今年4月、高度プロフェッショナル制度が創設。日本が“成果主義”という働き方を明確に定義し始めました。

作成日:2019年2月14日(木)
更新日:2019年2月14日(木)

“プロ人材”がプロとして働くための準備を整えるのが我々の仕事。“作業”ではなく“その先にある目的”を意識して、新しい働き方を選択する人たちを支援したい。

皆さんは、この有名な逸話を耳にされたことはあるでしょうか?

 

ある旅人が、ピラミッドを作っている労働者に尋ねます。
「あなたは今、何をしているのですか?」

 

一人目の労働者はこう答えました。
「石を削っています。」

 

旅人は、二人目の労働者にも同様の質問をしました。
二人目の労働者はこう答えました。
「王様のお墓を作っています。」

 

旅人は、三人目の労働者にも同様の質問をしました。
三人目の労働者はこう答えました。

 

 

「エジプトの歴史を作っています。」

 

 

同じことを同じように行なっていても、労働者によって“捉え方”“視点”がまったく違うというお話です。どの答えも間違いではなく、今自分が行なっていることを一つの作業と捉えるのか、もっと大きなマインドや目的で捉えるかによってこれだけの違いを生むということです。きっと、その後の行動にも大きな違いがあることでしょう。

 

この逸話から私が考えたこと、それは“プロフェッショナルとは何か”ということです。

「プロフェッショナル」の定義はいくらでもあり、人によりさまざまな回答があって当然です。我々みらいワークスでは、「時間」で働くのではなく、あくまで「成果にコミットする」こと、また「TODO」をこなすという視点ではなく、「ミッション」、「何を達成することが目的なのか」を意識するのがプロの働き方と捉えています。この逸話の三番目の労働者の「エジプトの歴史を作っています。」という答えは、ミッションに視点を置いているからこそ出た言葉と言えるでしょう。

 

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2019年4月には高度プロフェッショナル制度が創設されますが、これにより、「プロとは何?」と考える方が世の中に増えてきました。

「高度プロフェッショナル制度」とは、年俸が1075万円以上ある特定の職種において、時間に縛られずに働く事ができるようになるという制度です。36協定などの規制がなくなるということですね。具体的には、金融のディーラーや経営コンサルタントなどの職種が該当します。この「高度プロフェッショナル制度」ですが、もともとは「ホワイトカラーエグゼンプション」という言葉で議論されており、法律化されるにあたって「高度プロフェッショナル制度」が正式名称となりました。これは、 “プロ”という働き方を法律上明確に定義しようと国が動いたという表れでもあり、みらいワークスにとっても大変大きな出来事です。

 

2012年3月に設立し、まもなく7周年を迎えるみらいワークスですが、3年ほど前から「プロフェッショナル人材が挑戦するエコシステムを創造する」ことをビジョンとし活動しています。

プロ人材が活躍し、それによって日本がもっと元気になっていくという世界観を作る。プロ人材の方が「雇用」という立場だけでなく「独立」や「起業」も含め、さらに価値観やライフステージなどの状況に合わせて自由に働き方を選択できる、そんな社会を作っていこうとしています。そのような社会が実現すると、優秀な人材がひとつの企業の中だけで滞留することなく社会に放出されるようになり、日本中でさまざまな挑戦が繰り返されるようになるでしょう。そして色々なところでイノベーションが起き日本経済がもっと元気になっていく・・・そのような社会作りを目指しています。今後、この新しい概念を世の中に広げ定着させるためにも、さらなる挑戦を重ねていきたいと思っています。

 

その活動の一つとして、先日2月6日に“プ(2)ロ(6)の日”のイベントを行ないました。新規事業のプロである守屋さん、伝道のプロである渋谷さん、モノづくりのプロである福澤さんの3名の方にお越しいただき、“プロ”とは何か、“プロ”として活躍するために大切な心構えとは何かといったお話を伺いました。当日は、ありがたいことに満員御礼で緊急追加枠もすぐに埋まるほどの大盛況でした。このようなイベントは初めての試みでしたが、皆さまのご関心の高さが伺え、こういった活動から“プロフェッショナル”という働き方を世の中に広めていくことが大切なのだと改めて感じられる貴重な時間となりました。ご来場くださった皆様、お忙しい中足をお運びくださりありがとうございました。

 

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◆パネラーのインタビューはこちら◆
守屋 実さん:https://freeconsultant.jp/workstyle/w029
渋谷 雄大さん:https://freeconsultant.jp/workstyle/w073
福澤 知浩さん:https://freeconsultant.jp/workstyle/w045

※下記画像、右から守屋さん、渋谷さん、福澤さん。

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我々がご紹介するプロジェクトにご参画いただいているフリーランスの方々は、まさにこの「プロフェッショナル」の方々です。しかし、プロの方がプロとして仕事をするためには、我々みらいワークスの社員も「プロの仕事」をできなければなりません。

プロの働き方は成果にコミットすることであり、ミッション、何を達成することが目的なのかを意識することであるとお話しましたが、プロフェッショナル人材の方々にそのような活動をしていただくためには、そのための「情報」が必要です。

クライアントがプロジェクトを成し遂げたい理由、目指す方向性、目標・・・。それらをお伝えし、「プロの仕事をする準備を整える」ことが、我々がプロとしてできなければならない仕事です。プロジェクトに対する想いや考えをしっかりと伺い、それをプロ人材にお伝えできなければ、プロがプロとして働くための環境を用意できていないということなのです。

 

無事に案件参画が決定すると、契約書などの書類作成が発生します。この仕事も「単なる作業」と捉えるか、それとも一人でも多くのプロ人材に「挑戦の場を作る」ための仕事だと捉えるか・・・捉え方次第で見えてくる景色が変わります。どんな作業も、必ず会社のビジョンにつながっているのです。

とはいえ目の前にある仕事をこなす毎日を過ごしていると、どうしてもミッションと方向性がずれてしまうのも致し方ないことです。そのような時は一度ミッションに立ち返ってほしいと思います。そうすることで、我々が目指している姿や「だからこういう仕事をしなければいけないのだ」という輪郭がはっきりするでしょう。

 

営業担当者と同行すると、「ミッションをきちんと理解してくれているな、みらいワークスの仕事の本来目的をきちんと意識してくれているな」と感じられることもあります。それは、初対面の方と打ち合わせする時です。

初めての時には経営理念についてお話させていただくのですが、私が話すこともあれば営業自身で話すこともあります。きっと、私が横にいる状況はとても話しづらいと思うのですが、一人一人が自分なりの言葉で「弊社の経営理念はこういうことです」と説明してくれていて、大変嬉しく思いました。人によって使う言葉はそれぞれですが、大切なのは「自分の言葉で伝えられること」です。

 

弊社の行動理念“みらイズム”には、挑戦、主体性、チームワーク、変化、持続的な関係という考え方がありますが、この考えを実践できる人は、「挑戦する人」を支えることもできます。みらいワークスで働く仲間には、ぜひビジョンや行動指針を意識してプロの仕事をしてほしいと思っています。このブログも2017年2月20日にスタートし、まもなく丸2年を迎えます。ブログを通じて、みらいワークスに関わってくださる皆さまはもちろんのこと、共に働く仲間にも思いを発信してまいりました。これからも「自分の言葉で伝えること」を大切に発信してまいります。