What「何」だけでなくWhy「なぜ」も考える
自主性の習慣化と主体性の発揮のために。日々のコミュニケーションの重要性。
“自主性と主体性”について、これはそれぞれとても大事なことで、毎週月曜日に行っている全社朝会でも何度か話をしています。このブログを読んでくださっている皆さんは、この違いはどのようにお考えでしょうか?
自主性とは、やることは決まっていて、それを自ら率先して進めることです。
例えば、部活で決まった練習メニューの中で何をやるのかを自ら選択して行うことを自主練と言い、自主という言葉を使います。
ビジネスに置き換えたら、まずは自主性を持って、やるべきことが決まっていることに対してしっかりやり切ることはビジネスマンとして当然のことだと思います。これができないと物事を成し遂げることや、チームに貢献することはとても難しいのではないでしょうか。皆がやり切ることを前提として、会社は組織やチームで動いているため、自主性がなければチームの中で役割を果たすことができなくなります。
一方、主体性とは、ミッションや目的が明確で、その達成に向けて手段や方法も含めて自ら考えて行動することです。
例えばリーダーがメンバーに、何か主体性を発揮して欲しい、主体性を引き出したいと思ったら、目的やミッションを明確に伝える必要があります。タスクベースの業務依頼では、自主性を引き出すことはできても、主体性を引き出すことはできないわけです。
みらいワークスの行動指針“みらイズム”には「挑戦」「主体性」「チームワーク」「変化」「持続的な関係」の5つがあります。
この行動指針を発揮・実践する組織であるためには、目的やミッションを明確にし、お互いがきちんとコミュニケーションをとること、ちゃんと伝え合うことがとても重要です。
先日実施した、今年の新卒入社の社員研修でも、部署配属後、数ヶ月のタイミングだと、まだタスクベースで指示を依頼されることが多いかもしれないけれど、しっかりと業務の依頼背景や目的、ミッションを確認する重要性を話しました。自分が与えられた業務やタスクは、何のために行うことなのか、それを確認して理解することが自分の主体性を発揮する機会につながります。決められたことだけを行う時、その目的を理解していたら、創意工夫をする機会になり、主体性を発揮できます。タスクだけを行うことは機会損失になり、大きな差が出ます。
先輩社員には、メンバーの主体性を引き出すことを期待して、その目線で業務を指示することが必須になってきます。タスクだけを伝えて仕事が進んでいくような組織では、みらイズムが実践された組織とは言えません。なぜ行うのか、どう関係しているのか、などを理解した上で行動することがとても重要です。
自分が所属している事業やチームは、どのようなミッションと役割を担っているのか。ミッションや役割は、必ず会社のビジョンの実現に繋がっているわけですが、どれだけそれを理解できているか。よく理解して、いつでも誰にでも説明できるように、日々のコミュニケーションを大切にしてほしいと思っています。
しかし、自主性が発揮できていなければ、そもそも主体性を発揮できるわけはありません。そのためには、まず自主性をしっかりと習慣化していくことにも意識しておく必要があります。
その日中にやるべきことをやり切らずに帰宅することは、自主性に欠ける行動です。もちろん予定が入っていたり、イレギュラーなことはあると思いますが、明日の自分に仮を作るべきではないと考えています。
自主性を発揮して、やり切ることは、とても難しいと私も理解しています。それを補うために、コミュニケーションをとることが大切で、相手とのやり取りや仕事がスムーズになることは間違いないでしょう。
みらいワークスで成果を出すこと以前に、社会人として働くことにおいて、主体性と言う概念はどの組織においても必要です。ぜひ主体性を引き出せるような仕事の進め方をして欲しいと思います。