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「本気で過ごした日々は未来につながっていく」 俳優からエンジニアを経て独立した異色の起業家の挑戦とは

現在の経験は未来の役に立つのか? 
その答えを左右するのは、「経験の内容」ではなく「本気度」なのかもしれません。

みらいワークスがお届けする「プロフェッショナリズム」、今回のインタビューは飯塚和秀さん。
10代で芸能界に入り、26歳でエンジニアに転身後、15年間の会社員生活を経て独立・起業を果たしたという非常にユニークなご経歴の飯塚さんに、人生を大きく方向転換する決断をどのような想いで下してきたのか、今後はどこを目指しているのかなど、さまざまなお話を伺ってきました。

今回のインタビューにご協力いただいたプロフェッショナル人材・コンサルタント

コンサルタント・プロフェッショナル画像
飯塚 和秀(いいづか かずひで)
1975年生 / 千葉県在住

10代から芸能界にて俳優業を中心に活動。26歳の時にIT業界の技術職へと異色の転身。その後、複数のSIerにて約15年の実務経験に従事。日本有数の金融グループ内における大型プロジェクトの責任者、グループ企業全体へのIT Service Management改善推進責任者などを歴任するなどの社内業務以外にitSMF Japanの取り組みなどにも積極的に関与し、業界全体への情報発信を目的とした講演を多数実施。2016年7月、人材育成・コンサルティングサービスを中心とした株式会社エモーションソリューションズを設立し、代表取締役社長に就任。IT業界の仕事以外にも、コミュニティビジネスや異業種コラボレーションなどを幅広くプロデュースするほか、作家・講演・ラジオDJなど個人としても活動中。

株式会社エモーションソリューションズ:http://www.emosol.co.jp

俳優業からIT業界への異色の転身を経て独立・起業

俳優業からIT業界への異色の転身を経て独立・起業

15年間の会社員生活を経て独立され、現在は人材育成を手掛ける会社を立ち上げていらっしゃる飯塚さんですが、会社員になる前は俳優さんでいらしたとのことで、とても珍しいご経歴ですよね。

飯塚さん(以下、敬称略):俳優をしていたのは16歳から10年間なのでだいぶ昔の話なのですが、同世代の皆さんが大学で勉強している頃に僕は舞台に出たりしていたので、まったく異なるキャリアを経てきているのは間違いないですね。

 

俳優になろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

飯塚:「もともと目立ちたがり屋だった?」と聞かれることが多いのですが、実は正反対のキャラクターで、勉強も運動もできない自分は死んだ方がましだなと思っているような、くすぶっている高校生でした(笑)。ですから、俳優になろうと思った理由を挙げるとすれば、当時の自分と一番かけ離れたところに身を投じることで生まれ変わりたかった、というのが正直なところです。

ただ、結果的に俳優としてはまったく売れませんでした。俳優の世界も芸人の世界と同じく養成所のようなものがあるので、足を踏み入れること自体は難しくないのですが、入ってから売れるまでがやはり大変でしたね。

 

なるほど。しかし、その時代に身に付けたセルフプロデュース術が現在の講師業にも役立っているのではないですか?

飯塚:それはありますね。俳優といってもプロダクションが売ってくれるわけではなく、むしろその中でトップを取って初めて外部のオーディションに参加できるくらいの厳しい世界でしたから、当時から「誰かが助けてくれるだろう」という気持ちは一切ありませんでした。でもそのおかげで、自分の見せ方を自分で考える術が自然と身に付いたのかなとは思います。

 

26歳で俳優をやめた後はIT業界に入られたそうですが、なぜそのタイミングでその決断をなさったのでしょうか?

飯塚:端的に言えばお金のためですね(笑)。それに、俳優業に関しては10年間本気で続けていたので「諦めた」という感覚はなく、「これ以上やってもダメだな」というのが正直なところでした。今振り返っても「もっと続けてみればよかった」といった気持ちもまったくないですし。まぁ、いろいろな社会経験を積んだ今ならどれくらいのパフォーマンスが出せるのかな、という点には興味がありますし、小劇場などで活動している人たちを見ると、今でもある意味羨ましいとは思いますけど。

自分の中では、当時の熱量以上のものとはいまだに出会っていません。会社を辞めて独立した直後はそれに近いような感覚もありましたが、身を切るような緊張感というのは、今のところやはり俳優時代に感じたものが一番強かった気がします。

「大人のマインドチェンジ」をビジネスに

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俳優からIT業界に転身されたわけですが、そこからさらに独立・起業という道を選ばれた理由は何だったのでしょうか?

飯塚:本を出したり講演をしたりといった活動は会社員時代から始めていたのですが、ある時点で、サラリーマンという存在のままそういった働き方を続けていくことに限界を感じるようになりました。個人的に発信していることでも所属組織のメッセージとして受け取られてしまいがちなので、このままでは会社にも迷惑をかけてしまう・・・と思ったことが独立した理由です。ですので、積極的に起業したかったというよりも、独立せざるを得ないという感じで決断したというのが実情でしたね。

ただ、起業するからには自分の属するIT業界の発展に一役買いたいという想いがあったのも事実です。会社員時代から社内研修の講師の仕事をする中で、「常に資格を目指して、幾つも取得しているのに、現場での業務レベルはあまり上がらず、周囲からの評判もそれほどよくならない」というタイプの人が一定数存在しているなと思っていて。資格や知識などの“ハードスキル”と、いわゆる人間力のような“ソフトスキル”、この両方をバランスよく持っている人材の少なさをひしひしと感じていました。そのような人材の不足はIT業界の抱える課題の一つであると思っていたので、起業するにあたっては、ハードスキルである「賢さ」とソフトスキルである「面白さ」を兼ね備えた人材を育成することを目指しました。社名の「エモーションソリューションズ」はその想いに由来しています。

 

独立してから現在までの1年間で手掛けられた講師業は数多くの高評価を得ているとお聞きしていますが、ご自身で気を付けていらっしゃるポイントなどはあるのでしょうか?

飯塚:ポイントはいろいろあるのですが、まずはとにかく受講者の方々のパーソナリティを認めること、かつ相手をリスペクトして適切な距離感の中で信頼関係を築くことを意識しています。その上で、講義の進め方に関して最も大事にしているのは、「なぜそれを勉強しなければならないのか」、「なぜそれがビジネスシーンで活きるのか」といった、その講義を受ける意義や価値、例えば資格取得のための講義であればその資格の存在意義などを、最初にきちんと理解してもらい、納得してもらった上で先に進むということです。

ありがたいことに研修会社さんからは継続的に高い評価をいただいています。会社からの指示で渋々参加したような方から最終日に「受講してよかった」とおっしゃっていただくことも多いので、自分の教え方には他の講師の方にはない何かがあるのだと思うのですが、現時点ではそれを著書や営業ツールなどの形としてアウトプットするには至っていないので、2期目はそれが課題ですね。その「他の講師と違う何か」をロジカルに言語化してコンテンツとしてまとめられれば「大人のマインドチェンジ術」として社会人教育の世界で革命を起こせるかもしれない、そう思っています。

当面は、対象者を45歳以上くらいに絞った中高年限定の再就職支援など、わかりやすいものから始めようと思っています。その他の世代に向けたものも企画したいとは思っているのですが、そちらは10年くらいかけて種をまいて育てようかなと。一人でやるにはかなりしんどい仕事ですが(笑)。

 

確かにこれから40代で初めての転職を経験する人が増えてくることを考えると、それくらいの年齢でも自分を変えることができるとなれば、日本全体の可能性もグッと上がりますよね。ただ、40歳以降での初転職というのはなかなか大変なのも事実ですよね。

飯塚:同感です。職務経歴書を書いたこともないわけですからね。それどころか、一つの会社にしか勤めたことがなければ職務経歴書が必要なことすら知らないケースもありうる。40歳を過ぎて転職することになり、書かなければならない状況になって初めて失われた時間の重みに気づく・・・というのは酷な話です。

私自身は、転職する・しないに関わらず、自分の市場価値を確認する意味で職務経歴書は毎年アップデートしています。独立してからは、単純に前の年よりも高く売れる存在になっているかをチェックするという意味でも役に立っていますね。ですが、このような自分の評価を高めるための戦略的なアプローチというのは、サラリーマンでいる間はなかなか学ぶ機会もないですよね。会社は当然のことながら自分の売り方なんて教えてくれませんから。その意味では、こういった部分もビジネスとして非常に狙い目なのではないかと感じています。

毎日を本気で過ごしてこそ、今が未来につながっていく

毎日を本気で過ごしてこそ、今が未来につながっていく

独立して1年経った現在の心境を教えてください。

飯塚:想定通りに進まないことも多かったですし、一人でできることの限界を感じる場面にも何度も遭遇したので、「綺麗事だけで経営はできない」というのが正直なところです。とはいえ、特にネガティブになっているわけではなく、自分のビジョンを実現するにはそれなりの投資が必要だということも見えてきたので、まずは自分でコンサルをやってキャッシュを稼ぎつつ、目指すところに到達するための最適解を探していきたいと考えています。

独立してまだ1年ですし、とにかく発信し続けるしかないので「動いて、動いて、動き回ろう」というのが今の心境ですね。地道に発信し続けてきた結果、この1年間でも面白がってくださる方は増えてきましたし、これからだと感じています。

 

人材育成の取り組みは個人の方にフォーカスしてやっていきたいとお考えなのでしょうか?

飯塚:いえ、個人と組織の両方ですね。やはり企業が変わらないと個人も変わらないですし、逆も同じことが言えるので。まぁ、B to Cは儲からないしB to Bは動かないしで、なかなか難しいのが実情なのですが(笑)。

最終的には人材育成のためのインフラ作りを目指しているのですが、この1年で達した現時点での結論は、インフラを作るためには私自身が突き抜けた存在にならなければいけないということです。自分自身のブランディングをとことん追求して突き抜けた結果、インフラとして成立している方、いらっしゃいますよね。要は「飯塚塾」という存在で通用するようになればいいわけです。それが唯一の正解なのかはまだわかりませんが、現時点ではその方向で今後も引き続き試行錯誤しながらやっていければと考えています。

毎日を本気で過ごしてこそ今の経験が未来につながると思うので、魂の入っていない日々を漫然と過ごすのは非常にもったいない。そういったことも、今後たくさんの方に伝えていけるといいですね。

 

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

現在は独立してまだ1年でご苦労も多いというお話の中、「私は雑草魂なので、誰かに“どうせできない”と言われると“絶対やってやろう”と思いますし、できると信じてやっています」ともおっしゃっていた飯塚さん。その言葉に、すべての経験を今に活かしながら未来に挑戦している飯塚さんの「本気」を垣間見た気がしました。

自分を変えるために芸能界に入り、まったくの未経験からエンジニアとしてのキャリアを歩んで現在に至る飯塚さんのように、未来に向かってポジティブに挑んでいく方々を私たちはこれからも支えていきたいと思います。

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