未来の働き方を選べる自分になるために今するべきコトとは?

作成日:2016/12/05

 

未来の働き方とは?

未来の働き方とは? (複業(パラレルワーク)にチャレンジする人や独立してフリーランスとして働く人の増加)

「未来の働き方」という言葉から思い浮かぶものは何でしょうか?個々人の価値観や置かれている環境によってイメージするものは異なると思いますが、昨今、いわゆる複業(パラレルワーク)にチャレンジする人や独立してフリーランスとして働く人が増え、また企業も在宅勤務・サテライトオフィスなどを積極的に導入しはじめていることもあり、未来の働き方についてある程度共通したイメージも生まれ始めているのではないでしょうか。

「ポートフォリオワーカー」という言葉も生まれています。独立してフリーランスとして複数の仕事を組み合わせて、収入が絶たれたり、大きく減少したりするリスクに積極的に対応していこうという考え方です。まさに、「副業」ではなく「複業」です。最近では10~15年前には存在していなかったような仕事も数多く生まれており、良い大学を出て良い会社に新卒で就職できないと人生終わり、という昭和の高度成長期的な価値観は、誰の目から見ても急速に陳腐化しつつあります。

現在は、独立・起業などのハードルも以前より低く、クラウドソーシングなども発展してきており、自分1人ぐらいならば、なんとか食べていくことは可能になりうる選択肢がある時代です。反面、有名大学を出て一部上場企業に正社員として採用されたとしても、その後の人生がどうなるのか全く読めない時代でもあります。未来の働き方に思いを馳せる時、少なくとも仕事とは人様(組織・他人)から頂戴するものではなく、基本的に自分で創り出すものなんだ、という意識改革は必須だと言えるでしょう。

また、「生活のためだけに働き、より高価なモノやサービスを買えるようになれば、自分も家族も幸せになれる」という昭和の高度成長期に生まれた仕事へのモチベーションは、日本では既に機能していないと言っても過言ではないでしょう。高水準の生活環境を手に入れることと、一過性ではない幸福感を覚えることとの間の相関性は、意外にも低いと考えられるのです。

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自分の人生のテーマとは?未来の働き方を見つけるベースになるもの

自分の人生のテーマとは?未来の働き方を見つけるベースになるもの

このように眺めてくると、人生設計を主体的に行うことの大切さが痛感されることでしょう。サラリーマンでも独立したフリーランスでも働き方にかかわらず、人生における「テーマ」を自ら明らかにしておくことが、納得いく人生を歩むために今後必要不可欠になるということです。未だに多くの人が、老若男女を問わず、やりたいことが見つからず、日々を大過なく送ることにばかり汲々としている印象があります。しかし、実はやりたいことがないのではなく、最初からできっこない、非現実的なことだ、とメンタルブロックが働いてしまい、思考が前に進まないだけのことも多いのが事実です。

このような場合は、できない理由を見つけるのではなく、どうすれば実現できるのかを考える思考のクセを身に付けたいところです。そのためには、小さくてもいいので、日々の成功体験の蓄積が必要です。トライした結果、うまく行かずに失敗することは当然ありますが、失敗しても次にトライするための学びにできるならば、その失敗は成功体験を増やす糧になります。言わば、成功するために必要な投資(時間・お金)だった、ということです。

誰かに評価されたり、直接経済的な見返りがなかったりしても、純粋にやり続けたいと思えること。それが人生における「テーマ」に繫がります。「テーマ」を見つける際には、「こんなことをして飯が喰えるのか?」という発想はNGです。思考の幅が狭くなると、潜在意識ができない理由を探してしまいます。「心から楽しめるのか?」、「本当にそれを望んでいるのか?」という観点こそが必要です。どうしても何も見つからないならば、現在の生活が自分にとってベストなのかもしれません。

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今すぐにでも意識すべきコトとは?

自分の人生のテーマとは?未来の働き方を見つけるベースになるもの

では、人生のテーマが見つかった時にすぐに方向転換して新しい働き方を主体的に選ぶためには、今何ができるのでしょうか。後述する3つはどれがプライオリティが高いということではなく、3つのバランスが相乗効果をもたらすことになります。

(1)「自ら稼ぐ」を癖付ける

会社など組織の看板が外れた時に、独立したフリーランスとしてもマーケットで価値がある人間になっておくことは非常に重要です。自らマーケットで稼ぐ力がないと、組織にぶら下がる以外の選択肢がなくなってしまいます。自分が提供できるバリューと、マーケットが欲しているバリューとをマッチングさせてお金に交換する術を身に付けていれば、どんな状況下でもサバイバルすることができるでしょう。これができると本質的な安心感と自信が持てるので、望む人生を歩むベースにすることができます。金額は大きくなくても、まずは一歩、組織としてではなく、組織から独立した個人としてお金を稼ぐ、という経験を癖付けしておくことで、自分自身の意識が大きく変わっていくでしょう。例えば、ブログで一定数以上のアクセスをコンスタントに集めてみたり、フリーマーケットやネットオークションに出品してみたり、成功報酬制のアルバイトをしてみたりすることは有効です。

(2)基本的なITリテラシーを身に付ける

OSやネットワーク、基本ビジネスソフトに関する知識・スキルを身に付けておくことも、独立したフリーランスとして、場所や時間に縛られずに主体的にマーケットにアクセスするためには必須です。IT関連に詳しい友人・同僚などにどんどん質問をし、自分の手を動かすことを厭わなければ、意外とITリテラシーを身に付けることのハードルは高くありません。

(3)社外の人とも良好な人間関係を築けるスキルを身に付ける

名刺交換をせず、私人同士として初めて出会ったとしても良好な人間関係を築けるスキルがあると、意外なところで人脈が広がっていきます。始めて知り合ったフリーランス同士でプロジェクトを実施することなど、一歩組織外に出ればザラにあります。組織の看板を背負うことなくビジネスのファクターもない場では、対人関係をうまく築けない日本人は意外と多いものです。この意味では、巷で話題になる異業種交流会などは名刺交換から入ることが多いので、あまり意味はありません。それなら、例えば趣味のアルトサックスの同好会に時間を割いた方が有効な場合もあるでしょう。

 

今後、日本の少子高齢化はさらに進み、年金制度も実質的に破綻し、健康な男女は75歳まで仕事をして人生100年という時代を迎えることでしょう。どう考えてみても、新卒から定年退職まで1社だけに在籍して1つの仕事しかしない、という人生設計の方が非現実的なことは明らかです。

このような時代には、ストックが多いことよりも、フローを生み出す力(その時々でバリューを生み出せる能力)があることの方が遥かに大切になります。つまり、預貯金・保険はあるけれど、自分で稼ぐ力はないような方には極めて厳しく、他方、預貯金・保険はそれほどないけれど、どこにいてもいつでも稼げる力がある方には大いに可能性がある、という時代になるでしょう。自分自身の未来の働き方をイメージする際には、フローを生み出す力を活かす働き方をイメージしておくのが間違いないでしょう。

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

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