【フリーランスコンサルタント】未経験から成功するマッチングエージェントと案件の選び方とは?
最新更新日:2023/12/26
作成日:2022/04/03
フリーコンサルタント.jpは、2022年4月でサービス開始10周年を迎えました。10年の間に、さまざまな企業が類似のマッチングエージェントサービスを開始しています。どの会社を選べばよいのか、なぜフリーランスコンサルタント向けのマッチングエージェントが増えたのか、など疑問を持つ人もいるでしょう。今回は、フリーランスコンサルタントの需要と転職エージェントや案件を選ぶ方法やポイントなどを紹介します。
目次
■フリーランスコンサルタント向けのマッチングエージェントとは
■フリーランスコンサルタントがマッチングエージェントを利用するメリット
(1)案件報酬が高い
(2)さまざまな相談ができる
(3)個人で営業する必要がない
■フリーランスコンサルタントがマッチングエージェントを利用するデメリット
(1)信頼できない担当者だとミスマッチが起こる
(2)スキル不足だと案件獲得に至らない
(3)手数料が高い
■フリーランスコンサルタント向けマッチングエージェンの選び方
(1)サイトの更新頻度
(2)サポート内容
(3)設立年数
(4)上場しているかどうか
■マッチングエージェントで案件を選ぶ際のポイント
(1)領域
(2)稼働率
(3)就業形態
■マッチングエージェントを利用する際の心構え
(1)短期案件が続く可能性
(2)はじめは紹介案件数が少ないかも
■フリーランスのコンサルタントはマッチングエージェント登録で成功へ
フリーランスのコンサルタントの需要
フリーランスのコンサルタントの需要が年々伸びています。理由として第一にあげられるのは専門性の高さです。特に、社内で雇用できる人材が限られている企業や、リソースがない新しい分野のプロジェクトを立ち上げる際、フリーランスのコンサルタントと契約する企業が増えています。
コロナ禍を受けて急激に進んだ、企業のDX化やERPパッケージの普及なども要因としてあげられるでしょう。AIに関する事業の急増なども関係しています。とりわけ中小企業や地方の企業ではDXやAIの導入、ERP導入プロジェクトなどに外部コンサルタントを招くケースが顕著に増えています。
経営戦略策定や財務コンサルティングに外部からの視点を求める経営層が増えたこともフリーランスのコンサルタントニーズが増加した理由です。フリーランスのコンサルタントには、経営層から「社員にはない新しいアイデアが生まれやすい」「経営者に寄り添った意見がもらえる」といった期待が寄せられています。
また、企業外部からプロジェクトを俯瞰・支援するフリーランスのコンサルタントは「しがらみや私情を挟まずプロジェクトを推進するため、スピード感がある」とも評価されています。
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フリーランスコンサルタント向けのマッチングエージェントとは
多くのフリーランスコンサルタントは、前職のつながりなどの人脈から仕事を受注しています。「クラウドワークス」「ランサーズ」のような、オンライン上で応募から契約・受注・任務遂行まで完結できるクラウドソーシングプラットフォームを利用する人も少なくありません。人脈やクラウドソーシングサービスからの仕事は、手軽である一方、報酬にばらつきがあったり、継続的でなかったりといったリスクをはらんでいます。
フリーランスのコンサルタントに安定した報酬と仕事量を提供するサービスとして、株式会社みらいワークスのフリーコンサルタント.jpのようなマッチングエージェントが注目を集めています。
フリーランスコンサルタント向けのマッチングエージェントとは、会員コンサルタントの中から各企業が求めるスキルを備えた人材を企業に紹介し、条件の交渉を行い、コンサルタントがスムーズに業務を遂行できるようプロジェクト完了まで伴走するサービスです。会員は登録制でレジュメの提出や担当エージェントとの面談を終えた後、参画案件求人につなぐ流れが一般的です。
フリーコンサルタント.jpでは、報酬や業務内容の詳細などを登録者本人の代わりに企業と交渉するので、ミスマッチが起こりにくく、フリーランスのコンサルタントにとって有利な条件の求人が揃っています。
フリーコンサルタントがマッチングエージェントを利用するメリット
フリーランスのコンサルタントが、マッチングエージェントを利用するメリットをさらに詳しく見ていきましょう。
(1)案件報酬が高い
フリーコンサルタント.jpの案件を参考に、報酬面に着目してみましょう。たとえば、現在ニーズが非常に高いSAPコンサルタントの場合、企業所属の会社員SAPコンサルタントの年収は、700万~1000万円ほどです。
同じ条件でクラウドソーシングサービスを見てみると、稼働率は不明ですが、月収にして50万~100万円、年収で換算すると600万~1200万円ほどでSAPコンサルタントを募集しています。
フリーコンサルタント.jpの公開案件では、SAP領域のコンサルタントの報酬は、100%稼働と仮定して月額80万~200万円、平均すると120万~150万円程度の月額報酬を提示する求人が目立ちます。1年間フル稼働と仮定すると平均1400万~1800万円程度の年収が見込めます。
PMOや戦略パートナー、財務、SCM、ESG、医療といった分野のコンサルタント案件でも会社員やクラウドソーシングサービスより、高めの報酬が設定されています。
(2)さまざまな相談ができる
フリーコンサルタント.jpでは、大手コンサルティングファームやIT人材サービス企業出身の経験豊富な担当エージェントが、企業と登録コンサルタントのマッチングをお手伝いしています。案件獲得後も契約内容に基づき、企業とコンサルタント間で問題やミスマッチが起きないよう、双方の意見や希望のすり合わせを行います。
また「フリーランスになると決めたけど、先のことは何も決まっていない」「幅広い領域を経験したけど得意分野はわからない」といった悩みにも寄り添い、登録者にとって最善の道を探るのもエージェントの仕事です。
中には「コンサルティングに興味はあるけどSEなど技術者としての実績しかない」と悩む登録者もいます。エージェントは「どの分野ならコンサルタントとしてアピールできるか」「そのためには何が必要か」といったアドバイス経験も豊富です。
マッチングエージェントを案件受注のためだけに利用するのではなく、キャリアパス形成上の不安や悩みを相談できる窓口として利用するのもよいでしょう。最新のコンサルティング業界の動向について話を聞く機会にもなります。
(3)個人で営業する必要がない
フリーランス人材の一番の悩みは「営業活動のやり方がわからない」「業務委託契約がいつまで続くかわからない」など営業活動に関することでしょう。フリーランス人材向けのマッチングエージェントを利用することで、コネクション作りにつながります。初回の参画案件で結果が残せれば、実績として評価されその後も継続的な支援が期待できます。
マッチングエージェントが、ホームページなどで公開する情報に自分の得意な領域の案件が少ないと感じる人もいるかもしれません。マッチングエージェントでは、クライアント企業の要望に応じて、担当エージェントが条件に該当する登録者を推し、案件情報公開前にコンサルタントが決定するケースが多いです。
企業の考えやプロジェクトの内容によっては、案件情報の公開を希望しない場合もあります。つまり、登録者にしか明かされない案件もマッチングエージェントには多数寄せられているということです。コンサルタント個人で周囲に営業をかけても入ってこない案件情報を知るためだけでもマッチングエージェントの利用は価値があります。
フリーコンサルタントがマッチングエージェントを利用するデメリット
「マッチングエージェントのデメリットが気に入らないから登録しない」という人もいるようです。フリーランスのコンサルタントが、マッチングエージェントに感じやすいデメリットについて紹介します。
(1)信頼できない担当者だとミスマッチが起こる
日常生活の中でもさまざまなサービスを受ける際、担当者とかみ合わず、要望がうまく伝わらない経験がある人は多いのでしょう。担当のエージェントが相容れないタイプだった場合、紹介される案件そのものや詳細な条件などでミスマッチが起こりやすいのは確かです。
ただし、エージェントが登録者の意思を理解していても、クライアント企業の要望やビジネスシーンの動向の影響で致し方ない場合もあります。「自分の意思を尊重してくれない」と感じる場合は、より話合う時間を設けたり、時には別の担当者に代わってもらったりと納得できる道を探っていきましょう。
(2)スキル不足だと案件獲得に至らない
業種を問わず、フリーランス人材向けのマッチングエージェントには、多くのハイスキル人材が登録しています。スキルや実績が不足していると、なかなか高単価の案件獲得に至らないこともあるでしょう。
こうした場合、エージェントのアドバイスにしたがって職務経歴書を見直したり、取得しておくと有利な資格の勉強を始めたりするのがおすすめです。場合によっては、希望領域を広げたり希望報酬額のレンジを下げたりすることも必要かもしれません。
(3)手数料が高い
フリーランス人材のマッチングエージェントを利用するコンサルタントや企業からは、エージェントの手数料の高さがたびたび問題視されます。しかし、マッチングエージェントでは、人材紹介・派遣の際に支払われる手数料が売上となります。継続的に質の高いサービスを提供するために必要な金額です。
また、この手数料は案件獲得後に初めて、クライアント企業から支払われます。それまでのサービスは、コンサルタントもクライアント企業もコストをかけずに利用できます。手数料はコンサルタントの報酬に上乗せして請求するので、コンサルタント自身には負担は生じません。
企業側からしてもマッチングエージェントから紹介される人材と同等のスキル・実績を持つ人材を雇用するとなると、かなりのコストや時間がかかります。マッチングエージェントを利用すれば、アウトソーシングでありながら、信頼できる人材と契約できるため、結果として手数料は妥当だと評価する企業がほとんどです。
フリーランスコンサルタント向けマッチングエージェンの選び方
フリーランスのコンサルタント向けのマッチングエージェントが非常に多いため、どのように選んだらよいか悩む人もいるでしょう。口コミや公開中の案件数を判断材料とする人が多い傾向です。
しかし、口コミはあくまで個人的な感想であり、口コミが寄せられた時期が数年前の場合、すでに改善されている事案もあります。クライアント企業への売り込みや登録者数が多いエージェントでは、一般公開に至る案件はほんの一部というケースもあります。ほかには、どのようなポイントを参考にマッチングエージェントを選べばよいか解説します。
(1)サイトの更新頻度
どのような事業にも当てはまることですが、コーポレートサイトやホームページの更新を定期的に行う企業はそうでない企業より、外部への発信力が高い傾向があります。一概にはいえませんが、クライアント企業への営業や業界トレンド把握などにも積極的だといえるでしょう。
また、サイトの更新が滞るのは、社内の人材が不足しているせいかもしれません。優秀な人材の在籍が安定せず、担当エージェントが短期間で変わるリスクなどもはらんでいます。
(2)サポート内容
サポート内容が企業とのマッチングのみというマッチングエージェントもあります。職務経歴書の添削やセミナー開催といった登録者に役立つサービスを行っているエージェントも存在します。
また、100%フリーランスとして活動したい人向けの案件だけでなく、正社員を希望する人材への転職求人や副業など案件のバラエティが豊富な転職エージェントのほうがおすすめです。より柔軟な働き方への理解があったり、ライフステージが変わったときに相談できたりといったメリットがあります。
(3)設立年数
「継続は力なり」とはよくいったもので、起業から年数がたっても安定した運営ができている企業はサービスも安定しています。とはいえ、フリーランス人材、特にコンサルタント業といったハイクラス人材紹介事業は、まだ新しいビジネスです。
フリーコンサルタント.jpのように10年程度の歴史があるマッチングエージェントであれば、安定していると見てよいでしょう。
(4)上場しているかどうか
上場している企業は安定感があり、企業側だけが得をする仕組みでの事業運営をしていないものです。トラブルが生じた際の対応のためにも専門的な人材を揃え、登録者を法的に守る仕組みができています。
複数のマッチングエージェントから同時期に案件の打診がある場合、報酬金額だけでなくマッチングエージェントを運営する企業が上場しているかどうかも確認しましょう。
マッチングエージェントで案件を選ぶ際のポイント
マッチングエージェントで案件を選ぶ際、紹介案件や事業への興味や報酬額がカギという人は多いです。ほかにはどのような点が案件を選ぶポイントとなるのでしょうか?
(1)領域
コンサルティングの領域を考えずに案件を引き受けるコンサルタントはいないと考える人もいるかもしれません。
しかし、PMOコンサルタントでも事務方・マネジメント・分析といった立場によって業務に大きな違いが生まれます。SAPをはじめとする、ERPコンサルタントも領域や工程が幅広いため、契約前に業務領域の確認が必要です。
担当エージェントとともに、クライアント企業の望みと自身の実績・スキルを照らし合わせ確認すべきでしょう。実績のない分野・領域でも担当エージェントの考えによっては、クライアント企業に推薦してくれることがあります。提案された案件の領域をしっかり下調べし未経験の業務については正直に打ち明けましょう。
(2)稼働率
フリーランスになれば、毎日どのくらいの時間を就労に充てるかは自分次第。そこに魅力を感じてフリーランスになる人もいるでしょう。また「稼働中の案件に時間的な余裕があり、収入アップを狙ってマッチングエージェントに登録をした」という人もいます。
フリーコンサルタント.jpでは、30~100%と幅広い稼働率の案件を紹介しています。業務内容に興味がある案件でも、希望する稼働率ではない場合、業務に支障が出たり、負担に感じたりする状況に陥りがちです。
どうしても参画したい案件や、エージェントやクライアント企業から熱心なオファーがあった場合は、可能な範囲の稼働率をはっきり伝えたうえで交渉しましょう。
(3)就業形態
フリーランスコンサルタント向けの案件には、フルリモート・フル出社・フレックスなどさまざまな就業形態の案件があります。一人でコツコツ仕事を進めたい人、現場でチームワークを深めながら仕事したい人など、人によって就業環境には好みがあるものです。
しかし、SEやITコンサルタント・PMOといったパソコンさえあれば、リモートで仕事が完結する案件でも、クライアント企業が就業規則通りの勤務時間で出社を望むことがあります。どちらが正しいということではありませんが、企業が望む就業形態での働き方が求められるため、契約前に十分すり合わせておきましょう。
マッチングエージェントを利用する際の心構え
マッチングエージェントの利用を開始して期待に添わないと、エージェント自体に不満を感じたり、フリーランスとしてやっていく自信を失ったりする人もいるでしょう。マッチングエージェント未経験の人が、困惑しやすい事案と思考を切り替えるための考え方を解説します。
(1)短期案件が続く可能性
フリーランスのコンサルタントとしての実績があまりない間は、マッチングエージェントから短期契約の案件紹介が続く可能性があります。「だったら人脈やクラウドソーシングサービスを使ったほうがよかった」と考える人もいるでしょう。
しかし、マッチングエージェント側は短期の案件参画を積み重ねることによって、今後コンサルタントを売り込む際の材料にする可能性が高いです。マッチングエージェントの戦略や長期案件に売り込むためのスキル作りの時間だととらえて前向きに取り組みましょう。
(2)はじめは紹介案件数が少ないかも
経験豊富なコンサルタントであっても、登録直後はたくさんの案件を紹介してもらえないケースがあります。短期案件と同じく、関係づくりやコンサルタント自身の人物像を図るために紹介する案件を絞る場合があります。
紹介された案件で力を尽くし、よい関係を作っていければ、今後さまざまな案件を打診してくれる可能性が高いです。登録直後は、マッチングエージェント内での実績作りの時間だと割り切って紹介された案件を着実にこなしましょう。
フリーランスのコンサルタントはマッチングエージェント登録で成功へ
フリーランスのコンサルタントとして独立するなら、独立前からマッチングエージェントへの登録はすませておきましょう。コンサルティング業界で実績がある上場企業が運営するマッチングエージェントなら、フリーランスを次のキャリアパスとして考えるコンサルタントを成功に導いた経験が豊富です。
同時に、需要が高い複数の分野のコンサルティング実績や資格を取得しておくなどの準備も必要です。期待通りの案件を紹介してもらえない場合は、現在の自分の市場価値を受け止め、高めるための準備期間ととらえましょう。「独立は成功だった」と感じられるまで、エージェントと二人三脚で走り抜ける覚悟があれば、信頼できるエージェントと必ず出会えるでしょう。
(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)