作業を”思考のゲーム”に変える
目の前の業務から試行錯誤を繰り返し、事業の進化につなげる視点とは
現在、4月に入社した新卒メンバーの研修が進んでいます。
研修のひとつは、企業に営業の連絡をしてアポイントを取り、商談に同行するというもので、一見シンプルなプロセスですが、この業務の中でさまざまな試行錯誤ができるはずです。
“どのようにしたら、アポイントをいただきやすくなるのか”“どうすれば次のアポイントにつながるのか”。そうした要素を分解して分析してみると、さまざまなチャレンジやアプローチの選択肢が見えてきます。
例えば、アポイントをいただくことができて商談の機会を得られるのは一つの成果ですが、もし、今回の商談が成立しなかった場合でも、次のアポイントをいただける状態にしておくことが大事です。通常の営業アポイントであれば、提供する商談の内容そのものは誰が担当しても同じになりがちです。だからこそ、まずは名刺交換の際に、「自分という人間」を覚えていただくことが、最初の入り口になるのではないでしょうか。
では、覚えていただくためにはどうしたらいいか。

例えば、みらいワークスでは全メンバーの名刺に点字で、ビジョンの「プロフェショナル人材が挑戦するエコシステムを創造する」を記載しています。これを話のきっかけにするというのはひとつの手段です。点字が記載されている名刺はあまり聞きませんので、「何が書いてあるのですか?」という会話から、みらいワークスのビジョンなどをお話しできれば、良いアイスブレークになるのではないでしょうか。相手に好印象を持っていただき、記憶に残る可能性も高まるのでは、と思います。
小さなことかもしれないですが、ちょっとした工夫や努力を積み重ねることで、次のチャンスにつながる可能性は確実に高くなります。可能性が高くなるなら、まずはやってみるというシンプルな考え方が大切です。
私が20代の頃は、飛び込み営業も当たり前の時代でしたが、現在はコンプライアンスやガバナンス、またセキュリティーといった観点から、守るべきルールが増えました。もちろんそれは組織として非常に大事なことです。一方で、ルールに縛られるあまり、新しいチャレンジやアイデアが生まれにくくなっている側面もあると感じています。これは時代の流れとともに、仕方のないことかもしれません。
しかし、現代においても、アイデアを出すことや、それをアクションにつなげることを止めてはならないと考えています。コンプライアンスやセキュリティーを「やらない理由」にして、挑戦する気持ちまでも止めてはなりません。もし、守るべきルールと挑戦の間で悩んだ時には、会社のミッション・ビジョンや、私たちの行動指針である「みらリズム」に照らし合わせて考え、先輩や上司と意見を交わしてほしいと思っています。

みらいワークスには多くの事業があり、その中でさまざまな業務が存在します。それらを作業と捉えて淡々とこなす人もいれば、“現状に何か課題はないだろうか”“もっと改善できないか”と試行錯誤しながら業務に向き合う人もいます。もしこの2人が同じ業務を行っていたとしても、この思考の違いによって、その業務から得られる経験や成果には天と地ほどの差が生まれます。それが1カ月、3カ月と続けば、個人の成長の差は歴然としたものになるはずです。
やらなければならないタスクであっても、試行錯誤しながら“いかに成果を出すか”“どうすればより良くなるか”と、まるで“思考のゲーム”のように捉えて楽しむ方が、良い結果につながりますし、自らの成長チャンスを得ることにもなります。
日々の業務の中に、「教わった通りだから」「指示されたから」と、昔のやり方のまま踏襲しているものはありませんか。過去に決めたやり方が、今となってはベストではないケースもあるはずですし、そもそもどのような業務プロセスでそのルールになったのか、理由が分からなくなっているものもあると思います。今の時代には不要なプロセスや、変更すべき慣習はきっとあるはずです。
大切なのは、常にその業務の目的を意識することです。作業を完了させること自体が目的ではなく、その先にある目的を達成することこそが重要です。“なぜ、何のためにこの業務を行っているのか”。それを考えて試行錯誤していくこと。その繰り返しが業務プロセスをブラッシュアップさせ、ひいては組織全体を進化させていく原動力になります。
世の中の変化に合わせて事業が進化していくためには、時代の変化を捉えた戦略を立て、トップダウンで変革を起こすことも必要です。しかし同時に、現場からのボトムアップで日常の業務を改善していくことも非常に大切です。目の前の業務を当たり前と思わずに少しだけ疑ってみる。そして、どこに改善のチャンスがあるのかを日々考えることで、新しく見えてくるものが必ずあるはず、と考えています。