コンサルタントなら必ず身につけたい “検索スキル”
作成日:2016/10/05
コンサルタントにとっての“検索”とは?
コンサルタントにとって切っても切り離せない業務の一つとして「リサーチ」があります。業界リサーチ、マーケティングリサーチ、キーマンリサーチ、などなど、「リサーチ」はコンサルタントにとっての必須スキルといって良いかと思います。フリーランスで活躍されているコンサルタントは全てご自身で対応しなければならないので、より要領よく「リサーチ」をしたいですよね。
そんなリサーチ手法は多岐にわたります。
・アンケート調査
・グループインタビュー
・エスノグラフィー
・覆面調査
・文献調査 etc
そんな数あるリサーチの手法ですが、そんな中で最もオーソドックスで、ファームやフリーランス問わずコンサルタント全員が必ずやっている調査手法があります。
それは……GoogleやYahoo!などを利用しての「ネット検索」です。
インターネットの普及によって、調査手法の一つとして「ネット検索」が大きな位置付けを占めるようになってきているのは異論の余地はないでしょう。更にいうと、どんな調査、たとえば、アンケート調査をやるにしても「どのリサーチ会社を使おうかな」とネットで検索するでしょうし、シンクタンクが調査した有償データを購入するにしても「ネット検索」でそのデータを突き止めます。つまりは、今はあらゆるアクションのトリガーはこの「ネット検索」なのです。
そんな中で、あなたはこの「ネット検索」においてしっかりと「成果」を出せているでしょうか?
「いやいや、ネット検索なんてキーワードを入力して結果を見るだけでしょ」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。ITコンサルタントやWEBマーケティングに特化したコンサルタントの方も増えてきているので検索結果の仕組みをご存知の方も増えていると思います。
もちろん調査したい内容に関連するキーワードを入力し、それにより出力された大量の結果を一つ一つすべて見ることができれば良いのかもしれませんが、現実的には限られた時間の中でITコンサルタントの求める結果を導くための検索をするには、一覧として出力された結果全てを見ることは不可能です。また、ITコンサルタントが幅広いプロジェクト案件に取り組む際、未知のワードが増え、それに伴い検索することも増えるので、少しでも効率を良くしたいですよね。
つまり、「検索スキル」とは「いかに精度高く、効率的に検索できるか?」ということにほかなりません。
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「検索」における使える小技
「検索」については、スキルの向上以前にまず「仮説の検証にはどういう情報が必要か」を検討する必要がありますが、ここではその検討は充分になされているという前提で、皆さんも良く使っているであろう「Google」での便利な検索方法をご紹介します。効率的に精度の高い検索を行うために、是非とも試してみてください。
1.ファイルタイプ検索:filetype:〜
「〜」の部分にファイルの拡張子を入れることで、併記した単語に関するファイルを探すことができる検索方法です。
例えば、「輸出入 filetype:pdf」 と検索すると、輸出入に関するPDFファイルがヒットします。一般的にネット上の資料はPDFファイルで公開されていることが多いですが、「doc」や「xls」でワードファイルやエクセルファイルも検索できますし、「mp3」や「mp4」と指定すれば音声ファイルや動画ファイルを検索することも可能です。
論文や官公庁の公開資料を探す際などには非常に重宝する方法です。
2.related:URL
「URL」部分で指定したサイトに類似したサイトを探すことができる検索方法です。
例えば「related:google.com」で検索すると、Googleの類似サイトとして「Yahoo」や「Bing」などの検索サイトがヒットしますし、「related:twitter.com」で検索すると「Facebook」がヒットします。
指定するURLが有名なものであるほど、関連性のあるサイトが高い精度で見つかりますが、逆に、認知度の低いサイトのURLを入れた場合は通常の検索と同じように「一致する情報は見つかりませんでした」となります。
3.完全一致検索
これはご存知の方も多いかもしれませんが、検索したい単語をダブルクオーテーション( “ ” )で囲うことで、その文字列が含まれるサイトがヒットするという検索方法です。検索ワードと完全に一致した文章を含むサイトを探す場合に有効です。
たとえば、「自民党 出馬」という検索をすると、「自民党」と「出馬」が離れていたとしても検索にヒットしたりします。それを「“自民党から出馬”」という形でダブルクオーテーションを使って囲うことで、この「“自民党から出馬”」という文章そのものが記載されているサイトを検索することが可能となります。
4.ワイルドカード
任意のワードにしたい部分に「*」を入れて検索する方法であり、ある言葉の途中を忘れた時に有効な検索方法です。
例えば、「人間は考える*である」と検索すると、「*」に入りうる単語、この場合ではあれば「人間は考える葦である」の結果が含まれるサイトが検索されます。
5.除外検索
除外したいワードの前に「-」(マイナス)を入れて、特定の単語が含まれるサイトを除外して検索する方法です。
例えば「プレゼンテーション –Powerpoint」とすると、「Powerpoint」というワードが入っているサイトは除外された検索結果が表示されます。『検索したい単語』と『-』の間は半角がはいっていますのでご注意ください。
これは、3の完全一致検索とあわせて使うとかなり精度の高い検索が可能になります。
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いかがでしたでしょうか?
たかが「検索」、されど「検索」。実はコンサルタントの一日の業務時間の中で、この検索行動にあてている時間はことのほか多いかと思います。また、コンサルプロジェクト案件に取り組んでいる時も、検索行動は付き物だと思います。特にフリーランスで活躍するコンサルタントの方や個人事業主の方にとって「ネット検索」は工数を減らすための当たり前の作業であり、重要な作業になるでしょう。
その検索行動をこういった小さな技かもしれないですが、ちょっとずつでも効率化することで業務全体での工数は意外にも大きな改善に繋がるかもしれません。
覚えてさえしまえば、今すぐにでも使える検索方法ですので、是非ともまずは一度試してみてくださいね。
(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)