フリーランスとフリーターの違いとは?働き方やメリットを比較
作成日:2025/07/29
フリーランスの意味やフリーターとの違いを正しく理解することは、自分のキャリアを明確にするうえで非常に重要です。
この記事は、フリーランスとフリーターの違いをわかりやすく解説しながら、両者の働き方や仕事の特徴、メリットについて紹介します。
また、働きながらフリーランスになるための準備を進める具体的な方法も紹介しています。キャリアの方向性を考えるきっかけに役立つアドバイスも盛り込んでいるので、働き方を見直したい方はぜひご覧ください。
目次
■フリーランスとフリーターの定義と違い
(1)フリーランスとは?
(2)フリーターとは?
■フリーランスとフリーターの仕事の種類と働き方の違い
(1)フリーランスの仕事と働き方の特徴
(2)フリーターの仕事と働き方の特徴
(3)仕事の種類と働き方の比較まとめ
■フリーランスとフリーターの収入・年収の違い
(1)フリーランスの収入の目安と特徴
(2)フリーターの収入の目安と特徴
(3)収入面での比較と注意点
■フリーランスとフリーターのメリット・デメリットの違い
(1)フリーランスのメリット・デメリット
(2)フリーターのメリット・デメリット
■フリーランスとフリーターの保険・税金・社会保障の違い
(1)フリーランスの保険と税金の基礎
(2)フリーターの保険と税金の基礎
(3)社会保障面での比較と注意点
■フリーターからフリーランスになるには
(1)フリーランスになるために必要なスキルとは
(2)フリーターからフリーランスになる流れ
(3)初心者でも始めやすい仕事・案件とは
フリーランスとフリーターの定義と違い

フリーランスとフリーターは、いずれも企業や組織に正規雇用されずに働くという点で共通していますが、働き方や収入の得方に大きな違いがあります。
それぞれの違いを明確に理解することで、自身に合ったキャリアや、今後の働き方の方向性を見極められるようになるでしょう。
ここでは、フリーランスとフリーターの定義を確認した上で、両者の違いについて整理していきます。
フリーランスとは?
フリーランスとは、企業などに雇用されることなく、自らのスキルや知識、経験をもとに業務委託契約などを通じて報酬を得ている人を指します。
具体的な職種は、ライター、デザイナー、エンジニア、動画編集者、コンサルタントなど、多岐にわたります。
政府の定義によれば、内閣官房のガイドラインにおいてフリーランスは以下のように定義されています。
「実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者」
引用:フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン
雇用関係がないため、働く時間や場所を自ら選べる自由度の高さが特徴ですが、収入や契約の安定性、社会保障の面では注意が必要です。
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フリーターとは?
フリーターは、一般的に定職に就かず、アルバイトやパートといった非正規雇用で生計を立てている人を指します。
特に若年層に多く見られ、フルタイムに近い時間働いている場合もあれば、短時間勤務を複数掛け持ちしているケースもあります。
公的な定義としては、以下のように定められています。
「フリーターとは、15歳から34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者かつ未婚の者とし、1雇用者のうち勤め先における呼称が「パート」又は「アルバイト」である者、2現在無業の者については家事も通学もしておらず「パート・アルバイト」の仕事を希望する者」
引用:内閣府HP
雇用契約に基づいて働くため、労働条件が明示されており、一定の社会保険制度の対象となることもあります。
しかし、スキルや経験の蓄積が限定的になりやすく、長期的なキャリア設計には課題が残る働き方とも言えます。
フリーランスとフリーターの仕事の種類と働き方の違い

フリーランスとフリーターは、いずれも企業や団体に正社員として所属せずに働く点では共通していますが、仕事内容や働き方のスタイルには大きな違いがあります。
ここでは、それぞれの働き方の特徴や仕事内容、働く上での自由度や責任の範囲などについて比較していきます。
フリーランスの仕事と働き方の特徴
フリーランスは、個人で仕事を受注し、納品や契約に基づいて報酬を得る働き方です。
主にスキルや専門知識を活かした業務に従事するケースが多く、たとえばITエンジニア、デザイナー、ライター、動画クリエイター、翻訳者、コンサルタントなど、多様な職種が存在します。
働く時間や場所に縛られない反面、納期や品質に対する責任をすべて自分で負う必要があります。また、収入や仕事量の管理も自己責任となり、自律的な働き方が求められます。
フリーターの仕事と働き方の特徴
フリーターは、主にアルバイトやパートタイムといった非正規雇用によって収入を得る働き方を指します。
飲食、販売、物流、サービス業など、比較的未経験から始めやすい業務が中心で、時間給や日給制で雇われるのが一般的です。
勤務時間や業務内容は雇用主によって定められており、仕事内容に対する裁量権は少ない傾向があります。スキルや経験よりも、労働力の提供に重きが置かれる働き方といえるでしょう。
仕事の種類と働き方の比較まとめ
フリーランスは「業務委託」、フリーターは「雇用契約」という契約形態の違いに加え、仕事における裁量や責任、求められるスキルも異なります。
自由度や収入面での可能性を重視するならフリーランス、安定した勤務時間や指示のもとで働きたい場合はフリーターが適しているでしょう。
自身のライフスタイルや将来設計に合わせて、どちらの働き方が合っているかを見極めることが重要です。
フリーランスとフリーターの収入・年収の違い

フリーランスとフリーターでは、収入の構造や安定性に大きな違いがあります。ここでは、それぞれの収入の目安や年収の実態を解説し、両者を比較したうえで、収入面で注意すべき点についても触れていきます。
フリーランスの収入の目安と特徴
フリーランスの収入は、業種や案件単価、稼働時間によって大きく異なります。
たとえば、ITエンジニアやコンサルティングなどの分野では、月収30万円〜100万円以上を目指すことも可能ですが、仕事量が不安定になれば収入も変動します。
また、成果報酬型の案件が多いため、自身のスキルや営業力が収入に直結するという特徴があります。
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フリーターの収入の目安と特徴
フリーターの収入は主に時給制であり、働いた時間に応じて支払われる仕組みが一般的です。
平均的な時給は地域や業種によりますが、全国平均で約1,100円前後とされており、週5日・1日8時間勤務の場合、月収にして約17万円程度が目安となります。
収入は比較的安定している反面、大幅な増収は期待しにくく、将来的な収入の伸びしろは限定的です。
収入面での比較と注意点
フリーランスは、スキルや実績次第で高収入を目指せる一方で、収入が安定しづらく、社会保障面でも注意が必要です。仕事が途切れれば収入もゼロになるリスクがあるため、貯蓄や保険の準備が欠かせません。
一方、フリーターは収入が一定に保たれやすく、短期的には生活の見通しが立てやすいですが、キャリア形成や将来の年収増加には限界があります。
長期的な視点で見たときに、自身のライフプランにどちらが適しているかを検討することが大切です。
フリーランスとフリーターのメリット・デメリットの違い

フリーランスとフリーターでは、得られるメリットや直面するデメリットが異なります。自身のライフスタイルや価値観に合った働き方を選ぶためにも、こうした違いを把握しておくことが重要です。
フリーランスのメリット・デメリット
フリーランスとして働くメリットは、主に以下の3つです。
- ・働く時間や場所を自分で選べる
- ・やりがいや自己成長を実感しやすい
- ・成果が報酬に直結しやすく、高収入を目指せる
次に、デメリットを見てみましょう。
- ・仕事の受注や収入が不安定になりやすい
- ・労災保険や雇用保険に加入できない
- ・自分で納税する必要がある
- ・孤独感を感じやすい
- ・労働環境の整備が個人任せ
フリーターのメリット・デメリット
フリーターのメリットは、主に以下の2つです。
- ・比較的自由なシフト制で働ける
- ・正社員に比べて責任やプレッシャーが少ない
学業や趣味、家庭との両立を重視する人にとっては、柔軟な働き方がしやすい点が利点となります。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- ・長期的な視点見ると不安定
- ・収入が時給ベースで頭打ちになりやすい
- ・社会保障や将来のキャリア形成において不利になる
- ・年齢を重ねるにつれて希望する仕事が見つかりにくくなる
フリーランスとフリーターの保険・税金・社会保障の違い

フリーランスとフリーターでは、働き方だけでなく、加入する保険や納税の方法、受けられる社会保障にも違いがあります。
将来の安心や生活の安定を考えるうえで、こうした制度面の違いを理解しておくことは非常に重要です。
ここでは、フリーランス・フリーターそれぞれの社会保障の面について比較します。
フリーランスの保険と税金の基礎
フリーランスとして働く多くの人は、個人で事業を行う「個人事業主」となり、健康保険は「国民健康保険」、年金は「国民年金」に自分で加入する必要があります。
また、所得に応じて「所得税」や「住民税」を自ら計算・納付しなければなりません。確定申告を毎年行う必要があるため、税務知識や記帳のスキルも求められます。
会計ソフトとしては、「freee(フリー)」などが青色申告にも対応していて便利です。クレジットカードの経費管理機能と組み合わせることで、帳簿作業の効率化も可能です。
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フリーターの保険と税金の基礎
フリーターの場合、勤務時間や勤務日数によっては、勤務先の「社会保険(健康保険・厚生年金)」に加入できることがあります。
税金に関しては、一定の収入があれば源泉徴収され、年末調整の対象になるケースも多く、手続きの手間は比較的少ない傾向にあります。
ただし、勤務先によって条件が異なるため、加入状況は個別に確認が必要です。
社会保障面での比較と注意点
社会保障の面では、厚生年金に加入できるフリーターの方が、将来的な年金受給額の面で有利になる場合があります。
また、雇用保険に加入していれば、失業給付などの支援も受けられます。
一方、フリーランスは厚生年金や雇用保険から外れることが多いため、自助努力による備えが欠かせません。
働き方に応じてどのような保障が受けられるのかを正しく把握し、不足分を民間の保険や積立などで補う工夫が求められます。
フリーターからフリーランスになるには

フリーターとして働いている方がフリーランスへと転身するには、単に働き方を変えるだけでなく、新たに必要なスキルを身につけ、段階的な準備を進めることが重要です。
ここからは、フリーランスになるために求められるスキルや具体的なステップ、初心者でも始めやすい仕事の種類について解説します。
フリーランスになるために必要なスキルとは
フリーランスとして安定した仕事を獲得し、継続的に活躍するためには、専門的な技術や知識に加え、コミュニケーション能力や自己管理能力が求められます。
たとえば、IT分野であればプログラミングスキル、クリエイティブ分野では「Illustrator」などを使ったデザインスキルやライティング技術などが必須です。
また、案件獲得のための営業力や契約管理、納期管理といったビジネススキルも欠かせません。
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フリーターからフリーランスになる流れ
フリーターからフリーランスになるには、まず自身の興味や強みを見極め、目指す職種を選定します。
次に、必要なスキルの習得や資格取得を進めながら、小規模な案件やクラウドソーシングを活用して実績を積むことが効果的です。並行して、税務や保険の基礎知識を学び、開業届の提出などの法的手続きを行います。
徐々に仕事の幅や報酬を増やし、安定したフリーランス活動を目指しましょう。
初心者でも始めやすい仕事・案件とは
フリーランス初心者は、比較的スキルのハードルが低く、取り組みやすい仕事から始めるのがおすすめです。
具体的には、データ入力やライティング、簡単なデザイン制作、翻訳補助などがあります。
オンラインのクラウドソーシングサービスで小さな仕事を受注し、経験を積みながらスキルアップを図りましょう。
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まとめ

フリーターからフリーランスを目指す道のりは、一見ハードルが高そうに見えるかもしれませんが、スキルを身につけて実績を積んでいけば、着実にステップアップが可能です。
最近では、初心者向けの業務委託案件や、単発・副業OKの仕事も増えており、いきなり独立するのではなく、段階的にチャレンジする選択肢もあります。
特にITやマーケティング、営業支援などの分野では、未経験からスタートできる案件もあるため、まずは小さな実績づくりから始めてみるのもひとつの方法です。少しずつ経験を積みながら、自分に合った働き方を見つけていきましょう。
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(株式会社みらいワークス フリーコンサルタント.jp編集部)
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