PMO補佐とは?仕事内容や年収、未経験からの転職方法を解説
作成日:2025/10/27
PMO補佐とは、プロジェクトを円滑に進めるためにサポートを行う専門職です。
本記事では、PMO補佐の具体的な仕事内容や、雇用形態別の年収相場、求められるスキルについて詳しく解説します。
さらに、未経験からPMO補佐への転職を目指す方法や、その後のキャリアパスも紹介。キャリアチェンジを検討している方にとって役立つ情報を網羅しています。
目次
■PMO補佐の具体的な仕事内容6選
(1)会議の日程調整や進行サポート
(2)会議内容を記録する議事録の作成
(3)プロジェクトの課題やタスクの進捗管理
(1)関係者間のコミュニケーションを円滑にする窓口業務
(2)プロジェクトに関する資料の作成補助
(3)経費精算などの庶務作業
■PMO補佐として働く3つの魅力とやりがい
(1)プロジェクト管理の専門スキルが身につく
(2)ITやコンサルなど多様な業界での実務経験を積める
(3)リモートワークなど柔軟な働き方がしやすい
■PMO補佐に求められるスキル
(1)WordやExcelなどの基本的なPC操作スキル
(2)関係者をつなぐコミュニケーション能力
(3)正確でわかりやすいドキュメント作成スキル
■【雇用形態別】PMO補佐の年収相場
(1)正社員として勤務する場合の年収
(2)派遣・契約社員として勤務する場合の年収
(3)フリーランスとして活動する場合の年収
■未経験からPMO補佐へ転職するための方法
(1)まずは事務やアシスタント職で実務経験を積む
(2)ITパスポートなど関連資格を取得してアピールする
(3)転職エージェントを活用して求人を探す
■PMO補佐から目指せるキャリアパス
(1)プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャー(PM)
(2)PMO組織内でより専門性を高めるPMOスペシャリスト
(3)ITコンサルタントなど専門職へのキャリアチェンジ
PMO補佐とは?プロジェクト成功を支える重要な役割

PMO補佐とは、PMO(Project Management Office)に所属し、プロジェクトマネージャー(PM)やチームメンバーを支援する職種です。
大規模なプロジェクトでは、PM一人で進捗管理や調整業務をすべて担うのは難しいため、PMOが組織され、その中でPMO補佐が実務的なサポートを行います。
プロジェクトの進行状況の把握、課題の整理、関係者間の調整などを通じて、チーム全体がスムーズに動けるよう支えるのがPMO補佐の役目です。
目立つポジションではありませんが、プロジェクトを円滑に進め、成功へ導くために欠かせない存在といえるでしょう。
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PMO補佐の具体的な仕事内容6選

PMO補佐の業務は、会議や資料作成といった事務的な作業から、関係者間の調整や進捗管理まで、多岐にわたります。
ここでは、PMO補佐が担う代表的な6つの仕事内容を具体的に紹介します。
会議の日程調整や進行サポート
プロジェクトでは、複数の部署や社外関係者が参加する会議が頻繁に行われます。 PMO補佐は、関係者のスケジュールを把握し、全員が参加しやすい日時を調整します。
さらに、会議室の予約やWeb会議の設定、アジェンダの共有、資料の準備など、会議運営に関する実務全般を担当します。当日は、ファシリテーターとして議論の進行をサポートしたり、タイムキーパーを務めたりすることも。
会議内容を記録する議事録の作成
会議での決定事項や議論の経緯を正確に残す議事録作成も、PMO補佐の重要な業務です。
単なる書き起こしではなく、会議の目的を踏まえたうえで、決定事項・懸案事項・ネクストアクション(誰が・いつまでに・何をするか)を明確に整理する必要があります。
質の高い議事録は、認識のずれを防ぎ、タスク実行の確実性を高めるための重要なエビデンスとなります。
そのため、要点を的確に捉え、簡潔かつわかりやすくまとめるスキルが求められます。
プロジェクトの課題やタスクの進捗管理
プロジェクトを計画通りに進めるためには、タスクや課題を可視化して管理することが欠かせません。
PMO補佐は、WBS(Work Breakdown Structure)やガントチャート、課題管理表などのツールを用いて、担当者・期限・進捗状況を一元的に管理します。定期的な進捗確認を行い、遅延や新たな課題をいち早く察知してPMや関係者に報告。
これにより、問題が深刻化する前に対策を講じ、プロジェクトの遅延リスクを低減します。
関係者間のコミュニケーションを円滑にする窓口業務
プロジェクトには、開発チーム・営業部門・顧客・外部パートナーなど、多くのステークホルダーが関わります。 PMO補佐は、これらの関係者との連絡や情報共有を担い、調整窓口として機能します。
連絡を一元的に取りまとめることで、PMが個別対応に追われることなく、重要な意思決定に集中できる環境を整えます。
また、意見の相違や利害の対立が生じた際には、中立的な立場で橋渡し役を務め、コミュニケーションの円滑化を図ります。
プロジェクトに関する資料の作成補助
プロジェクトの状況を関係者にわかりやすく伝えるため、各種資料の作成をサポートします。
たとえば、経営層向けの進捗報告資料、定例会議用アジェンダや議事録、課題一覧表、スケジュール表などが挙げられます。
PMの指示のもと、必要な情報を収集・整理し、PowerPointやExcelを使って見やすくまとめるスキルが求められます。特に、図やグラフを用いて複雑な情報を視覚的に整理する力は重視されます。
経費精算などの庶務作業
プロジェクトには、会議費・出張費・備品購入費など、さまざまな経費が発生します。 PMO補佐は、こうした経費精算の処理や勤怠管理、備品の発注・管理など、庶務的なサポートも担当します。
一見地味な業務に見えますが、チームがスムーズに活動するためには欠かせない重要な仕事です。
正確かつ迅速な対応によって、プロジェクト運営の基盤を支える役割を果たします。
PMO補佐として働く3つの魅力とやりがい

PMO補佐の仕事には、プロジェクトを支えるやりがいとともに、キャリア形成に直結する多くの魅力があります。
ここでは、PMO補佐として働く魅力とやりがいを3つの視点から紹介します。
プロジェクト管理の専門スキルが身につく
PMO補佐として働く最大の魅力は、プロジェクトマネジメントに関する専門的な知識とスキルを、実務を通じて体系的に習得できる点です。
プロジェクトの計画から完了までのプロセスに関わる中で、進捗・課題・リスク・品質など、各種の管理手法を実践的に学べます。
これらのスキルは、業界を問わず活かせる「ポータブルスキル」であり、将来的にプロジェクトマネージャー(PM)やPMOコンサルタントなど、より専門性の高い職種へとステップアップするための確かな基盤となります。
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ITやコンサルなど多様な業界での実務経験を積める
プロジェクトマネジメントは、IT業界やコンサルティング業界に限らず、製造・金融・建設・行政など、幅広い分野で必要とされるスキルです。
そのため、PMO補佐として携わるプロジェクトは多岐にわたり、業界を越えて活躍できるチャンスがあります。多様な業界の業務プロセスや課題に触れることで、ビジネスへの理解が深まり、視野を広げられるのも大きな魅力。
さまざまな案件を経験する中で、自身の強みや適性を見極め、キャリアの可能性を広げられます。
リモートワークなど柔軟な働き方がしやすい
PMO補佐の業務は、資料作成・データ管理・オンライン会議の調整など、PCとネット環境があれば対応できるものが中心です。 そのため、リモートワークや在宅勤務といった柔軟な働き方と、非常に相性が良い職種といえます。
実際に、PMO補佐の求人ではリモート勤務可の案件も多く、ライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすい環境です。
育児や介護と両立しながらキャリアを築きたい方や、通勤時間を減らしてプライベートも充実させたい方にとって、大きな魅力となるでしょう。
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PMO補佐に求められるスキル

PMO補佐として活躍するには、資格よりもまず「現場で活かせるスキル」を身につけることが大切です。
特に、未経験から挑戦する場合は、これまでの仕事で培ってきた事務処理力や調整力など、他職種でも通用するポータブルスキルをどう活かすかがポイントです。
ここでは、PMO補佐として評価される代表的なスキルを紹介します。
WordやExcelなどの基本的なPC操作スキル
PMO補佐の業務はほとんどがPC上で行われるため、Wordでの議事録作成、Excelでのタスク管理や集計、PowerPointでの報告資料作成など、基本的な操作スキルは欠かせません。
特にExcelでは、VLOOKUPやIF関数、ピボットテーブルといった機能を使いこなせると、業務効率が大幅に向上します。
事務職などでの経験がある方は、こうしたスキルを強みとしてアピールすることで、即戦力として評価されやすくなります。
関係者をつなぐコミュニケーション能力
PMO補佐は、プロジェクトマネージャーやチームメンバー、クライアント、他部署など、多くの関係者と連携しながら業務を進めます。
そのため、相手の立場や状況を理解したうえで、的確に情報を伝えるコミュニケーション能力が求められます。傾聴力・説明力・調整力といった対人スキルは、プロジェクト運営の潤滑油ともいえる存在です。
転職活動では、過去にチーム間の調整を行った経験など、具体的なエピソードを交えてアピールすると効果的です。
正確でわかりやすいドキュメント作成スキル
PMO補佐は、議事録や報告書、課題管理表など、プロジェクト情報を整理・共有するための資料を数多く作成します。 これらのドキュメントは、関係者の認識を揃え、タスクを確実に進めるための重要なツールです。
そのため、要点を的確にまとめ、誰が読んでも理解しやすい構成で資料を作成するスキルが欠かせません。情報を整理する力や論理的に書く力を磨くことで、チーム全体の生産性向上にも貢献できます。
また、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)などの資格は、こうしたスキルを客観的に証明する手段として有効です。
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【雇用形態別】PMO補佐の年収相場

PMO補佐の年収は、正社員・派遣社員・フリーランスといった雇用形態によって大きく異なります。また、個人のスキル・経験、プロジェクトの規模・難易度によっても変動します。
正社員として勤務する場合の年収
正社員として企業に所属するPMO補佐の年収目安は400~600万円程度とされています。
これはあくまで補佐ポジションとしての想定範囲であり、実際には経験やスキル、企業規模や業界によって上下します。
参考までに、レバテックキャリアのデータによれば、PMO職全体の年収中央値は約519万円です。PMO補佐は、PMO全体の平均より控えめの水準になる傾向があるため、このレンジが目安となります。
未経験からスタートする場合は下限近くからのスタートとなるケースが多いですが、実務経験を重ねれば、着実に年収を上げることが可能です。
参考:レバテックキャリア
派遣・契約社員として勤務する場合の年収
派遣社員や契約社員としてPMO補佐の業務に就く場合、給与は時給で支払われるのが一般的です。
時給の相場は1,800円から2,500円程度で、スキルや経験によってはさらに高くなるケースもあります。
仮に時給2,000円で1日8時間・月20日勤務したとすると、月収は32万円で、年収に換算すると384万円となります。
正社員と比較して、特定のプロジェクト期間のみ働くなど、柔軟な働き方を選択しやすいメリットがあります。ただし、契約期間が定められているため、長期的な雇用の安定性については考慮が必要です。
フリーランスとして活動する場合の年収
豊富な経験と高い専門スキルを持つPMO人材の中には、フリーランスとして独立して活動する人も少なくありません。
一般的なPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)全体の相場は、
「フリーコンサルタント.jp」のデータによると、月額80万〜150万円前後が中心で、年収換算では960万〜1,800万円程度に達するケースもあります。
一方、PMO補佐の場合は、プロジェクトマネージャーやPMOリーダーのサポート業務が中心となるため、報酬水準はやや低くなる傾向があります。
具体的には、月額40万〜80万円程度が目安で、年収換算するとおおよそ480万〜960万円前後が相場と考えられます。
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未経験からPMO補佐へ転職するための方法

PMO補佐というと、「専門的な職種で未経験には難しい」と感じる人もいるかもしれません。 しかし実際には、事務職やアシスタント職などの経験を活かして、未経験からキャリアをスタートさせるのも十分可能です。
ここでは、未経験からPMO補佐を目指すための具体的なステップを3つ紹介します。
まずは事務やアシスタント職で実務経験を積む
全くの未経験から直接PMO補佐として採用されるのは、ややハードルが高いのが実情です。 そのため、まずは一般事務や営業アシスタント、総務アシスタントなど、サポート業務に近い職種で経験を積むのがおすすめです。
これらの仕事では、PMO補佐に欠かせない基本的なPCスキル(Word・Excel・PowerPoint)や、資料作成力・コミュニケーション力・調整力などを実務を通して身につけられます。
また、「チームや上司を支える」「複数の業務を並行して進める」といった経験は、PMO補佐としての適性をアピールする上で、大きな強みとなります。
ITパスポートなど関連資格を取得してアピールする
実務経験が浅い段階では、資格取得によって知識や学習意欲を示すことが効果的です。 特にITプロジェクトに関わるPMO補佐を目指す場合、ITの基礎知識を証明できる国家資格「ITパスポート」はおすすめです。
さらに、ステップアップを目指すなら、プロジェクトマネジメントの基礎を学べる「プロジェクトマネージャ試験(PM試験)」や、国際的に評価の高い「PMP(Project Management Professional)」の取得も有効です。
これらの資格を通して、プロジェクトの流れや専門用語を理解できるようになるため、面接でも実践的な話ができるようになります。
転職エージェントを活用して求人を探す
PMO補佐の求人は、転職サイトだけでなく、非公開求人として転職エージェントが扱っているケースも多くあります。 そのため、エージェントに登録することで、一般には出回らない求人情報にアクセスできる可能性が高まります。
また、キャリアアドバイザーから職務経歴書の添削・面接対策・求人紹介といった専門的なサポートを受けられる点も大きなメリットです。
特に、IT業界やコンサルティング業界に強いエージェントを選ぶと、PMO補佐を目指す上で有利に転職活動を進められます。
PMO補佐から目指せるキャリアパス

PMO補佐として経験を積むことで、プロジェクトマネジメントに関する知識とスキルを実務の中で体系的に身につけられます。
その経験は、将来のキャリアを大きく広げる基盤となり、より専門性の高い職種やマネジメント職へのステップアップにもつながります。
ここでは、PMO補佐の経験を活かして目指せる代表的な3つのキャリアパスを紹介します。
プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャー(PM)
PMO補佐からのキャリアパスとして最も多いのが、プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャー(PM)です。
PMO補佐として、PMの意思決定や進捗管理、課題対応を間近で支援する経験は、PMの思考や判断基準を学ぶ絶好の機会になります。
実務を通してプロジェクトの全体像を理解し、少しずつ小規模案件や特定フェーズのリーダーを任されるようになることで、最終的には大規模プロジェクトを率いるPMへと成長していく道が開けます。
責任は大きいですが、その分やりがいと達成感も大きく、キャリアアップを実感しやすいポジションです。
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PMO組織内でより専門性を高めるPMOスペシャリスト
PMO補佐としての経験を活かし、PMO組織内で専門性を深めていく道もあります。
経験を積むことで、PMOアナリスト、PMOエキスパート、さらに複数プロジェクトを統括するPMOマネージャーなど、より上位の役割へのステップアップが可能です。
上位ポジションでは、個別のプロジェクト支援に留まらず、組織全体のプロジェクト管理プロセスの標準化やツール導入・改善提案、PM人材の育成など、より戦略的な業務を担います。
プロジェクトマネジメントの専門家としてキャリアを確立したい人に最適な道といえるでしょう。
ITコンサルタントなど専門職へのキャリアチェンジ
PMO補佐で培ったマネジメントスキルや業務理解は、他の専門職へキャリアチェンジする際にも大きな強みになります。
特に、IT領域でのプロジェクト経験がある場合、ITコンサルタントとして活躍する道が開けます。ITコンサルタントは、クライアント企業の課題をITソリューションで解決する専門家です。
PMO補佐として培った「プロジェクトを円滑に進める力」や「関係者間の調整力」は、まさにコンサルティング業務に直結するスキルです。
このように、PMO補佐の経験は、将来的により上流工程の職種や経営視点を求められるポジションへとつながる、大きな可能性を秘めています。
まとめ

PMO補佐は、プロジェクトの現場で計画や進行を支える重要な役割を担うポジションです。
未経験からでも、事務職やアシスタント職での経験、資格取得、転職エージェントの活用といったステップを踏めば、十分にキャリアを築けます。
また、PMO補佐として経験を積むことで、プロジェクトマネージャーやPMOスペシャリスト、ITコンサルタントなど、より専門性の高い職種へとステップアップする道も広がります。
将来的に「プロジェクトを動かす側」へ成長したい方にとって、PMO補佐は理想的なスタート地点と言えるでしょう。
転職活動を始める際は、専門知識を持つ転職エージェントを活用すると、キャリアの選択肢をより広げやすくなります。
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