起業に必須のホームページ作成ツール「Wix」とは?メリット・デメリットも紹介

作成日:2017/05/22

 

HTMLの知識がなくてもWebサイトが作れるWeb制作サービス

HTMLの知識がなくてもWebサイトが作れるWeb制作サービス

フリーランス・個人事業主として起業する場合、まず準備したいもののひとつがWebサイトです。新たな顧客獲得のためにも、Webサイトは欠かせません。ただWebサイトの構築を外部の制作会社に委託した場合、初期費用として数十万円かかることもあります。構築した後も、更新やメンテナンスのためにコストを見込んでおく必要があります。

起業時点ではコストをかけずに、Amebaブログなどの無料ブログやFacebookなどのSNSを使う方もいるかもしれません。ただ、あくまでブログやSNSは日々の投稿がメインです。他の機能はあまり期待できません。無料サービスでは他社広告が掲載されてしまう点も、ビジネス用途では気になります。フリーランスや個人事業主の方こそ、自分のドメインとWebサイトを持っておくことで信頼度のアップにもつながります。Webデザイナーでなくとも、自分でWebサイトの構築・運用ができるというWeb制作サービスを使う方法もあります。

 

今話題になっているのが「Wix」というWeb制作サービス。Wixは、2006年にイスラエルでスタートし、今では世界中で数千万人以上の利用者がいると言われています。HTMLの知識がない方でも、優れたデザインのWebサイトが構築できるのがWixの特徴です。さらに、月額2,000円以下で利用できる点も、利用者が増えている背景にあるのではないでしょうか。オンライン予約機能などビジネスに役立つ機能も多く、うまく活用できれば業務効率化にもつながります。

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フリーランス・個人事業主にとって気になる制作コストをおさえられる

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Wixはスモールビジネス経営者が主なターゲットのため、コストを抑えてWebサイトを作れるようになっています。コスト面のメリットを4つご紹介します。

 

■HTMLやCSSを使わなくともWebデザインができる

パワーポイントのように感覚的にWebページのレイアウトを組めるシステムなので、HTMLやCSSの知識がない方でもWebサイトが作れます(操作はすべてブラウザ上の管理画面で行ないます)。外注せずに自分で構築でき、さらに更新も自分でできるメリットがあります。

■500以上の優れたデザインテンプレートを利用できる

Wixには最近のトレンドをふまえた優れたデザインテンプレートが豊富です。さまざまな用途・業種向けのテンプレートが500以上用意されています。ビジネス向けのテンプレートも用意されていますので、高額なデザイン費用を抑えられます。

 

また、Webデザインを考える上で重要なのが、モバイル対策です。パソコン・スマートフォン・タブレットなどデバイスの画面サイズごとにレイアウトを自動に変える「レスポンシブ対応」を採用するサイトも増えています。Wixでは、多くのテンプレートはすでにレスポンシブ対応済みです。そのため別途モバイル対策に費用をかける必要はありません。

■クオリティの高い画像も無料で利用できる

Webサイトを作る場合、イメージ写真中心にデザインすることが一般的ではないでしょうか。その際、別途イメージ写真を素材サイトから購入するというケースもよくあります。Wixでは、こうした方向けにWeb制作用のイメージ写真に使える素材を提供しています。Wixで作ったサイトへ載せる用途に限られていますが、利用者であればクオリティの高い画像を無料で使うことができます。

■ビジネス向けプランでも月額約1,200円

Wixには無料プランもありますが、広告が入る、独自ドメインが使えない、などの制約があります。無料プランはお試しとして使う分には問題ありませんが、ビジネスで本格運用させたいときにはおすすめできません。

 

なお、スタンダードな有料プラン「ビジネス・企業向けプラン」でも、価格は月額1,266円です。サーバ費用も含んだ価格と考えれば、低コストと言えるのではないでしょうか。初期費用もかかりません(※価格は2017年2月時点のものです)。

 

 

アプリを利用して、ビジネスに役立つ機能をプラス

フリーランス・個人事業主にとって気になる制作コストをおさえられる

 

Wixでは、さまざまな種類のアプリがあらかじめ用意されています。例えばブログ機能もアプリとして提供されており、一般的なブログとほぼ同等の機能をWebサイトに搭載できます。

 

それだけではなく、下記のようなビジネスの効率化につながるアプリもそろっているのがWixの特徴です(※一部のアプリは有料です)。

■個別相談のオンライン予約機能

「Wixブッキング」はWebサイト上で予約受付・管理ができるアプリです。料理教室やヨガ教室などのレッスンを受け付けるための仕組みですが、同様に予約受付が必要になるビジネスにも応用できます。

<主な機能>
・Web上でユーザーからの予約受付ができる
・ダブルブッキングしないようスケジュール管理ができる
・Paypalを使ったオンライン決済もが利用できる
・管理画面で予約の確認・変更ができる
・予約受付時、ユーザーに確認メールを自動配信できる

 

Web上でオンライン予約が完結できるので、電話やメールで受け付けるよりも大幅な業務効率化につながります。

■相談会などのイベント受付・管理機能

起業後はPRのため、会場を借りて相談会やセミナーなどのイベントを開催する機会があるかもしれません。こうしたイベントの告知から参加者管理までできるのがWixのアプリ「Wixイベント」です。

<主な機能>
・参加者からの申込み受付フォームをWebサイトに設置できる
・定員数を設定しておくと、定員に達した後はキャンセル待ちの受付を自動的に開始できる
・参加申込み者へ確認メールの自動配信ができる

 

■メールニュースの購読受付・配信

プロモーションのために、メルマガなどのメールニュースを配信したいと思う方も多いはずです。一般的には、メール配信専用のシステムを別途利用することが多いでしょう。ところがWixには、メール配信機能もアプリで提供されています。メールニュース購読受付アプリ「購読フォーム」や、HTMLメールなども配信できるアプリ「Wix Shout Out」を利用すれば、メールニュースの配信が可能です。

<主な機能>
・メールニュース購読申込みフォームをWebサイトに設置できる
・購読者のメールアドレスを管理できる
・HTMLメールのデザイン・制作ができる

 

事前に知っておきたい!Wixでホームページを作るときの注意点

アプリを利用して、ビジネスに役立つ機能をプラス

多くのメリットがあるWixですが、利用する際にいくつか注意しておきたいデメリットもあります。代表的なデメリットをご紹介します。

 

■自分で作るにはそれなりの時間がかかる

自分でWeb制作ができるのがWixの大きな特徴ですが、必要なコンテンツをすべて用意し、テンプレートにあてはめてレイアウトを組んでいく作業は、それなりに時間がかかります。特に起業間近で、ほかにたくさんのタスクがある状況では注意しましょう。ある程度時間に余裕があってWeb制作にチャレンジしてみたい、外部の制作会社では思ったようなデザインが出てこない、といった方に適しています。

■自由なカスタマイズはできない

制作会社に委託してWebサイトを構築する場合、こちらの要望を伝えれば(納期と予算の問題はありますが)追加開発などで対応できます。一方、Wixはすでにパッケージになっているサービスです。そのため、足りない機能があってもアプリの追加でしか対応きず、それ以上の自由なカスタマイズはできません。どうしてもWebサイトに必要な機能がある場合は、事前にWixで実現できるかどうかチェックしておく必要があります。

■SEOや画面表示スピードの懸念がある

Wixでは制作者がHTMLを使わずに作れるため、実際に出力されるWebページのコードは一般のページと比べてやや特殊です。Wixでも、SEO(検索エンジン最適化)には配慮されています。ただし、自由にコードを変更できるページのほうが、SEOにおいてはGoogleの動向にあわせてカスタマイズできるという点で有利です。また、複雑なコードのため画面表示にやや時間がかかるという点も、あらかじめ認識しておきたいポイントです。

■他のサービスへコンテンツを移行できない

これまで運営していた無料ブログからWixに移行したい、という方もいるかもしれません。一般的なブログサービスであれば、データの一括エクスポート・インポート機能があります。そのため移行しやすいのですが、Wixにはこうした機能がありません。ブログの記事を1件ずつ手動でWixに登録し直すという作業が発生してしまいます。反対にWixで作ったWebサイトを他のサービスへ移行したいというケースのときにも懸念があります。データの一括操作ができないため、移行ではなく新しくサイトを構築し直すかたちになります。つまり、再度コストと時間をかけてWebサイトを構築する必要があります。長期的に運用することを前提としているWebサイトであれば、データ移行が難しいということは知っておいた方がよさそうです。

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「Wix」には、優れたデザインのWebサイトを低コストにて自分で作れるというメリットがあります。また、予約やイベント受付の自動化にもつながります。一方、独自のシステムを使っていることで、いくつか注意点・デメリットもあります。将来解消される可能性もありますが、事前にチェックしておくことをおすすめします。

ビジネスに活用できるところも多いWix。まずはメリット・デメリットを検証してみてはいかがでしょうか。

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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