考え方が変わると、見える世界が変わる~目の前のことを“自分事”であると捉える主体性がカギ~

作成日:2018年1月30日(火)
更新日:2018年2月13日(火)

たとえ経験が浅いことでも、「自分が果たすべき責任と覚悟」を持ってミッションに取り組む。それがプロフェッショナルの仕事であり、自分の人生を彩り豊かに過ごす方法でもあるのです。

みらいワークスの行動指針である”みらイズム”のひとつに、『主体性:私たちは周りで起きることを自分事として、自ら行動して責任を果たします。』という一説があります。

今週、弊社の基幹サイトである『フリーコンサルタント.jp』に掲載するコンテンツとしてプロフェッショナルへインタビューさせていただいていた時、 「私自身がその考え方を大切にしなければならない」と考えるようになった出来事について、ふと思い出しました。
 

8年~9年くらい前のことですが、当時の私は、独立してフリーのコンサルタントとして活動しながら、自分自身はどの様な事業をしていくのかを模索していた時期でした。というのは、「日本を元気に!」という自分がやるべきことは決まっていましたが、ではどのような方法で日本を元気にするのか?そのアイディアは全くない状態でした。なんとなく「人」に関わる事を通じて日本を元気にするんだろうな、といった漠然としたイメージは持っていましたが、具体案は特にない、そんな状況です。

 

あの頃は、まさに“暗中模索”で、コンサルタントとして資金を稼ぎながら、その資金を使っていろいろな新規事業を立ち上げては潰し、またコンサルタントとして資金を稼ぐといったことを繰り返していました。そのため、この頃は仕事のえり好みはせずに、多彩なジャンルのプロジェクトに参画しましたし、自分で事業会社から直接仕事をもらうより、コンサルティング会社のいちメンバーとしてプロジェクトに参画することがほとんどでした。

 

その頃の仕事のひとつ、某外資系コンサルティング会社における、証券系クライアントのプロジェクトに参画した時のことです。

 

私はPMOチームに配属されました。PMOロールは経験がありませんでしたが、「まあプロジェクトマネジメントの経験は何度もあるので、何とでもなるだろう」という気持ちでアサインいただいたのでした。

 

しかし、実際にやってみるとなかなか難しい。通常のプロジェクトマネージャーでは、自分自身が中心となりそのプロジェクトのゴールに向かって突き進みます。ところがPMOの場合、クライアント企業のPMを中心とした主要メンバーをサポートする立場となるのです。この“サポートする”という立ち回り方が今までに経験のない動き方でして、かなり苦労したことが記憶に残っています。自分自身で何かをやることはいくらでも経験がありましたが、領域別のチームリーダーに動いてもらう、各担当者に課題を潰してもらう、お互いに意見調整をしてもらうといった、誰かに動いてもらうという役回りは経験が浅かったのです。

 

また証券会社のプロジェクトも初めてだったので、言葉の意味は理解できても、具体的な業務の中身の話になると議論に全くついていけなくなります。さらに、相対するクライアントの方々は証券業界に20年以上いらっしゃるベテランばかり。そのような方々相手に、体一つの状態では当然太刀打ちできませんので、それなりに用意をして会議に臨まなければならない状況でした。

 

見える世界が変わる2 みらいワークス 岡本

 

その時に週次で開催されている、ある重要な会議の運営を取り仕切ることになりました。プロジェクトの進行状況に応じて、次のフェーズを進めるための各種フォーマットを作成することや、事前の意見調整、実際の会議での説明やファシリテーションなどを担うことになりましたが、PMOも経験が浅く、また証券知識も足りていないことから、クライアントが期待するレベルの仕事が出来ないという結果になってしまいました。

 

会議の場で内容の説明をする時も、何か突っ込まれたら、他のメンバーがサポートしてくれるはず、援護射撃をしてくれるだろう・・・といった気持ちで会議に臨んでいた気がします。そうなると会議の準備も、推進の仕方も中途半端になってしまいます。振り返ってみると、自らの役割を自分の力でなんとか乗り切るという“覚悟”を持たずに仕事に取り組んでしまっていたのです。結果としてクライアントが期待するレベルの仕事をすることが出来ずに、三ヶ月くらいを経過した時にプロジェクト内で別の役割へと担当業務が変わることになりました。

 

その時、新卒からコンサルタントして働き始めて10年以上が経過していましたが、パフォーマンスが上がらない為にポジションをリプレースされることは初めてのことでした。とても悔しかったのですが、この経験を次につなげなければならないと思い、その時思ったことをメモ帳に手書きで書き記していました。

 

証券業界についてもっと学ぶ方法があったのではないか。誰かに教えを乞うこともできたのではないか。人間関係を構築するというところは十分だったのか。ハードワークをしていることで、自分自身は頑張っていると思い込んでいたのではないか。厳しい局面において、「なんとかせねば」という意気込みは十分だったのか。

 

こんなことを考えているうちに、このような結果になったのは全て自分の責任なんだと思え、ベストを尽くしていなかったこと、やれることをやり切っていなかったこと、中途半端な仕事をしてしまっていた事実と向き合うこととなりました。

 

それから数か月後、プロジェクトのフェーズが変わる際に仕事についてのフィードバックをいただいたのですが、「もっとズバズバとクライアントに物申してくれることを期待していたが、そういう姿勢が足りない。」と率直に言われました。確かに自分は外部メンバーであることから、クライアントに対しても、コンサル会社のメンバーに対しても遠慮していて、期待されていた『ズバズバした物言い』ができなくなっていたのです。立場がどうであれ、プロジェクトの中でミッションをやり切るためには遠慮してはいけません。プロフェッショナルとしてお金をもらってやっている以上はそのミッションをやりきらなければなりませんし、そうでなければ相手にとっても失礼なうえ、自分にとっても良い時間にはならないですよね。

 

みらイズム

 

このプロジェクトでこのような経験をして以来、仕事に対して覚悟を持って挑むようになりました。うまくいかない時も、原因を環境に求めず「何が自分には出来たのか」を自らに問いかけるようになりました。スキルも大切ですが、それ以上にどのような気持ちで、どんな姿勢で仕事と向き合うかが大切です。そしてどんな立場であろうとも、たとえ軋轢が生まれようとも、自分に課せられたミッションを遂行することに対してベストを尽くさねばなりません。

 

自分事として仕事をするのが当たり前になってくると、責任感を持たずに仕事をするという感覚に戻れなくなりました。自らコミットして仕事をしなければ、なんとなく物足りなく感じてしまうのです。

 

自分の仕事に責任をもって向き合うからこそ、何らかの結果が出た時には「自分の成果」だと実感でき、うまくいかなかったときも、環境のせいにせず自らの責任として受け止めることが出来るのです。自分事として取り組まなければ、なんとなく時間は過ぎてしまい、短い人生の貴重な時間を無駄にしてしまいます。どうせ同じことをするならば、自分の中で意味付けをして、前向きに取り組んだほうがいいですよね。仕事にどのような気持ちで向き合うのかは、誰かが助けてくれることではなく、自分自身が決めることです。

 

みらいワークスの行動指針“みらイズム”の一節、“主体性:私たちは周りで起きることを自分事として、自ら行動して責任を果たします。”には、こんな思いを込めています。私自身もそうありたいと思っています。