NFTの活用事例とは?メリット・将来性とデメリット・リスクも解説

作成日:2022/06/07

 

NFTは、仮想通貨にも利用されているブロックチェーン技術を利用することで「コンテンツに唯一無二の価値がある」と証明できる新しい技術です。2021年以降、NFT市場は急激に高まっており、投資家や企業からの注目を集めています。しかし、まだ馴染みが薄いため、手を出すのが怖い人もいるでしょう。NFTの概要やメリット・デメリット・活用事例・将来性などを解説していきます。

 

目次

 

■ NFTとは?注目が集まる理由と最近の動向
(1)NFTを取り巻く状況

 

■さまざまなNFT活用事例
(1)デジタルアート×NFT
(2)トレーディングカード×NFT
(3)ゲーム×NFT
(4)音楽×NFT
(5)NFTの活用失敗事例

 

■NFTのメリット 
(1)唯一無二の価値が保証される
(2)国や組織の枠を越えて誰でも取引可能
(3)将来的に価値が上がる可能性がある
(4)二次流通により作者に手数料が入る

 

■ NFTのデメリット
(1)歴史が浅いため法整備が整っていない
(2)ネットワーク手数料(ガス代)が安定していない
(3)価格変動が大きい
(4)システム上のセキュリティリスクをともなう

 

■NFTは今後どうなる?NFTの将来性

 

■NFT投資はデメリットにも配慮を

 

 

NFTとは?注目が集まる理由と最近の動向

NFT通貨

NFTは「Non Fungible Token」の略で、非代替性トークンのことです。NFTを発行しデジタル資産と結びつけることで、デジタル資産の価値を証明し、所有者を明確化できます。非代替性とは替えが利かないという意味です。トークンを直訳すると「しるし」「象徴」といった意味になり、NFTは電子的に所有者を証明するもの、といった認識で良いでしょう。

 

(1)NFTをめぐる状況

これまではデジタル資産はコピーや改ざんが容易に行えることから、現物資産(宝石・絵画など)よりも資産価値が劣るとされていました。しかし、NFT技術の実用化により「デジタル資産に現物資産と同等の価値がある」とみなされるようになりました。

 

その結果、デジタル資産を中心とした新しいビジネスチャンスが生まれ、NFTが投資対象として注目されています。近年、NFTは急激に市場規模を拡大しており、ブロックチェーンデータ会社であるChainalysis社のレポートによると、2021年のNFT取引総額は409億ドル(約4兆7100億円)となっています。

 

 

さまざまなNFT活用事例

メタバースでのNFTコンテンツのイメージ

NFTの分野では、どのような事例があるのでしょうか。さまざまな分野で利用されるNFTの活用事例を紹介します。

(1)デジタルアート×NFT

デジタルアート×NFTの事例としては、香取慎吾さんが2021年9月にNFTアートを用いたチャリティイベントを開催した事例が有名でしょう。イベントの参加者には3,900円でシリアルナンバー入りのNFTアートが配られました。

 

NFT市場ではイーサリアムが使用されるのが一般的ですが、香取慎吾さんのイベントではLINEが独自に開発したブロックチェーンを使用しました。技術的に大きな違いはありませんが、イーサリアムではなく、国内で圧倒的なシェアを誇るLINEを活用した点は参加者の心理的なハードルを下げたことでしょう。

 

LINEがNFTに参入したことでNFTを身近に感じるきっかけにもなったでしょう。もちろん、知名度が高い香取慎吾さんのイベントだったことで「NFTが胡散臭い」といったイメージの払拭にも効果的だったといわれています。

 

また、小学3年生の男の子がドットで描いたアートが80万円で落札され、700万円で二次出品された事例もあります。作成者の彼は、NFTの一件で有名になり、Zombie Zoo Keeperという通称が広まりました。


彼は、NFTマーケットプレイスに出品したのですが、国際的に知名度の高いDJスティーブ・アオキの目に留まり、世界に拡散されました。NFTは、作品が誰の目に留まるかわからないため、作成者が一夜にして有名になるケースが今後増えるでしょう。

(2)トレーディングカード×NFT

デジタルトレーディングカードの事例として、NBA Top Shotが挙げられます。NBA Top Shotは、アメリカのプロバスケット運営団体であるNBAとDapper Labs社がコラボ販売しているカードです。

 

カードには試合のハイライトが記録されています。人気選手のカードや希少性の高いカードは1,000万円以上の価値がついています。

 

他のトレーディングカードの事例として、SKE48のカードが挙げられます。これは仮想通貨取引所として有名なCoincheckが運営、販売しています。NBA Top Shotと同様に、カードには音声や映像のデータが入っています。通常は、5枚で1,000円程度とそこまで高値ではないのですが、人気メンバーのカードにプレミアがついて高値で取引されるケースもあります。

(3)ゲーム×NFT

NFTゲームの事例として、クリプトスペルズが挙げられます。クリプトスペルズはCrypto Games株式会社が販売しているブロックチェーンゲームです。カードゲームとNFTカードとの違いがわかりにくいかもしれませんが、土台としてゲームがあり、オリジナルカードの発行も可能という仕組みです。


ゲームとNFTの相性は非常に良く、マインクラフト内でNFTを獲得や制作できることは有名でしょう。Zombie Zoo Keeperの事例とは少し異なりますが、今後は子どもがゲーム内で遊びながらNFTでお金を稼ぐ事例も増えると考えられます。

(4)音楽×NFT

NFT音楽の事例として、世界的人気バンドのLinkin Parkのボーカル・ギター・ラップ・キーボード担当のマイク・シノダさんが、自身の音楽作品をNFTプラットフォームでオークションに出したことが有名です。

 

この作品は、1万ドル(約115万円※2021年10月時点の為替)で落札されました。この曲は、出品者本人の手元を離れて落札者の所有物となるので、今後は落札者だけが自由に使用できます。


落札者の所有物なので、そのまま商用利用などしても問題ありませんし、自分でアレンジして次の自分の作品として世に出すことも可能です。盗作を疑われるリスクもありません。

(5)NFTの活用失敗事例

NFTに関連の失敗例として、Twitter投稿が290万ドル(約3億円)で落札されたことがあげられます。具体的には、2021年3月に、Twitter社を起業したジャック・ドーシーの「世界初のツイート」を暗号資産起業家のシーナ・エスタビが落札しました。

 

この物語の結末を打ち明けると、エスタビは転売を狙って投稿を落札しましたが、転売では高値はつかず、計画は失敗したようです。このことから、NFTの価値は一流のビジネスパーソンでも予測困難だということがよくわかります。

 

 

NFTのメリット

NFTがお金になるイメージ

実体のないNFTに対して「なぜこれほどの大金が動くのか」という疑問もあるでしょう。NFTには、どのようなメリットがあるのか改めて紹介します。

 

(1)唯一無二の価値が保証される


NFTの一番の目的は、デジタル資産を唯一無二のものにすることです。これにより、デジタル資産にも実物と同じように資産価値が生まれます。改ざんやコピーも不可能です。NFTでは、すべての作品に鑑定書が付くので、客観的な証明にもなります。

(2)国や組織の枠を越えて誰でも取引可能

NFTは、ブロックチェーン技術によりデータを分散管理しているため、国や地域、組織の枠組みを越えて自由に取引できます。また、NFTを作成するのに必要な資格や権利がなく、誰でも簡単に作成できます。

 

作成したNFTは、先述したようにオークションなどへの出品が可能です。出品方法も購入方法も簡単で、スマホ一台あれば完結します。

(3)将来的に価値が上がる可能性がある

NFTは、作者の知名度の上昇によって価値が急激に上昇する可能性があります。特に客観的な評価が難しい作品などで発生するでしょう。

 

たとえば、同じような作品であっても、芸能人という付加価値が付くと作品自体の価値も高くなることがあります。デジタル資産も実物資産と同じで、投資先として魅力があるのです。

(4)二次流通により作者に手数料が入る

作者の手を離れた作品であっても、その作品が取引されるたびに購入代金の一部を作者へ支払うプログラムがNFTに組み入れられます。この仕組みは、組み入れても組み入れなくても問題ありません。

 

組み入れた場合は、これに納得した人のみが購入することになります。二次流通で作者に手数料が入る仕組みにしておけば、作者側のメリットが大きくなります。

 

 

 NFTのデメリット

不安定なNFTのイメージ

革新的な技術であるNFTには、メリットだけでなく、デメリット・リスクも多いです。NFTで損をしないためには、社会情勢やNFTに関する法律などの情報の収集が大切です。現状のNFTを取り巻くデメリットやリスクは、どのようなものか、順に紹介します。

 

(1)歴史が浅いため法整備が整っていない

NFT技術は急速に普及したためNFT関連の法整備が整っておらず、トラブルが発生した場合の対応が曖昧です。また、NFTを購入しても著作権や商標利用権は譲渡されない点にも注意が必要でしょう。


まだ大きな論争になったような事例は、表に出ていないのですが、今後NFTの所有権などで論争が起こるリスクもあります。通常通りの売買なら問題ないはずですが、たとえばNFT関連の法律の抜け穴を狙ってグレーゾーンな取引をする人が出てきて、その結果トラブルになる可能性も危惧されています

(2)ネットワーク手数料(ガス代)が安定していない

NFTの発行・出品・購入にはガス代が必要です。ガス代は仮想通貨(主にイーサリアム)の取引量に左右されるため、金額が安定していません。ブロックチェーン上に記録されないオフチェーンという仕組みを利用することで、ガス代を節約する方法もあります。

 

ガス代は、イーサリアムの発掘者が自由に設定できるため、今後NFTの需要が高まればガス代を高くする発掘者が増えると予測できます。NFTは、知名度が高まり始めている今だからこそのメリットもあると指摘されています。

(3)価格変動が大きい

NFTは新しい分野だからこそ急激に大きなお金が動くことがあり、ビジネス的な観点でもチャンスです。しかし、整備に未完な部分があってなおかつ市場に予測できない部分もあり、その現状こそがリスクといえます。

NFTは魅力的な投資先ですが、仮想通貨の価値急落などによりNFTの価値が大きく損なわれる危険性があることを忘れてはいけません。

(4)システム上のセキュリティリスクをともなう

NFTマーケットプレイスや仮想通貨取引所のセキュリティに問題があると、個人情報を抜き出されたりアカウントを乗っ取られたりする危険性があります。NFTの技術自体の穴は見つかっておらず、改ざんは不可能とされています。

 

とはいえ、数年前に仮想通貨でもセキュリティの穴から通貨が盗まれるトラブルがありました。NFTでは、現段階でこのようなトラブルは発生しておらず、当然NFTを扱っている業者はセキュリティに力を入れています。

 

ただし、ヒューマンエラーが起こる可能性はゼロではなく、人間が作業する部分がある以上、セキュリティリスクはなくなりません。仕組みが整うことで限りなくゼロに近い安全性を担保することは可能でしょう。

 

 

 NFTは今後どうなる?NFTの将来性

NFT投資をするビジネスパーソン

NFT市場は今後も拡大する見込みです。なぜなら、NFTはさまざまなコンテンツと結びつけられるからです。現在は、アートやゲーム分野でNFT取引が盛んに行われていますが、今後はほかの分野へも、特にビジネスの領域においても、NFT取引は広がっていくと考えられています

 

NFTは、新しい市場を生み出すと同時に、既存の市場を発展させる役割も担っています。デジタル資産は、NFTが発展させた分野ですが、たとえば不動産の権利証などにNFTを用いることで不正をなくすといった活用方法も可能なため、今後NFTはますます普及するでしょう。

 

 

NFT投資はデメリットにも配慮をNFTアート

NFTの注目度が高まり、すでに幅広く利用されています。NFT技術はデジタル資産に価値を与え、唯一無二のものにするため、改ざん防止につながることが、活用が広がる理由の一つです。

 

NFTは、今後より広まっていくと予測され、投資商品としての価値も増すでしょう。ただし、セキュリティ面に不安がないわけではなく、現段階で法整備が整っていないことからトラブルが発生するリスクもあります。

 

NFT投資には、メリット・デメリット、リスクに考慮したうえで参入する必要があります。具体的には、自分の個人情報を漏らしてしまわないことや、個人情報を預け、お金を支払う業者選びには慎重になることなどが大切です。

 

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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