【フリーPMOコンサルタント】独立した理由とは?独立後の案件内容・単価と年収も解説

作成日:2022/06/02

 

フリーランスのPMOコンサルタントとして独立を考えている人にとっては、すでに活躍しているフリーランスPMOコンサルタントが独立した理由や「個人事業主として業務委託案件に参画」と「派遣で業務」するなら、どちらがよいか気になることでしょう。また、どのような資格やスキル・実績があれば、PMOコンサルタント未経験でもフリーランスで活躍できるのかなどを解説します。

 

 

目次

■PMOとPMOコンサルの違いとは

 

■フリーランスPMOコンサルタントが独立した理由とは?
(1)会社員PMOは報酬が低くつまらない
(2)フルリモートが可能
(3)PMO業務に集中できる
(4)業務委託PMO・派遣PMOの条件が良い

 

■独立したPMOコンサルタント参画案件はどんな条件?
(1)業務委託
(2)派遣

 

■PMOコンサルタント未経験から個人事業主として独立できる?
(1)求められる経験
(2)必要なスキル

 

■PMOコンサルタントとして独立するなら
(1)人脈を大切に
(2)コンサルと企業のマッチングエージェントを利用する

 

■IT人材はPMOコンサルタントになるチャンスがある

 

 

PMOとPMOコンサルの違いとは

PMO風景

 

PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)とは、Project Management officeの略です。PMOは、さまざまな分野のプロジェクトを進行するPM(プロジェクトマネージャー)をバックアップ、サポートする部署・組織です。求人情報やコンサルティング業界で「PMO」という単語が上がるとき、PMO内で働くPMOコンサルタントを指すケースが多いです。

 

以前は分野に関わらず、PMを支援する部署やコンサルタントをPMOと呼びましたが、現在PMOといえば、IT関連のプロジェクトのマネジメントオフィスとコンサルタントを意味することが多いです。

 

PMOコンサルタントは、PMOに参画し、PMの意思決定とプロジェクト進行を支援するのが主な業務で、プロジェクトの補助や管理業務、リスクマネジメントをPMに代わって行います。業務が多岐にわたるため、専門分野や経験の違いによって、

  •  事務的な管理業務を行う「PMOアドミニストレータ」
  •  プロジェクトのクオリティ管理を行なう「PMOエキスパート」
  •  プロジェクト管理全般を行なう「PMOマネージャー」


とPMO内で3つの職種に分けられるのが一般的です。

☆あわせて読みたい

『【PMOコンサルタントとは】つまらない?意味ない?キャリアに使えない?向いている人と今後の将来性・年収を解説!』

『【PMOとは】PMとの違い(仕事内容・意味・職種)と向いている人、業務に必要な資格・スキルセットを解説!』

『【フリーランス PMO】年収は?必要なスキルや資格は?つまらない?メリット・デメリットも解説』

 

フリーランスPMOコンサルタントが独立した理由とは?

独立PMO

フリーランスとして活躍するPMOコンサルタントが増えています。企業内でも重用されるPMOコンサルタントが独立を決めたのはなぜなのでしょうか?


現在、コンサルティングファームや一般企業でもPMO経験者の求人や採用が増えている中、不安定な個人事業主を選ぶ理由が気になる人もいるはずです。フリーランスのPMOコンサルタントが独立した理由を紹介します。

 

(1)会社員PMOは報酬が低くつまらない

企業に会社員として勤めてPMOに参画する場合、企業内評価制度に基づいた報酬を給与として受け取ります。PMOコンサルタントは、会社員としても一般的な年収よりは高収入ですが、それでもフリーコンサルタント向けの求人と比べれば報酬が低いことは否めません。


また、企業から指示されプロジェクトに参画することになるので、自分で選んだプロジェクトに参画するよりもつまらないと感じることもあるでしょう。PMOに参画すると激務を強いられがちですが、興味のない案件でも長時間労働や重責を負わされるとモチベーションが続かないこともあるでしょう。

(2)フルリモートが可能

現在、政府や多くの企業がリモート勤務を推奨していますが、就業形態について保守的な企業もあります。

 

PMOコンサルタントは、PMの手が行き届かない業務の補足・管理やPMO内のさまざまな調整が主な職務なので、リモート勤務で滞りなく遂行できるケースがほとんどです。リモート勤務を認めていない企業に所属していると、フルリモートや一部リモート案件が多いフリーランスのほうがメリットがあると感じるかもしれません。


また、近年、地方創生の視点でも、PMOコンサルタントの独立は注目を集めています。たとえば、地方移住してもフルリモートで都市部のIT業界で活躍できたり、都市部に住みながらフルリモートで地方の中小企業のプロジェクトに参画し知見を発揮できたりといった存在意義を感じやすい働き方ができるでしょう。

(3)PMO業務に集中できる

PMOコンサルタントは、参画する人材の調整なども職務の一つです。企業に所属していれば、さらに部下の教育や社内の人間関係にも気を配る必要が出てくるでしょう。こうした、がらみとは一線を引いて人材の抜擢やスタッフのスケジューリングができるのは、フリーランスのPMOコンサルタントのメリットといえます。


また、契約内容にない雑用は断ることもできます。本来のPMO業務に集中できるのでフリーランスのPMOコンサルタントは、作業効率がよいといえるでしょう。

(4)業務委託PMO・派遣PMOの条件が良い

個人事業主という立場に不安を感じる人でも、業務委託や派遣のPMOコンサルタントの求人条件に心惹かれることがあるでしょう。稼働率の自由度やフルリモート・一部リモートなどの就業形態、シンプルに報酬が高い、など自分の現在の勤務条件と比べて魅力を感じる人も少なくありません。


派遣契約の場合は時給型報酬が多いですが、中には稼働率が低いジョブ型の案件もあります。個人事業主として独立するのに不安がある人は、まずは副業案件でPMOに参画し、実績を積み上げるという手もあります。

 

 

独立したPMOコンサルタント参画案件はどんな条件?

詳細を確認するPMO


独立を迷っている人の中にはフリーランスのPMOコンサルタントがどのような条件の案件を選んでいるのか、平均単価や働き方が知りたい人もいるでしょう。フリーランスPMOコンサルタントの業務委託と派遣で契約条件をくらべてみましょう。

(1)業務委託

弊社、株式会社みらいワークスのサービス「フリーコンサルタント.jp」で紹介している案件をもとにすると、PMOコンサルタントの稼働率は、40~100%と案件によって幅があるものの、80~100%稼働の案件が6割です。

 

報酬単価は月額にして、70万~180万円。平均単価は100万~120万円といったところでしょう。契約期間や稼働率、長期休暇取得の有無などによって変動しますが、単純に12ヵ月働くとすると平均年収は約1300万程度です。もちろん、大手コンサルティングファーム出身者や業務領域によってはさらに報酬単価が上がるケースもあります。

 

「一部リモート」や「基本リモート」といった就業形態を提示する企業が多いですが、中にはフル出勤やフルリモート案件もあります。

ページ内コンサル登録遷移バナー

(2)派遣

派遣社員としてPMOコンサルタントに参画する場合、時給は2000円前後~4000円と地域や企業によって幅があります。稼働率にもよりますが、月額報酬では30万~65万円程度、年収にすると300万円台後半~700万円台後半くらいです。

 

以前は、派遣社員は出社マストなイメージがありましたが、近年はフルリモートが条件の求人もあるようです。時給での報酬になるので、短時間勤務を希望するなどして稼働率を下げることも可能です。社会保険の加入や有給の付与なども派遣PMOコンサルタントのメリットです。

 

また、正社員として転職したり、業務委託で大きな案件を獲得したりするのはハードルが高いものです。派遣は比較的採用されやすく大手企業の案件が多いため、フリーランスのPMOコンサルタントになる足掛かりとして実績を積むために派遣会社に登録するPMOコンサルタントもいます。

 

 

PMOコンサルタント未経験から個人事業主として独立できる?

若手フリーランスPMO

 

PMOコンサルタント未経験者であっても、フリーランスとして活躍できる可能性はあるのでしょうか?求められる経験と必要なスキルについて紹介します。

 

(1)求められる経験

読者の中には、企業に所属し、PMやSE・PLとして勤務しながらPMOコンサルタントとして独立を狙う人もいるでしょう。こうしたポジションを経験しているとPMOコンサルタント未経験でも独立できるチャンスはあります。

 

プロジェクト導入支援の中でも特に評価されやすいのは、戦略策定など上流工程から携わった経験です。クライアント企業から評価されやすいように、職務経歴書を整理しておきましょう。


また、SEしかやったことがないという人であっても、SE経験があることはPMOコンサルタントとして高く評価されることがあります。「SEの業務内容・課題を理解し、得た情報を言語化する能力がある」とみられるからです。

(2)必要なスキル

コンサルタントを名乗る限りは、経営戦略についてある程度の知識やセンスは求められます。IT業界全般のトレンドに対してもアンテナを立てておく必要があります。

 

加えて、英語力やIT・プロジェクトマネージメントに関する知識を証明できる資格を取得していると、PMOコンサルタント未経験でも採用されやすいでしょう。

 

何より重要視されるのは、コミュニケーションスキルです。PMOコンサルタントにとっては、SEやPM・PLなどの話を聞きスケジュールや業務内容を調整し、プロジェクトオーナーである経営層にうまく伝えるといった環境調整も大切な業務だからです。ヒアリング力や言語化能力を高める意識が大切です。

 

 

PMOコンサルタントとして独立するなら

 

PMOの転職条件を眺める志望者


PMOコンサルタントとして独立を目指すなら、ほかにどのようなことに気を付ければよいのでしょうか?案件獲得につながるポイントを2つ紹介します。

(1)人脈を大切に

フリーランス全般にいえることですが、関連業務の人脈は案件獲得の上でとても役立ちます。独立後、個人事業主として主軸にしたい事業に関連した人脈は、特に大切にしましょう。

 

独立前から、取引先などに独立後も継続した付き合いを頼むのも有効な手段です。独立前、独立後に関わらず、フリーランスのコンサルタントが集まるセミナーやイベントに顔を出し人脈づくりを心掛けるのもよいでしょう。


また、学生時代の友人・知人が同じような業界で活躍していることもあるものです。しばらく連絡を取っていなかった友人をSNSで探したりコンタクトを取ってみたりするのもおすすめです。

(2)コンサルと企業のマッチングエージェントを利用する

フリーランスのコンサルタントとして安定的に仕事を得るなら弊社、みらいワークスの「フリーコンサルタント.jp」のようなフリーランスのコンサルタント向けの人材紹介サービスを利用しましょう。

 

マッチングエージェントに登録すると、スキルや経験に合う案件を紹介してくれるだけでなく、案件獲得しやすくなるように職務経歴書の添削を受けたり、自分のストロングポイント・ウィークポイントを客観的、かつ具体的に教えてくれたりするものです。すぐに「案件紹介につながる」とはいかなくても、長い目で見れば確実にフリーランス生活のプラスになるでしょう。

 

また、独立後しばらくの間は、派遣企業やクラウドサービスに登録し、コンサルティング業を請け負い、実績作りに徹するのも将来のキャリアにつながりそうです。

ページ内コンサル登録遷移バナー

 

 

IT人材はPMOコンサルタントになるチャンスがある

 

PMO MTG風景

フリーランスのPMOコンサルタントは、会社員時代に比べて高単価な案件や興味のあるプロジェクト、自由度が高い働き方を選択できるといわれています。そのため、個人事業主として独立するPMOコンサルタントは増えています。とはいえ、あらゆる企業でさまざまなIT関連のプロジェクトが進行する現在、需要にたいして十分な数のPMOコンサルタントがいないといわれています。

 

こうした背景を踏まえ、以前は、経験者のみがフリーランスのPMOコンサルタントになれるといわれていましたが、何らかのPMO参画経験やIT関連・PMO関連の難関資格がある人には、未経験でもチャンスがあります。フルリモートなどの働き方、フリーランスPMOの高い報酬単価に心惹かれるなら、マッチングエージェントの利用を視野にいれつつ、スキルアップや実績・人脈づくりにまい進しましょう。

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

コンサル登録遷移バナー

 

 

◇こちらの記事もオススメです◇

フリーコンサルタントは副業でも稼げる?単価・種類・注意点を解説!