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2018年07月23日  World Cupから得たビジネスの学び。リーダーとしての勇気ある選択、そして心底集中することの難しさ

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ゴールが見えてきた時、ほんの一瞬「手に入れた」と緩んだ気持ちが全てを決めてしまう。最後のゴールラインを越えるまで、どんなことがあっても油断してはいけない。

 

スポーツ観戦をしていると、さまざまなドラマを目の当たりにします。その中から、経営についての気づきを得ることもあります。著名なスポーツ選手が書いている本がビジネス書としてベストセラーになることもありますし、スポーツと経営には近しい要素も多いのかもしれません。

今月(7月現在)でサッカーのWorld Cupがフランスの優勝という結果で幕を下ろしましたが、サッカー日本代表を応援している課程でも色々な気づきを得たり、過去を思い出す機会がありました。

 

まず一つ目の気づきは、西野氏の監督就任の時。ハリルホジッチ氏の解任に伴い西野氏が監督に就任したのが4/9、World Cup初戦の6/19まで2カ月と少ししかないタイミングで監督になり、チームをまとめ上げなければならないという土壇場の状況でした。
これを企業に置き換えて考えてみましょう。例えば、企業統合のプロジェクトが進んでいて、合併まであと3か月しか残っていない場面で、社長が交代になる、もしくはプロジェクト・マネージャーが体調不良で倒れる、といった状況といえます。現実にも起こりうる場面ですね。こうなると、合併プロジェクト自体がストップする事態にまで発展する可能性すらあります。
このような苦しい状況に置かれた次の社長やPMは、戦時のリーダーシップを発揮することになり、強固な姿勢で物事を推進していかなければならないでしょう。

 

企業経営においては自分たちでスケジュールを変更することが出来ますが、スポーツの世界ではそうはいきません。今回のケースだと西野監督がWorld Cupの試合の日程変更などできるわけもないので、「限られた日程の中で、どうやって最善を尽くすのか」、そのような思考をしたのではないでしょうか。この大任を引き受けること自体がまず感服に値しますし、やるべきことに集中し、そしてベスト16という結果を残したことは、リーダーとして素晴らしい成果であったと感じました。

 

岡本_ブログ_みらいワークス_7月

 

次に二つ目の気づきは、1勝1分けで迎えた日本のポーランドとのリーグ最終戦の時。勝てば文句なしでリーグを1位通過、引き分けでも2位以上でリーグ通過が決まる状況でしたが、相手は、FIFAランキング日本61位に対し10位(当時)の強豪、ポーランドです。厳しい試合になることは明白ですし、負けた場合は別の試合の結果次第で決勝トーナメントにいけるかどうかが決まるという難しい場面でした。
後半、0-1でリードされている状況で残り時間も無くなってくる中、日本は2つの選択を迫られることになります。攻めに転じて引き分け以上の結果を残し、自力でリーグ通過を手にするのか、または、負ける道を自ら選び他方の試合結果次第でリーグ通過を狙うのか。細かいことはここでは割愛しますが、他方の試合結果によって大きく変わる状況ですし、前者の戦略を選択して万が一追加失点となった場合は、余計にリーグ通過が遠のきます。

 

この状況で、西野監督はどんな選択をしたのか。
別の試合の状況を確認しながら、「このまま0-1で負けたとしても、リーグ突破できるはずだ」という戦略を選択したのです。
その戦略を実行するため、パスを回して時間を稼ぎ、負けているのに全く攻め込んでいかないという試合運びを作戦として選びました。結果として試合には負けましたが、無事に2大会ぶりに決勝トーナメント進出となりました。

 

SNSなどを見ていると、この試合運びについては賛否両論あるようでして、人によって全く違う捉え方をしていて興味深いなと感じました。「あんな試合を子供が見たら、サッカー選手を目指さなくなる」、「スポーツマンシップに反する」という厳しい意見がある一方で、「結果として突破できたのは見事」というポジティブな意見もあります。人によってスポーツを見る観点が違うので解釈も変わってくるのは当然ですが、それにしてもここまで意見が割れるものなのだなと改めて考えさせられました。西野監督はJリーグ1部の名監督として、通算270勝の歴代1位の結果を残されている方です。高いスポーツマンシップを持っている方だからこそ、この素晴らしい成績を残されてきたのだと思います。

 

そんな西野監督は、今回の場面でリーダーとして重視したのは何だったのか。それは、“決勝トーナメントに行く確率が最も高い選択肢”を取ったのではないでしょうか。確かに良い試合を見せることも大事ですが、この場面で一番こだわなければならないのは“決勝トーナメント進出”という結果のはず。

 

一点をプレーする日本代表選手には、スタジアムから容赦ないブーイングが浴びせられています。もしこのような戦略を選択したのにもかかわらず、決勝トーナメントに行くことが出来なかったら、帰国後にどれだけバッシングされるかわかりません。それでもこの選択をしたことについては、私個人としては「リーダーとして素晴らしいな、勇気ある行動だな」と感じました(繰り返しになりますが、賛否両論あるのは当然のことで、その中で「私はこう感じました」という一つの意見として捉えていただけると幸いです)。

 

みらいワークス_岡本_ブログ

 

さて無事決勝トーナメントに進出し、ベルギーとの一戦を迎えます。相手はFIFAランキング3位で優勝候補の一国ともいわれている強豪国です。テレビを見ていても「負けても仕方ないよね」というニュアンスのコメントが飛び交っていました。
そんな前評判の中で2点を先制する日本代表チーム。深夜でしたが観戦している日本中のサポーターは「ベスト8に行ける!」と思ったのではないでしょうか。しかしその後、3点を取り返され、敗北することとなります。最後の最後までゲームはわからない。そんなことを改めて感じさせられた試合でした。

 

ゴールキーパーの川島選手の一言が印象に残っています。
「皆が試合中にベスト8を意識した」。
試合後のインタビューで話していました。次を意識することも大切ですが、目の前での結果があって初めて次がある場面では、目の前に集中しなければなりません。元も子もなくなってしまうし、結果としてそれが油断となり、抜け穴になってしまうのです。

 

仕事をする中でも、同じような状況があります。通常業務をしていると、「多少の失敗を積み重ねながらも、それを糧にして前に進んでいけば良い」こともあります。
一方で、例えばミッションクリティカルなプロジェクトにおいては、「絶対に失敗は許されない」ような場面もあります。金融機関でコンシューマー向けのシステムを刷新する時などはまさにこのようなことでして、システムを無事稼働させるためにゴールデンウィークを通してシステム移行を行なう、なんてこともあります。
このような間違いが許されないプロジェクトの現場では、最後のゴールラインを越えるまでは、どんなことがあっても油断してはなりません。ゴールが見えてきた時に「手に入れた」と思ってしまった時こそ足元をすくわれたりするものです。結果を出さなければ次がない場面では、最後の最後まで集中力を切らさず、目の前のことだけを考えるのが大事です。しかし、まさに“言うは易く行うは難し”で、分かっていても実践するのは本当に難しいことだと思います。

 

またベルギーの凄さを感じたのは、“ワンチャンスをものにする流れを読む力”と“集中力”です。ロスタイムでもう時間がない状況の中で、キーパーがボールをキャッチすると同時に、多くのベルギー選手が守りから攻めに転じる。日本はこの切り替えの早さについていけていない印象でした。ここぞという場面において、勝負どころだと皆が感じ、全力でその結果を出しにいく。常に100%の力で戦い続けることは難しいですが、場数を踏んでいると“勝負所”で勝負できるようになっていくのかもしれません。

 

岡本_みらいワークス_ブログ

 

仕事が出来る人には色々なタイプがいますね。普段はそこまでではないのに、押さえるところはしっかり押さえているタイプの方、皆さんの周りにもいらっしゃいませんか? ここぞという場面を察知し、勝負所と思ったら突然スイッチを切り替えて、全力で成果を出しにいく。嗅覚が鋭いということかもしれませんが、これもスポーツとビジネスにおいて共通する点かもしれません。

 

スポーツから学んだことは、書き始めるときりがありません。
他にも芸術や演劇など、まったく違うジャンルのことからビジネスの学びを得るという習慣は、これからも続けていきたいと思います。

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