独立・起業の登竜門 スタートアップピッチイベントとは?
作成日:2016/10/21
スタートアップピッチイベントとは?
スタートアップピッチイベントとはどういうものか、ご存知でしょうか。これからフリーランスや個人事業主として独立・起業したいと考えている人やTechCrunchなどのニュースサイトで目にしている方も多いかもしれません。ピッチイベントとは、主にサービスの改善・サービスの周知・資金調達・人材獲得などを目的として行われる、サービスプレゼンテーションイベントです。
ピッチイベントでは、3分や5分といった時間の中で、自社サービスのプレゼンテーションを行います。それに対して、さまざまな経営者や投資家からフィードバックを得たり、イベント内での順位付けを行います。これをきっかけとして大きな資金調達を成功させたり、さまざまな人材確保に繋がるPRを成功させるなど、独立・起業間もないスタートアップ企業にとっては非常に重要なイベントであると言えます。
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ピッチイベントを勝ち抜くための方法とは?
そんなメリットだらけにも思えるピッチイベントですが、
当然ながら、世界中でしのぎを削る起業家の中からスタートアップした企業が出場権を獲得するのは容易ではありません。そこで、ピッチイベントで勝ち抜くためのちょっとしたノウハウをここでご紹介しましょう。
1 ピッチが苦手な人は動画に頼る
こうしたピッチイベントに出場したいけれど、プレゼンはどうも苦手で…という方は、プレゼンの中にサービス紹介動画・サービス利用動画などを盛り込みましょう。動画であれば、事前に作りこむことができ、時間が長くなってしまったり、セリフを飛ばしてしまったりすることはありません。しかし、プレゼンの中に長すぎる動画を入れてしまうと、あまりウケが良くありませんので注意しましょう。
2 実績・数字を必ず含める
どれだけ良いサービス・プレゼンであっても、「これほんとうに流行るのか?」「ユーザーに使われるのか?」という思いを払拭させることは非常に難しいものです。そのため、プレゼン資料の中には、必ず実績・数字を入れるようにしましょう。「100万ダウンロード」「月次成長率300%」などなど、ダウンロード数や利用者数、売上が順調に成長していることを示す数字と根拠などマーケティング情報を必ず伝えるようにしましょう。
3 事前に100回はプレゼン練習を重ねる
ピッチイベントにおいて最も大切なことは、事前にどれだけ準備をしたかという点です。共同創業者や社員、投資家、まわりの経営者などの前で、事前に100回はプレゼンの練習を重ねましょう。さまざまな切り口からフィードバックを得ることで、プレゼン資料・トークスクリプトともにブラッシュアップを重ねることができます。
そして、なにより大切なのが、練習を重ねることで、当日の自信へとつなげることができるのです。ピッチイベントでは、自分が提供するサービス・事業がどれだけ素晴らしいか、自分がどれだけこの事業を信じて経営をしているのかをアピールすることが重要です。それが、100回の練習によって培われるのです。
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さまざまなピッチイベント
さて、ピッチイベントを勝ち抜くためのコツをお伝えしたところで、今回はスタートアップピッチイベントの中から、いくつかよく知られているピッチイベントをご紹介します。
1 TechCrunch Tokyo スタートアップバトル
日本でも随一の知名度を誇るテックメディア「TechCrunch」が主催するピッチイベント。優勝賞金は100万円となっており、その他協賛企業から、スタートアップとしては嬉しい様々な賞品も用意されています。 予選+本選といった構成になっていることが多く、本選に出場するためには、熾烈な争いを勝ち抜く必要があります。しかし、この争いを勝ち抜くことはスタートアップにとって大きなチャンスにつながります。
なんといっても、このピッチイベントに出場すると、仮に優勝を逃しても、必ずTechCrunchには掲載がされるため、独立・起業間もなく、まだまだ知名度が低いスタートアップとしては、非常に嬉しいものとなっています。さらに、優勝すれば大々的にサービス名を周知することができるため、その後の資金調達・人材調達には非常に有利なものとなるかもしれません。
2 Infinity Ventures Summit「Launch Pad」
毎年開催されているInfinity Ventures Summitの名物企画である「Launch Pad」。マシンガンのように、毎年たくさんのスタートアップの事業プレゼンが行われています。 Infinity Ventures SummitにはIT業界の著名人やレジェンドと呼ばれるような経営者まで多数参加するため、このLaunch Padで結果を残すことができれば、資金調達や人材調達、マーケティングの面で多大なメリットを享受できる可能性があります。
また、ピッチイベント後の交流会などで、メンターとなる経営者との人脈を作ることもできますし、そうなればその人脈を通じて様々な事業上のアドバイスを得ることもできるかもしれません。そういった意味でも、参加するだけで充分意義があるうえに、さらなる有効活用をすることも可能なピッチイベントであると言えるでしょう。
3 Samurai Venture Summit
「できるできないかではなく、やるかやらないかで世界を変える」のスローガンでお馴染み、サムライインキュベート主催のピッチイベント「Samurai Venture Summit」。
1,000名を超える参加者による、熱量の高いビジネス関連のイベントが豊富に用意されています。年に複数回開催され、その回毎に特色を出したイベント運営がなされています。100社を超えるスタートアップ、インキュベーター、ベンチャーキャピタリスト、メディア、大物海外ゲストが一堂に会する日本最大級のカンファレンスとして知られ、ピッチイベントだけでなく、スタートアップブースやトークセッションなどの様々なコンテンツの中から、新たなコラボレーションや事業が生まれています。
いかがでしたでしょうか。
スタートアップにとって重要なピッチイベントについてご紹介させていただきました。ピッチイベントで勝ち抜く方法、様々な国内ピッチイベントの特色をご理解いただけましたでしょうか。
自社のサービス・事業を広く周知し、様々なフィードバック・人脈を得ることのできる可能性を秘めたピッチイベント。もし、あなたが個人事業主やフリーランスなどで独立・起業し、自社のサービスをたくさんの人に知って欲しいと考えているなら、一度ピッチイベントの門を叩かれてみてはいかがでしょうか。
(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)