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フリーランスで働き世の中を変えるムーブメントを起こし続ける。そんなプロフェッショナルの生き方に迫る

「掛け持ち癖」が高じてフリーランスへ。そして今、あるべき社会の実現に向けて新たな活動に取り組む。

みらいワークスがお届けする「プロフェッショナリズム」、今回のインタビューは平田麻莉さん。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の代表理事であり、ご自身もフリーランスとして複数の企業で広報責任者を務めていらっしゃいます。
2017年10月に同協会と弊社が合同で開催したイベント『伸びてる会社は使ってる!事例で分かる新たなITプロ人材獲得術』でもご一緒させていただいた平田さん。今回は改めてインタビューに応じていただき、ご自身のキャリアやフリーランスという働き方の魅力、そしてフリーランスとして仕事をしていく上で大切にしていることなど、たくさんのお話をお伺いしました。
フリーランスとして働いてこられたご経験はもちろん、これからの働き方やあるべき社会についてのお考えもお聞きした読み応えあるインタビュー、ぜひご一読ください。

今回のインタビューにご協力いただいたプロフェッショナル人材・コンサルタント

コンサルタント・プロフェッショナル画像
平田 麻莉(ひらた まり)
1982年生 / 東京都在住

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事。大学在学中よりインターンとしてPR会社ビルコムの創業期に参画。大手人材企業や組織開発コンサルティング企業などの広報経験が長く、企業と個人の関係性に対する関心を深める。現在は、フリーランスとして「タスカジ」や「ビザスク」の広報責任者を務めるほか、エグゼクティブ教育のためのケースメソッド教材製作(ケースライター)、ビジネスコラム執筆、翻訳などを行なう。2017年1月にプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会を設立。年会費1万円で保険や福利厚生を利用できるフリーランス向けベネフィットプランを提供し、多様な働き方の環境整備に情熱を注ぐ。

 

<一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会>
https://www.freelance-jp.org/

 

<弊社との共催イベント>
『伸びてる会社は使ってる!事例で分かる新たなITプロ人材獲得術』
■関連記事1:https://mirai-works.co.jp/topics/news055/
■関連記事2:https://itjinzai-lab.jp/article/detail/743

 

スタートアップのPR会社からビジネススクールを経て「成り行き」でフリーランスに転身

スタートアップのPR会社からビジネススクールを経て「成り行き」でフリーランスに転身

 

フリーランスとして複数の企業で広報責任者という立場を担いながら、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会代表理事としても活動中の平田さんですが、最初のキャリアはスタートアップ企業の社員だったそうですね。

平田さん(以下、敬称略):大学3年生の時にインターンでビルコムというPR会社にジョインしたのがキャリアの始まりでした。まだ創業3か月目のタイミングでオフィスもない状態だったので、まずは物件を探してオフィスを作るのが最初の仕事でした。

大学卒業後もそのままその会社に入り、トータルで5年間ほどお世話になりました。スタートアップだったので業界の面でも規模の面でもありとあらゆる案件があり、50社以上にのぼるさまざまな企業の広報を担当させていただいたのですが、中でもまだ無名で、単にリリースを書くだけではニュースにならないスタートアップや、B to Bの業界での経験を比較的多く積めたこと、そしてその中でコーポレートのPRの進め方や世論形成の方法などを学べたことは、現在の仕事にも活かせています。

 

その後、フリーランスとして働き始めるまでにはどのような経緯があったのだったのでしょうか?

平田:PRの仕事を通じてたくさんの経営者が経営について語る場に立ち合い、戦略コンサルティングファームや人材会社の広報を担当し続けるうちに、経営にもトレンドがあり、時代が変われば評価が変わる、移ろいやすいものと感じました。ちょうどリーマンショックが起こり、社会起業家と呼ばれる人たちが登場し、新たな資本主義や経営の在り方と世論形成について探求したいという気持ちが強くなり、その会社を辞めて、慶應義塾大学ビジネス・スクールに進学しました。修士論文はCSV(Creating Shared Value)やソーシャルファイナンスについて書きました。今やクラウドファンディングはかなり拡大していますが、当時国内ではその先駆けのようなものが出始めた頃でしたね。

ビジネススクール時代は学業以外にも、日本ビジネススクールケース・コンペティション(JBCC)というイベントの立ち上げやケロッグ経営大学院への留学などいろいろなことを経験し学生生活を満喫していたのですが、そういった活動を見てくださっていた大学の恩師からビジネススクール自体の広報や国際連携の仕事も頼まれまして、職員兼学生という二足の草鞋を履くことになりました。それがフリーランスとしてのデビューでしたね。

 

そんな経緯がおありだったのですね。意図してフリーランスになられたわけではなく。

平田:ええ、成り行きですね。その後、博士課程在学中に妊娠・出産をしたのですが、いざ子どもが生まれてみると価値観がすっかり変わり「しばらく子育てに集中したい」という想いが強くなったので、大学は一旦辞め、在宅でできる教材制作やライティングなどの仕事だけを受けるスタイルで1年半ほどは専業主婦寄りの生活をしていました。その仕事も自分で「子育てしながらできる仕事を作っておこう」と準備していたわけではなく、たまたま代わりの方がいらっしゃらず、かつ先方も「できる範囲でいいので」といろいろお気遣いくださり、環境を整えていただいたからこそ続けられたことでした。

ただ、そういう暮らしをしているうちに周りから「平田、暇そうだぞ」と目を付けられまして・・・。次第にいろいろな仕事のご相談をいただくようになったので、子どもがある程度大きくなったタイミングで本格的に働き始め、徐々に仕事も増えてきて今に至ります。

 

お話をお聞きする限りではご出産前からすごく計画的にキャリアを構築してこられたのかなという印象も受けたのですが・・・。

平田:いえいえ、基本的に私の人生は行き当たりばったりなんです。創業時から参画していてそのまま続けていれば順調にキャリアを築けるのにと言われながらPRの仕事をスパッと辞めてアカデミアの世界に潜伏したり、博士課程まで進んで職員としても働いてビジネススクール業界内でのネットワークもでき始めていた大学も出産を機にさっさと辞めてしまったり。周りからはその都度「もったいない」と言われますが、あまのじゃくだからそう言われるほどゼロから次のチャレンジをしたくなります。ただ、「キャリアを棒に振る」ことで結果的にいろいろなことがつながって自分ならではのバリューが生まれるという楽観的な考えもありまして。スティーブジョブズの“connecting the dots”ではないですが、振り返れば過去の積み重ねで今があるなと感謝の気持ちでいっぱいです。

フリーランスの魅力は「さまざまな立場に身を置いて視野を広く持てる」こと

フリーランスの魅力は「さまざまな立場に身を置いて視野を広く持てる」こと

 

多彩なご経験のすべてが今につながっていると思うのですが、具体的にはどの時点のご経験が現在のどういったお仕事に活かされていますか?

平田:PR会社時代に多種多様な課題を持つ、幅広い業界・規模の企業の広報をお手伝いさせていただいたことは、やはり現在手掛けている広報の仕事に直接的に活かせているなと思います。プロフェッショナルとして結果を出すための“HOW”の部分を導き出す過程は間違いなく当時の経験が支えてくれていると思いますし、フリーランス協会のロビイング活動やいわゆる“ムーブメントを作る”、“世論を形成する”ことが必要な場面でも、やはり広報のスキルは役立っていそうです。

あとはPRという業態だけではなく、創業期の会社で働いた経験も今につながっていますね。私がお世話になった会社は在籍当時、業界成長率ナンバーワンと言われていたスタートアップだったので、その過程を創業から5年間経験できて、たくさん学ばせてもらいました。現在もスタートアップ中心に仕事をお引受けしているので、広報業務に限らず落ちそうなボールはみんなで拾い合う方が良いと思っているのですが、そういう場面では過去にスタートアップでいろいろなことをやってきた経験が活きているなと感じます。

もう一つ、ビジネススクール時代に鍛えられたのはなんといっても『想像力』ですね。一つの企業で働いていると出会えないような幅広い業界の、多様な人たちと日々議論をする経験を通して、それまでの自分には想定できなかった価値観不文律を持っている人がいるのだということを肌で感じることができました。この経験は大きかったと思います。

 

一度働いてから大学に戻るというのは日本ではまだまだ珍しいケースだと思うのですが、その選択のメリットとデメリットを挙げるとすれば何がありますか?

平田:一番のメリットは、やはり今お話ししたとおり他流試合だと思います。ビジネススクールの広報も担当していた私がこんなことを言うのもなんですが、ベンチャーでゼロからいろいろな体験をさせてもらってあらゆることを経営視点で見る癖がついていた当時の私にとっては、いわゆる経営手法や理論に関してとりわけ開眼するような学びというのは率直に言って多くはありませんでした。しかし、ビジネススクールの授業を通してさまざまなバックグラウンドを持つ人たちと出会い、それまでの自分にとっての『当たり前』とは違う意見を持った人と本気で議論できたお陰で、自分自身の視野が大きく広がっていきました。社会における自分の立ち位置のようなものも客観視できました。

あとは一生の仲間ができることも大きなメリットです。私の場合は結婚相手も当時の同級生なので、それが一番幸せな出会いでしたね。それ以外にも自分の知らない業界のことでもちょっと聞けばすぐに教えてくれる仲間があらゆる分野にできたというのはとてもありがたいなと思います。

デメリットという点では、やはり日本にはビジネススクールに通った人材の活かし方に対する理解が浅い企業がまだまだ多いということでしょうか。また、私が通っていたビジネススクールは2年間フルタイムだったので、その機会費用をどう捉えるかという点は人によるかなとは思います。ただ、最近は働きながら通えるビジネススクールもたくさんできていますし、職場以外の場で多様な人たちと仕事の話を真剣に議論する機会というのはなかなかないと思うので、やはりそこで得られるものはとても大きいと思いますね。最近はリカレント教育も注目されていますし、ぜひおすすめしたいです。

 

なるほど。現在、フリーランスの広報として働く傍ら協会の代表も務められ、かつクライアントによっては創業メンバーの一員としても動かれるなど、いろいろな立ち位置でお仕事をなさっていると思うのですが、そうした働き方は意図してなさっているのですか?

平田麻莉 picL平田:私の場合はそうですね。もともと掛け持ち癖があると言いますか・・・。学生時代からやりたいことがいろいろあって一つに絞れずサークルもゼミも複数に所属していたので、いろいろな顔を持つことができるフリーランスという働き方が性に合っているのだと思います。

例えば私の場合、クライアントの広報として挨拶した時と協会の代表理事の名刺で挨拶した時とで相手の態度が変わるという場面に遭遇することがあるのですが、代表だけやっているとお山の大将というか、そういうことにも気づかないかもしれないし、気づいても忘れてしまうかもしれない。組織の文化や意思決定軸も、企業やコミュニティによって全く違います。そういう意味でも、さまざまな立場に身を置いていろいろな世界と関わって視野を広く持つというのは私にとっては楽しいですし、とても大事なことですね。

 

 

一般的なビジネスパーソンにとっては、働く場は「一か所に絞るのが当たり前」と考える方がまだまだ多く、副業や兼業もいまだにハードルが高いかと思うのですが、その点に関してはどのようにお考えですか?

平田:以前は副業をしようにも仕事に出会う接点自体が少なかったと思いますし、本業以外にやりたいことが出てきても「転職してまで挑戦するのか」という大きな決断になってしまったり、かといって同時並行で挑戦することは認められなかったりして、確かにハードルは高かったと思います。ただ、今は御社(freeconsultant.jp)のようなマッチングプラットフォームもたくさんでてきて、ビザスクのように1時間から副業を始められるスポットコンサルサービスも登場しています。PCやスマホがあればリモートでも仕事ができる時代なので、仕事との出会いという面でも時間的・環境的の面でもかなり障壁が下がっているのではないでしょうか。

そういう意味では、副業が広がることでやりたいことをあきらめなくてもいい場面が増え、自己実現の幅も広がっていますし、複数の仕事をすれば経験も倍速で増えていくので自分の成長にもつながるのではないかと思います。所属している企業以外の場で仕事をすることにより、ビジネススクールに行かなくても他流試合の機会が得られますし、自分自身を再発見するチャンスも増えます。自分の強みだと思っていたことが意外と他の組織では通用しなかったり、反対に「みんなできるから当たり前」と思っていたことが、実は市場価値があったことに気づいたり、そういう経験ができるという点でも、パラレルワークのハードルが下がりつつあるのはとてもいいことだと思います。ただ、生産性高く働いて効率よく結果を出すためには相応の専門性を持っていることが必要不可欠なので、ある程度経験を積んでそういうスキルや確固たる軸が持てた段階でチャレンジする方がいいのではないかなとは思いますね。

フリーランスを続けていくためには、一つ一つの案件で相手の期待値を超えていくことが大切

フリーランスを続けていくためには、一つ一つの案件で相手の期待値を超えていくことが大切

 

世の中のフリーランスに対する意識も近年変わってきたと思うのですが、フリーランスとして働きながら協会を立ち上げる中で、平田さんご自身はどのような変化を受け止めてこられたのでしょうか?

平田:フリーランスにしても副業する人にしても、ほんの1年ほど前まではまだ「会社員として適応できなかった人」、「なんとなく可哀そうな人」という見られ方が残念ながらあったと思うのですが、この1年でそれがずいぶん変わってきたように思います。私たち協会ももちろんムーブメントを起こそうと努力してきましたが、その他にもいろいろな方がさまざまな風を吹かせてくださったことによって、プロフェッショナル人材としての認知が広まりつつあると思います。中でもミレニアル世代の若い人たちはむしろ「自立した人生を歩めていて格好いい」という捉え方をしていると感じる場面すらでてきましたね。

 

そのような変化が訪れている中、フリーランスとして長く働いていくために大事なことは何だと思われますか?

平田:フリーランスになる一番のリスクはフィードバックがもらえないことだと思っています。だからこそ自分に対するシビアな視線というのが何より大事です。会社員であれば上司や同僚がダメ出しをしてくれますが、フリーランスの場合は仮に問題があってもクライアントは笑顔で静かに去っていくだけです。一方で、フリーランスの仕事の獲得経路は知人紹介が大半ですから、やはり一つ一つの案件において相手の期待値を超えていくこと、かつそれができているかどうかを謙虚に客観視し続けることが必要不可欠だと考えます。

フリーランスの多くは過去にどこかの企業で得た経験をもとにフリーになっているのですが、昔取った杵柄で身を切り刻んで売っているだけではいずれすり減ってしまうので、常に自分に投資して高めていく自分に対して厳しい目を向けるということは非常に大切だと思います。

 

 本日は貴重なお話をありがとうございました!

二人のお子さんがいらっしゃる中でパラレルワークを実践し、かつフリーランス協会の代表理事も務めていらっしゃる平田さん。計画的なキャリア構築をしたわけではなく、フリーランスになったのも「成り行き」と振り返り、協会を立ち上げたのも「勢いで気軽に立ち上げてしまって・・・」と笑いながらおっしゃっていましたが、お話を聞けば聞くほど平田さんの圧倒的な行動力に魅了される、そんな刺激的なインタビューとなりました。

平田さんは「フリーランス支援と会社員の働き方改革を両輪で進めることにより、フリーランスと会社員を行ったり来たりできるような、雇用形態のレベルが、流動化していくことが大事」ともおっしゃっていました。私たちみらいワークスも、誰もがライフステージに応じて働き方を自由に選べる世の中を実現するための取り組みを、これからも続けていきたいと思います。

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