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Profile

株式会社SBI証券 取締役
小川 裕之 氏

1975年生まれ、埼玉県出身。明治大学物理学科を卒業後、1998年4月株式会社三和銀行入行。2005年11月伊藤忠商事株式会社入社。2012年10月GMOクリックホールディングス株式会社入社、経営企画部長に就任。同年11月FXプライム株式会社取締役に就任。2013年7月株式会社SBI証券入社。2014年1月経営企画部長に就任、翌2015年6月執行役員経営企画部長に就任。2017年6月取締役に就任、経営企画部・マーケティング部・BPR推進室・コールセンター・人事部等を管掌する。またグループ会社であるSBIバーチャル・カレンシーズ株式会社、株式会社SBIビジネスサービス、株式会社SBIプロセス・イノベーター等の複数の取締役を務める。

※役職は、インタビュー実施当時(2018年8月)のものです。

 

◆株式会社SBI証券◆
オンライン総合証券事業を展開する企業として、1998年10月に設立。SBIグループ傘下で「顧客中心主義」の経営理念のもと、主にインターネットを通じて株式・投資信託・債券・FXなどの商品を取り扱い、個人投資家のニーズに応じた金融サービスを幅広く提供する。証券総合口座の開設数は440万を超え(2018年9月30日時点)、主要ネット証券会社で第1位。国内株式個人売買代金シェアもおよそ4割を占めて第1位であるほか、第三者評価機関による「顧客満足度ランキング ネット証券部門」で1位を獲得、オンライン証券会社において国内トップの地位を築く。近年は法人ビジネスに積極的に参入・拡大を行ない、大手証券の一角を担う。また、SBIグループが掲げる主要3事業の一つである「金融サービス事業」の中核を担い、グループ各社間のシナジーを発揮しながら積極的に事業展開を行なう。営業収益は1167億1600万円(2018年3月期実績、連結)、従業員数は521人(2018年8月31日時点)。

 

少子高齢化が加速する日本において、労働人口は減少の局面を迎えています。そこで近年着目されているのが、働き方改革に関する取り組みです。その動きの一環として、「RPA(Robotics Process Automation)」が注目を集めています。RPAとは「ロボットによる業務自動化」を実現するITソリューションで、従来は人間が行なってきた業務をソフトウェアのロボットにより自動化することで、業務プロセスをオートメーション化して人手不足を補うというものです。

 

大手証券会社の株式会社SBI証券では、このRPAを導入することで業務フローやシステムの改善・効率化を図ろうと考えましたが、限られたリソースの中でユーザー企業がRPAの導入を自前で進めるのは困難。そこで求めた推進力が、フリーランスのプロフェッショナル人材でした。株式会社SBI証券で取締役を務め、BPR推進を管掌する小川裕之様に、RPAの導入経緯からプロフェッショナル人材に依頼した背景まで、詳しくお話をうかがいました。

 

業務システム再構築の唯一の選択肢となったRPA

SBI証券小川様_みらいワークス岡本Vol.1_1

 

弊社SBI証券は、約20年前から事業を立ち上げて規模を拡大してきました。昔は手作業による証券事務が多く、基幹システムもそれを前提とした作りになっています。しかしながらテクノロジーの発展はめざましく、お客様が増え、業容が拡大していく中で、レガシーな基幹システムだけでは不足が生じるようになりました。

こうした状況で、本来であれば多様なニーズや不足に対応する新しい基幹システムを開発すべきところですが、スマートフォン対応などさまざまなお客様ニーズに対応するためのシステム開発や制度対応などを限られた人的リソースの中でスピーディに開発する必要があり、長期間に渡る新基幹システムの開発はなかなか着手できない状況でした。

 

そうして現在の基幹システムで不足する部分は、周辺にさまざまなサブシステムを構築することで補完。業務の効率化は、現場の部門がVB(Microsoft Visual Basic)などを使ってEUC(End User Computing、ユーザー部門が自らシステム開発・構築や運用・管理に携わること)でシステムを作り込んで実現するような場面が散見されるようになりました。こうしたシステムで、これまで業務を継続してきたのです。

その結果、長年のうちに基幹システムとサブシステムの状況は相当複雑なものになってしまい、それとEUCシステムで業務をつなぐという状態も限界に達しつつありました。そもそも、現場ごとに作られていたEUCのシステムは、その開発や運用が属人的なものであり、担当者が人事異動や退職によって離れてしまうとメンテナンスが困難になるというリスクをはらんでいました。こういう状態は、業務継続を考える上で大きなリスクです。

 

そうした状況を背景に、弊社ではBPR(Business Process Re-engineering)、つまり、既存の業務やシステムを根本的に見直した上で業務フローやシステムを再構築(リエンジニアリング)するため、2017年4月に「BPR推進室」という組織を立ち上げて、私が室長に就任しました。そこで前述の課題の解決策を検討し、浮上した選択肢がRPAの導入です。RPAであれば誰もがオープンに開発でき、担当者が入れ替わってもブラックボックスとならずにメンテナンスできるようになります。私は、RPAが唯一の解決策であると考えました。

 

ツール選択や導入はプロに任せるのが最善

SBI証券_取締役_小川様_Vol.1_2

 

とはいえ、RPAを本格的に導入することを決断するまでの道のりは、容易なものではありませんでした。特に難しかったのは技術検証です。

RPAといっても色々なツールがあります。国内では「BizRobo!(ビズロボ)」や「WinActor(ウィンアクター)」といったツールが多用されており、世界でシェアが高いのは「Automation Anywhere(オートメーション エニウェア)」や「UiPath(ユーアイパス)」です。ツールごとにそれぞれ特性が異なりますし、サーバー型かデスクトップ型かによってもメリット・デメリットが違います。それら数多くの選択肢の中から、弊社の目的や業務に最適なツールを選ばなければなりません。

 

しかし、専門家ではないSBI証券の人間がRPAについて深く勉強してツールを選択し、使いこなすのは短期間ではまず無理だろうと考えました。第一歩となるRPAツールの選定一つとっても、我々だけでは実現が困難だったわけです。そこで大きな力になったのが、みらいワークスから紹介を受けて、業務委託の形で入っていただいていたプロフェッショナル人材の方の存在です。長年にわたって大企業でBPRに携わってきた経験をもつ彼には、BPR推進室の立ち上げ直後から弊社に来ていただいており、弊社がBPRを進めていくにあたって基本となる考え方からBPRの手法についてのアドバイス、更に自ら業務フローの整理や業務効率化に向けたツール作成を行なってもらい、まさに即戦力として活躍してもらいました。

そしてその戦力は、RPAの導入に際しても大きな推進力となりました。彼にはプロジェクトマネージャーとしてRPA導入プロジェクトに参画してもらい、悩んでいたツール選定も中心的にお任せしました。そうして、弊社の業務にマッチしていると考えられるツールの候補を絞り込み、そのツールを実際に試して「こういうところはいいところだ」「ここはちょっとよくない」と検証して、次に別のツールを試し・・・という作業を繰り返し、最終的にハマりそうだと考えられるツールを決めました。RPAの本格導入を始めていこうということになったのは、2018年に入ってからのことです。

 

現在はRPAを全社的に導入すべく、各部署で現場の業務プロセスを可視化する作業や実際のプログラミング作業を進めているところです。SBIグループ全体でもRPAの導入による業務効率化を推進していますが、弊社では2018年度中に月間4000時間の削減を目指しています。時間削減の進捗はまずまずというところで、期中の実現に向けてもうひと踏ん張りというところまで見えています。ただ、中にはRPAの導入が向かない部門、業務というのもありますから、そういった適性や現場の業務フローを考えながら、RPAの導入と業務の効率化を進めていく必要があると感じています。

 

優秀なプロ人材は“エバンジェリスト”のような存在

SBI証券小川様_みらいワークスインタビュー_Vol.1_3

 

プロフェッショナル人材の彼には、プロジェクトのさまざまな場面で力になってもらっていますが、一番ありがたかったのは、システムのことを素人でもわかるように説明してくれるというところでした。弊社にも技術がわかる人間はいますし、世の中にもシステム用語で話せる技術的なプロフェッショナルは数多くいるでしょう。しかしながら、ユーザー部門に対してシステムに関することを話すときはエバンジェリストのように“変換”して伝えないと、伝わるものも伝わりません。システムに明るくない経営陣に対しても同様に、理解できるよう説明し、決裁を得なければなりません。その点が、彼はとりわけ優秀でした。

加えて、彼は大企業で長年仕事をしてきたというだけあって、組織への入り込み方、バランスのとり方が非常に上手でした。弊社でプロジェクトを進めていく上で調整力や押しのやわらかさが求められる場面も少なくありませんが、そうした点も彼は問題なく備えていました。ただ器用に立ち回っているような調子の良さではまったくなく、仕事は誠実です。そうしたところも信頼できましたし、実際に大いに頼らせてもらいました。

 

フリーランスのプロフェッショナル人材は、個人事業主という形態で働いていて、彼ら自身が経営者です。ですから、営業とは、商売とは、ということをご存じなんですね。そういう点も、バランスのとり方にうまく機能しているように思われます。弊社は、彼以外にも、またBPR推進室以外の部署でも、みらいワークスを介してプロフェッショナル人材の方々に入ってもらっていますが、そういうバランスの良さを感じることが多いと聞きます。

RPA導入の実務を推進するにあたっては、弊社の社員だけでなく、子会社の株式会社SBIプロセス・イノベーターや外部コンサルタンティング会社の人間なども入っており、そういう現場をプロフェッショナル人材の彼にプロジェクトマネージャーとして仕切ってもらい、進捗していただいています。外部コンサルティング会社が入っているのは業務プロセスの可視化を任せているためですが、彼がいなかったらこうしたコンサルタンティング会社にうまく機能してもらうことができなかっただろうと思います。言葉は悪いかもしれませんが、彼のように優秀なプロフェッショナル人材の方々は、「コンサルを活用する」ということがどういう意味を示しているのかがよくわかっていらっしゃる。非常に心強い存在です。

 

「業務改善ありき」のプロマネはプロ人材が最適

みらい岡本_SBI証券小川様_Vol.1_4

 

システム導入やプロジェクト推進にあたっては、コンサルティング会社に頼むという選択肢もあります。今回のRPAの導入に際しても同様でしたが、弊社はその選択はとらず、プロフェッショナル人材の方に入っていただくという選択をしました。理由は、何の先入観もしがらみもない状態で、弊社の業務改善にとって真に最適な選択肢を選んでほしかったからです。

コンサルティング会社、特に大手のコンサルティングファームには、特定のソリューションを支持しているという場合が少なくありません。そのため、ツールを選定する場面では、どうしてもそちらに寄っていくようなところがあると思うのです。これは私自身のうがった見方も影響しているかと思いますし、全部が全部そうだとはもちろん思いません。

 

もう一つ、今回我々は、さまざまなRPAツールをフレキシブルに使い分けたいという要望をもっていました。たとえば、基幹システムに関連する部分ではAというツールでないと実装できないとしても、Webシステム系にはBというツールのほうが適しているとなればそちらを使いたい。それから、提携する地銀さんの悩みにお応えするためには、CやDというツールも使えるようにしておきたい——。このように、会社全体で「これ1本」とツールを決め打ちにするのではなく、業務によって向き不向きをふまえて使い分けをしたかったのです。

それならば、大手のコンサルティングファームに入ってもらうよりは、みらいワークスで紹介してもらえるようなプロフェッショナル人材の方に入ってもらったほうがフレキシブルに判断し、より自由に動きやすいと考えました。RPA導入の目的は、「システム導入」ではなく「業務改善」のため、プロフェッショナル人材の方に入っていただいて「業務改善ありき」でプロジェクトを推進してほしかったのです。それだけ、プロフェッショナル人材の方々に対する大きな信頼が、我々にはあります。

 

スピード感を重要視して動いているSBIグループでは、状況の変化に即座に対応しつつ、その場その場で結果を出していかなければなりません。プロフェッショナル人材の皆さんは、個人事業主としてプロの仕事をなさっている方々です。「成果を出さなければ契約は終了し、次はない」「契約がいつ終了してもおかしくない」という緊張感の中で仕事をなさっています。そのように、お互いに緊張感をもちながら信頼関係も築きながら仕事ができる、そういうやりとりは我々の求めるものに合っている感覚があります。

 

《 みらいワークスが提供する新サービス「RPAプロフェッショナルズ.jp」はこちら

 

◆◇Vol.2◇◆プロ人材の“いいとこどり”が可能なフリーランスという存在は、もっと活用されていい



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