先企業のIT資産の価値や、維持・利用にかかるコストについての調査の他、ERPやCRMなどの、パッケージの導入を任されることもあるでしょう。他にもプロジェクトの全体管理のサポートをしたり、AIの導入や開発サポートなども行ったりなど、業務は多岐にわたります。

SEの業務内容

SEは「要件定義」「システムの設計」「開発」「テスト」「運用・保守」といった業務を行います。

 

要件定義とは、開発するシステムに「どの程度までの機能を実装するのか」「どういったデータを使用するのか」「速度などの性能はどの程度を求めるのか」といった要件の提案、決定です。要件定義後、ハードウェアの構成などを決める「基本設計」、ソースコードの構造を決める「詳細設計」といったシステム設計もSEの重要な業務です。


開発時には進捗状況の管理やプログラマーが作成したコードの確認、動作に問題がないかのテストや動作の安定度を保つために運用・保守といった管理も行います。

 

 

ITコンサルタントとSEの必要なスキルや経験

開発工程や結果をプレゼンするITコンサルタント

 


ITコンサルタントとSEの役割や業務内容の違いに伴い、求められる素養も異なりますスキルや知識、経験といった面からITコンサルタントとSEの違いを紹介します。

 

ITコンサルタントに必要なスキルや経験

ITコンサルタントには包括的なIT知識、企業経営やクライアント企業の業界に対する知識が求められます。同時にこうしたプロジェクトに関わってきた経験も求められるでしょう。

 

システムの開発だけではなくIT活用による、よりよい経営を実現させるための提案がITコンサルタントの使命だからです。そのためには、ITの技術動向や、ベンダーが提供するパッケージ、ソリューションについての知識が必要とされます。

 

また、ヒアリングを通してクライアント企業の現状を分析し本来望まれるシステムにするまでの道筋をモデリング、文書化する」など具現化する能力も求められるでしょう。

 


ITに詳しくない相手であっても分かりやすい提案や調整を行うコミュニケーションスキルの他、場合によってはプロジェクトチームを編成・マネジメントするリーダーシップなども求められます。

 

SEに必要なスキルや知識

SEにはITシステムの要件定義や設計、作成されたシステムのテストをするにあたって、システム設計をするためのスキルや、プログラミングの知識が必要です。

 

また、SEはクライアントと、具体的な要求分析のためのヒアリングや相談も行います。加えて、チームメンバーとも円滑に仕事を進めていかなければならないでしょう。そこでコミュニケーション能力も大切なスキルです。

 


円滑にプロジェクトに参画・進捗管理するだけでなく、クライアントへの説得力も必要とされます。そのため、過去にITシステムを開発した経験があるとなおよいでしょう

 

 

ITコンサルタントとSEの所属組織

ビッグプロジェクトを扱うIT企業

 


IT経営戦略を提案するITコンサルタント、ITシステムを実現するSEは、それぞれ所属する組織の属性が異なることも多いです。 ITコンサルタントして、もしくはSEとして、転職や案件獲得したい場合もどちらの組織にアプローチするべきなのか目安になるでしょう。

 

ITコンサルタントの所属組織

フリーランス以外のITコンサルタントのほとんどは、シンクタンク、経営コンサルティング会社、システム開発会社などに所属しています。研究機関としてのイメージが強いシンクタンクでは、ITコンサルタント部門を持っている機関も多く、民間企業へのコンサルティング業務も行っています。

 


いずれもハイレイヤーといえる組織・企業ですが、フリーランスのITコンサルタントとして独立し、上記のような組織に所属している時よりも高い年収を得ている人もいます。

SEの所属組織

多くのSEが所属する組織として代表的なのは、SIer(システムインテグレーター)として名前が上がる企業です。SIerはクライアントの要望に応え、ITシステムの企画や設計、開発や保守などを一括して行う企業を指します。 


一般企業などで、社内SEとして働く場合や、フリーランスとしてクライアント企業からシステム開発を請け負うSEも多いです。

 

 

ITコンサルタントとSEの上流工程の範囲

工程についてSEに指示出しするITコンサルタント


ITコンサルタントとSEでは「上流工程」が意味する範囲が異なります。役割や具体的な業務内容が違うからです。詳しく見ていきましょう。

ITコンサルタントの上流工程

ITコンサルタントの「上流工程」は、SEが担当する「上流工程」よりも、さらにハイレイヤーな工程であるケースがほとんどです。ITコンサルタントはクライアントが抱える課題を見極め、その解決手段としてシステム設計を含めIT戦略を練り、遂行するのが使命です。

 


使命遂行の過程として、クライアント企業へのヒアリングや現在の状況の分析を行い、企業が抱える問題の改善や効率化、コスト削減などに必要なITシステムを提案し、IT投資計画の策定をサポートする、などがITコンサルタントの上流工程の範囲とされています。

SEの上流工程

クライアント企業の経営層やITコンサルタントによって、必要となるITシステムが策定された後、SEの領域の「上流工程」始まるといわれています。

システムやソフトウェアを実際に開発するにあたり、企画と要件定義や設計、見積もりの作成などがSEの上流工程です。上流工程のみのプロジェクトと下流工程まで担当する場合とがありますが、下流工程と言われるのはシステムの開発そのものやテストを指す事が多いです。

 

 

ITコンサルタントとSE。違いを意識して独立に役立てよう

ITコンサルタントとSE

 

ITコンサルタントとSEの両者を明確に分ける境界線はありません。ただし、クライアント企業での「役割」「仕事内容」「必要なスキルや知識」「所属組織」「上流工程が示す意味」などに違いがあります。ITコンサルタントとして独立を考えているなら、この5項目はSEとしっかり差別化できる高い知識と経験が必要でしょう。

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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