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BPRはどのような経営手法なのか?復習!BPRとBPOの違い

作成日:2020/03/19

「業務改善」と一口に言っても、その手法にはいくつか種類があります。
1部( https://freeconsultant.jp/column/c311 )で解説したBPOもその1つですが、ここで扱うBPRとはまったく違った手法です。2部では現在注目されているBPRの特徴と、そのメリット・デメリットについて詳しく見ていきます。

 

目次

■BPRとは何か
(1)BPRとは
(2)BPRと業務改善の違いについて

 

■BPRの進め方
(1)BPRの導入に向けて
(2)主流はITソリューションを活用したBPR
(3)ERPパッケージで世界一のシェアを誇るSAP
(4)需要が高まるSAPコンサルタント

 

■導入するメリット
(1)業務フローを可視化することができる
(2)従業員や顧客の満足度向上につながる
(3)日本企業の構造改革にも役立つ
(4)人手不足に対応することができる

 

■導入する際の注意点
(1)強いリーダーシップが必要
(2)業務によって向き・不向きがある

 

 

BPRとは何か

(1)BPRとは

BPRは、ビジネス・プロセス・リエンジニアリング、日本語では「業務改革」と訳されるのが一般的です。

1990年代、長期間にわたって不況に見舞われたアメリカ企業が、元MIT教授や経営コンサルタントなどの協力のもと、不況脱出のために考え出した経営手法の1つです。

 

1部( https://freeconsultant.jp/column/c311 )ではBPOについてご説明しましたが、BPOは主にノンコア業務である人事・経理などバックオフィス業務をアウトソーシング化することによって経営改善を目指します。

そして、そのプロセスは主に「人の手によって行なわれる」のが特徴です。

一方、BPR業務全体を見直す業務改革プロセスとなり、そこにはIT戦略に基づくITソリューションが用いられます。

同じように業務の効率化やコストの削減を目指すBPOとBPRですが、そのプロセスは大きく異なります。

(2)BPRと業務改善の違いについて

さて、冒頭で「ビジネス・プロセス・リエンジニアリングは、日本語で業務改革と訳される」とお話しましたが、日本では従来から業務改善という言葉も頻繁に使用されています。

業務改革と業務改善にはどのような違いがあるのでしょうか。

 

両者を比較する上でキーとなるのが「根本的」という言葉です。

従来の業務改善では、それまでの業務プロセスにおいて無駄なものを削ったり見直しを加えたりすることで商品やサービスの商品価値を高めたり、人件費やコストを削減したりすることに主眼が置かれていました。

 

つまり、業務改善はあくまでもプロセスの一部を変更して効率化を図ることであり、プロセス全体の枠組についてはほとんどの場合は変化がありませんでした。

 

一方、BPRではプロセス全体を根本的に変更して、大幅な業務効率化を図ることに主眼が置かれます。「この業務自体、必要なのか?」という疑う視点からスタートすることになります。

前提は否定せずに、今行なわれている業務をより良く改善する業務改善はこの概念がありません。

この点だけでも、両者には大きな違いがあることがよくわかるでしょう。

 

業務改革ではプロセスを全体的に俯瞰して捉えます。

業務改善ではプロセスをパーツごとで捉えて、そこに必要と思われる修正を加えていくことで業務の効率化を図るのが一般的ですが、業務改革ではプロセスを抜本的に見直し、全体をいちから構築し直していきます。つまり業務改革後はまったく別のプロセスが出来上がっていることになるわけです。

企業は掲げた目標を達成することのみにこだわり、その目標を達成するためにはどのような妥協もすることなく大幅な変更を加えていくのです。

 

ですから、場合によっては業務改革前と後では企業の収益構造が大きく変わってしまうことも起こり得ます。

それほどビジネス・プロセス・リエンジニアリングは「根本的」で「抜本的」で「劇的」なプロセスの変化が伴うのです。

 

 

BPRの進め方

(1)BPRの導入に向けて

BPRの導入を決めた経営者がまずやるべきことは、現在の業務プロセスをフローチャートに表して現状を把握することです。

業務フローチャートを作成することで、現在抱えている経営課題が明確になります。

特に大きな企業では構造が複雑化していることもあり、部門ごとに重複が見られたり、不要なプロセスが見つかることがあります。

また、一連の業務フローを邪魔しているプロセスが見つかることもあるでしょう。

 

こういったプロセスをリセットして要不要を判断し、新しいビジネスプロセスを作り出すのが最初の仕事です。

また、必要に応じて業務を外部へ委託することでコストの削減を図ったり、人事評価システムを見直して社員のモチベーションアップを図ることも重要になります。

グループ企業内でシェアードサービスを利用するのも1つでしょう。

(2)主流はITソリューションを活用したBPR

業務フローチャートを作成して新しい業務プロセスを作り出したら、次はそのプロセスを実行することになります。

新しいプロセスの実行にはITソリューションが用いられるのが一般的です。

 

複雑化する経済市場では、ITソリューションは不可欠と言っても過言ではないでしょう。IT戦略を上手に活用することで現在抱えている課題を浮き彫りにすることができれば、効率的に解決していくことができます。

BPRではERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)という概念を使ったITソリューションが広く導入されています。

ERPは、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源のデータを一括管理して、リアルタイムで可視化できる状態にしてくれるソフトウェアのことです。

ITソリューションにより企業の経営資源効率化、経営判断のスピード化に貢献するソフトウェアで、『統合基幹業務システム』とも呼ばれます。

(3)ERPパッケージで世界一のシェアを誇るSAP

ERPは、元々人事や経理など部署ごとに異なるシステムで構築・運用されていたソフトウェアですが、最近ではすべての部署で共通したデータベースが使えるようにパッケージ化されています。

このパッケージの登場により、企業はリソースをすべての業務にわたって一元管理できるようになりました。

 

現在ERPパッケージはさまざまなソフトウェア会社から発売されていますが、最もポピュラーなのがドイツのSAP社が開発した「SAP」というソフトウェアです。

強固なデータベースと整合性の高さで、オラクルやマイクロソフトといった他社製のERPパッケージを大きくリードしています。

 

SAPは30以上の言語が使用できるサポートの良さと、主要なOSに対応している使い勝手の良さが特長です。

以前は数十億円、場合によっては数百億円規模とも言われる導入コストの高さがネックと言われていましたが、現在はクラウド化などによってその問題も解消されつつあります。

また、ツールが充実しているのも人気の理由。RPAという自動化ツールを用いることで、SAPの操作を自動化することができるので、定常的な業務が多い業務には最適です。

少ない人数でも生産性を向上させることができるRPAは、人材不足が深刻化する日本では非常に注目度の高いIT戦略ツールと言えるでしょう。

(4)需要が高まるSAPコンサルタント

世界で圧倒的なシェアを占めるERPパッケージ「SAP」の導入や、設計、管理を担当するのがSAPのプロフェッショナルであるコンサルタントです。

SAPは初期設定のままでも使用することができますが、ほとんどの場合は利用する企業の情報処理方法に応じて細かいチューニングを行ないます。

コンサルタントは統合基幹業務システムのプロフェッショナルとして、クライアントの求める機能を開発して追加します。

 

既述の通り、SAPは世界中で圧倒的なシェアを占める統合基幹業務システムであることから、コンサルタントのニーズも高まっています。コンサルタントの仕事内容はSEに似ていると言われることもありますが、一般的なSEと比べると報酬も高いですし、よりクライアントに近い上流工程での仕事が多いのが特徴です。

フリーランスという働き方に憧れを持っている方も多いと思いますが、コンサルタントの中にはフリーとして活躍する人もたくさんいます。

 

組織に縛られずに、収入面やスキルアップ面で自分の気に入った仕事だけを選ぶことができるのがフリーランスの一番の魅力でしょう。

給料制のいわゆるサラリーマンと違って、フリーランスで働くコンサルタントは実力に応じた報酬を受け取るチャンスがあるのも大きな魅力です。自分の頑張り次第で可能性も広がります。

フリーランスなら働き方も自由。サラリーマンだと有給休暇を取ることもためらわれますが、フリーランスならライフスタイルに合わせて長期休暇を取ることも自由です。

 

 

導入するメリット

(1)業務フローを可視化することができる

SAPをはじめとするBPRパッケージソフトウェアを導入するメリットの1つは、複雑化する業務フロー・業務プロセスを可視化することができるようになるという点です。

 

抜本的な業務の改革を行なうためには、従来の組織構造や業務プロセスをいちから洗い出して作り直すことが不可欠です。

BPRを導入することでプロセス自体の必要性や無駄が発生している場所など問題のあるプロセスを発見することができれば、大幅な業務効率化実現による事業拡大に直結させることが期待できます。

 

また、リアルタイムでリソースの情報を共有することができるので、スピーディーな意思決定が可能になるというメリットもあります。組織が大きくなればなるほど意思決定や指揮系統も複雑化するので、BPR導入により従来の指揮系統や意思決定プロセスなどを見直すきっかけにもつながるでしょう。

(2)従業員や顧客の満足度向上につながる

BPR(エンタープライズ・リソース・プランニング)パッケージを導入することで大幅な業務効率化が実現すれば、これまでよりも安い価格で品質の良い商品・サービスを提供することが可能になります。

これは顧客の満足度を向上させるための大切な要因です。

顧客満足度の向上により利益率が上昇すれば、その恩恵は従業員の給与にも還元されることになります。

給与アップにより従業員のモチベーションを引き出すことができれば、さらなる業務効率化による好循環を作り出すことができるでしょう。

(3)日本企業の構造改革にも役立つ

「日本製品」と言えば、以前は値段が安く品質が良かったので世界中で人気がありました。しかし、1990年代以降は途上国の安価な労働力などの要因で、以前に比べ優位性を保つことができなってきています。

このような状況で、BPRの成功により業務改革に成功すれば、過去の高コストな産業構造を脱却することが可能です。

 

そのためにも、自社で多くの人材を雇用することが難しい中小企業には特にBPRが有効です。BPRを上手に活用し煩雑な経理業務を自動化することで、経営者に余力が生まれ経営に専念することができるからです。

また、透明性が高くわかりやすいバランスシートや、損益計算書は融資を受ける際に有利に働くメリットもあります。

導入コストが高額であることがハードルとなっていましたが、クラウド型の登場によってその敷居は低くなってきています。

(4)人手不足に対応することができる

少子高齢化が社会問題となっている日本において、企業の人手不足は今後の大きな問題です。

実際のところ、実に50%を超える企業が正社員不足を訴えている(※)のが現状です。

必要な人材を確保するためには給与などの待遇を見直す必要がありますが、水準以上の給与を提示すれば今度は人件費が財務を圧迫してしまいます。

 

このような人手不足の状況で何よりも強い味方となってくれるのがBPRパッケージです。

BPRを上手に活用することで、社内組織やプロセスを最適化し大幅な業務効率化を実現できれば、人材不足の問題を根本から解決することが期待できます。

今後、自動化ツールが充実すればバックオフィス業務もより少人数で行なうことが可能になるでしょう。

※参照:https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p191105.pdf

 

導入する際の注意点

(1)強いリーダーシップが必要

BPRを導入したにもかかわらず失敗してしまった企業もあります。その理由として多いのは、全社で目標を共有できていなかったり、必要性を認知してもらうことができなかった、などのようです。

BPRを成功させるためには、強いリーダーシップを持つ人が先頭に立ち、そのゴールや必要性を周知させることが不可欠。また、システムの運用や管理のために専門知識を持った人材が必要です。中間管理職の中に実行力と専門知識を伴った人材を育成する必要があります。

(2)業務によって向き・不向きがある

裏を返すと、IT化されていなかったり、属人化が解消できない業務などに採用しても、効果が十分に発揮されないことがあります。BPRを導入する際にはどの業務に適用するかしっかりと判断する必要があるでしょう。

 

 

 

少子高齢化が進行する日本において労働力の確保は企業に課せられた大きな命題の1つです。

BPR とBPOはその手法に違いがあるとはいえ、限られたリソースの中で市場における収益を最大化するためには欠かすことができないものと認識されています。

激しく変化する市場環境の中でも事業拡大が図れるよう、しっかりとしたIT戦略と強いリーダーシップのもとで経営効率化プロジェクトを進めていくことが重要です。

また、業務の改善に欠かせないSAPをはじめとするERPパッケージの重要性も増してきています。

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

 

 

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