個人事業主の集客に効くホームページは?構成や作り方、注意点を解説
最終更新日:2025/09/17
作成日:2017/05/22
個人事業主として活動していると、「ホームページは必要なのだろうか?」「自作でも大丈夫?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
実際、ホームページは集客や信頼性の向上に大きく役立ちます。特に個人事業主の場合、SNSだけでは伝えきれない情報を整理して発信できる点が強みです。
この記事では、個人事業主の方向けにおすすめのホームページ構成や作り方をわかりやすく解説します。自作に向いている無料ツールや制作方法の参考情報、制作会社へ依頼する際の注意点もまとめました。
個人事業主でこれからホームページ制作を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
■個人事業主がホームページを持つべき理由
(1)社会的信頼性が高まる
(2)新規顧客の獲得につながる
(3)24時間365日稼働する営業ツールになる
(4)SNSと違い情報が資産として蓄積される
■個人事業主ホームページの基本構成
(1)トップページ
(2)プロフィール(自己紹介)
(3)サービス・料金
(4)実績・お客様の声
(5)お問い合わせフォーム
(6)ブログ・お知らせ
■個人事業主がホームページを作る方法
(1)無料・低コストで自分で作る
(2)ホームページ作成サービスを利用
(3)制作会社やフリーランスに依頼
■ホームページ制作の注意点
(1)スマホ対応(モバイルファーストデザイン)
(2)SSL化(https対応)で信頼性を確保
(3)更新しやすい仕組みにする
■個人事業主がホームページで成果を出すための活用法
(1)SNSや名刺との連携でアクセスを増やす
(2)定期的に情報を更新して鮮度を保つ
(3)顧客とのコミュニケーションに活用する
個人事業主がホームページを持つべき理由

個人事業主にとってホームページは、単なる名刺代わりではなく、信頼性・集客力・営業効率・情報資産といった複数の価値をもたらす重要な基盤です。
ここでは、ホームページを開設する主なメリットを詳しく見ていきましょう。
社会的信頼性が高まる
ホームページは事業の公式な顔として機能し、社会的信頼性を高める重要な役割を担います。事業内容や理念、実績を体系的に掲載することで、事業の実在性や専門性を客観的に示せます。
名刺やSNSでは伝えきれない詳細情報を提供できるため、顧客や取引先も安心してサービスを検討できます。
特に、オフィスや店舗を持たない個人事業主にとって、しっかりとしたホームページの存在は信頼の証となり、融資審査などのビジネスシーンでも有利に働く可能性があると言えるでしょう。
新規顧客の獲得につながる
ホームページは、Googleなどの検索エンジン経由で新しい顧客と出会うための強力なチャネルになります。自社サイトが検索上位に表示されれば、これまで接点のなかった見込み客に事業を知ってもらえる機会が生まれます。
また、ブログなどで専門的な情報を発信することで、特定の課題を持つユーザーを惹きつけ、将来の顧客へと育成できます。
一度作成したコンテンツが長期的に働き続けるため、広告と比べても費用対効果の高い集客手段となるのです。
24時間365日稼働する営業ツールになる
ホームページは、時間や場所の制約を受けない「Web上の営業マン」として働きます。深夜や休日でも顧客はサイトを訪れ、サービスの確認から問い合わせ、申し込みまでを完結できます。
FAQや料金表を明記しておけば、基本的な対応を自動化でき、限られたリソースを効率的に活用可能です。営業時間外のビジネスチャンスを逃さず、業務効率化にもつながります。
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SNSと違い情報が資産として蓄積される
SNSは、投稿が流れていく「フロー型」の情報ですが、ホームページは情報を整理・保存できる「ストック型」の媒体です。サービス紹介やブログ記事は長期的に検索からアクセスを集め続け、資産として事業を支えます。
また、SNSの規約変更やサービス終了に左右されず、自分の管理下で情報を運営できる点も安心です。独自ドメインで運用すれば、ブランド価値の向上にもつながります。
個人事業主ホームページの基本構成

集客につながるホームページを制作するには、訪問者が知りたい情報に迷わずたどり着けるシンプルで分かりやすい構成が欠かせません。
事業内容やターゲットによって細部は変わりますが、信頼を高め、問い合わせや申し込みといった行動を促すために共通して押さえるべき基本的なページがあります。
どのようなものが必要か、以下では、個人事業主がホームページを自作する場合でも制作会社に依頼する場合でも取り入れておきたい主要な構成要素を紹介します。
トップページ
トップページは訪問者が最初に目にする「サイトの顔」であり、第一印象を決める重要なページです。
事業内容をひと目で理解できるキャッチコピーやメインビジュアルを配置し、プロフィール・サービス紹介・お問い合わせといった主要ページへ、スムーズにアクセスできるようにしましょう。
プロフィール(自己紹介)
個人事業主にとって、「誰がサービスを提供しているのか」は信頼獲得の大きなポイントです。
経歴や資格、事業への想いを具体的に記載し、顔写真を掲載すると、親近感や安心感を与えられます。
自身のストーリーを交えて紹介することで、他者との差別化や顧客の共感にもつながります。
サービス・料金
顧客が最も気にするのは、「どんなサービスを受けられるか」と「料金はいくらか」です。
サービスの特徴や解決できる課題を明確に示し、料金プランやオプションを分かりやすく整理しましょう。支払い方法や納期なども記載しておくと、顧客の不安を解消できます。
実績・お客様の声
過去の実績や事例は、サービスの信頼性を高める強力な証拠です。
どんな課題をどう解決したかを具体的に紹介し、さらに利用者の声を掲載することで、サービスの効果や満足度を伝えられます。
写真や実名(許可を得た場合)を添えると、より信頼度が増します。
お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームは、問い合わせや申し込みにつながる重要な窓口です。電話やメールの記載に加えて、専用フォームを設置すれば24時間受付が可能です。
入力項目は必要最低限に絞り、返信までの目安を記載すると安心感を与えます。個人情報を扱うため、SSL化によるセキュリティ対策も必須です。
ブログ・お知らせ
最新情報や専門知識を発信することで、ホームページの鮮度と信頼性を高められます。
定期的な更新はSEO対策としても効果的で、検索流入を増やす大きな武器になります。
事業に関連する役立つ情報を発信し続ければ、専門家としての権威性や顧客との関係強化につながります。
個人事業主がホームページを作る方法

ホームページを作る方法は、ひとつではありません。
自分で無料ツールを使って作るのか、月額制のホームページ作成サービスを利用するのか、あるいは制作会社やフリーランスに依頼するのか。それぞれにメリット・デメリットがあり、費用や手間、デザインの自由度も変わってきます。
ここでは、個人事業主が利用しやすい代表的な3つの方法を紹介します。
無料・低コストで自分で作る
Wixやペライチなどの無料ホームページ作成サービス、またはWordPressのようなCMSを利用して自分で制作する方法です。
費用を抑えられるのが最大のメリットで、ドメイン代やサーバー代のみで運用可能なケースもあります。さらに、デザインの修正やコンテンツ追加を自分のタイミングで行える自由度も魅力です。
一方で、Web制作の知識や学習時間が必要であり、デザインやセキュリティ対策もすべて自己責任で行う必要があります。
ホームページ作成サービスを利用
STUDIOやGoopeなどの月額制ホームページ作成サービス(SaaS)を利用する方法です。
直感的な操作でデザイン性の高いサイトを構築でき、テンプレートに沿ってテキストや画像を差し替えるだけで短期間で公開できます。
サーバーやセキュリティの管理もサービス側が担ってくれるため、運用負担が少ないのも利点です。
ただし、月額コストが発生するうえ、自由なカスタマイズには限界があります。
制作会社やフリーランスに依頼
Web制作の専門家に依頼する方法です。
集客を意識した設計や独自性の高いデザインを実現でき、公開後のサポートを受けられる場合もあります。本業に集中できる点も大きなメリットです。
デメリットは費用の高さで、他の方法に比べて数十万円単位の投資が必要になるケースもあります。
作成の相場は依頼先によって異なるため、複数の候補を比較し、実績や相性を踏まえて信頼できるパートナーを選びましょう。
ホームページ制作の注意点

個人事業主がホームページを作る際には、「とりあえず形だけ作る」だけでは十分ではありません。どれだけ見やすく、安心して利用でき、そして長く活用できるかが重要になります。
特に、スマホでの閲覧対応やセキュリティ、更新のしやすさといった基本的な要素を押さえておくことが、成果を出せるホームページづくりにつながります。
以下では、制作時に必ず意識しておきたいポイントを解説します。
スマホ対応(モバイルファーストデザイン)
今やインターネット利用の大半はスマホからと言われています。そのため、ホームページはパソコンだけでなくスマホでも見やすく、操作しやすい設計が欠かせません。
文字サイズやボタンの配置、画像の最適化など、スマホユーザーを前提とした「モバイルファースト」のデザインを意識する点が重要です。
SSL化(https対応)で信頼性を確保
SSL化とは、サイトとユーザー間の通信を暗号化し、個人情報の漏洩や改ざんを防ぐ仕組みです。URLが「https://」で始まり、ブラウザに鍵マークが表示されるのがその証拠です。
SSL化されていないとブラウザに警告が表示される場合もあり、ユーザーに不安を与えてしまいます。
さらに、GoogleもSSL化を検索順位を決めるひとつの要素としているため、セキュリティとSEOの両面から必須の対策です。
更新しやすい仕組みにする
ホームページは作って終わりではなく、情報を更新し続けることで価値を発揮します。更新が止まったサイトは「活動していないのでは?」という印象を与え、信頼を損ねる原因になりかねません。
お知らせやブログ記事を簡単に追加できる仕組みをあらかじめ整えておけば、専門知識がなくても運用を継続できます。
WordPressなどのCMSを活用すると、簡単にホームページを更新できます。外注する場合は、納品後に自分でどの範囲まで更新できるのかを確認しておくのが大切です。
個人事業主がホームページで成果を出すための活用法

ホームページを持つだけでは成果は生まれません。
訪問者に見てもらい、信頼を築き、問い合わせや申し込みといった具体的なアクションにつなげるためには、公開後の運用や活用方法が重要です。
ここでは、個人事業主がホームページを効果的に活かすための具体的な方法を3つ紹介します。
SNSや名刺との連携でアクセスを増やす
ホームページは、名刺やSNSと連携させることで、訪問者数を効率的に増やせます。
たとえば、名刺にURLやQRコードを載せたり、SNSのプロフィールや投稿にホームページへのリンクを設置したりするだけで、潜在顧客との接点を増やせます。
また、SNSの投稿をホームページにまとめると、情報の信頼性も向上し、興味を持った人から仕事の依頼が来やすくなるでしょう。
定期的に情報を更新して鮮度を保つ
ホームページの情報は、常に最新の状態に保つことが重要です。
新しいサービスや実績、キャンペーン情報を定期的に追加すれば、訪問者の信頼を高めるだけでなく、検索エンジンからの評価も向上します。
ブログやお知らせ機能を活用して専門的な情報を発信すれば、見込み客に価値を提供しつつ、集客力も強化できます。
顧客とのコミュニケーションに活用する
ホームページは双方向のコミュニケーションツールとしても活用できます。
お問い合わせフォームやFAQページを整備することで、顧客の疑問を事前に解消し、問い合わせ対応の負担を軽減できます。
さらに、顧客の声をサービス改善や新しいコンテンツ作成に活かせば、より成果につながるでしょう。
まとめ

個人事業主やフリーランスがホームページを持つことで、集客力や信頼性を高め、顧客とのコミュニケーションも効率化できます。
また、SNSや名刺との連携でアクセスを増やし、ブログやお知らせで情報を更新すると、検索エンジンからの評価も向上。FAQやお問い合わせフォームを整備すれば、顧客対応の負担も減らせます。
ホームページ運用の基盤が整ったら、次のステップとして、転職やフリーランス案件の情報もチェックしておくと、より幅広いキャリアの選択肢を得られます。
専門サービスを利用すれば、自分に合った働き方やプロジェクトに出会いやすくなり、活動の幅が広がるでしょう。
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(株式会社みらいワークス フリーコンサルタント.jp編集部)
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