フリーランスは楽しすぎる?現実は?後悔する前に知りたい真実

作成日:2026/02/18

SNSなどで「フリーランスは楽しすぎる」という言葉を目にし、魅力を感じている方は大勢いるでしょう。

 

その一方で、収入の不安定さや孤独といった現実に不安を覚え、独立への一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。

 

そこで本記事では、フリーランスという働き方の光と影、両側面について深掘りします。フリーランスの楽しさと知っておくべき現実を把握し、後悔のない選択にお役立てください。

 

目次

■フリーランスが楽しすぎるかどうかは「人それぞれ」
(1)楽しすぎる側面と知るべき現実がある
(2)会社員へ「出戻り転職」する人も

 

■楽しすぎると感じるフリーランスのメリット
(1)高収入を目指せる
(2)得意分野・好きなことで働ける
(3)働く環境や時間帯を調整できる
(4)人間関係のストレスを減らせる

 

■フリーランスが楽しい・向いている人の特徴
(1)精神的に強くて挑戦できる人
(2)自己管理能力がある人
(3)人と話さなくても平気な人
(4)世間の評価や周囲の視線が気にならない人

 

■楽しすぎるだけじゃないフリーランスのデメリット
(1)収入が不安定になる可能性がある
(2)失敗・損失はすべて自己責任になる
(3)福利厚生・社会保障が手薄になる
(4)想定より自由度が低い場合がある
(5)自己管理能力が必須になる
(6)孤独を感じやすい

 

■「フリーランスが楽しくない」と感じやすい人の特徴
(1)「決めること」が苦手な人
(2)オンとオフの境界線が曖昧な人
(3)会社員の「安定」が大切な人

 

■フリーランスを楽しむために必要な5つのこと
(1)スキルを身につける
(2)交渉力を高める
(3)優良なクライアントと出会う
(4)税金・社会保険の知識を身につける
(5)仲間を見つける

 

■「フリーランスが楽しすぎる」3つの事例・体験談
(1)「自分で時間を使い人生を決めていく感覚」
(2)「好きな仕事で生活できる」
(3)「一つの肩書きに縛られない働き方」

 

■楽しいと感じられるフリーランスの始め方
(1)副業から始めてみる
(2)実績を積みスキルを磨く
(3)フリーランスエージェントを活用する

 

■楽しすぎる?フリーランスの現実に関するよくある質問
(1)フリーランスで生き残る確率や挫折の割合は?
(2)フリーランスによくある後悔とは?
(3)フリーランスは増えすぎている?

 

■まとめ

 

フリーランスが楽しすぎるかどうかは「人それぞれ」

モニターを見ながらデスクで作業する女性

「フリーランスが楽しすぎる!」と感じる方がいるのは事実です。一方で、収入の不安定さや自己責任といった厳しい側面も持ち合わせています。

 

だからこそ、誰もが楽しいと思えるわけではありません。「楽しすぎる」と感じるか否かは、個人の価値観やスキル・状況に大きく左右されるといえます。

 

納得できる働き方を選ぶために、フリーランスの光と影、そして会社員に戻るという選択肢についても知っておきましょう。

 

(1)楽しすぎる側面と知るべき現実がある

フリーランスは自由で楽しい側面がある一方で、収入の不安定さといった厳しい現実も存在します。

 

会社員とは異なり、働く時間や場所・仕事内容を自分で決められる裁量の大きさは、楽しさの源泉となるでしょう。しかし、安定した給与や福利厚生の保証はありません。

 

例えば、好きな時間に起きてカフェで働くことも可能ですが、案件が途切れれば収入はゼロになります。

 

この両面を理解しないままフリーランスになると、理想と現実のギャップに苦しむことになりかねません。転身を考える際にはメリットだけでなくデメリットにも目を向け、漠然とした不安がない状態にしましょう。

 

(2)会社員へ「出戻り転職」する人も

フリーランスとして活動した後に、会社員へ戻る「出戻り転職」を選択する人もいます。

 

人材大手リクルートとパーソルキャリアのデータによると、2024年4月~9月のフリーランスから会社員への転職者数は、5年前の約3倍に達しました。

 

また、別のエンジニア向けサービスの調査によれば、IT/Web系フリーランスエンジニアの37.0%が正社員への転向を検討した経験があると回答しています。

 

独立したものの、収入の不安定さや孤独感・自己管理の難しさなどから再び会社員に戻るという選択は、もはや珍しいことではありません。ましてや「失敗」でもありません。

 

フリーランスの経験で培った自己管理能力や専門スキルが、その後の転職によるキャリアアップにつながるケースも見られます。

 

無理にフリーランスを続けると健康を害するリスクもあるため、合わない場合は会社員に戻るのも選択肢の一つだと念頭に置いておきましょう。

 

参考:日経転職版「フリーランス→会社員、5年で転職3倍 安定求め回帰」、Findy「【IT/Webエンジニア調査】 フリーランスの3人に1人は正社員への転向を検討。転向者のうち約6割がマネジメント職種を経験

 

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楽しすぎると感じるフリーランスのメリット

「MERIT」と書かれた木製ブロックを指で並べている手元

フリーランスが「楽しすぎる」と感じる背景には、会社員では得難い次のメリットがあります。

 

  • ・高収入を目指せる
  • ・得意分野・好きなことで働ける
  • ・働く環境や時間帯を調整できる
  • ・人間関係のストレスを減らせる

 

ここで、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

 

(1)高収入を目指せる

フリーランスは、スキルや努力次第で会社員時代以上の高収入を目指せる可能性があります。会社員のように給与や昇給が決められているわけではなく、単価や仕事量を自分でコントロールできるためです。

 

また、専門性が高いスキルを持つほど、高単価な案件を獲得しやすくなります。

 

例えば、会社員時代は年功序列で評価されていたエンジニアが、独立後はスキルに見合った高単価案件を複数受注し、収入を倍増させるケースがあります。

 

成果が直接報酬に反映されるため、頑張りが目に見える形で報われる点はフリーランスの大きな魅力です。

 

 

(2)得意分野・好きなことで働ける

自分の得意なことや好きな仕事を選べるのは、フリーランスが「楽しすぎる」と感じられる大きなメリットの一つです。

 

フリーランスは会社員と違い、組織の都合で苦手な業務や希望しない部署への異動を命じられることはありません。案件を選べるため、自身の強みを最大限に活かせる領域に特化できます。

 

例えば、デザインが好きで会社員になったものの管理業務ばかりで制作に携われなかった人が、独立してデザインの仕事に専念し、充実感を得られるといったケースがあります。

 

加えて、興味のある分野の経験だけを積めるため、専門スキルを効率的に高めていける点もメリットになるでしょう。

 

(3)働く環境や時間帯を調整できる

働く場所や時間を自分の裁量で決められるため、理想のワークライフバランスを実現しやすい点もフリーランスのメリットです。

 

オフィスへの出社義務や定時といった制約がない案件を選べば、自分が最も集中できる環境や時間帯で働けます。

 

例えば朝型の方なら、早朝に集中して作業を終え、午後は趣味の時間に充てるといった働き方もできるでしょう。

 

使用するPCやデスク、椅子なども自分で選べるため、パフォーマンスを最大限に発揮できる作業環境を構築できます。通勤のストレスから解放される点も大きなメリットといえるでしょう。

 

ライフステージに合わせた働き方も可能

フリーランスは年・月・週単位で仕事量を調整しやすい働き方でもあります。結婚や出産・介護といったライフステージの変化に柔軟に対応できる点も魅力といえるでしょう。

 

会社でしばしば見受けられるような「有給制度があるのに職場の雰囲気で休みを取りづらい」といった問題もありません。

 

例えば、子育て中は案件数を減らして育児に時間を使い、子どもが大きくなったら再び仕事量を増やすといった調整が可能です。

 

家族がケガや病気で入院になった際などの緊急時に対応しやすい他、意欲と体力に応じて長く働き続けることもできます。

 

人生の様々な局面に合わせて、仕事とプライベートのバランスを最適化できるのがフリーランスの大きな強みです。

 

(4)人間関係のストレスを減らせる

フリーランスは仕事相手を自分で選べるため、組織特有の人間関係のストレスを大幅に軽減できます。

 

会社員とは異なり、苦手な上司や同僚と毎日顔を合わせる必要はありません。プロジェクト単位で関わるクライアントも、相性が合わない場合は契約を更新しないという選択が可能です。

 

常に高圧的な上司との関係に悩んでいた人が独立し、尊敬できるクライアントとだけ仕事をするようになった結果、精神的な負担が大きく減り、仕事のパフォーマンスが向上するケースもあります。

 

社内政治や派閥といった本業以外の部分で消耗することがなくなるため、人間関係に悩んでいた方こそ、仕事そのものに集中しやすくなるでしょう。

 

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『【フリーランス初心者】未経験やスキル・資格なしなら何からはじめる?おすすめの仕事や副業とは?』

 

フリーランスが楽しい・向いている人の特徴

観葉植物のそばで、手帳とコーヒーを持って立つ笑顔の女性

言うまでもなく、フリーランスという働き方はすべての人にとって楽しいわけではありません。自由と引き換えには大きな責任が伴うため、向き・不向きはどうしてもあります。

 

そこでここでは、どのような人がフリーランスの生活を楽しめるのか、具体的な特徴を紹介します。

 

(1)精神的に強くて挑戦できる人

困難な状況でも諦めず、前向きに挑戦し続けられる精神的な強さを持つ人は、フリーランスに向いています。

 

フリーランスの道は常に順風満帆ではありません。

 

案件が取れなかったり、クライアントから契約を打ち切られたりといった失敗を経験することもあるでしょう。独立当初は実績がないため、営業活動がうまくいかない時期が続くかもしれません。

 

たとえ収入が不安定な時期でも「これは成長の機会だ」と捉え、粘り強く行動を続けられる人は、いずれ活路を見出し成功する可能性が高いです。

 

(2)自己管理能力がある人

スケジュール・タスク・体調・金銭などを自分自身で把握し、律することのできる高度な自己管理能力は、フリーランスに必須のスキルです。

 

フリーランスは就業規則や上司からの指示がなく、すべてを自分の裁量で管理する必要があります。

 

そこで自己管理ができないと、納期の遅延やクライアントの信頼低下などが発生し、仕事に悪影響を及ぼす可能性があります。また、家計の破綻や心身の不調にもつながりかねません。

 

自由を律する力がある人こそ、自由な働き方を維持できるのです。

 

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『フリーランスのスケジュール管理法を紹介!アプリや仕事管理のコツも』

 

(3)人と話さなくても平気な人

一人で黙々と作業に集中することに苦痛を感じない人は、フリーランスの働き方に適しています。

 

特に在宅で仕事をする場合、一日中誰とも会話せずに一人で作業を進めるケースがよくあります。隣席の同僚との雑談やランチミーティングといったコミュニケーションは基本的に発生しません。

 

実際に、会社では話し声が気になって集中できなかった人が独立し、在宅ワークに従事することで、生産性が向上するケースがあります。

 

(4)世間の評価や周囲の視線が気にならない人

フリーランスは周囲の評価や世間体を気にせず、自分の価値観を大切にできる人に向いています。

 

働き方が多様化した現在でも「大企業勤務=安定」といった価値観を持つ人は依然として存在します。また、フリーランスに対して「収入が不安定」「変わった人」といった先入観を抱かれることがないとはいえません。

 

親戚や友人から働き方について心配されたり、社会的な信用度の面で住宅ローンが組みにくいといった現実に直面したりすることもあるでしょう。

 

そのような状況でも「自分が選んだ道だ」と思える人、他人の評価に一喜一憂しない芯の強さを持つ人は、フリーランスとしての生活を楽しめるでしょう。

 

楽しすぎるだけじゃないフリーランスのデメリット

「DEMERIT」と書かれた木製ブロックを指で並べている手元

フリーランスは魅力的な側面に光が当たりがちですが、裏には見過ごせないデメリットも存在します。

 

ここでは、フリーランスという働き方が抱えるリスクや不安について、具体的に見ていきましょう。

 

(1)収入が不安定になる可能性がある

フリーランスの最大のデメリットは、会社員のように毎月決まった給与が保証されているわけではなく、収入が不安定になりやすい点です。

 

案件の有無や単価によって、月の収入の変動が大きくなることは珍しくありません。また、景気の動向やクライアントの都合で突然契約が終了するリスクも常に伴っています。

 

順調に案件を獲得できていたとしても、ある日突然契約が打ち切られて翌月の収入がゼロになる可能性も否定できません。このような収入の変動は、将来に対する不安に直結します。

 

そのため、常に新規案件獲得のための営業活動を続ける必要があり、精神的な負担も小さくないといえます。

 

(2)失敗・損失はすべて自己責任になる

仕事上の失敗やそれに伴う損失の責任をすべて自分で負うのも、フリーランスの現実です。

 

会社のような後ろ盾はなく、トラブルが発生した際に守ってくれる存在はいません。クライアントとの契約トラブルや納品物の瑕疵などのあらゆるリスクに向き合う必要があります。

 

例えば、納品したシステムにバグがありクライアントに損害を与えてしまった場合、交わした契約の内容によっては賠償責任を個人で負う可能性があります。

 

納期管理の失敗や請求漏れなどもすべて自分の責任となるため、責任を負う覚悟に加え、細やかな仕事の管理も求められます。

 

(3)福利厚生・社会保障が手薄になる

フリーランスは会社員と比較して、福利厚生や社会保障が手薄になる点も把握しておきましょう。

 

住宅手当や健康診断の補助といった会社が提供する福利厚生はありませんし、健康保険や年金は全額自己負担です。フリーランスには、産休・育休といった制度も整備されていません。

 

病気や怪我で働けなくなった際の傷病手当金もないため、自ら民間の保険に加入するなどの備えが必要です。

 

また、社会的信用度が低く見られがちで、保育園の入園審査で不利になる可能性も把握しておきましょう。

 

☆あわせて読みたい
『フリーランスが加入する社会保険とは?種類や年収別保険料・計算方法を解説』

 

(4)想定より自由度が低い場合がある

フリーランスは自由なイメージがありますが、実際には想定よりも自由度が低いと感じるケースも少なくありません。

 

収入を安定させるためには、時には興味のない案件や条件の良くない案件も引き受けざるを得ないことがあるからです。特に独立当初は実績が乏しいため、選択肢が限られます。

 

また、クライアントによっては週5日常駐を求められたり、定例会議への出席が義務付けられたりすることもあります。

 

フリーランスになったからといって、すべてが自分の思い通りに進むわけではない点に注意しておきましょう。

 

(5)自己管理能力が必須になる

フリーランスとして働き続けるには自己管理が欠かせませんが、それ自体がデメリットになり得ます。業務の進捗だけでなく、体調や金銭面まで含めて、すべてを自分一人で整える必要があるためです。

 

言うまでもありませんが、会社員のように上司が進捗をチェックしてくれたり、就業規則が生活リズムを支えてくれたりする仕組みはありません。

 

自由な時間があるからと油断すると、納期直前に慌てることもあるでしょう。

 

また、会社員のような有給休暇がなく、意識して休みを確保しないと、働きすぎから心身の不調を招く恐れもあります。

 

さらに、確定申告など本業以外の事務作業も自分で担う必要があるなど、求められる自己管理は多岐にわたります。

 

(6)孤独を感じやすい

フリーランスは働き方によって社会的な接点が減り、孤独を感じやすくなることがあります。特に在宅ワーク中心の場合、やり取りがチャットやメールに偏り、直接のコミュニケーションが生まれにくいためです。

 

また、仕事で行き詰まったときに気軽に相談できず、一人で抱え込んでしまうことがあります。成果を分かち合う相手がいないことで、達成感を得にくいと感じる人もいるでしょう。

 

研究によると、孤独感・社会的孤立は喫煙に匹敵し得る健康リスクであるとする報告もあります。孤独は気分の問題にとどまらない可能性がある点も、デメリットとして理解しておきましょう。

 

参考:米国保健福祉省(HHS)「Our Epidemic of Loneliness and Isolation: The U.S. Surgeon General’s Advisory on the Healing Effects of Social Connection and Community

 

「フリーランスが楽しくない」と感じやすい人の特徴

窓の前で椅子に座り、頭の後ろで手を組む男性の後ろ姿

自由な働き方に魅力を感じる人がいる一方で、フリーランスという環境に馴染めず、「楽しくない」と感じてしまう人もいます。

 

ここで、どのような特徴を持つ人がフリーランスに向いていないのかを具体的に確認しましょう。

 

(1)「決めること」が苦手な人

仕事の方向性から日々のタスクまで、あらゆることを自分で決めるのが苦手な人は、フリーランスを楽しめない可能性があります。

 

フリーランスは、どの案件を受けるか、単価をいくらに設定するか、いつ働くかといった無数の意思決定を常に自分で行わなければならないからです。

 

そして、一つひとつの決断には責任が伴います。責任感が強すぎる傾向があると、すべての決断を重く受け止めすぎて精神的に疲弊してしまうこともあるでしょう。

 

また、他人の意見に流されやすい人は、どの情報を信じて決定の判断を下したり、キャリアを築いたりしていけばよいか分からなくなりがちです。

 

「常に自分で判断し、結果に責任を持つ」という働き方がプレッシャーになる人は注意が必要です。

 

(2)オンとオフの境界線が曖昧な人

仕事とプライベートの区別をつけられず、オンとオフの境界線が曖昧になりがちな人は、フリーランスとして働く上で苦労する可能性があります。

 

フリーランスは会社員のように、始業時間や終業時間がありません。そこでオン・オフの切り替えを意識的に行わないと、際限なく仕事をしてしまう、あるいは逆に集中できないといった状況に陥ってしまいます。

 

具体的に言うと、フリーランスは次のような状況に陥りがちです。

 

  • ・クライアントから連絡が来ると休日や深夜でも対応してしまう
  • ・気づけば24時間365日仕事モードから抜け出せなくなっている

 

このような状態が続くと、心身ともに休息が取れず、燃え尽きてしまうリスクが高まります。

 

特に在宅ワークの場合、生活空間の中に仕事が入り込みやすく、気持ちの切り替えが難しくなることがあります。

 

(3)会社員の「安定」が大切な人

毎月の安定した収入や手厚い社会保障といった、会社員ならではの安定に重きを置く人は、フリーランスに向いていない可能性があります。

 

フリーランスの働き方は、収入の変動や保障の手薄さといった不安定さと常に隣り合わせだからです。会社員が持つ「安定」というメリットを捨てきれない場合、独立後に後悔する可能性が高いでしょう。

 

収入が途絶えるかもしれないという不安に常に苛まれたり、病気で働けなくなった時のことを過度に心配したりする人は、精神的な安定を保つのも難しいかもしれません。

 

フリーランスを楽しむために必要な5つのこと

木の机の上に「POINT」と書かれた木製ブロックとノート、鉛筆が置かれている

フリーランスのデメリットを知り、独立に不安を感じた人もいるかもしれません。しかし、適切な準備や心構えがあれば、リスクを管理しつつ楽しいフリーランス生活を送ることは十分に可能です。

 

ここで、フリーランスという働き方を実現するために必要な5つのポイントを確認しましょう。

 

(1)スキルを身につける

フリーランスで失敗せず、楽しく続けるためには、自分のやりたい仕事に見合った専門スキルを継続的に学ぶ姿勢が重要です。フリーランス市場は競争が激しく、スキルが陳腐化すれば案件を獲得できなくなります。

 

クライアントは即戦力となる高い専門性を求めているため、常に自分自身の市場価値を高め続けるような取り組みをしていきましょう。それに伴い、常に最新の情報を収集する姿勢も欠かせません。

 

例えばWebデザイナーであれば、新しいデザインツールの習得やUI/UXの知識のアップデートが常に求められています。

 

「何からしよう」と悩んだら、希望する案件の応募条件を確認し、不足しているスキルを計画的に学習するとよいでしょう。スキルシートが充実すれば能力を客観的に証明でき、不安なく案件に応募できるようになります。

 

(2)交渉力を高める

自分の価値を正しく伝え、有利な条件を引き出す「交渉力」の向上は、フリーランスの収入と働き方の満足度を左右します。

 

フリーランスは、案件の単価や納期・業務範囲などをすべて自分でクライアントと交渉して決定するためです。

 

交渉力が低いと、スキルに見合わない低い報酬で働くことになりかねません。安易な値下げを続けると時給換算で600円前後にもなってしまうなど、報酬が最低賃金額以下になるケースもあります。

 

このような事態を避けるには、根拠を持って条件を調整できるようになりましょう。スキルや実績を具体的に提示し、なぜその報酬額が妥当なのかを論理的に説明できることが重要です。

 

また、無理なスケジュールや業務範囲を提示された際に、代替案を提示しつつ調整を図れる能力も求められます。エージェントを利用する場合でも、希望条件を伝える交渉力が役立つでしょう。

 

(3)優良なクライアントと出会う

長期的に安定して働くには、信頼できる優良なクライアントを見つけることが極めて重要です。

 

優良なクライアントとは、適正な報酬を支払い、長期的な関係を築こうとしてくれるクライアントのこと。このようなクライアントに出会えると、安心して仕事に取り組める上、収入の安定にもつながります。

 

反対に、報酬の支払いが遅れたり、無理な要求をしたりするクライアントと関わると、疲弊するだけです。

 

優良なクライアントと出会うには、企業の規模や社会的信用度を事前に調査したり、契約前にコミュニケーションを重ねて担当者の人柄を見極めたりしましょう

 

特に独立初期は、フリーランスエージェントの活用も選択肢の一つです。すでに優良企業がスクリーニングされていることが多く、信頼できるクライアントと出会える可能性が高まります。

 

(4)税金・社会保険の知識を身につける

フリーランス生活を楽しむには、確定申告をはじめとする税金や社会保険に関する知識を身につけておくことも大切です。

 

知識がないと、適切な節税ができずに損をしたり、手続きの漏れで追徴課税を受けたりするリスクがあります。お金の面でリスクを感じると、フリーランスを楽しむどころではありません。

 

自宅を事務所として使っている場合の家賃按分や、青色申告による特別控除など、知っているだけで手元に残るお金が変わってきます

 

税理士に依頼する方法もありますが、基本的な知識を自分で学んでおくと判断を丸投げせずに済み、節税や手続きのミスを防ぎやすくなります。

 

(5)仲間を見つける

孤独に陥りがちなフリーランスにとって、悩みを共有したり情報交換したりできる仲間は、精神的な支えとなり得ます。同じ立場の仲間がいると、有益な情報収集やモチベーション維持につながるでしょう。

 

同じ業界の仲間がいれば、案件を紹介し合ったり、技術的な相談をしたりすることも可能です。

 

仲間を見つけるには、フリーランスが集まるオンラインコミュニティに参加したり、異業種交流会やセミナーに顔を出したりする方法があります。

 

「フリーランスが楽しすぎる」3つの事例・体験談

デスクでノートPCを前に、微笑む女性

実際に、フリーランスとして「楽しすぎる」と感じる日々を送っている人の体験談を知りたい方もいるでしょう。

 

そこでここでは、どのようにして自分らしい働き方を実現したのか、具体的なエピソードを交えて紹介します。

 

(1)「自分で時間を使い人生を決めていく感覚」

あるコンサルタントは、起業準備をきっかけにフリーランスとして独立しました。会社勤めと比べて大きく変わったのは、仕事量や働く時間を自分の裁量で組み立てられる点です。

 

例えば、今日は集中して進める日、明日は準備や学びに時間を回す日というように、1日の設計を自分で決められることに強い価値を感じています。

 

その変化は「ただ楽になる」ことではなく、「自分の選択で前に進める」という実感を増やしました。時間の使い方がそのまま人生の舵取りにつながり、主体的に決めていく感覚がやりがいになっているそうです。

 

参考:ランサーズ「“地方創生に挑戦するためにフリーランスに転身” 若手コンサルタントがフリーランスになって得たものとは

 

(2)「好きな仕事で生活できる」

元公務員から転身したあるフリーライターが仕事でウキウキできるようになったのは、好きなアニメの紹介記事などの大好きなテーマの仕事を任されたときでした。

 

好きな作品の魅力を伝えるために記事を書く作業そのものが楽しく、楽しく書きながら報酬までもらえることに驚いたといいます。

 

こうした経験が増えるにつれ、「好きなことで生きていけている」と感じる瞬間が多くなり、ライターに転職して本当によかったと思うようになったそうです。

 

参考:元公務員ライター 新美友那のブログ「【天にも昇る気持ち】ライターでよかった瞬間ベスト5【嬉しすぎ】

 

(3)「一つの肩書きに縛られない働き方」

長くフリーランスとして働くあるエンジニアは、エンジニアの仕事を続けながら、別ジャンルにも挑戦できる点に魅力を感じています。

 

実際に、今後はカフェ経営や創作活動など、まったく違う分野にも取り組みたいと考えているそうです。

 

多角的に収入を得るという現実的な目的もありますが、発想の根っこには「自由度の高さ」があります。

 

会社員には難しい形で挑戦を重ねられることが、フリーランスならではの楽しさにつながっていると話しています。

 

参考:PE-BANK「【エンジニアインタビュー9】いろいろな夢への挑戦が続けられるのはフリーランスになったからこそ。

 

楽しいと感じられるフリーランスの始め方

「FREELANCE」と書かれた木製ブロックを指で並べている手元

フリーランスへの転身を決意したものの、何から手をつければよいか分からないという方も多いかもしれません。

 

ここでは、会社員という安定した立場を活かしながら、リスクを最小限に抑えつつ、スムーズにフリーランスとしてスタートを切る方法を紹介します。

 

(1)副業から始めてみる

まずは副業からフリーランスとしての働き方を体験し、自分に適性があるかを見極めましょう。

 

いきなり独立すると、案件が獲得できなかった場合に収入が途絶えてしまいます。一方で、会社員の安定収入を確保しながら挑戦すれば、精神的・経済的な余裕を維持できるでしょう。

 

例えば、平日の夜や週末を利用して、クラウドソーシングサイトで小さな案件を受注してみてはいかがでしょうか。まずは「副業で月5万円を安定して作れるか」を目安にするのもおすすめです。

 

これはいわば「お試し期間」です。クライアントとのやり取りや納期管理・自己管理の難しさなどを体験しましょう。

 

ここで「フリーランスとしてやっていけそうだ」と確信できれば、自信を持って独立への準備を進められます。

 

(2)実績を積みスキルを磨く

独立前に、会社員としての業務や副業を通じて、アピールできる実績を着実に積み重ね、専門スキルを磨いておくのも効果的です。

 

フリーランスの案件獲得においては、スキル以上に「何ができるか」を証明する実績が重視されるからです。独立前から実績があれば、クライアントからの信頼を得やすく、高単価な案件にもつながるでしょう。

 

例えばWeb制作で独立したいなら、会社の許可を得た上で、担当したサイトのURLを用意しておきましょう。副業で制作したポートフォリオサイトを実績とする方法もあります。

 

未経験分野に挑戦する場合は、スクールなどで体系的にスキルを学び、そこで制作した作品を実績として提示するやり方も、選択肢の一つです。

 

(3)フリーランスエージェントを活用する

営業活動に不安がある場合や、安定的に案件を獲得したい場合は、フリーランスエージェントの活用を検討しましょう。

 

エージェントは、個人のスキルや希望に合った案件を紹介してくれます。さらに単価交渉や契約手続きの代行など、営業に関わる業務のサポートも可能なため、専門業務に集中したい方にはうってつけです。

 

エージェントに登録すると、非公開の高単価案件や長期契約の案件を紹介してもらえることもあります。

 

特に独立初期は実績が少なく、自力での案件獲得が難しい場合も少なくないため、エージェントを介して実績を積むとよいでしょう。

 

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楽しすぎる?フリーランスの現実に関するよくある質問

「Q&A」と書かれた木製キューブが並んでいる様子

フリーランスという働き方に魅力を感じつつも、成功確率や独立後の後悔といった現実的な側面への不安から、一歩を踏み出せない方は少なくありません。

 

ここで、フリーランスの現実に関する率直な疑問にお答えします。自分のキャリアプランを具体的に描くためにも、漠然とした不安を解消し、フリーランスという選択肢をより深く理解しましょう。

 

(1)フリーランスで生き残る確率や挫折の割合は?

フリーランスの10年後の生存率は約1割と非常に厳しく、3年以内に6割以上が廃業する傾向にあります。加えて、フリーランスの4割近くが1年以内に廃業するというデータもあります。

 

ただし、これは事業内容を問わない全体の数字です。専門スキルを持つフリーランスの場合、生き残る確率はこれより高いと考えられます。

 

とはいえ、生き残るには、継続的なスキルアップや営業や事務能力・資金確保、市場動向に応じた柔軟な対応といった努力が欠かせません。

 

参考:中小企業庁「中小企業白書 2006年版

 

(2)フリーランスによくある後悔とは?

フリーランスのよくある後悔は「収入が不安定で将来が不安」「もっと計画的に準備すればよかった」「孤独感が辛い」ということす。

 

中でも「思ったより稼げない」「案件獲得が大変」「社会的信用が低い」といった不安や、仕事と生活の切り替えができない自己管理の難しさが上位に挙げられます。

 

このような後悔を防ぐには、最低でも半年~1年分の生活費を貯金し、会社員のうちにクレジットカードを作っておくなど、入念な準備が必要です。

 

(3)フリーランスは増えすぎている?

近年「フリーランスが増えすぎている」という指摘があるように、フリーランス人口は増加傾向にあります。競争が激化している側面はありますが、実は労働人口全体で見ると「増えすぎ」とは言い切れません。

 

実際に、DX推進などにより専門スキルを持つ人材の不足が叫ばれており、需要は高まっています。低単価な市場は飽和気味ですが、即戦力となるプロフェッショナルは企業からの需要が高いといえるでしょう。

 

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『フリーランスが増えすぎた理由とは?独立はやめた方がいいタイプやフリーランスのデメリット!対策も紹介』

 

 

まとめ

窓辺でカーテンを開けながら外を見て笑う女性

フリーランスが「楽しすぎる」と感じるかどうかは人それぞれです。魅力だけでなく厳しい現実も理解した上で、自分に合う働き方かを確かめ、準備を整えられるかどうかで決まります。

 

自由で楽しい一方、収入の波や自己責任といった負担もあるため、「楽しそう」というイメージだけで飛び込むと後悔につながりかねません。

 

これから目指すなら、まずは冷静に相性を見極めましょう。合わなければ会社員に戻る道もありますし、それは失敗ではありません。

 

独立を選ぶなら、副業から小さく始めて手応えを確かめつつ、無理のない形で準備を進めていくことが、後悔のないキャリア選択につながります。

 

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(株式会社みらいワークス フリーコンサルタント.jp編集部)

 

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