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「フリーランスという働き方は一人旅のようなもの」 働き方を模索し続けたワーキングマザーが独立後に見た“今までにない景色”とは

子供との時間を大切にするための独立、結果として仕事の満足度も飛躍的に向上。「今、とてもハッピーです」と笑う彼女が大切にしてきたこととは?

みらいワークスがお届けする「プロフェッショナリズム」、今回のインタビューは河合優香理さん。国内メーカーでの海外商品企画、外資系企業でのマーケティングを経て独立し、現在はマーケティングプランナーとしてご活躍されています。出産を機にご自身にとってのベストな働き方を模索し始めてたどりついた現在の働き方。「パッケージツアー」だった会社員生活とは一変し、今の働き方は何をするにも自己責任である代わりに、“今まで見たことのない景色”も見ることができる魅力たっぷりの「一人旅」であるとのこと。
独立前後に感じた想いや現在の働き方、そして今後の展望まで、読み応えのあるインタビューとなりました。

今回のインタビューにご協力いただいたプロフェッショナル人材・コンサルタント

コンサルタント・プロフェッショナル画像
河合 優香理(かわい ゆかり)
1980年生 / 東京都在住

幼少期をオランダ、中学・高校時代をフランスで過ごす。早稲田大学卒業後、株式会社日立製作所に入社し、テレビ/ビデオカメラの北米向け商品企画・海外営業を担当。その後、日本マイクロソフト株式会社にてWindows/Xboxのマーケティングを担当。2017年2月に株式会社Enbirthを設立。

 

◆株式会社Enbirth:http://enbirth.co.jp/

理想の働き方を模索し続けた先にあった独立という選択肢

理想の働き方を模索し続けた先にあった独立という選択肢

 

新規事業の立ち上げやマーケティングがご専門の河合さんですが、独立するまではどのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか?

河合さん(以下、敬称略):新卒で日立製作所に入社して海外営業や海外向けの商品企画に携わり、3年半後にマイクロソフトに転職しました。日立も素晴らしい会社でしたし、海外向けの仕事だったので強みの語学力も活かせて楽しく働けていたのですが、「もう少し自分の可能性を広げてみたい」と思うようになったのが転職のきっかけでした。

マイクロソフトでは、WindowsとXboxを中心にコンシューマー製品のマーケティングを約9年間にわたって担当しました。独立したのは、2016年11月にマイクロソフトを辞めた後です。

 

独立されたきっかけは何だったのですか?

河合:マイクロソフトに勤めている間に出産し、人生観や働き方に対する考え方が変わり始めたことがきっかけでした。私はどちらかと言うと完璧主義で「育児も家事も仕事も完璧にしたい」という気持ちがあったので、「すべてを完璧にこなすためにはどうすればいいのだろうか」と出産してからずっと考えていました。その中でたどり着いた一つの答えが「育児は効率化できない」ということでした。

子育てについての考え方は十人十色なので、「時間の長さよりも質が大事だ」という意見の方もいらっしゃると思うのですが、私は「一緒に過ごす時間の長さ」を大切にしたいと思いました。親子でたわいない話をしたり、一緒にテレビを見たり、自分はそういった部分を大切にする子育てをしたい。そう考えるとやはり一緒に過ごす“長さ”が大事になるので、「効率化することは不可能」というのが私の出した答えでした。

一方で、仕事はいくらでも効率化できますよね。生産性も上げようと思えばいくらでも上げられる。ただ、会社員である以上はどんなにがんばっても限界があります。マイクロソフトは働く場所や時間の自由度は他の企業と比べるとかなり高い方ですが、それでもやはり、自分だけが効率化を追求して自由な働き方を続けることは難しい。そんな中で自分にとってベストな働き方を何年も何年も考え続けた結果、「一度、会社員という枠組みから外れてみるのはどうだろう」という想いに至ったのが独立のきっかけでした。

 

なるほど。実際に独立してみて、思い描いていたような働き方は実現できたのでしょうか?

河合:期待値の遥か上を行くものにも出会うことができたと思っています。当初の目的であった理想のワークライフバランスが実現できただけでなく、実際にやってみると見える世界がこんなに違うのかと驚きました。

「人生は旅だ」という例えがありますが、独立して初めて「今までの会社勤めの人生はパッケージツアーだったのだな」と気付いた感じです。大手旅行会社のパッケージツアーに参加して、プロのプランナーが計画したコースを他のツアー参加者と一緒に回り、観光客向けのレストランで無難な料理を食べて、失敗なく過ごしていく。それに対し、フリーランスという働き方は一人旅のようなもので、行く場所も自分で決めなければならないし、恐ろしく不味いものを食べてしまうこともある。けれど、パッケージツアーでは見られないような景色を見ることもできる。

もちろん最初の数か月は孤独で不安でしたし、初めて不味いものを食べてしまった時なんてどうすればいいのかもわかりませんでした(笑)。でも、一人で歩んでいくうちに必ず仲間ができてくるんですよね。同じような志を持った個人旅行の人たちがいて、そういう仲間たちと心を通わせるタイミングが必ず訪れる。時には一緒に歩き、時には別々の道を選びながら、ちょうど良い距離感で進んでいけるような仲間に私も最近出会えたところです。

 

「パッケージツアー」と「一人旅」というのは非常に面白い表現ですね。世の中には「独立すると孤独になるのではないか」というイメージを持っている方も多いのではないかと思いますが、河合さんの場合はそうではなかったのですね。

河合:今は孤独を一切感じないですね。むしろ会社員時代の方が、周りに人はたくさんいるのにどこかで孤独感を抱いていたような気がします。

孤独感といっても、突き詰めて考えるとそれは承認欲求なのかなと思います。「こんなにがんばっているのにどうして認めてもらえないのだろう?」といったような。フリーランスの場合、仕事があること自体が認められていることの証ですし、クライアントや一緒に働くパートナーから「河合さんに頼んでよかった、ありがとう」といった言葉をいただけるのも、会社員時代にはなかったことです。仕事の場で出会う方々から認めていただけているという実感があるからこそ、孤独感もなく働けているのかもしれません。

 

フリーランスになって気付いた自分の強み

フリーランスになって気付いた自分の強み

 

独立当初のお仕事はどのようにして獲得されていったのでしょうか?

河合:最初はやはり苦労しました。自分に何ができるかもわからなかったので、会社員として長くやってきた「外資系企業のマーケティング」というスキルを使い、まずは人づてにご紹介いただいた外資系企業のマーケティングサポートから始めました。

そうこうするうちに紹介していただける仕事も増えてきたのですが、一気に道が拓けたのはある企業でのCEO付きの新規事業パートナーの仕事がきっかけでした。それまでの専門分野だったコンシューママーケティングから新規事業戦略まで幅を広げることができ、自分が確実に成長していく感覚がありましたし、続けていくうちに人脈も仕事の幅もグッと広がりました。

現在も、基本的にはCEO付きのパートナーとしてマーケティング戦略や新規事業企画に携わることが多いですね。

 

独立前には経験したことのなかった仕事が、フリーランスになって経験してみたら実は自分に合っていたというのは大きな発見ですね。

河合:そうですね。会社員だった頃は何が得意で何が不得意なのかというのがわかりづらかったのですが、フリーランスになって実際に仕事を受け続けて1年が経ち、自分の得手不得手や志向性がかなり明確になってきました。ですので、現在は得意な仕事や成長に繋がる仕事に集中し、苦手な部分はフリーランス仲間に助けてもらっています。結果的に子供との時間もだいぶ作れるようになったので、今は本当にハッピーですね。

 

独立したことで仕事もプライベートも充実したというのは素晴らしいですね。現在具体的にはどのような働き方をなさっているのですか?

河合:週3回は完全にフルタイム、残りの2日は14時までと決めて働いています。朝早く起きるので、4時から7時までの3時間と、子供を送った後が仕事の時間ですね。土日は一切仕事はしません。と言ってもメールが来れば気になるのが正直なところなのですが・・・。オンとオフをしっかり切り替えるというのが今年の目標です(笑)。

 

なるほど(笑)。オンとオフの切り替えは独立して働いていらっしゃる方々に共通の悩みかもしれませんね。

河合:フリーランス白書にもありましたが、「フリーランス=安く便利にいつでも使える」という認識のお客様も、残念ながらまだいらっしゃるようです。フリーランス側も、もちろん最初はお客様を選ぶことはできないと思いますが、1年も経てば人脈もできてくるでしょうし、みらいワークスさんのように、優良な企業様を紹介してくださるプラットフォームも次々に出てきています。「とにかく積極的にスキルを磨いてお客様を選べるような立場になる」というのが、フリーランスにとっての幸せに生きる一番の近道なのではないかなと思います。

 

「共感力」でさらなる飛躍を目指す

「共感力」でさらなる飛躍を目指す

 

独立したことによって専門分野がコンシューママーケティングから事業戦略まで幅が広がったというお話がありましたが、今後はどのようなビジネス展開を考えていらっしゃるのですか?

河合:クライアントの新規事業企画をしているうちに、自分でも新しい事業を立ち上げてみたいと思うようになりました。「一人旅」で出会った信頼できる仲間たちと一緒に、今年中に立ち上げられたらいいなと思っています。今までやってきたマーケティングプランナーとしての仕事と、二足の草鞋で進めていければと。

 

これからがますます楽しみですね。周りにいらっしゃる方々も含め、河合さんから見て、フリーランスとして活躍できる方に共通している資質は何だと思いますか?

河合:自分で道を切り拓いていく力気持ちを前向きに切り替えられる力セルフブランディング力など、長くフリーランスとして活躍・成功するためにはいろいろな資質が必要だとは思いますが、その中でも特に重要なのは「共感力」ではないかなと。

人の言うことを「おっしゃる通り」と言って太鼓持ちするということではなく、自分の芯を持った上で心から相手に共感できる力、この力を持っている人の方が良い仕事を継続的に獲得できているように思います。更に言うならば共感力は「共感する力」だけではなく、「共感される力」でもあります。相手から共感してもらうためには、当然自分の「芯」と言いますか、自分の考えや哲学をしっかりと持っていることがまずは重要ですよね。そうすると必然的に共感が生まれやすく、仲間も増えて、人脈も広がる。結果として良い仕事も舞い込んでくる。だからこそ「共感力」は両方の意味で重要だと感じています。

 

 

「共感力」、フリーランスにとっての大事なキーワードですね。それでは、最後の質問になるのですが、みらいワークスは独立・起業やフリーランスといった働き方を特殊な、特別な働き方として捉えるのではなく、職業選択の一つとして自由に選択できる社会にしていきたいということを一つのビジョンとしています。河合さんのような働き方をもっと身近に感じてもらうためにはどういった取り組みが必要だと思いますか?

河合:私もまったく同感で、フリーランスという働き方がもっと身近になれば良いと素直に思いますね。

自分の子供を見ていると、例えば親の職業を書かなければいけない場面では「どこかの企業に勤めていて当たり前」という雰囲気が実際ありますし、私の幼少期の頃と同じく「良い大学に入って一流企業に入るのが良い人生だ」という暗黙の了解が、いまだに根強くある気がします。

個人的には、これからは小学校や中学校といった早い段階から「いろいろな働き方があっていいんだよ」、「子育てしているときはこういう風に働いてもいいよ」、「ライフイベントに応じて働き方は柔軟に変えられるよ」ということを積極的に見せていった方がいいなと思っています。だからこそ私自身も、ライフワークとしてそういう取り組みもやっていきたいなと考えているところです。

 

そういった働き方に対する啓蒙的なアクションを、幼少期からアプローチし続けることで少しずつ社会が変わっていくのかもしれませんね。

本当にそう思います。そうやってフリーランスが増えていくことで、社会や企業も変わっていくのではないでしょうか。優秀な人材がどんどん独立してしまうと、企業側も変わらざるをえなくなりますよね。今はまだ会社という組織に個人を当てはめている感じが強い社会ですが、本来は逆で、独立した個人が集まって会社という組織が作られるべきだと思うので、フリーランスが増えることでそんな方向に変わっていくのかもしれないな、と期待しています。

 

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

プロフェッショナルとしてご自身の仕事の幅をどんどん広げてご活躍中の河合さんですが、実は独立当初は「フリーランス」という言葉もご存じなく、「自分はおかしな働き方をしているのではないか?」と不安だったそうです。理想の生き方に合った働き方を模索し続けて独立し、結果的には目指していたワークライフバランスの実現だけでなく、仕事そのものの楽しさにも開眼したという河合さんのお話に、勇気づけられた方も多かったのではないでしょうか。

働き方を見直すことで、人生がより豊かなものになる。一人でも多くのビジネスパーソンにそんな転機が訪れるよう、私たちはこれからも未来に向けて挑戦する皆さんを応援していきたいと思います。

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