資料作成代行とは?相場やおすすめの選び方、サービスの種類を解説

最終更新日:2025/04/22
作成日:2016/08/26

コンサルタントとして日々の業務に追われる中、膨大な資料作成に時間を取られていませんか?クライアントへの提案書や報告書など、資料作成は重要な業務の一つですが、その分負担も大きいものです。

 

そんな時に役立つのが「資料作成代行サービス」です。

 

資料作成代行サービスを利用することで、資料作成にかかる時間を大幅に削減し、業務の効率化やクライアント対応の質を向上させることができます。

 

本記事では、資料作成代行サービスの基本情報から、相場感、さらに適切なサービスを選ぶためのポイントについて詳しく解説します。業務をスムーズに進めるためにぜひ参考にしてみてください。

 

目次

■資料作成代行サービスとは?

 

■資料作成代行サービスの種類
(1)デザイン特化型資料作成代行サービス
(2)コンサルティング型資料作成代行サービス

 

■パワーポイントなどの資料作成代行サービスの料金相場は?
(1)会社に依頼する場合の相場
(2)個人に依頼する場合の相場

 

■コンサルティング型資料代行サービスの料金相場は?

 

■資料作成代行サービスの選び方
(1)デザイン特化型資料作成会社の場合
(2)コンサルティング型資料会社の場合

 

■おすすめのコンサルティング型資料作成代行サービス
(1)ペーパードック
(2)フォームズ
(3)オリファイ

 

■まとめ

 

資料作成代行サービスとは?

パソコン画面に円グラフや棒グラフが描かれているイメージ

資料作成代行サービスとは、企業や個人が必要とするビジネス資料の作成を専門家に委託できるサービスです。主にパワーポイントやエクセル、ワードを活用し、企画書や報告書、提案資料などの作成を効率化します。

 

単にデザインを整えるだけでなく、情報の体系的な整理や複雑なデータの図表化まで対応し、忙しいビジネスパーソンの時間的負担を大幅に軽減します。

 

特にコンサルティング業界では、資料作成に割く時間が多く、思考や分析に集中しにくい状況が見られます。

 

こうした背景から、企画立案や論点整理、構造設計といった高度な支援を含むサービスも登場。

 

実際、専門知識を持つ代行者が関与することで、資料の説得力や完成度が向上し、作業時間も短縮されています。そして、その余剰時間を戦略構築やクライアント対応に充てられるようになるのです。

 

資料作成代行サービスの種類

パソコンの画面に編集中のデザイン画

資料作成代行サービスの形態は、依頼内容によって多様です。

 

既存資料のブラッシュアップから、ゼロベースでの企画・構成支援まで幅があり主に、以下のように大きく2つの種類にわけられます。

 

デザイン特化型資料作成代行サービス

デザイン特化型資料作成代行サービスは、既存の資料が用意されていることが前提とされたサービスです。主に、資料のデザイン面を全面的に改良し、視覚的な魅力と理解しやすさを向上させることを目的としています。

 

具体的には、フォントの統一や配色の最適化、図表の精緻化、レイアウト調整など、多岐にわたる作業が行われます。IllustratorやPhotoshopといった専用ソフトを使いこなし、印象的で洗練されたスライドに仕上げていくのが特徴です。

 

また、サービスを担当するのはWebデザイナーやグラフィックデザイナーといった専門職が多く、高度な美術的センスを活かしています。

 

既製の資料に対して高度な視覚効果を加えられるため、ブランドイメージの強化やプレゼンテーションの印象の向上に寄与します。

 

しかしながら、資料の中身を新たに構築するわけではないため、元のデータ作成には依然として依頼者の時間と労力が求められます。

 

特に多忙なコンサルタントにとっては、資料の基礎部分を自ら準備する必要があることから、根本的な業務負荷の軽減には繋がりにくい面があります。

 

以上のことから、既存の資料にデザインの磨きをかけたい場合に最適ですが、アイデア出しや構成策定から手伝いを求める際は別のサービスと組み合わせることが効果的です。

 

コンサルティング型資料作成代行サービス

コンサルタントの強い味方となるのが、「コンサルティング型資料作成代行サービス」です。

 

既存のパワーポイント資料がなくとも、ホワイトボードの議論内容のコピーや方眼紙でのイメージスケッチ、電話・メールでのヒアリングやブレストなどから、資料の要件を抽出し、形にしていくサービスです。

 

コンサルティング型資料作成代行サービスは、現役コンサルタント、もしくはコンサルタント経験があるビジネスマンが実際に資料作成に携わっている場合が多いです。

 

「コンサルタント資料の勘所」を理解した上で、資料を作成してくれるのが、一番の魅力になっているともいえます。

 

加えて、単に資料を作るだけでなく、論点整理や問題提起、解決策の提案など、コンサルティングの本質に踏み込んだ支援が得られるケースもあります。

 

多様な業界知識を持つスタッフが関わることで、汎用性の高いフレームワークの適用や最新トレンドを反映した提案をしてもらえるため、作業時間削減だけでなく、成果物の質の向上も期待できます。

 

依頼側は専門的な構成や表現の工夫に頭を悩ませることなく、戦略的思考や顧客対応に注力できるため、全体の業務効率化に大きく寄与します。

 

 

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パワーポイントなどの資料作成代行サービスの料金相場は?

資料を広げミーティングをするビジネスマン達

資料作成代行サービスの料金は、依頼内容や提供者のタイプによって幅があります

 

一般的に、ページ単価で設定されていることが多く、簡単なデザイン修正から企画や構成まで含む高度な依頼では料金に差が出ます。

 

さらに、サポート範囲や納期対応の有無も料金に影響するため、用途や求める品質に応じて、複数のサービスを比較検討することが重要です。

 

ここでは、資料作成代行サービスの相場を確認していきましょう。

 

会社に依頼する場合の相場

会社に資料作成代行を依頼する場合、その料金相場は依頼の内容や求める専門性により大きく異なりますが、概ね1ページ当たり5,000円から15,000円程度が一般的です。

 

簡単なデザインの調整やレイアウトの改善に限定したケースでは5,000円程度が多いですが、企画立案やデータ解析、構成設計まで含む高度なサポートを依頼すると1万を超えることも珍しくありません。

 

また、特定分野の専門知識を持つ企業や多言語対応が必要な海外案件では、さらに費用が高くなる傾向があります。

 

例えば、IT業界向けの技術的資料や金融分析資料の作成に強い会社は、より綿密な調査や用語精査が求められるため料金が上乗せされるケースが多いです。

 

納期がタイトで急ぎの対応を依頼する場合も、追加料金が発生することがあるため注意が必要です。

 

さらに、継続的な依頼や大規模なプロジェクトの場合は割引制度や月額プランを提供している会社も多く、これらを活用することでコストを抑えつつ安定したサポートが受けられます。

 

依頼前には、過去の実績や顧客の声を確認し、実際の作業内容や修正対応の体制についてもヒアリングを行うようにしましょう。

 

個人に依頼する場合の相場

個人に資料作成を依頼する場合の料金相場は、作業内容や依頼者のスキルによって大きく変わります。

 

一般的に、デザインや簡単な編集作業だけであれば、1ページあたり約2,000円から5,000円が相場です。たとえば、フリーランスのグラフィックデザイナーやパワーポイントの経験者に依頼すると、この範囲内で依頼できるケースが多いです。

 

一方で、資料の構成や論点整理、内容の企画といった高度なサポートを求める場合は、料金が上昇しやすい傾向があります。

 

個人に依頼する場合は、単発での受注が多いため固定費がかからずコストを抑えやすいのがメリットです。しかし、納期や修正対応の柔軟性、コミュニケーションの密度はサービス会社に比べて劣る場合があります。

 

さらに、作業ボリュームが大きいと対応が難しい場合もあるため、事前に作業範囲の明確化や納期のすり合わせを入念に行うことが重要です。

 

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コンサルティング型資料代行サービスの料金相場は?

資料を持ち考えるビジネスパーソン

コンサルティング型資料代行サービスの料金は、資料の構成作成や論点整理を含む場合、1ページあたり1万円から2万円程度が相場です。

 

コンサルティングの知見を活かしたストーリー設計や論理的なフレームワーク適用が含まれているため、デザイン特化型資料作成代行サービスよりも高くなっています。

 

また、プロジェクト全体のボリュームや複雑性に応じて、定額プランやパッケージ料金が設定されることもあり、月契約の場合は5万円から30万円まで幅があります。

 

なお、初回ヒアリングや要件整理にかかる時間が料金に含まれるケースが多く、資料の完成度を高めるための修正対応が何度かセットになっていることもあります。

 

依頼先を選ぶ際には、料金だけでなく、コンサルティング経験の有無や資料の品質、納期対応の柔軟性を考慮すると効率的です。複数の事業者から見積もりを取得し、費用対効果を比較した上で選ぶようにしましょう。

 

結果として、高い料金でも業務の効率化や提案品質の向上に繋がれば、投資対効果が十分に見込めるはずです。

 

資料作成代行サービスの選び方

パソコンの画面に「PORTFOLIO」の文字

資料作成代行業者を選ぶ際には、まず自身のニーズに合ったサービス内容を把握することが重要です。

 

ここからは、デザインに特化した資料作成会社とコンサルティング型資料作成会社、それぞれの選び方を確認していきます。

 

デザイン特化型資料作成会社の場合

デザイン特化型資料作成会社を選ぶときには、視覚的なクオリティを最大化するための基準を明確にすることが重要です。具体的なチェックポイントは、以下の通りです。

 

実績とポートフォリオ

選択肢の中から最適な業者を見つけるには、まず過去の制作実績を確認しましょう。提供されるサンプルやポートフォリオが、自分のイメージする仕上がりと合致しているかどうかが判断基準です。

 

特に、プレゼン資料における統一感や視覚的なインパクトを重視する場合には、類似のプロジェクト経験が豊富な業者を選ぶと安心です。

 

デザインの具体的な改善提案ができるか

初回のヒアリングや問い合わせ時に、業者がどの程度具体的な改善提案を行えるかをチェックしましょう。

 

「全体の配色を整理する」「視線誘導を意識したレイアウトにする」などの具体的なアプローチを示してくれる業者は、クオリティの高い成果物を提供してくれる可能性が高いです。

 

料金体系の透明性

料金については、ページ単価だけでなく、修正対応や追加オプションの費用も含めた総額を確認しましょう。

 

また、見積もり時にサービスの範囲が明確に提示されているかどうかも重要です。納品後に追加費用が発生するトラブルを避けるためにも、事前に詳細を詰めておくことが必要です。

 

コンサルティング型資料会社の場合

コンサルティング型資料作成代行サービスを選ぶ際には、資料作成全体を戦略的にサポートしてくれる業者を選ぶようにしましょう。

 

担当者のコンサルティング経験

コンサルティング型資料作成代行サービスを選ぶ際には、まず担当者のコンサルティング経験を確認することが重要です。

 

現役または元コンサルタントが担当している場合、業界特有の知識や論理的な資料構成力を活かしたサポートが期待できます。このような業者は、問題解決型の資料や提案型プレゼン資料の作成において高い成果を上げる傾向があります。

 

サービス範囲

業者が提供するサポート範囲を事前に確認することも重要です。企画立案や論点整理、内容の構築など、どの段階からサポートを受けられるのかを明確にしておきましょう。

 

資料の構成をゼロから依頼したいのか、それとも既存の内容をブラッシュアップしたいのかによって、適したサービスは異なります。

 

制作実績

業者の過去の制作実績をチェックすることで、自分のニーズに合ったサービスを提供してくれるかを判断できます。

 

同業種や類似の用途での成功事例が豊富な業者を選ぶとで、安心感を得ることができます。また、具体的な事例を確認することで、完成した資料のイメージをつかみやすくなります。

 

おすすめのコンサルティング型資料作成代行サービス

真面目な表情で正視するビジネスマン

ここからは、おすすめのコンサルティング型資料作成代行サービスを紹介します。

 

ペーパードック

ペーパードックは、資料作成に必要なデータや情報がない場合でも、ヒアリングを通じてゼロから構築することが可能です。

 

企画提案資料、営業資料、決算説明資料、媒体資など、さまざまな種類の資料に対応し、必要に応じて情報収集やデータリサーチも行います。

 

単なる見た目を整える資料作成にとどまらず、顧客のビジネス課題を深く理解し、その解決に向けた戦略的な資料作成やストーリーを提案。

 

論点整理からストーリー構築、最終的なデザインに至るまで、一貫して高い水準のサービスを提供します。

 

フォームズ

フォームズのコンサルティング型資料作成代行サービスは、単なる資料作成にとどまらず、お客様のビジネス課題を深く理解し、その解決を支援するための戦略的な資料作成を提供します。

 

明確な構成や企画内容がない段階でもゼロから作り上げることが可能で、ヒアリングや資料分析を通じて、資料全体の構成からデザインまでを一貫してサポート

 

社内外向けの企画書や提案書、営業資料、マーケティング資料、事業計画書、IR資料、技術提案書、セミナー資料など、多岐にわたるビジネスドキュメントの作成を行います。

 

オリファイ

オリファイは、営業、コンサル、マーケティングなどの現場経験を活かし、「見た目だけ」「インパクトだけ」の資料とは一線を画す、実際に成果を出す資料を提供します。

 

徹底的なヒアリングと独自の情報収集を通じて、お客様の課題や目的を明確化。表面化していなかった企業の強みや魅力を掘り起こし、それを効果的に伝える資料に仕上げます。

 

ゼロからの資料作成にも対応可能です。参考となる資料がある場合はもちろん、全く何もない状態からでも、多角的なヒアリングを通じて資料の構成やデザインを構築し、お客様の意図を的確に反映したプレゼン資料を作成します。

 

作成した資料はホームページのコンテンツや集客メッセージ、営業ツールとしての活用にも適しています。

 

まとめ

パソコン画面を見ながら資料をまとめる男性

資料作成代行サービスは、ビジネスの効率化を支える重要な選択肢です。作業代行から企画支援まで幅広いニーズに対応し、業務内容に応じた最適な方法を提供します。

 

専門性と調整力を持つサービスを活用することで、戦略的な業務に集中しながら、高品質な成果物を得られるのが大きな魅力です。

 

信頼できるパートナーを選ぶことが、業務負担の軽減と満足度向上の鍵となります。今後も、効率性と品質を両立させるこのサービスは、多くのビジネスパーソンにとって欠かせない支援となるでしょう。

 

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(株式会社みらいワークス フリーコンサルタント.jp編集部)

 

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