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コンサルティング会社も導入!専門スキルで社会貢献する「プロボノ」とは?

最終更新日:2021/07/21
作成日:2017/09/25

プロボノとは、専門性の高いスキルや経験を活用し、NPOなどの団体へ支援するボランティア活動のこと。資金援助に対して「人的援助」とも呼ばれることもあります。

 

いわゆるボランティア活動というと、街の清掃などあまりビジネスとはつながりがないイメージを抱く人が多いでしょう。しかし最近では、コンサルティングなどのビジネススキルをボランティア活動に活かす、この「プロボノ」という動きが日本でも広がっています。

 

目次

■専門性の高いスキルや経験を活用するボランティア活動
(1)プロボノとは?
(2)プロボノは日本でどう広がっている?

 

■プロボノ活動に取り組むメリットとは?スキルアップや起業準備にもなる
(1)社外で社会貢献活動をすることでスキルアップにつながる
(2)さまざまなジャンルのビジネスパーソンと一緒に働ける
(3)起業やセカンドキャリアの準備にもなる
(4)副業よりも取り組みやすい

 

■プロボノ活動をはじめるなら、まずはマッチングサービスを利用
(1)川崎市「川崎プロボノ部2021」
(2)横浜市「プロボノプロジェクト“ハマボノ”」

 

■プロボノ活動を行なう上で、気をつけたいポイント

 

■まとめ

 

※本コラムは、2021年7月21日に「コンサルティング会社も導入!専門スキルで社会貢献する「プロボノ」とは?」を再構成したものです。

専門性の高いスキルや経験を活用するボランティア活動

(1)プロボノとは

ちょっと不思議な響きである「プロボノ」。ラテン語の「pro bono publico」からきています。英語でいうと「for good public」となり、「公共善のために」という意味です。

あえてプロボノと呼んでいるのは、一般的なボランティア活動と区別するため。コンサルタントやエンジニアなどのビジネスパーソンが、専門性の高いスキル、経験を活用する点が一般的なボランティア活動との大きな違いです。

(2)プロボノは日本でどう広がっている?

あるプロボノ支援団体の調査によると、調査を開始した2006年からプロボノ参加登録数は右肩上がりで伸び、2020年時点で6,000名以上の登録があるそうです(※1)。

 

プロボノは個人単位で行なうほか、企業単位でも研修プログラムやCSRを目的に社員の活動の一環として推進するケースも増えています。パナソニックやマイクロソフトといった企業がよく知られていますが、コンサルティング会社でプロボノ活動を行なっているところもあります。

 

 

■デロイトトーマツ「デロイト トーマツ コンサルティングのPro Bono」

コンサルティング会社のデロイトトーマツでは、2011年からCSRの一環として社員のプロボノ活動を行なっています。国際協力や復興支援に関わるNPOやNGOに対して、ファンドレイジング戦略策定などの面でサポートを行なっています。

◆詳細はこちら:https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/dtc/csr.html

 

■三菱UFJリサーチ&コンサルティング「ソーシャルビジネス支援プログラム」

三菱グループのシンクタンクでは、2013年からプロボノ活動を毎年実施。有志で集まった社員が、社会貢献に取り組む団体を募集しサポートするというスタイルです。2017年には、発展途上国の子どもたちの教育支援や、小中学生を対象としたプログラミング学習などのサービスを提供しました。

◆詳細はこちら:https://www.facebook.com/murc.jp/posts/1519160401466627/

 

プロボノ活動に取り組むメリットとは?スキルアップや起業準備にもなる

 

無給のボランティア活動にもかかわらずプロボノが広がっているのは、活動する側にもさまざまなメリットがあるため。そこで主なプロボノのメリットをご紹介します。

(1)社外で社会貢献活動をすることでスキルアップにつながる

「社会に貢献したい」という想いでプロボノに取り組む方も多いのですが、それだけではなくビジネスパーソンとってスキルアップにつながるメリットもあるのです。

普段の業務とは違う環境で自分のスキルを役立てることで、自分の強み/弱みを再確認できる機会にもなります。また従来の仕事ではできなかったような新しいことにも取り組める可能性もあり、業務とは違う経験を積める点もスキルアップにつながります。

さらに、NPOなどの団体からプロボノ活動を通じて社会の課題などについて学べる機会でもあります。

(2)さまざまなジャンルのビジネスパーソンと一緒に働ける

複数の専門家がプロボノとして参加するプロジェクトもあります。普段の仕事で接する人々とは違うジャンルのメンバーと一緒に働くことで、新しいネットワークづくりに役立ちます。さらにコンサルタントの方は、プロジェクトマネジメントなどのスキルを磨く機会にもなります。

 

(3)起業やセカンドキャリアの準備にもなる

会社員の方は、普段の仕事では上司や先輩などのフォローを受けられる安心感があります。一方プロボノは、求められた専門スキルを自分ひとりで発揮しなければなりません。将来起業を検討している方にとっては、会社とは違う環境で仕事をすることを経験する絶好の機会にもなります。

(4)副業よりも取り組みやすい

業務外の活動といえば「副業」も注目されています。ただし、副業の場合は禁止している企業もまだまだ多いようです。

プロボノ活動であれば1か月という短期プロジェクトもあり、本来の仕事と並行して取り組みやすいというメリットがあります。

 

 

プロボノ活動をはじめるなら、まずはマッチングサービスを利用

 

個人の方、例えばフリーランスのコンサルタントがプロボノ活動を始めたいときは、まず支援団体とマッチングする団体に登録するのが一般的です。日本国内で最もプロボノと支援団体をマッチングするサービスとしてメジャーなのが「サービスグラント(※2)」。Webサイトの「スキル登録フォーム」より自身のスキルなどの情報を登録しておけばOK。

 

募集対象スキルとして、アカウントマネージャー(プロジェクト統括者)、プロジェクトマネージャー、ビジネスアナリストなどがあります。コンサルタントの方が活躍できるプロジェクトも多いのではないでしょうか?

 

なお、サービスグラントでは東京/大阪ではプロボノ希望者向け説明会も開催しています。関心がある方はまず説明会に参加して、不明な点を確認しておくと安心です。また、マッチングサービスのほか、地方自治体でも地域活動の支援につながるプロボノを募集しているところもあります。

※詳細はサービスグラントサイトにてお調べください。

(1)川崎市「川崎プロボノ部2021」

「川崎プロボノ部2021」とは、プロボノを活用したマッチング事業です。

「地域貢献をしたいけれど、どうやって始めたら良いかわからない…」という方と団体をマッチングしチームを作り、課題解決に向けて力を合わせる1~3ヶ月の短期プロジェクト。Zoomでのオンライン説明会も開催されています。

SDGsに関心を持つ人や、社外の人脈作りをしたいという方からも注目が集まっているようです。

◆詳細はこちら:https://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000130033.html

(2)横浜市「プロボノプロジェクト“ハマボノ”」

市内で活動するNPOや地域活動団体を、幅広い世代の経験やスキルを活かしてサポートする取り組みです。

川崎市同様期間限定の参加型プロジェクトで、経験や年齢が異なるメンバーでチームを作り、社会人経験を活かして課題解決へ向けた取り組みを行ないます。

 

約3~4か月のプロジェクト「ハマボノ」、短期集中プログラム「1DAYチャレンジ」、育休中・離職中の女性向け「ママボノ」、ひとりでも参加しやすい「ハマボノmini」と、参加者が自信のニーズに合わせて参加プログラムを選べるのも特徴です。

◆詳細はこちら:https://hamabono.city.yokohama.lg.jp/news/616/

 

 

プロボノ活動を行なう上で、気をつけたいポイント

 

さまざまなメリットに注目が集まり、日本でも広がりつつあるプロボノ活動。とはいえ実際に取り組む際には、通常の仕事との違いを認識した上で取り組む必要があります。

 

特にNPOなどの団体では、業務の進め方や組織形態が一般的な企業と違うケースも多くあります。NPOごとに異なりますが、例えば非正規の職員が多くメンバーが固定されていない、出勤日がバラバラというところもあります。

また、一般的な企業では部門ごとに管理職がいるのが普通ですが、NPOによっては部門が分かれておらず意思決定をするキーパーソンが曖昧という場合もあります。特にコンサルタントとしてプロボノ活動をする際には、普段のクライアントとは勝手が違うこともあるかもしれません。

 

またプロボノはあくまでボランティア活動のため、給与は発生しません。そのため、プロボノを行なう目的を自分自身で考えながら取り組む必要があります。

さらに本業と両立ができる範囲で取り組むというのもプロボノの基本。あらかじめ1週間の中でプロボノ活動にあてられる時間がどれくらいか、概算しておくことをおすすめします。

 

 

まとめ

スキルボランティアともいえるプロボノ活動は、「社会に貢献したい」というモチベーションで取り組むイメージが強いですよね。

ただ実際にはそれだけではなく、ビジネスパーソンにとってもスキルアップなど多くのメリットがあります。

戦略立案やマネジメントなどのスキルを求めるNPOも多いため、コンサルタントの方にとっても力量を発揮しやすく取り組みやすい活動もあるかもしれません。

 

これから独立を考えているコンサルタントにとっては、会社とは別の環境でチャレンジできる機会。ネットワークづくりにもつながります。

長期で取り組むものだけではなく、1日限りという気軽に体験できるプロボノ活動もあります。興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

<参照>
※1:https://www.servicegrant.or.jp/about/census/
※2:https://www.servicegrant.or.jp/

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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