パラレルワーク事例に見る成功の秘訣!複数の本業を持つ長所は

最終更新日 2021年6月11日(金)
作成日 2021年6月11日(金)

最終更新日:2021/06/11
作成日:2020/08/27

パラレルワーク(複業)とは、複数の本業を持つ働き方。似たもので「副業」がありますが、これは本業とは別に「小規模で収入を補填するために行なう仕事」をさします。

 

働き方が多様化する今、仕事を複数持つだけではなくパラレルワークを経て起業するなどキャリアを2本立てにする「パラレルキャリア」を実践している人もいます。やりがいを感じる仕事を複数持てるのがパラレルワークのメリットのひとつと言えるでしょう。

 

会社員の場合、就業規則によってはパラレルワークを実践できませんが、フリーランスは自分次第でいつでも取り入れることが可能。特にコンサルタントは複数の案件を同時進行することに慣れているため、複業をこなしやすいといえそうです。

 

しかし、収入が増える、経験値が上がるなどのメリットの一方で、時間のやりくりが必要になる、家庭がある場合家族の理解を得る必要があるなど課題もあります。

既にパラレルワークを実践している人は、どのように成功したのか、どう課題を解決しているのでしょうか?事例を交えてお伝えします。

 

 

目次

■パラレルワークが注目される理由
(1)リモートワークの増加
(2)フル稼働ではない案件や出社の必要がない案件の増加
(3)得意分野、挑戦したい分野を伸ばせる

 

■パラレルワークで仕事はもっと広がる!キャリアチェンジ成功事例
(1)趣味で始めたWebサイトをきっかけに、働き方ライターの仕事へシフト
(2)本業とは別に、パラレルワークとして日本最大級のフリーランスコミュニティを運営

 

■パラレルワークでずっとやりたかったことを実現した成功事例
(1)ずっとやりたかった社会人教育ビジネスで起業する傍ら、正社員としても働く!
(2)人生は短い!大学教授の仕事をしながら、旅行ライターとしても活動

 

■パラレルワーク事例に学ぶ、家族の理解を得る方法とは?
(1)パラレルワークでやりたいことを家庭内でプレゼン!?

 

■時間のやりくりが難しい…その解決法とは
(1)外部サービスやリモートワークで仕事の効率化を図る

 

※本コラムは、2021年6月11日に「パラレルワーク事例に見る成功の秘訣とは?」を再構成したものです。

 

 

パラレルワークが注目される理由

(1)リモートワークの増加

新型コロナウイルスの拡大により急速に浸透したリモートワーク。このリモートワークの広がりが、パラレルワークが注目されるようになった大きなきっかけのひとつです。

リモートワークの導入によって通勤時間や体力面での無駄が削減。新たに捻出された時間を使ってパラレルワークや副業などに取り組んでみたいと思う人が増えたのです。

 

労働人口が多い東京の状況を見てみると、リモートワークの普及率2020年3月では24.0%。それが2021年2月後半では58.7%と激増しています(※1)。

このことからも、複数の仕事を持つパラレルワークに関心を抱く人が増えているとも考えられます。

(2)フル稼働ではない案件や出社の必要がない案件の増加

「〇〇の知見を持つ人に、週3日だけ支援してほしい」「地方の企業で、フルリモートで支援してくれる人を探している」といった、稼働率が低い案件出社の必要がない案件が増えています。

特にフリーランスにとっては収入源を複数持てるためリスクヘッジにもつながり、魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

就業規則で副業が認可されている正社員にとっても、会社とはまったく異なる仕事を経験するチャンスを得ることができます。ボランティアではなく報酬が発生するので、責任感をより強く持って取り組む姿勢が生まれることもメリットのひとつ。

またリモートワークの普及によって、都会にいながら地方創生を支援できるなど可能性は広がっています。

(3)得意分野、挑戦したい分野を伸ばせる

興味がありながらもずっと挑戦できなかった仕事はありませんか?

今の仕事を辞めるのはハードルが高くなんとなくそのままにしてきたことに、パラレルワークという形でチャレンジする機会があります。

また、得意とする分野は一つとは限りません。今従事している仕事以外で得意とすることに報酬を得ながら経験することができ、自身のスキルアップキャリアアップの一つとしても大いに役立ちます。

パラレルワークの案件は特定の分野に特化したものが多く、周辺業務(後輩の指導や事務処理など)が求められないことからも、特定分野への挑戦に集中することができるのもメリットの一つです。

 

 

パラレルワークで仕事はもっと広がる!キャリアチェンジ成功事例

 

パラレルワークは、従来の仕事と違うジャンルに挑戦できる点もメリットのひとつ。自分に向いている仕事に出会える可能性もあります。

 

そこで本業とは異なるジャンルの仕事をパラレルワークとしてスタートさせ、新たなキャリアに進んだ方の事例をご紹介します。

(1)趣味で始めたWebサイトをきっかけに、働き方ライターの仕事へシフト

働き方などのテーマに特化したフリーランスライターとして活動する、やつづかえりさん。パラレルワークを通じてキャリアチェンジに成功した事例です。

 

やつづかさんが独立した時点では、前職での経験があるWeb制作関連の仕事がメインだったそうですが、その後、趣味で始めた「働き方」をテーマにしたWebサイトの運営をスタート。最初は副業的な仕事だったものの、働き方改革によって働き方に注目が集まりはじめたこともあり、ライターとしての仕事が増加。最終的に100%ライター業へシフトしたと言います。

 

つまりパラレルワークの活動が、本業になったというわけです。会社員時代の経験とは異なる仕事でも、パラレルワークによってキャリアチェンジできたという事例です。

やつづかさんの場合、パラレルワークとしてライターの活動を始めたとき、大きな気づきがあったそう。「書くことを仕事にするということは当初はまったく想定しておらず、やっているうちに「書くのは面白い!」と気がついた」と語っています。

◎やつづかさんのインタビュー:https://freeconsultant.jp/workstyle/w075

 

(2)本業とは別に、パラレルワークとして日本最大級のフリーランスコミュニティを運営

キャリアコンサルタントを経て独立、現在ディスカッション・パートナー(プロの壁打ち相手)として活動する黒田悠介さん。ベンチャー企業から大手企業まで、年間30社の事業立ち上げを支援しています。黒田さんも、本業とは異なることにチャレンジしているパラレルワーカーのひとり。本業とは別に、2,000人以上のフリーランスが登録する日本最大級のフリーランスコミュニティを立ち上げ、運営しています。

 

黒田さんはコミュニティを通じて、登録している企業の求人とフリーランス人材のマッチング支援に取り組んでいます。とはいえコミュニティ運営で直接収益を上げているわけではなく、多くのフリーランスの方々と強い信頼関係が持てることにメリットを感じているそうです。

 

黒田さんのケースのように、パラレルワークが必ずしも収入アップを目指したビジネスである必要はありません。人脈づくりスキルアップなど、本業に役立てる目的でパラレルワークに取り組む方も実際に多くいます。

 

本業はひとつで転職などによってステップアップを目指すのが、いわば縦型のキャリアアップ。一方、パラレルワークで複数の仕事を広げる「横型キャリアアップ」というスタイルも出てきています。フリーランスは特に、自分の仕事の範囲を広げる「横型キャリアアップ」がこれから主流になってくるかもしれません。黒田さんもインタビューで今後のフリーランスの在り方について「複業的な職業になると考えています。一つの仕事をずっとしている人はスキルの陳腐化とともに沈んで行ってしまう」と語っています。

◎黒田さんのインタビュー:https://freeconsultant.jp/workstyle/w068

 

 

パラレルワークでずっとやりたかったことを実現した成功事例

 

前からやってみたいと思っていたことにチャレンジできるのも、パラレルワークの魅力ではないでしょうか。本業で一定の収入があれば、ビジネスに限らず趣味や社会貢献など幅広いことに複業としてトライしやすいはず。

 

実際にパラレルワークを通じて、自分のやりたかったことを実現できたというフリーランスの方の事例を2つご紹介しましょう。

 

働き方改革でワークライフバランスが注目されていますが、ご紹介する事例に共通するのはワークライフバランスとは異なる考え方。仕事と生活を両立させるというより「複業などの仕事もプライベートも全て自分のライフスタイル」ととらえています。

(1)ずっとやりたかった社会人教育ビジネスで起業するかたわら、正社員としても働く!

転職を経てフリーランスのコンサルタントとして独立、起業家ながらベンチャー企業の正社員という顔も持つ後藤正樹さん。まさにパラレルキャリアを実践している後藤さんですが、その理由はどちらも興味があって、やりたい仕事だったからだそうです。

 

後藤さん自身が立ち上げた会社では、学生時代からやりたいと思っていた社会人教育に関するビジネスを展開。さらに東京神保町に学びの場となる「Co Learning Space みらい研究所」をオープンさせるなど、活動の幅を広げています。その一方で、データ分析を扱うベンチャー企業の正社員としても働いています。こちらは「一緒に働いてみたい人がいた」ということが、正社員になった大きな理由だそうです。

 

ワークライフバランスについて、独自の意見を持つ後藤さん。複業について「ワークが2つあるっていう気もあんまりしてなくて、プライベートも含めたライフの中で自分が興味のあることの時間配分を考えながらやっている感じですね。」と語っています。

 

◎後藤さんのインタビュー:https://freeconsultant.jp/workstyle/w022

(2)人生は短い!大学教授の仕事をしながら、旅行ライターとしても活動

コンサルティングファームで社内弁護士として活躍した後、大学教授に転職したという経歴を持つヴィッキー・バイヤーさん。旅行好きだったことがきっかけで、教授としての仕事をしながら、旅行専門のフリーライターとしても活動中。海外の人向けに日本の良さを伝える原稿を執筆しているそうです。

 

ユニークな複業の事例ですが、その原動力となっているのが「Life is short」という考え。人生は短いのだから、好きなことがあれば仕事をしていても挑戦すべき!というわけです。バイヤーさんはワークライフバランスについても「追求すべきは“Work-Life Balance”ではなく“LIFE STYLE”だと思いますよ。」と語っています。

 

◎バイヤーさんのインタビュー:https://freeconsultant.jp/workstyle/w053

 

 

パラレルワーク事例に学ぶ、家族の理解を得る方法とは?

 

複業としていくつもの仕事を持つ場合、家庭との両立が難しいのでは?という声もあります。パラレルワークを続けるために、家族に理解してもらった上で協力してもらうのは重要ですよね。そこで夫婦ともにパラレルワークを実践しながら家庭も大事にしている事例から、成功のポイントを探ります。

(1)パラレルワークでやりたいことを家庭内でプレゼン!?

外資系コンサルティング企業を経て、夫婦ともにフリーランスコンサルタントとして仕事をしている松尾和弘さんと松尾万葉香さん。お互いにコンサルタントしての仕事をしながら育児も行ない、さらにパラレルワークも実践。和弘さんは空手道場指導員やヨガインストラクターとして活動、万葉香さんは健康道場の運営などを手掛けています。

 

松尾さんご夫妻の取り組みのひとつが、定期的に行なっている経営会議と名付けた家族会議。この会議では、お互いの現状と今後やりたいことをプレゼンテーション。家族をひとつのプロジェクトに見立てて、案件の長期的な方向性やお互いに今後やるべきタスクについてすり合わせるそうです。KPIを立てるというところは、まさに企業の経営会議そのもの。

 

この方法は、ご夫妻ともにコンサルティング会社の勤務経験を持つからできることかもしれませんが、家族に対してパラレルワークについて説明する機会を設けることは、家族の理解を得るために大切にしたいところ。プロジェクトとしてとらえることで、具体的なタスクやスケジュールなど、今後のプランを冷静な目で見ることができるのではないでしょうか。

◎松尾さんご夫妻のインタビュー:https://freeconsultant.jp/workstyle/w046

 

 

パラレルワークをする時間がない!その解決法とは

 

パラレルワークやパラレルキャリアを実践するためには、本業以外に時間を確保する必要があります。ある調査で副業をしていないエンジニアにその理由を聞いたところ、「時間が取れない」という回答が約4割でトップという結果でした(※2)。エンジニアの仕事は長時間労働が多く、このような結果になったと考えられます。

エンジニアと同じく、労働時間が長いと言われるコンサルタント業。多くの案件を抱えるコンサルタントも、本業が忙しすぎてそもそも副業もパラレルワークも無理というケースが多いかもしれません。

 

一方で、独立によって時間をコントロールできるようになった、というコンサルタントもいます。

(1)外部サービスやリモートワークで仕事の効率化を図る

さきほど事例でご紹介したヴィッキー・バイヤーさんの場合、大事にしているのは「自分なりのプライオリティを決めることとアウトソーシングをうまく使うこと」だそうです。限られた時間で複数の仕事やプロジェクトをこなすためには、外部のサービスを使うことも考えたいところ。

 

例えばクラウドソーシングサービスには、エンジニアなどのIT系職種など、さまざまなスキルを持った人材が登録しています。こうしたサービスが増えているため、アウトソースも手軽にできるようになってきました。

 

仕事のやり方を見直すという方法もあります。リモートワークもそのうちの一つ。リモートワークでどこでも仕事ができる環境を整えられれば、ムダな移動時間が減って効率化につながるはず。最近では、働き方改革や新型コロナウイルスをきっかけに、数年前では考えられなかった速度で新しい働き方を導入する企業が増え始めました。今後数年間の間で、日本の働き方そのものが大きな変化を遂げるのかもしれません。

 

 

 

 

パラレルワーク(複業)を実践しているフリーランス事例をいくつかご紹介しました。それぞれ実践している内容は違いますが、共通しているのは収入よりやりがいのある案件、趣味など関心のある案件にチャレンジしているという点。収入を増やす目的がメインの副業と、ここが大きな違いでしょう。

 

家族との付き合い方や本業とどう両立するかなどの課題もありますが、事例を見ると成功するためのポイントも見えてきます。家族の相互理解を得るために会議を定期的に実施したり、目的を先に決めて行動したり、外部サービスなどを使ってアウトソースしたり。多くのパラレルワーク事例を参考にして、パラレルワークにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

<参照>
※1:https://www.calling.fun/mag/telework/1262/
※2:https://persol-tech-s.co.jp/corporate/news/release/2343.html
※ご紹介したインタビュー記事の内容は、インタビュー時点での情報に沿っています。

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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