『ポジティブな自分』を作るのに必要なのは、自分が自分にポジティブな言葉を使う思考性。自分を信じて進む限り、必ず打開策は見つかる。

作成日:2017年10月4日(水)
更新日:2017年10月4日(水)

同じ状況に置かれたとき、ポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかは『自分次第』。なぜならば、その思考を決めているのは『自分が自分に語り掛けている言葉』だからです。

皆さんの『思考性』や『考え方』は、どのように形成されてきたのでしょうか? 遺伝的に決まっている事や国民性、育った環境など後天的理由などさまざまな要素が絡み合っており、学問の世界でもまだまだ答えが出ていない分野ですが、考えれば考えるほど面白い領域ですよね。答えがない分野なので自分自身の個人的な見解になってしまいますが、「仕事をする上でもプライベートにおいても、人はさまざまな考え方を持っているが、考え方の基本形はもともと持っていたものではない」と思っています。
 

人の『思考性』や『考え方』というのは、色々な経験を通じて得たこと、誰かの話を聞いて学んだこと、本を読んで気づいたことなど、多様な方法を通じて創られてきたものだと考えています。

その中で『周囲からどのような言葉を伝えられてきたか』というのはとても重要な要因であり、伝えられた言葉によって人の考え方は形成されていくものだと私は考えています。ポジティブな言葉を掛けられればポジティブな思考が根付いていきますし、ネガティブな言葉ばかり掛けられていると、自分自身もネガティブな思考をするようになってしまう。

「あなたには可能性があるよ」と日々語りかけられれば、自分には可能性があるのだと本当に思うようになります。褒めて伸ばしてくれる人のもとにいて、前向きな言葉を毎日のようにインプットできれば「できている」と考えることができ、自然と自信の形成にもつながります。逆に、日々仕事場で「お前はダメだ」「才能がない」と言われ続けると、本当にそうなのだと思い込んでしまうということが実際にあるのではないかと思います。

こういった『マインドの基本形』については、子供の頃に親から語られることの影響も大きいとは思いますが、大人になってからも他者からどんな言葉で語りかけられるかによって、変化するチャンスはあるのではないでしょうか。

ポジティブな『自分』を作るのに必要なのは、自分が自分にポジティブな言葉を使う思考性。自分を信じて進む限り、必ず打開策は見つかる。

と、ここまで書いてきましたが、ちょっと視点を変えてみたいと思います。みらいワークスでは毎日″朝会″を行なっているのですが、毎週金曜日は私から社内メンバーへ話をする時間を15分程度とっています。先日の朝会で、この『考え方』の話について何人かに聞いてみました。

「この一か月間、誰の言葉を一番聞いていましたか?」

「あなたは、誰の言葉に影響を受けましたか?」

という質問です。

仕事の場面なので、やはりチームメンバーや上司などの言葉を多く聞いた、という答えが返ってきました。

しかし、本当にそうでしょうか?

「●●さんの言葉に影響を受けた」「△△さんの話をもっとも聞いている」という人が多いのですが、実際に一番聞いているのは、『自分自身の言葉』のはず。誰かに話されて耳から入ってくる言葉よりも、自分の心の中で自らに問いかける言葉のほうが頻度としては多いのではないでしょうか。誰かから語られたことも、実際には自分の中で「これって、こういうことだよな」と変換や解釈を加えて自分自身に問いかけることも多いと思いますので、結果としては『自ら(の考え)を通した言葉で、自らに問いかけている』ことになります。そう考えると、外から入ってくる言葉よりも、自分で自分に問いかける言葉のほうが圧倒的に多いと言えると思うのです。

そうなると、自分自身の『考え方』を作るのは、″自分が自分にどのような言葉で問いかけるか″が重要だという事になりますね。自分自身がポジティブな言葉で問いかければ自然とポジティブな思考になりますし、ネガティブな言葉で問いかければネガティブな思考になっていきます。言ってしまえば、人からネガティブな言葉を掛けられた時でさえ、それをどう捉えるのかは自分次第であり、ポジティブに変換することもできるのです。

仕事でも人生における事でも、良い事、悪い事があるものです。その中で、それをどう捉えるか、それについてどのように自分に問いかけるかは自分次第なのです。

ポジティブな『自分』を作るのに必要なのは、自分が自分にポジティブな言葉を使う思考性。自分を信じて進む限り、必ず打開策は見つかる。例えば仕事をする上で何らかの課題や、壁があるとします。その時に、「この課題は解決が出来ない。この壁は乗り越えることが出来ない。なぜならば・・・」と、出来ない理由を探し始めてしまうこともあります。理由を外に求め始めると、ついつい出来ない理由を探してしまうものですよね。一方で、「この課題がある。どうやったら乗り越えられるだろうか? こうすれば乗り越えることが出来る。」といった『乗り越えられる前提』の思考をすることで、前に進むことが出来るようになります。その課題を自分事として捉え、主体的に″自分が出来る事″にフォーカスを当てることで、糸口が見えて来ます。ちょっとした違いなのですが、出来ない理由を100個探すよりも、出来る方法を1つ見つけるほうが、前に進むことができるのではないでしょうか。

ポジティブになるかネガティブになるか、最終的に大きな影響力を与えるのは『自分が自身にどのような言葉で語り掛けるか』です。まず自分が自分の可能性を信じ、日々自分に向けてポジティブな言葉で語り掛けていきましょう。

 

「この一か月間、あなたは誰の言葉を一番聞いていましたか?」

それはどんな時でも、あなた自身であるはずなのです。