プレゼンはトークも大事!プレゼンを成功に導くトーク力をつけるには

作成日:2018/02/02

 

プレゼンの総仕上げは当日のトーク

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会社員の方でもフリーランスの方でも、仕事をするなかでプレゼンを担当する機会は少なくありません。社内の会議での自分の企画の提出、営業先で提案を行なう際のプレゼン、イベント会場での講演……人に対して何かを説明・提案する機会は大小含めていろいろなものがあります。

 

経営者の方やコンサルタントであればなおのこと、営業活動としてクライアントに提案を持ち込むことも多くなるでしょうし、講演を求められて話をすることもあるでしょう。そして、エンジニアも例外ではなく、取り組むシステムについて説明する機会や、社内勉強会で自分自身が講義を行なうこともあります。5分程度のごく短い時間で行なうプレゼンテーション「ライトニングトーク(LT)」も、いまではとても増えています。

プレゼンを成功させるためには、テーマの絞り込み構成の練り込みわかりやすい資料作りなどの事前準備が肝心です。そして、その内容を最終的に伝えるのはプレゼン当日のトークです。プレゼンの場では、用意した原稿をただ読めばいいというものではありません。プレゼンのトークは、聞き手の関心をひき、理解を助けるものにする必要があります。人前で話すというのは多かれ少なかれ緊張を伴うもの。大の苦手とする方も少なくありません。

 

しかし、トーク力を引き上げるテクニックを学び、苦手意識を克服すれば、仕事の幅は格段に広がるでしょう。トーク力を向上させるにはさまざまな学習法がありますが、その一部をご紹介します。

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まずは先人のプレゼンを見て学ぶ

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さまざまなジャンルで腕を磨こうとするとき、まずはすぐれた先輩方の技を真似するという入り方があります。プレゼンにおいても例外ではありません。仕事の場ですぐ近くにプレゼン技術の高い方がいればいいのですが、そうでない方でもインターネットやテレビを介してすばらしいプレゼンテーションを数多く見ることができます。

いまやすっかり有名となった講演イベント「TEDカンファレンス」は、価値のあるアイデアを広めることを目的に開催されているもので、世界中の著名人や各分野における最先端の人材によるプレゼンテーションを聞くことができます。このTEDカンファレンスで行なわれたプレゼンは、インターネットを通じて無料で配信されており、スマートフォンアプリなどで手軽に見ることができるのです。英語に字幕をつけて視聴することも可能で、日本では、NHKのEテレで「スーパープレゼンテーション」という番組名でも放送されています。

多種多様な話者によるTEDトークは、その分野に詳しくない方へも価値あるアイデアを伝え、広めるために、熱気に満ちたスピーチをしています。そうしたプレゼンテーションを視聴して、学びにつなげてみましょう。

 

ちょっとしたポイントを真似してみるもよし、すぐれたプレゼンテーションの要素を分析してみるもよし、そうして自分に足りないものは何か、どう話せば聞き手に内容や熱意を伝えることができるのかと考えてみるのは、プレゼン力を高めるうえで大きな助けになるでしょう。

 

なお、TEDにおけるプレゼンには「18分以内で伝えきる」というルールがあるため、プレゼンテーションの一つひとつを短時間で聞き終えることができます。そのため、通勤時や細切れの時間などにも視聴しやすく、集中力も十分維持できます。また、短時間で伝えきるという大切なテクニックを学ぶことにもつながります。

 

 

練習して発表の場に慣れる

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人前で話すのはどうしても緊張しがちですが、その緊張に慣れるには、なるべくたくさん練習をしましょう。自分一人での練習はもちろん、誰かに聞いてもらってその感想をフィードバックしてもらうのもとても有効です。練習を重ね、話す内容や自分自身が話すということに慣れていくと、口から出る言葉がよりスムーズなものになります。

 

だんだん頭で考えなくても話せるようになってくれば、当日に何かちょっとしたアクシデントが起こっても、慌てずに対応するための考えを巡らせる余裕を作り出すことにもつながります。そして何より、練習量は自信に直結し、「あれだけ練習したのだから自分はできる」という思いが緊張に打ち勝つ拠りどころになるのです。

 

プレゼンの練習では、話の流れをおさえ、話しながらスライドを進める操作などにも慣れることも必要ですが、特に気をつけたいのが時間配分です。日本では、会議やスピーチがダラダラと続いて予定時間を過ぎてしまうことは少なくないのですが、基本的にプレゼンテーションにおいて予定時間を守るというのは最低限のマナーです。質疑応答があればその時間も踏まえて時間配分し、話の流れを考えておかなければなりません。

 

加えて、話においては「間」も大切です。適度なタイミングで間をとって話すには、その分の時間も確保する必要があります。反対に、予定時間に対してあまりに早く終わりすぎるのもよくありません。緊張して早口になってしまっているのだとしたら速度を落として、聞き手の方がきちんと聞けるようなスピードと話し方に調整しましょう。

 

 

質疑応答も“リハーサル”で対応力を付ける

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多くのプレゼンの場で最後にあるのが質疑応答です。活発な質疑応答で場が盛り上がるのは、プレゼンテーションの内容がそれだけ聞き手に訴えかけた証でもありますが、どのような質問が飛び出してくるかわからない状況であたふたしてしまうこともあるでしょう。この質疑応答も、事前の“リハーサル”で対応力を上げておくことは可能です。

 

もちろん、実際にどのような質問が出てくるかはわからないのですが、想定問答を考えておくことはできるはずです。練習を兼ねて誰かにプレゼンテーションを聞いてもらい、わからない箇所やさらに詳しく聞きたいポイントなどを聞いてみるのもいいでしょう。

 

予想できる質問をリストアップし、それらに対する回答を用意しておくだけでも、当日の落ち着き方はだいぶ変わります。想定した質問そのものでなくても似たような質問であれば、用意した回答をちょっとアレンジして対応するといったこともスムーズです。

 

プラスして、質問への受け答えの練習を積んでおくというのも応用がききます。何か質問があった場合、すぐにそのものズバリの回答をしなくてはいけないような気持ちになり、その回答が浮かばずにあわててしまうということがありますが、質問を受けてすぐ明確に回答できなくてもいいのです。ずっと無言でいるのはよくありませんが、質問を繰り返したり、質問者の意図を理解するやりとりで間をつなぐことができれば、その間に適した回答を考えることができるでしょう。そのような場面を想定したトレーニングをしておくと、その場に応じて信頼感を失わない対応をスムーズに繰り出せるようになるはずです。

 

 

トーク力を上げるには、さまざまなTipsやトレーニング方法があります。TEDトークの動画だけでなく、本を読んだりしてそうしたノウハウを学ぶのも、もちろん役に立ちます。ただし、そのあとは自分自身で声を出して練習しましょう。頭の中で考えて大丈夫そうだなと思うイメージと、実際に声に出してみることとは大きく違います。そのギャップを埋めるには、練習量を積み重ねて慣れていくことがとても重要なのです。

 

そして、最終的に大切なのは「実践」です。プレゼンテーションの場を避けず、積極的にもつようにしましょう。百聞は一見にしかず、経験の積み重ねはトーク力をぐっと引き上げてくれるでしょう。

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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