プレゼン力を鍛えるには?必要なスキルと鍛え方5選・失敗例も紹介
最終更新日:2025/07/13
作成日:2016/09/13
- ・「伝えたいことがうまく伝わらない」
- ・「話している途中で自信がなくなる…」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実際、プレゼン力はビジネスの成果や信頼関係を左右する、重要なスキルです。営業・企画提案・社内報告・採用活動など、仕事のあらゆる場面で求められています。
この記事では、プレゼン力を高めるために必要な5つのスキルと、効果的な鍛え方をわかりやすく解説します。
さらに、良いプレゼンに共通する特徴や、よくある失敗パターン、伝わりやすい資料作成のコツも紹介しますので、プレゼンに苦手意識がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

< 監修者プロフィール >
大野 晴司(おおの せいじ)
東京都立大学(現首都大学東京)卒業後、日産自動車で国内のマーケティング部門や系列ディーラーでの営業マンや本社販促部署長などを経験。中小企業診断士資格取得のために退職、2003年3月資格取得。その後、マーケティングリサーチ会社、自動車関連メーカーを経て、2008年にビズ・エキスパート株式会社を設立。神奈川・東京の中小・中堅企業の営業力・マーケティング力支援のほか、経営企画業務、新規事業支援を主な事業として活動中。また、企業向けセミナー講師なども務める。
ビズ・エキスパート株式会社:http://b-ex.biz/index.html
プロフェッショナリズムインタビュー:https://freeconsultant.jp/workstyle/w020
目次
■プレゼン力はなぜ必要なのか
(1)クライアントの理解を促し、行動につなげるため
(2)自分の考え・強みを正しく伝えるため
■プレゼン力を鍛えるために必要なスキル5つ
(1)構成力(PREP法・5W1H)
(2)表現力(声・ジェスチャー・視線)
(3)説得力(ロジック・共感)
(4)資料設計力(図解)
(5)即応力(Q&A対応)
■プレゼン力を鍛える具体的な方法5選
(1)本・動画・セミナーなどで体系的に学ぶ
(2)フレームワークを活用する
(3)聞き手に合わせた表現を意識する
(4)録画で自分の話し方を客観視する
(5)模擬プレゼンやロールプレイを実践する
■良いプレゼンに共通する3つの特徴
(1)情報が整理されていて聞き手が迷わない
(2)伝え方がシンプルで誰にでもわかる
(3)話の目的が明確で行動につながる
■プレゼン力が足りず失敗するよくあるパターン3選
(1)結論が見えにくく話が長い
(2)情報を詰め込みすぎて伝わらない
(3)一方的な話し方で聞き手を置き去りにする
■伝わりやすいプレゼン資料のコツ【コンサルタント直伝】
(1)視覚的に理解できるデザインを意識する
(2)1スライド1メッセージを徹底する
(3)文章をシンプルにする
■プレゼン力に関するよくある質問
(1)プレゼンが上手い人の特徴は?
(2)プレゼン時間ごとのスライド枚数の目安は?
(3)プレゼン力を鍛えるべき職種・業種はありますか?
プレゼン力とは何か?

プレゼン力とは、単に情報を伝えるだけでなく、聞き手の理解や共感を得て、行動を促すための包括的なスキルです。
話の流れを論理的に組み立てる力や、印象に残るように言葉を選んで伝える表現力が土台となります。聞き手の反応を読み取りながら柔軟に対応する姿勢や、視覚的な資料を効果的に活用するセンスも求められます。
さまざまなスキルが組み合わさることで、相手に強い印象を与え、プレゼンテーションの目的達成を目指せるのです。
プレゼン力はなぜ必要なのか

ここからは、プレゼン力がなぜ必要で、どんな場面で活用できるのかを分かりやすく解説します。
(1)クライアントの理解を促し、行動につなげるため
ビジネスを成功させるには、クライアントの理解を促し、行動につなげるプレゼン力が欠かせません。
特に、相手の課題を正確に捉えたうえで、その解決策をわかりやすく伝える力が必要です。相手の納得を得ることで初めて、意思決定やプロジェクトの前進が可能になります。
プレゼンは、理解・共感・行動を引き出すための重要な手段であり、ビジネスにおける必須スキルといえるでしょう。
(2)自分の考え・強みを正しく伝えるため
プレゼンは、自分の考えや提案、自身の強みを相手に明確に伝え、理解を得るための重要な手段です。
特にビジネスの場面では、自身のスキルや能力を効果的にアピールすることで、社内外での評価を高め、キャリア形成に繋げられます。
フリーランスや個人事業主にとっても、専門性や実績をアピールできるプレゼン力は、仕事獲得の大きな武器です。熱意や人柄が伝わる話し方によって、聞き手に強い印象を残すこともできます。
自分を正しく、魅力的に伝えられるプレゼン力は、どんな職種でも価値の高いスキルと言えるでしょう。
プレゼン力を鍛えるために必要なスキル5つ

プレゼン力を高めるには、話し方だけでなく、構成や説得力、資料作成など複数の力を総合的に高める必要があります。
(1)構成力(PREP法・5W1H)
構成力とは、伝えたい情報を論理的に整理し、聞き手にとって自然な流れで伝えるスキルです。
話の順序や展開に無理がないことで、相手は内容をスムーズに理解できます。たとえ話す内容が優れていても、構成が雑で結論が見えにくければ、意図は伝わりません。
一方で、構成がしっかりしていると、聞き手は話の全体像を把握しやすく、要点も的確に受け取れます。
結果として、「わかりやすい」「納得できる」といった評価を得やすくなり、提案や主張への信頼感が生まれます。
(2)表現力(声・ジェスチャー・視線)
表現力とは、声のトーンや話すテンポ、ジェスチャー、視線などを通じて、言葉に込めた意図や感情を伝えるスキルです。
話の内容が優れていても、単調な話し方や表情のないプレゼンでは、聞き手の関心を引きつけることはできません。
反対に、抑揚のある声や自然な身振り、適切なアイコンタクトがある話し手は、説得力や親近感を与えられます。
こうした非言語的な表現が加わることで、言葉の印象が強まり、聞き手の理解や共感も深まりやすくなります。
表現力は、伝える内容に「人間らしさ」と「熱量」を加える大切な役割を担っているのです。
(3)説得力(ロジック・共感)
説得力とは、聞き手を納得させ、行動や賛同へと導く力です。
構成力が「わかりやすく伝える」ための整理術だとすれば、説得力は「なぜそれが正しいのか、なぜ聞き手にとって意味があるのか」をロジカルに伝えるための要素です。
説得力は、主に「ロジック」と「共感」の2つから成り立ちます。ロジックは、データや具体例を用いて主張を裏付ける論理的な根拠です。共感は、聞き手の感情や価値観に寄り添い、心理的な信頼や共鳴を引き出す力を指します。
論理と感情のバランスが取れたプレゼンは、単に「伝わる」だけでなく、「動かす」ことにつながります。
説得力は、構成された話に深みを与え、聞き手の納得感を強める重要なスキルです。
(4)資料設計力(図解)
資料設計力とは、伝えたい情報を視覚的に整理し、聞き手が直感的に理解できる形で伝えるスキルです。
言葉だけでは伝わりづらい内容も、図やグラフを使って示すことで、複雑な情報の全体像を把握しやすくなります。
視覚的に整理された資料には、内容の信頼性やプレゼンの説得力を高める効果もあります。スライドの見た目が整っていると、話の流れも追いやすくなり、聞き手の集中力を維持しやすくなるのです。
情報を「どう見せるか」まで意識することが、伝わるプレゼンには欠かせません。
(5)即応力(Q&A対応)
即応力とは、プレゼン中に寄せられる質問や突発的な意見に対し、冷静かつ的確に対応する力を指します。
話し手の返答が的を射ていれば、聞き手に「この人は本当に理解している」という信頼感を与え、プレゼン全体の説得力も高まります。
特にビジネスの場では、内容だけでなくその場での対応力も評価対象となるため、即応力はプレゼンターとしての完成度を左右する重要な要素です。
想定外のやりとりにも柔軟に対応できることは、聞き手との信頼関係の構築にもつながります。
プレゼン力を鍛える具体的な方法5選

プレゼン力を高めるには、構成力・表現力・説得力など、複数のスキルを段階的に伸ばすことが欠かせません。
ここからは、前述の必要なスキルと関連づけながら、実践しやすく、効果がを実感しやすいプレゼン力の鍛え方を5つ厳選して紹介します。
自分に足りない部分を補い、プレゼン力全体をバランスよく底上げするための参考にしてください。
(1)本・動画・セミナーなどで体系的に学ぶ
プレゼン力を基礎からしっかり身につけたいなら、書籍や動画教材、セミナーなどでの体系的な学習がおすすめです。
これらの学習手段では、構成の作り方、説得力のある話し方、視覚資料の使い方といった要素を、理論と実例を交えて学ぶことができます。特に、独学では見落としやすいポイントや成功パターンを体系的に理解できる点は大きなメリットです。
動画やセミナーでは、プロ講師の話し方やジェスチャーなど、表現力に関わる細かな技術まで視覚的に吸収できます。
自分のスキルの現状を客観的に見直しながら、効率的にプレゼン力を底上げしたい人にとって、最初の一歩として取り入れやすい方法です。
(2)フレームワークを活用する
プレゼンの構成力を磨くには、フレームワークを使って話の型を身につけるのが効果的です。型に沿って話すことで、内容の整理や論理展開が自然にできるようになります。
代表的なフレームワークには、以下があります。
- ・PREP法:結論 → 理由 → 具体例 → 再結論
- └主張を簡潔に伝えたいときに適している
- ・FABE法:特徴 → 利点 → 利益 → 証拠
└製品・サービスの魅力を伝える際に効果的
内容や目的に合わせて型を使い分けると、構成力に加えて説得力も強化できます。日常の発言や会話でも取り入れれば、プレゼン以外の場面でも応用が利くようになります。
(3)聞き手に合わせた表現を意識する
聞き手にしっかりと伝えるためには、複雑な言い回しや専門用語を避け、具体的でわかりやすい表現を意識することが重要です。
具体的に意識したいポイントは、以下のとおりです。
- ・専門用語や抽象的な表現は避け、誰にでも分かる言葉を使う
- ・数字や事例など、イメージしやすい具体的な情報を盛り込む
- ・一文を簡潔にまとめ、冗長にならないようにする
表現の見直しを日常的に繰り返すことで、話の明瞭さが増し、聞き手の理解と共感を得やすくなります。
内容が同じでも、言葉の選び方次第でプレゼン全体の印象は大きく変わります。
(4)録画で自分の話し方を客観視する
話し方や伝え方には、自分では気づきにくいクセがあるものです。
表現力や即応力を鍛えるには、プレゼンの様子を録画し、客観的に見直す習慣が重要です。
録画を見返すことで、次のような点に改善のヒントが見つかります。
- ・声のトーンや話すスピードにムラがないか
- ・ジェスチャーや視線が自然かどうか
- ・聞き手を意識した話し方ができているか
- ・質問への対応が的確かどうか
一度録って終わりではなく、何度も見返して改善点を見つけ、再度挑戦することで、表現の質は着実に向上していきます。
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(5)模擬プレゼンやロールプレイを実践する
模擬プレゼンやロールプレイは、本番に近い環境で構成力・即応力・表現力をまとめて磨ける実践的な練習方法です。
ロールプレイでは、上司や同僚に聞き手役を担ってもらい、質問や意見を交えたやり取りを通して、準備した内容がきちんと伝わるか、想定外の問いにどう対応できるかを確認できます。
また、緊張しやすい人にとっては、場数を踏む代わりとなる練習としても有効です。繰り返すうちに緊張をコントロールしやすくなり、本番でも落ち着いて話せるようになります。
さらに、練習後にフィードバックを受ければ改善点が明確になり、プレゼン全体の完成度も向上します。
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良いプレゼンに共通する3つの特徴

伝わるプレゼンには、共通して備わっているポイントがあります。
ここでは、聞き手の理解や共感を引き出し、行動につなげるために欠かせない「良いプレゼン」の特徴を3つに絞って解説します。
(1)情報が整理されていて聞き手が迷わない
良いプレゼンは、話の流れが整理されており、聞き手が内容を自然に理解できるよう構成されています。
結論・理由・具体例といった論理的な順序に沿って展開されているため、今どの話をしていて、何が重要なのかが明確に伝わります。
こうした「迷わない状態」をつくるには、話の展開に一貫性があり、伝えたいメッセージが明瞭であることが欠かせません。情報の配置が整っていると、聞き手はスムーズに内容を理解できます。
(2)伝え方がシンプルで誰にでもわかる
良いプレゼンには、どんな相手にも伝わる「わかりやすさ」が備わっています。
複雑な内容でも、噛み砕いて説明し、聞き手の知識レベルに合わせた言葉を選べば、ストレスなく受け取ってもらえます。
特に重要なのは、情報を詰め込みすぎず、伝えたいメッセージをひとつに絞ることです。余計な情報をそぎ落とせば、メッセージの印象は格段に強まります。
伝わるプレゼンは、内容の良し悪し以上に、伝え方によって決まると言っても過言ではありません。
シンプルで誠実な表現は、信頼や共感を生み、聞き手の心を動かすプレゼンにつながります。
(3)話の目的が明確で行動につながる
良いプレゼンは、話の目的が明確で、聞き手の行動を促すように構成されています。
つまり、プレゼンを聞き終えたときに、聞き手が次に取るべきアクションを具体的に思い描ける状態が理想です。
目的がぼやけたプレゼンは、聞いたあとに何も残らず、行動にもつながりません。
たとえば、企画提案の場合、承認を得るだけでなく、その後の進め方や役割分担までを具体的に示すことで、聞き手の納得感と実行意欲が高まります。
聞き手に「自分が動くべき理由」を自然に伝えられるプレゼンは、印象にも残りやすく、成果にも直結します。
プレゼン力が足りず失敗するよくあるパターン3選

ここでは、プレゼン力が不足していることで起こりがちな失敗例を紹介し、改善のヒントを解説します。
(1)結論が見えにくく話が長い
プレゼンが失敗に終わるよくあるパターンは、話が長く、結論が見えにくいことです。
前置きや背景説明が続くと、聞き手は「何が言いたいのか」がつかめず、集中力が切れてしまいます。
これは、話の目的が曖昧で、伝えるべき情報の優先順位が整理されていないことが主な原因です。話し手としては丁寧に説明しているつもりでも、話の軸が定まっていなければ、要点がぼやけてしまいます。
構成の曖昧さを防ぐには、冒頭で結論を伝える意識が効果的です。最初に要点を提示できれば、聞き手は話の方向性を把握しやすくなり、安心して内容に集中できます。
(2)情報を詰め込みすぎて伝わらない
プレゼンでよくある失敗のひとつが、情報を詰め込みすぎて肝心なポイントが伝わらないことです。伝えたい内容が多すぎると、スライドが文字だらけになり、話の焦点も曖昧になります。
一見すると熱意のあるプレゼンに見えても、聞き手にとっては情報量が多すぎて整理できず、結局何が重要だったのかが印象に残りません。
伝わるプレゼンにするためには、「すべてを伝える」よりも「何を伝えるかを選ぶ」ことが大切です。
(3)一方的な話し方で聞き手を置き去りにする
プレゼンがうまくいかない原因のひとつが、一方的な話し方です。
伝えたいことだけを一方的に話し続けてしまうと、聞き手は内容に入り込めず、「自分には関係のない話」と感じてしまいます。
特に、専門用語が多すぎたり、聞き手の知識レベルを考慮しなかったりすると、理解が追いつかず、興味を失ってしまう場合もあります。
プレゼンは、単なる情報伝達ではなく、聞き手とのコミュニケーションです。
聞き手の立場に立って話す意識が欠けていると、どんなに内容が優れていても、伝わらないプレゼンになってしまいます。
聞き手を置き去りにしないためには、相手の理解度や関心に目を向けながら進める姿勢が大切です。
伝わりやすいプレゼン資料のコツ【コンサルタント直伝】

プレゼン資料は、ただ情報を並べるだけでなく、内容を整理し、相手に伝わる形で構成することが重要です。
(1)視覚的に理解できるデザインを意識する
プレゼン資料は、見た目の装飾ではなく「一目で伝わること」が重要です。
以下のようなポイントを押さえると、情報の伝達力が高まります。
- ・重要な要素は太字・色・囲み枠などで強調する
- ・補足情報は注釈や小さめの文字で目立たせすぎない
- ・情報量は抑え、余白をしっかり確保する
- ・要素を揃え、視線の流れに沿ったレイアウトにする
- ・複雑な内容は図やアイコンで可視化する
資料のわかりやすさは、プレゼン全体の印象や説得力にも直結します。読み手の視点で「どう見せれば伝わるか」を常に意識しましょう。
(2)1スライド1メッセージを徹底する
プレゼン資料では、「1スライドにつき1つの主張」に絞ることが基本です。
情報を詰め込みすぎると、聞き手は何を読み取ればよいか迷い、結局どれも伝わらなくなってしまいます。
たとえば、売上推移・新商品の特徴・ターゲット分析・今後の戦略を1枚に詰め込むと、スライドの目的がぼやけ、聞き手は混乱します。これらを分けて構成すれば、それぞれのメッセージが明確になり、理解されやすくなります。
文字・図・グラフなども、「そのページで伝えたい内容に直結するものだけ」を選びましょう。
スライドを見た瞬間に、何を伝えたいかがひと目で分かるようにすることが、伝わる資料作成の第一歩です。
(3)文章をシンプルにする
伝わりやすいプレゼン資料をつくるには、文章そのものを簡潔かつ明確に整えることが欠かせません。複雑な構文や曖昧な表現は、聞き手の理解を妨げる原因になります。
下記のポイントを意識することで、誰にでも伝わる、読みやすい資料に近づけます。
- ・主語を明確にする
- ・体言止めを避ける
- ・冗長な言い回しを省く
- ・数値や具体的な表現を使う
- ・一文にひとつの要素だけを入れる
- ・難解な語句には注釈を添える
- ・記号や句読点で区切りと強調をつける
これらを意識して整えるだけで、情報の伝わり方が大きく変わり、読み手が迷わず内容を受け取れる資料に仕上がります。
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『コンサルタントの資料作りに役立つ無料ライティングツール集<保存版>』
プレゼン力に関するよくある質問

ここからは、プレゼン力に関するよくある質問について回答します。
(1)プレゼンが上手い人の特徴は?
プレゼンが上手い人に共通するのは、「伝える力」と「相手目線」のバランスが取れていることです。話の構成が論理的でわかりやすく、要点がすぐに伝わるため、聞き手はストレスなく内容を理解できます。
また、声のトーンや間の取り方、視線の配り方など、非言語の表現も意識しているため、聞き手との信頼関係が生まれやすくなります。
さらに、相手の反応を見ながら話し方や説明の深さを調整できる柔軟さも、プレゼン上級者の大きな特徴です。
「自分の話を届ける」だけでなく、「相手に伝わるかどうか」を常に意識していることが、プレゼンが上手い人の共通点といえるでしょう。
(2)プレゼン時間ごとのスライド枚数の目安は?
プレゼン資料のスライド枚数は、発表時間に応じて適切な枚数を意識することが大切です。目安としては、1スライドにつき1〜3分程度で説明できる構成が望ましいとされています。
ただし、テンポよく進める場合やビジュアル中心のプレゼンでは、10分の発表で10〜15枚、20分の発表で20〜30枚程度といった枚数になる場合もあります。
スライドの内容や話すテンポによって前後しますが、この範囲に収めることで、聞き手の集中力を保ちつつ、要点を押さえたプレゼンが可能です。
情報量が多すぎると理解が追いつかず、逆に少なすぎると内容が薄くなるため、1枚あたりの伝える情報量と所要時間のバランスを意識しましょう。
(3)プレゼン力を鍛えるべき職種・業種はありますか?
プレゼン力はどの業界・職種でも求められるスキルですが、特に「人に説明する・提案する・動かす」ことが多い仕事では必須です。
たとえば以下のような職種では、日常業務の質や成果に直結します。
- ・コンサルタント:クライアントへの説得力のある提案
- ・営業職:顧客への商品理解・クロージング
- ・管理職・マネージャー:部下や上層部への報告・意思決定促進
- ・企画・広報・マーケティング:社内外の理解を得るための情報伝達
これらの職種に限らず、プレゼン力は「自分の考えを相手に正しく伝える」スキルとして、会議での発言、上司への報告、チーム内の意思疎通など、仕事のあらゆる場面で役立ちます。
まとめ

プレゼン力は、情報を伝えるだけでなく、相手の理解・共感・行動を引き出すための総合スキルです。
構成力や表現力、資料作成力を高めることで、自分の考えをより正確かつ魅力的に伝えられるようになります。
ビジネスシーンはもちろん、社内説明や営業、採用面接など幅広い場面で活かせるため、プレゼン力は職種を問わず磨く価値のある技術です。
日々の実践を通じて、自信を持って伝えられる力を育てていきましょう。
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(株式会社みらいワークス フリーコンサルタント.jp編集部)
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