フリーランスという生き方に潜む落とし穴とは?

作成日:2016/10/11

 

フリーランスという働き方は魅力的なのか?

c026_1

 

一般的に、フリーランサーとは「企業などに属することなく個人で仕事を請け負いながら生計を立てる人々」を指します。 もちろんコンサルタント業に従事している方々の中にも、フリーランスのコンサルタントとして個人で仕事をしている人も多くいらっしゃいます。

 

ネット環境が整備されているのが当たり前になった近年、こういった働き方を選択する人が増えています。企業に属さずに自分の好きな働き方で生計を立てるという生き方は、企業で働いた経験しかない人にとってはフリーランスの方の働き方は非常に自由で魅力的なライフスタイルに思えますよね。

 

しかし、そういう印象とは裏腹に、フリーランサー・フリーランスとしての働き方は、実際に経験してみなければ中々分からない落とし穴も多く存在します。

 

今回は、そのようなフリーランサーの陥りがちな罠について考えてみたいと思います。

 

フリーランスというスタイルが選ばれるワケ

c026_2

 

近年「どのような生き方をするか」といった人生全般にかかわる選択肢の一環として「どのような働き方をするか」といった仕事のスタイルについての選択肢も増えています。「成功」についてのイメージが人によって違うように、仕事のスタイルについての考え方も多様化していると言えるでしょう。

 

そんな中でフリーランスという働き方を選ぶ理由とは何でしょうか。当然、人それぞれ個別の理由があるとは思いますが、多くの人に共通する理由の一つは、 時間や場所に縛られず、プライベートも大事にしながら働きたい」というものではないかと思います。フリーランスというスタイルを好む人の多くが、組織などに縛られずに自分の好きな時間に仕事をしたいという「時間的自由」を念頭に置いていると考えられるのです。

 

フリーランスでコンサルタント業に従事している人の中にも、そのような思いでフリーランサーとして独立した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

☆あわせて読みたい

『フリーランス人材の悩みとは?業務委託の雇用形態とメリットデメリットを解説』

『簡単にわかる「フリーランスとは」入門ガイド 』

『フリーコンサルタントは副業でも稼げる?単価・種類・注意点を解説!』

 

自由のために独立・起業したハズなのに・・・

c026_3

 

裏腹に、独立前に思い描いたような生活が送れずにいるフリーランサー、自分の理想としていた働き方が、予想もしていなかった原因によって裏切られてしまったと感じるフリーランサーが、どうやらたくさん存在するようです。

 

フリーランスといえば、場所や時間にとらわれずに仕事ができると思われがちですし、実際にそのような働き方をしているフリーランサーも多いでしょう。しかし、「いつでもどこでも仕事ができる」ということは、裏を返せば「いつでもどこでも仕事を依頼されてしまう」ということでもあります。「常に仕事に追われている」という状態に陥りやすいのです。

 

自宅でも、出先でも、場合によっては旅先でも仕事・仕事・仕事・・・。皮肉なことに、フリーランスという働き方が広まるのを後押しした「ネット環境の普及」こそが、同時にフリーランサーの疲弊を増長してしまっているとも言えます。

 

では、どうすればこのような状態から抜け出せるのでしょうか。

 

フリーランスの場合、働かなければ収入はストップするわけですから、「常に仕事に追われている」というのは収入面では歓迎すべき状態です。ということは、この状態を保ったまま自分の業務量だけを適正な量に調整することができれば、収入を減らさずに問題を解決できるのではないでしょうか。

 

仕事のプロセスを可視化し、アウトソースを活用しよう

c026_4

 

受注する仕事量は減らさずに、自分の業務量を調整。これを実現するための近道の一つが、自分の仕事のプロセスを可視化して、本当に自分がやるべき業務以外はアウトソースする方法です。

 

企業が本業以外の部分をアウトソースする動きは数年前から広がっていますが、それと同じように、外部に委託できる部分は委託して、自身は重要な業務だけに集中するのです。 業務のアウトソースを実行するためには、まず仕事のプロセスを明確に可視化することが重要です。全体をいくつかの業務に分類し、それぞれに対し、自分がやるべきかそうでないかを判断します。そして、自分でなくても問題ない業務については、しかるべき対価を払って外部委託するのです。

 

一見、時間をお金で買っているだけのようにも思えますが、この方法を突き詰めていって自分の業務を可能な限り少なくすることができれば、仮に病気や怪我で長期入院を余儀なくされたとしても、その影響を最小限に抑えることができます。「フリーランスなのに自分の業務を少なくするの?」と思うかもしれませんが、フリーランスだからこそ、日々の業務に追われることなく先のことを考える余裕を持つべきであり、万が一の場合にも収入が絶たれないような仕組みを考えるべきなのです。

 

いかがでしたか?

仕事のプロセスを可視化することも自分に合ったアウトソース先を見つけることも、そう簡単にはいきません。ただ、長期的視点に立ってフリーランスとして継続的に働いていくためには非常に重要な要素だと思います。 現在すでにフリーランスとして仕事をしている方はもちろんですが、これからフリーランスを目指している人も、最初からこの方法を視野に入れて準備をしてみてはいかがでしょうか。

 

(株式会社みらいワークス Freeconsultant.jp編集部)

 

コンサル登録遷移バナー

 

◇こちらの記事もオススメです◇

「起業家の強い味方?ベンチャーキャピタルの現在動向」