コンサルタントが知っておきたい「Googleの検索アルゴリズム動向」
作成日:2017/07/31
Google検索結果画面の上位に表示されていますか?
フリーコンサルタントとして起業する場合、プロフィールやコンサルティング実績を紹介するWebサイトを構築する方も多いのではないでしょうか。業者に頼まずにすべて自分で手掛けるという方も多いかもしれません。ただ、Webサイトを立ち上げてみたものの「なかなかアクセス数が伸びない…」という声もよく聞かれます。
Webサイトのプロモーションで重要なのが、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)です。ご存知の方も多いかもしれませんが、SEOとは、検索エンジンの結果画面にて上位に表示させる対策を行なうことです。例えばGoogleで「〇〇 コンサルタント」というキーワードで検索されたとき、上位に自分のページが表示されれば大幅なアクセス数アップが見込めます。
SEOにはさまざまな手法がありますが、まずおさえておきたいのが検索エンジンの「アルゴリズム」です。アルゴリズムとは、検索結果画面の表示順を決めるプログラムです。アルゴリズムによって検索エンジンは検索ユーザーのニーズを自動で判断し、適合するページから順番に表示します。
また、アルゴリズムによって不正行為があるとみなされたページは、極端に検索結果の順位が下がってしまうこともあります。ペナルティを受けないためにも、アルゴリズムについて知っておきたいところです。日本の検索エンジンのシェアはGoogleが圧倒的に高い状況。(Yahoo!JAPANでもGoogleの検索エンジンが搭載されています)まずはGoogleのアルゴリズムをおさえておきましょう。
とはいえ、Googleのアルゴリズムについては非公開情報が多く、アップデートが頻繁に行なわれます。そこで、まずおさえておきたい基礎知識と最近のアルゴリズム動向をまとめました。
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Googleアルゴリズム対策の基本は、質の高いコンテンツを用意すること
Googleのアルゴリズムには200以上の要素があると言われていますが、残念ながらすべて公表されているわけではありません。
Google公式のウェブマスター向け公式ブログやガイドライン、SEO専門家によるWebサイトなどの情報を整理してみると、Googleのアルゴリズムの基本が「コンテンツの品質」であることが見えてきます。そこでGoogleのアルゴリズムが重視するコンテンツの品質について、4つに分類しました。
(1)Google向けのHTMLコーディング
Webページを構成するHTMLコードはできるだけシンプルで、Googleに内容が伝わるように組んでおく必要があります。自分ではHTMLを組まないという方も、例えばタイトルや見出しには注意が必要です。タイトルや見出しは特にGoogleが重視するタグです。「コンサルティング」というキーワードのほか地名や業界など、できるだけ検索してもらいたいキーワードを含めましょう。
(2)コンテンツの独自性・信頼性
オリジナリティのあるコンテンツをGoogleは評価すると明言しています。他のサイトの内容と似ていないかチェックしましょう。また、コンテンツの信頼性を高めるために著者のプロフィールを掲載したり、エビデンスとなる情報を引用したりするのも有効です。
(3)コンテンツの情報量
コンテンツの質とともに量も重要です。質の高いコンテンツでもボリュームが少ないとGoogleのアルゴリズムに評価されにくくなります。できるだけ多くのページを設けておくこと、また1ページ内の情報量も多くすることを心がけましょう。
(4)被リンクの質と量
被リンクとは、他のWebサイトから自分のWebサイトへ張られたリンクのこと。被リンクが多いページは「他の人に伝えたいような情報がある」つまり品質の高いページとGoogleはみなします。
過去に被リンクが重視されていた時代もありましたが、現在Googleではどちらかというと被リンクよりもコンテンツ重視。とはいえ被リンクも影響しますので、多くの被リンクがついているほうがよいでしょう。例えば同じ業界やコンサルティング関連のサイトからリンクが張られているなど、関連性のある他サイトからの被リンクが効果的です。
不正行為とみなされないためには、ガイドラインを守る
Googleのアルゴリズムは、頻繁にアップデートが行なわれています。特に大きな変更を伴うアップデートには名称がつく場合もあり、特に有名なのが「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」です。
どちらも動物の名前をつけていますが、実は不正行為の対策強化が目的です。パンダやペンギンという動物が使われているのは、不正行為を取り締まる「白黒をつける」意味があるとも言われますが、諸説あります。
■パンダアップデート(2012年7月)
コンテンツの品質重視のきっかけとなったパンダアップデート。この影響で重複した内容が多いサイト、広告ばかりで内容の薄いサイトは掲載順位が下がりました。コンテンツのボリュームは重要な要素ですが、無理に増やしてもかえってペナルティを受けてしまいます。
■ペンギンアップデート(2012年4月)
ペンギンアップデートでは主に被リンクへの対策が強化されました。ペンギンアップデートの前は、有料サービスを使って被リンクを大量に増やすSEOが主流でした。現在ではこうした行為はペナルティの対象となります。
パンダやペンギンのほかにもアップデートは時々あり、一時的に表示順位が乱高下する場合もありますが、Google側での新しいアルゴリズムの調整時期があるということを念頭に置き、あせらず様子を見ましょう。
2016年~2017年の動向で注目したいのは、モバイルファーストとまとめ系サイト対応
全てのアップデート情報を把握する必要はありませんが、アップデートにあわせて自分のWebサイトを改善していくことも大切です。ここ最近、2016年から2017年にかけて行なわれたアップデートの中から、知っておきたいものを2つピックアップしました。
(1)モバイルファースト
もはやネット検索はパソコンよりスマートフォンで行なうことが主流となってきました。モバイル端末での検索が増える状況を踏まえて、Googleアルゴリズムでもモバイル対応しているかどうかを評価すると発表しました。
PC画面をそのままスマートフォンで表示するのは、モバイル対応が十分とはいえません。PCやスマートフォンなどデバイスごとの画面サイズにあわせて、レイアウトや文字の大きさを調整する必要があります。もし自分のWebサイトがモバイル対応できていない場合、対応しているWebツールに乗り換える、または制作会社に対応を依頼するなどの対策が急務です。
(2)まとめサイト対策
2016年にはあるキュレーションサイトにおいてコンテンツの品質や信頼性、転用方法などに問題があることが話題となりました。新聞やニュースでも大きく報道されたため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
こうした状況をふまえて、Googleでは2017年2月にアルゴリズムのアップデートを実施しました。他サイトからの引用が多いまとめ系サイトは、今後検索結果において表示順位が低くなることが予想されます。フリーコンサルタントの方のWebサイトに直接大きな影響はありません。ただ、他サイトからの引用を多用しているページがないか、チェックしておきましょう。
Googleアルゴリズムの細かいところまで把握し、あらゆるアップデート情報を追いかけるのは専門業者でも難しい作業です。それよりも基本をしっかりおさえて、品質の高いコンテンツ作りとガイドラインを守ることに注力しましょう。
フリーコンサルタントの方の場合、これまでのコンサルティング事例を紹介するページや、コンサルティング希望者向けのQ&Aなどを掲載するのも有効です。もし実例が載せられない場合は、ケーススタディ方式でもよいでしょう。
また、更新頻度が少ないとGoogleの評価も下がってしまいます。できるだけ継続して更新していけるコンテンツを考えてみましょう。ブログを書く方は多いのですが、日常の出来事を書くだけでは品質の高いコンテンツとは言えません。例えばコンサルタントとして得意な分野に特化し、ニュースとからめたコラムを連載するのも、継続しやすい方法です。
フリーコンサルタントとして起業する場合、スタートアップの時点で広告宣伝費をかけるのは難しいかもしれません。まずは自分でWebサイトを更新するという方でも、Googleアルゴリズムの基本を知っておけば、上位表示も狙えるでしょう。
(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)
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