新しい働き方!?「パラレルワーク」って何?

作成日:2016/08/12

 

「パラレルワーク」とは?

「パラレルワーク」という言葉をご存知でしょうか?

パラレルワークとは、同時並行でビジネスをすることを意味する言葉ですが、「複数の収入源を持ち、一つのビジネスに依存しない働き方」ということです。

近年、こういった働き方が注目を集めています。今回は、パラレルワークとは具体的にどのような働き方なのか、またメリットやデメリットは何なのかをご説明します。パラレルワークの詳細を知ることで、新たな収入源を持つための第一歩をあなたも独立・起業の道を踏み出せるかもしれません。意外と知られていない、本当の意味での「パラレルワーク」についてご紹介します。

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副業とは違う?

パラレルワークと副業の違い

「複数」のビジネスを持つというと、すぐに「副業」を思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、本当の意味での「パラレルワーク」とは必ずしも「副業」を持つことを意味しません。むしろどちらかといえば、「複数の本業」に同時並行で携わる、というニュアンスが強いです。特に、独立コンサルタントの方はプロジェクトを掛け持ちして同時並行に業務進行し、どちらのコンサル案件にも優劣はつけずに取り組まれる方もいらっしゃいます。

 

人によっては「複業」などという表現をしている場合もあるので、言葉としてはこちらのほうがしっくり来るかもしれません。
「副業」というと、その前提となる「本業」からの収入を補うものというイメージがあると思いますが、パラレルワークとは、あくまでも「複数の収入源」を持つということなので、どのビジネスがメインでどれがサブなのかという区別は付けられないのです。

会社員が副業をしている場合は、あくまでも会社からの収入がメインなので、たとえ副業からの収入の方が多かったとしてもなかなか会社を辞めたりはできないものです。しかしパラレルワークの場合は、思うように収入が得られないビジネスは辞めてしまって、より多くの収入を得られるビジネスに特化していけばいいということになります。収入を増やしたい独立コンサルタントにとって収入次第でコンサル案件を選択できるのは普通のサラリーマンにはない働き方です。

これだけ聞くと、好きなビジネスや儲かるビジネスを選んで生きていくなんて、そんなにうまくいくものだろうか…と思うかもしれません。

ここからは、パラレルワークのメリット・デメリット、そしてパラレルワークをうまく軌道に乗せる方法についてご紹介します。

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パラレルワークのメリット リスクヘッジと効率化

パラレルワークのメリット リスクヘッジと効率化

パラレルワークのメリットの一つが「リスクヘッジができる」という点です。会社員の場合、会社がある程度の安定を保証してくれる代わりに「他の会社の社員としても働く」あるいは「副業をする」といったことは禁止されているケースがほとんどだと思いますが、会社という後ろ盾のない個人事業主やフリーランスの場合は、リスクヘッジも自力でしなければなりません。

そんな時、具体的なリスク回避策の一つとなるのがパラレルワークです。株式投資などの資産運用の世界では「ポートフォリオ」という概念が一般的にいわれていますが、一部の投資対象で損失が出てもいいように、つまりトータルで利益が出るように資産の組み合わせを考えます。それと同じように、パラレルワークを行っていれば、仮にビジネスが一つなくなってもその他のビジネスは残るため、収入がゼロになってしまうというリスクは回避できるのです。独立コンサルタントの方が複数の案件を抱える理由の1つではないでしょうか。

パラレルワークのもう一つのメリットは、「一つのビジネスに専念するより効率よく高収入を目指せる」という点です。

たとえば年収1千万円を稼ぎ出すことを考えてみましょう。フリーランスのコンサルタントとして一つの案件で年に1千万円を売り上げようと思うとなかなか大変そうですが、200万円を売り上げる案件を5つと考えれば、不可能ではなさそうに思えてきませんか?

複数のコンサル案件を同時並行でやっていると、自然と自分自身の業務における得手不得手がハッキリしてきます。自分の得意分野がわかったら、同じような分野の案件を増やすことで経験も増えますし、経験が増えれば増えるほど、より短い時間で高い成果を上げることができるようにもなります。そして、ある案件への高評価が新たな案件につながるというよい循環もできあがります。

このように、得意なコンサルタント案件に特化してパラレルワークを実践することで、高収入の案件へのハードルを下げることができるのです。

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パラレルワークの落とし穴

パラレルワークの落とし穴ただし、パラレルワークにも落とし穴はあります。
それは、自分の時間が限られているということをつい忘れ、やみくもに多くのビジネスを抱え込んでしまうというケースです。

「そんなことは当たり前だ、自分は大丈夫だ」という人でも、気付いたらこの罠に嵌まり込んでいたという場合もあります。その結果、常にビジネスに追われることになり、大切な家族との時間や自分自身のために使う時間を犠牲にしてしまい、挙句の果てにはどのビジネスでもパフォーマンスが上がらないし、利益も出ない・・・ということになっては本末転倒です。

こういった状況を回避するためには、次の2点が重要です

1. 本当に重要なビジネスだけを自分でやり、細かい作業や重要度の低いビジネスは他の誰かにやってもらう。つまり自分の仕事に「レバレッジ」をかける。

2. 一つひとつのビジネス(案件)に「シナジー」を持たせる。

複数のビジネスを成功させられる人は、それぞれのビジネスのプロセスを熟知しており、その中のどのビジネスを自分がすべきかをよく理解しています。自分で対応しなければならないこと以外は思い切って外注したり他に任せてしまった方が全体としての効率は上がります。パラレルワークでは、常にビジネスの時間対効果を意識しなければなりません。

また、複数の案件やビジネスを同時に手掛ける場合、それぞれのビジネスにシナジー効果をもたせるようにすれば、全体としての利益にも結びつく可能性が高くなります。たとえば個人経営の塾講師が教育に関する本を書いたり、新人講師に対して「セミナー」を開いて講演料を稼いだりすることも考えられます。本が売れ、セミナーが成功すれば、塾自体の人気も高まり、売上も伸びるかもしれません。このように、双方のビジネスに利益をもたらすようなビジネス術を考える必要があります。

こういったことを意識することで、一つのビジネスだけでは到底届かない程の収入を得ることも可能となるのです。

『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者として有名なロバート・キヨサキ氏は、自らに「キャッシュ」をもたらしてくれるものこそが「資産」であるとその著書の中で定義しており、「ビジネス」もキャッシュを生むものとして投資の対象としています。

ロバート氏はあくまでも「ビジネスオーナー」や「投資家」を主な対象として上記の考えを述べていますが、個人事業主やフリーランスとして働く身であっても、自分の持つ複数のビジネスを「資産」として考え、うまく運用していくという視点が欠かせません。

パラレルワークを充実させることにより、一つのビジネス、一つの収入源に縛られず、リスクヘッジをしながら高収入を目指すという働き方にあなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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