【ITコンサルタント転職事情】必要なスキルと知識とは?気になる転職先と将来性

最新更新日:2024/09/27
最新作成日:2022/07/12

 

ITツールやシステムを利用して企業のDX化やシステム構築を指揮し、業務改善や経営戦略を管理・実行するのが、ITコンサルタントの業務です。業界や利用ツール・システム、手掛けるプロジェクトが幅広いため、転職や独立・未経験から挑戦する際「どのようなスキルが必要か」「転職活動を失敗に終わらせないマインドセットは?」「そもそも将来性は?」などITコンサルタントの転職にまつわる情報をまとめました。

 

 

目次

 

■ITコンサルタントの現状

 

■ITコンサルタントの転職に必要なスキル・知識
(1)コミュニケーション力
(2)論理的思考力(ロジカルシンキング)
(3)業界に関する知識や経験
(4)経営者視点
(5)変化への対応力
(6)データ分析力
(7)プロジェクトマネジメントとリスク管理能力
(8)英語力

 

■ITコンサルタントの主な転職先
(1)コンサルティングファームやSIer
(2)企業の情報システム部門・経営企画部門
(3)ベンチャー企業の役員
(4)ITコンサルタントとして独立

 

■SEや未経験からITコンサルタントに転職するなら
(1)「憧れ」や「高年収」に惑わされないようにしよう
(2)業界知識とビジネススキルの強化
(3)未経験からITコンサルタントへの転職ノウハウとは

 

■ITコンサルタントの将来性は?
(1)ITコンサルティングサービス事業の急増
(2)下流工程の自動化・海外シフト

 

■ITコンサルタントの転職成功にはマッチングエージェントが最適

 

 

ITコンサルタントの現状

 

2022年5月23日、 IT専門調査会社「IDC Japan株式会社」による「国内ビジネスコンサルティング市場予測」が発表されました。この発表によると「2021年のビジネスコンサルティング市場の規模は、前年比11.4%増の5,724億円程度」とされています。「企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援需要拡大が追い風となった」ことが理由にあげられています。

 

2023年以降も、企業のDX化があらゆるサービスのセグメントや産業分野においても、高成長を続けるとみられています。IDCでは、ビジネスコンサルティング市場の2021年~2026年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は、8.8%を記録し、2026年の市場規模は8,732億円に上るだろうと予測しています。

 

企業のDX推進を主とした、ビジネスコンサルティングのキーパーソンともいえるのが、ITコンサルタントです。ITコンサルタントは、企業の経営課題や業務改革から参画し、ITシステムを使ってソリューションを提供するのが仕事です。高度なスキルが必要なITコンサルタントは、コンサルティング業界の中でも特に人材不足とも言われており、SIerに勤めるSEやエンジニア、他の職種からITコンサルタントへ転職するケースも増えています

☆あわせて読みたい

『【ITコンサルタントとは】激務?学歴や資格は必要?未経験からなるには?仕事内容や年収、SIerとの違いを解説!』

ITコンサルタントの転職に必要なスキル・知識

ディスカッションを重ねるITコンサルタントたち


システム設計・開発を担うSEとITコンサルタント業は、どちらもシステム関連のプロジェクトを管理する立場として類似する業務が多々あります。SEなどの業種からITコンサルタントに転職する際には、今まで必要とされなかったスキルや知識も求められます。主に、どのような種類のスキルや知識が必要とされるのか、チェックしておきましょう。

 

(1)コミュニケーション力

ITコンサルタントは、プロジェクトの最上流から参画し、クライアントのニーズを探り、ITやシステムを使ったソリューションを提案する役割も担います。そのため、システムやITの知識だけでなく営業スキルも必要とされます。クライアントの状況やニーズを察知し、深く理解するためにクライアント企業と密接なコミュニケーションを取る場面が出てくるでしょう。

 

また、一般的に、SEなどの開発メンバーとクライアント企業との意見を調整するのもITコンサルタントの役割です。プロジェクト進行中は、開発状況に応じて、より柔軟なコミュニケーションスキルが求められるでしょう。

 

最近は、システム開発コストを抑えるため、ベトナムやフィリピンなどの海外ベンダーに開発を委託するケースもあります。こうした国際的なプロジェクトでは、マネジメント側として海外のSEやプログラマーとやり取りする機会も多いです。英語をはじめとした語学力も求められますが、日本人とは考え方の異なる海外のメンバーをうまくマネジメントするためには、コミュニケーション能力が大きな武器になるでしょう。

(2)論理的思考力(ロジカルシンキング)

論理的思考力は、ロジカルシンキングとも呼ばれ「ファクト(事実)に基づき、論理に基づいて結論を導く」思考力です。ビジネススキルの基礎、かつ重要な能力だとして注目を集めています。

 

コンサルティング業では、論理的思考力を用いてスピーディーに結論を導くことが求められます。特に、ITコンサルタントは、課題が判明すると同時にソリューション提案や対策案をいくつか提示しなければならない場面も出てくるでしょう。


普段から、物事を体系的に理解し解決までの筋道を立てて考える癖をつけることで論理的思考力は磨けます。過去のITやDXプロジェクトの失敗例の情報を読み解くことで思考の筋道を立てるヒントにできるでしょう。

(3)業界に関する知識や経験

ITコンサルタントとして転職活動をする際、特定の業界に詳しかったり、経験が豊富だったりすると強みになるケースがあります。クライアント企業の経営課題とソリューションを見つけるためには、クライアント企業の業界情報が重要だからです。業務経験があるとなお良いでしょう。

 

たとえば、金融関連システムのSE経験が長い人であれば、金融系を専門に扱うコンサルティングファームへの転職が有利になる可能性が高いです。金融業界経験や金融システムに関する知識をアピールしましょう。医療系の企業や組織でSE経験があれば、その経歴を引っ提げて医療を専門に扱うコンサルティングファームにITコンサルタントとして転職する道もあります。


ITコンサルタントとして転職するにあたって、具体的にどのような知識と経験が、どのような業界で評価されるのかは、マッチングエージェントで相談できます。経験豊かなエージェントであれば、相談者の年齢と経験にあう最適なアドバイスが受けられるでしょう。

(4)経営者視点

実は、ITコンサルタントを志望するうえでシステム開発経験がある方がベターですが、必須ではありません。ITコンサルタントが所属・派遣される部署が、事業会社の社内業務改革部署や経営企画部署といった開発を手掛ける部署と異なるケースも多いです。システム開発経験がないITコンサルタントも実際に存在します。

 

コンサルタントとして、クライアント企業に必要とされるのは、営に関する専門知識や顧客折衝力です。SE出身・PMなど開発やプロジェクト現場の経験や知識が豊かでも、クライアント企業の経営層の心理へと考え方をシフトする必要があります。

 

こうした経営者視点を手に入れるには、中小企業診断士などITやシステムに直接関係のない資格の勉強をしたり、経営者向けのセミナーに参加したりするのがおすすめです。

(5)変化への対応力

ITコンサルタントには、急速に進化するテクノロジーと変化するビジネス環境に柔軟に対応する能力が不可欠です。最新のテクノロジートレンドを常に把握し、それらをクライアントのビジネスに有効活用する方法を提案できる洞察力が求められます。
 
人工知能(AI)やIoTなどの新興技術が次々と登場する中、これらの技術がもたらす可能性と課題を的確に理解し、クライアントの業界や事業に適した革新的なソリューションを構想する力が重要です。単に最新技術を導入するだけでなく、それらをクライアントの既存システムやビジネスプロセスと効果的に統合し、真の価値を創出する能力が評価されます。
 
また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流の中で、従来のビジネスモデルを根本から見直し、デジタル技術を活用した新たな価値創造の道筋を示せることも重要です。クライアントの業界や組織文化を深く理解した上で、革新的なアイデアを実現可能な形に落とし込み、段階的な実装計画を提示できる実践的なイノベーション思考が欠かせないでしょう。

(6)データ分析力

現代のビジネス環境において、データは重要な資産となっています。ITコンサルタントには、膨大なデータから価値ある洞察を引き出し、クライアントの意思決定を支援する能力が求められます。
 
ビッグデータ解析、機械学習、予測モデリングなどの高度なデータサイエンス手法に関する知識が重要です。同時に、これらの技術を用いてビジネス上の具体的な問題を解決する能力も欠かせません。
 
データの収集、クレンジング、可視化、解釈といった一連のプロセスを理解し、適切なツールや技術を選択して実行できることが望まれます。さらに、分析結果をビジネス価値に結びつけ、経営層にも理解しやすい形で提示する能力も重要でしょう。
 
例えば、顧客行動分析、需要予測、リスク評価、プロセス最適化など、様々な領域でデータ駆動型の意思決定を支援することが期待されます。複雑なデータを扱う際のプライバシーやセキュリティの考慮事項にも精通している必要があります。

(7)プロジェクトマネジメントとリスク管理能力

ITコンサルタントには、大規模かつ複雑なITプロジェクトを成功に導く能力が求められます。プロジェクトの立ち上げから完了まで、全体を俯瞰しながら効果的に管理する力が不可欠です。
 
スコープ管理、スケジュール管理、予算管理、品質管理、リソース管理など、プロジェクトマネジメントの各領域に精通していることが重要です。特に、アジャイル開発やスクラムなどの最新のプロジェクト管理手法に関する知識と実践経験が求められます。
 
また、プロジェクト遂行中に発生しうるリスクを事前に特定し、適切な対応策を講じる能力も重要です。技術的リスク、人的リスク、予算リスク、スケジュールリスクなど、多岐にわたるリスク要因を的確に評価し、クライアントに適切なアドバイスを提供できることが期待されます。
 
複雑な状況下でも冷静に判断し、プロジェクトを成功に導くことができるITコンサルタントは、クライアントから高い信頼を得ることができるでしょう。

(8)英語力

グローバル化が進む現代のビジネス環境において、ITコンサルタントにとって英語力は極めて重要なスキルとなっています。多くの企業が国際展開を進める中、英語でのコミュニケーション能力は転職市場での競争力を大きく高める要素です。
 
まず、英語力はグローバルプロジェクトへの参画機会を広げます。海外クライアントとの直接的なコミュニケーション、多国籍チームでの協働、国際会議でのプレゼンテーションなど、英語を駆使する場面は数多くあります。
 
また、IT業界では最新の技術情報や研究が英語で発信されることが多いため、英語力は継続的な学習と情報収集に不可欠です。英語の技術文書や論文を理解し、海外のカンファレンスに参加して最新トレンドをキャッチアップする能力は、ITコンサルタントとしての価値を高めます。
 
求められる英語力のレベルは、ポジションや企業によって異なりますが、一般的にはTOEIC 800点以上、TOEFL iBT 80点以上が目安となることが多いです。ただし、スコアだけでなく、実践的なコミュニケーション能力が重視されます。
 
高い英語力は、国内外問わず多くの転職先でプラスに評価されるため、キャリアの選択肢を大きく広げる強力なツールとなるでしょう。

 

 

ITコンサルタントの主な転職先

ITコンサルタント

 

ITコンサルタントの転職先は、大きくわけて4種類あります。それぞれの転職についてメリット・デメリットをまとめました。

 

(1)コンサルティングファームやSler

ITコンサルタントが足りないといわれる現在、SEやITプロジェクト経験豊富なPMが、ITコンサルタントとしてコンサルティングファームやSlerへの転職に成功するケースが増えています。何らかの事業を行う企業でITコンサルタントとして勤務していた人、すでにコンサルティングファームやSIerに在籍しているITコンサルタントも転職先として同業他社を選ぶケースが多いです。

 

ITコンサルタント経験者が同業他社に転職する理由として「さまざまなプロジェクトを経験したい」という意見がよく上がるようです。増えている転職例としては、国内企業が専門のコンサルティングファームから外資系へ転職することで、よりグローバルな案件に関わるといったケースです。

 

また、コンサルティングファームやSlerは、一般的に事業会社と比べると給与が高いことが大きなメリットです。一方で、クライアント企業の要望に合わせた動きが求められるので、労働時間が不規則だったり、激務になりがちだったりといったことがデメリットと考えられます。


どちらのケースも転職支援のマッチングエージェントを通すことでより有利に転職活動が進められるでしょう。経歴や志望理由を各コンサルティングファームやSlerの特色にあうようにアピールする術をよく知っています。

(2)企業の情報システム部門・経営企画部門

ITコンサルタントは、現場よりも企業の経営層に近い立場で企業の課題解決をするのがミッションです。コンサルティングファームのクライアントとなる事業会社へ転職する選択肢もあります。部署としては情報システム部門が一般的ですが、経営企画部門に所属するケースもあります。

 

また、事業会社への転職というと大企業というイメージがありますが、現在ではスタートアップして間もないベンチャー企業もITコンサルタントの転職先として注目を集めています。ベンチャー企業では新規事業の立ち上げを任されたり、パートナー的なポジションが用意されたりすることもあります。

 

クライアントの都合に合わせることの多いコンサルティングファームでは、どうしても残業など長時間労働になりがちです。一方、事業会社に転職してクライアント側になれば、勤務時間の調整がしやすいのがメリットです。実績を見込まれた転職なら、ある程度裁量が与えられ、自分でコントロールできる可能性もあります。

案件ごとに異なる企業の課題に取り組むコンサルタントファームやSlerとは異なり、事業会社では長期的な視点で企業の経営に携われます。じっくりとひとつの企業の成長に取り組めるのは、やりがいを感じられるでしょう。ただし、給与が高いといわれるコンサルティングファームと比べると、事業会社の規模や業界によっては転職後に年収が下がるケースもあります。

(3)ベンチャー企業の役員

ITコンサルタントにとって、成長途上のベンチャー企業の役員として参画することは、キャリアの新たな展開として魅力的な選択肢となっています。多くのベンチャー企業が、急速な成長フェーズにおいてITを活用した事業拡大や業務効率化を目指しており、ITコンサルタントの経験と専門知識を高く評価しています。
 
ベンチャー企業の役員として転職するITコンサルタントは、多くの場合、CTO(最高技術責任者)やCIO(最高情報責任者)といった役職に就きます。時には、COO(最高執行責任者)として経営全般に携わるケースもあります。
 
この転職先の大きなメリットは、経営の中枢でダイレクトに意思決定に関与できることです。コンサルタントとしての提言が実際にどのように実行され、どのような結果をもたらすかを、自らの責任で確認できます。また、急成長する企業の一員として、自身の能力を最大限に発揮できる環境が得られる可能性が高いです。
 
一方で、ベンチャー企業の役員としての仕事は、非常に高い責任と長時間労働を伴う可能性があります。企業の成長ステージによっては、経営の不確実性や資金繰りの課題に直面することもあるでしょう。また、大企業やコンサルティングファームと比べて、初期の段階では給与水準が低くなる可能性もあります。
 

 

(4)ITコンサルタントとして独立

フリーランスのITコンサルタントも非常に需要が高く、独立する方も増えています。また、フリーランスで活躍するITコンサルタントの傾向として、プロジェクトマネジメント経験者が成功しやすいそうです。ITと経営の両軸に長けている必要があるためだとみられています。独立前に大手IT関連会社などでPMOを経験できるとより安心でしょう。

 

独立後でもプロ人材派遣サービスを利用し、ITコンサルタントとしてクライアントや参加プロジェクトを見つけることもできますが、PMO経験を増やすのも一つの手です。クライアント企業に常駐になる場合はファームにいるのとあまり変わらない状況もあるでしょうが、高収入を得られる期待があるため、起業準備をしている人も増えています。

ページ内コンサル登録遷移バナー

 

 

SEや未経験からITコンサルタントに転職するなら

物思いにふけるITコンサルタント

 

ITコンサルタント未経験からのITコンサルタントに転職を志す人が増えていますが、今までの業務とITコンサルタントの実態がかけ離れていることから「転職は失敗だった」と感じる人も多いそうです。長年SEをしてきた人などITコンサルタント未経験者がITコンサルタントへの転職を成功させるならどのようなマインドが必要なのでしょうか?

 

(1)「憧れ」や「高年収」に惑わされないようにしよう

他業種からITコンサルタントへ転職後、失敗と感じやすいのはコンサルタントへの憧れや高年収に惹かれて転職してしまったケースです。

 

一般的にコンサルタントが一番苦労するのは、クライアントとの折衝だといえます。特に、他の業種からITコンサルタントになったばかりの時は、ITの知識を持たないクライアント企業の経営層から潜在ニーズを引き出し、要件定義に落とし込むのに骨を折るでしょう。SEなど現場業務からITコンサルタントになった人の場合は今までの常識が通用しないと感じることもありそうです。

 

また、ITコンサルタントとして携わるのは、Web系やメディア系、ゲーム系、金融系など多岐にわたります。知識や経験がない業界の場合、用語や業務の種類を整理するのにも苦労するでしょう。コンサルタントと名乗るからには、業務改善や経営戦略は避けられず、クライアント企業の業界や業務についての知識は不可欠です。

 

同時に、経営層を説得させるだけの根拠を言語化する能力が求められるため、勉強や自己研鑽は欠かせません。ITコンサルタントとして活躍している人はとても華やかに見えますが、実際には地道な努力と忍耐を積み重ねているといえます。憧れや高年収を目当てにITコンサルタントになっても、現実の厳しさを目の当たりにすることになるでしょう。

(2)業界知識とビジネススキルの強化

ITコンサルタントへの転職を成功させるには、技術的な知識だけでなく、幅広い業界知識とビジネススキルを身につけることが重要です。
 
まず、ITトレンドや新技術に関する情報を常にアップデートすることが欠かせません。AI、ブロックチェーン、クラウドコンピューティングなどの最新技術が企業にどのような影響を与えるかを理解し、説明できるようになりましょう。
 
また、財務、マーケティング、組織行動学などのビジネス基礎知識も重要です。これらの知識は、クライアントの経営課題を理解し、適切なITソリューションを提案する際に役立ちます。
ビジネス分析手法(SWOT分析、5フォースフレームワークなど)やプロジェクトマネジメント手法(PMBOK、アジャイルなど)にも精通しておくと良いでしょう。これらのスキルは、問題の構造化や効果的な解決策の提案に役立ちます。
 
これらのスキルを身につけるには、ビジネススクールの講座受講、オンライン学習プラットフォームの活用、業界セミナーへの参加などが効果的です。また、個人的なプロジェクトや副業を通じて実践的なスキルを磨くことも有効な方法です。
 
転職活動中も、これらのスキルアップへの取り組みを継続することで、面接時に自己成長への意欲と実行力をアピールすることができます。ITコンサルタントとしての潜在能力と学習意欲を示すことで、未経験からでも転職の可能性を高めることができるでしょう。

(3)未経験からITコンサルタントへの転職ノウハウとは

ITコンサルタント未経験者が、転職活動を成功させるにはポイントがあります。
まず、魅力的な人材だとアピールできる職務経歴書作りです。プロジェクトマネジメントや開発チームを率いたリーダー経験がある人は、事例を挙げて成果を記しましょう。コンサルタント経験や上流から開発プロジェクトに関わった経験がある人は、クライアントからヒアリングを行う際に実際に使用したツールやビジネススキルなどを具体的に書き記すのがおすすめです。

続いて、面接ではコミュニケーション能力をアピールしましょう。「論理的かつ円滑なコミュニケーションがとれる」と印象づけるのが大切です。ただし、ITコンサルタントのような、幅広い知識やスキルが必要な職業の面接では、自分をアピールすることも大切ですが、相手の話を「よく聞き、整理し、理解する」傾聴力を発揮できるとより良いでしょう。面接が得意な人や厳しい転職活動を経験した人でも、事前に面接のトレーニングができるとより安心です。

 

ITコンサルタントの募集は非公開情報であることも多いので、業界に詳しいエージェントを見つけることが成功の鍵です。コンサルタント領域に強い転職のマッチングエージェント、弊社株式会社みらいワークスの「フリーコンサルタント.jp」では、非公開求人情報を得るだけでなく、職務経歴書の添削や面接を突破するポイントを教えてくれるなど、登録から案件獲得まで伴走するサービスを行っています。
未経験からITコンサルタントを目指すなら、こうしたマッチングエージェントに登録して相性のいいエージェントと二人三脚で転職活動を進めていくのが良いでしょう。

ページ内コンサル登録遷移バナー

 

 

ITコンサルタントの将来性は?

将来性アップ

 

独立行政法人IPA(情報処理推進機構)がまとめた「DX人材白書2021」によると、事業会社にDX戦略を用いる企業が事業戦略上の変革を担う人材の「量」と「質」への不足感を聞いたアンケートでは「不足している」「やや不足している」と答えた企業が80%近い結果が出ています。

こうした結果からも、企業のDXを用いた業務改革・経営戦略を指揮するITコンサルタントの現在のニーズの高さが伺えます。では、将来性はどうでしょうか?ITコンサルタントの将来性を判断できる、ビジネスシーンの動向を紹介します。

出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 DX白書2021_第3部_デジタル時代の人材

 

(1)ITコンサルティングサービス事業の急増

経済産業省により、2018年に発表された「DXレポート」には「DXが進まなければ2025年以降に年間最大12兆円の経済損失が生じる可能性がある」と明記されました。2020年に改訂された「DXレポート2」でも「政策の方向性として「レガシー企業文化からの脱却」、「ユーザー企業とベンダー企業の共創の推進」の必要性」を説いています。

 

さらに2020年以降のコロナ禍を受け、企業のDX化推進の動きが一気に加速しました。これに併せてコンサルティング業界へのデジタル関連プロジェクトの依頼が急増し、ITコンサルティングサービスを手掛ける企業も急増しています。

 

しかし、2021年に発表された「DXレポート2.1」では、企業共通の人材育成のジレンマとして「技術が陳腐化するスピードが速く、時間をかけて学んだとしても、習得したときには古い技術となっている」「即座に新技術を獲得できる人材は引き抜かれてしまう」という課題が挙げられています。裏を返せば「技術の習得が早くITトレンドの動きに合わせて自己研鑽できる人材」「プロジェクトの進行に穴を開けないようフレキシブルに業務がこなせる人材」が求められている現状が見えてきます。

また、各企業、優秀な人材が引き抜かれないよう雇用条件の見直しが必要です。大企業であっても、フリーランスのITコンサルタントが入り込む余地が十分に期待できるといえるでしょう。

出典:経済産業省 DXレポート 2018年
出典:経済産業省 DXレポート2 2020年
出典:経済産業省 DXレポート2.1 2021年

(2)下流工程の自動化・海外シフト

国内のIT系人材不足が深刻化する中、下流工程(開発そのもの)については、海外ベンダーへ移行したり、開発ツールによる自動化を目指したりする動きも進んでいます。つまり、日本国内では、将来的に下流工程に携わる人材よりも、コンサルティング業など上流工程に関わる人材のニーズが高まると予想できます。

 

これから、ITコンサルタントへの転身を試みること、すでにITコンサルタントとして活躍中の人材が新天地を求めることなどの転職活動がIT業界で活発化するでしょう。まずは、相談できるマッチングエージェントに登録をし、有利な転職のために、自分に足りない経験やスキル、資格を指摘してくれるバディ(担当エージェント)を見つけるところから始めましょう。

 

 

ITコンサルタント転職を成功させるなら適切なマッチングエージェントへ登録を

話し込むエージェントト登録者

 

DXをはじめ企業のIT案件の増加やIT人材不足に伴い、ITコンサルタントの将来性は高いとみられています。企業規模や雇用形態にもよりますが、年収の高さにも注目が集まり、SEや他業種からの転職を考える人も増えているようです。

 

フリーランスのコンサルタント向けに案件を紹介するマッチングエージェントや業務代行サービスも増えてきています。転職だけではなく、独立を見据えたキャリアプランを考えられるという点もITコンサルタントの魅力です。

 

ただし、ITコンサルティングはSEに比べ、高度なスキルと知識が求められます。転職を考える際は担当マッチエージェントと相談の上、業界・業務内容や年収なども含め慎重に検討しましょう

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

コンサル登録遷移バナー

 

 

◇こちらの記事もオススメです◇

「【ITコンサルタント独立】必要な準備とメリット・デメリットを解説!年収も調査」